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道化師と仮面
45
:
燐
:2011/10/01(土) 20:39:15 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「そうか。で、地下の入口は何処にあるんだ?」
俺は刹那に聞いた。
「こっちだ。玲。コイツを運んでくれ。」
「はぁ!?何で俺なんだよ!!」
俺は刹那に抗った。
「お前は男だろ。男はこういう仕事が向いてる。それに私みたいな女は
力が弱いんだ。」
刹那は俺に言い訳をした。
「とか何とか言って俺に全部任せるつもりだろ。」
俺は手を強く握り締めながら言った。
「当たり前だ。それ以外に何かあるか?」
刹那は首を傾げながら言った。
まったくコイツは…呆れた奴だ。
正直者なのか?コイツは…。
「お前と喧嘩やっていてもしょうがない。コイツは俺が持つ。」
俺は地面に倒れている男の肩を担いだ。
相変わらず、男は意識を失っている。
「おい。こっちだ。」
刹那に言われ、横に振り向いた。
そこには3畳ぐらいの部屋の地面に扉があった。
「この中か?まるで物置小屋だな。」
俺は言った。
「しょうがないじゃないか。此処しかないんだ。」
刹那はそう言って地下に下りていった。
「…ったくよ…。はぁ…。」
俺はため息を吐いて刹那の後に着いて行った。
46
:
明優
:2011/10/01(土) 22:03:04 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
最近、いろんな人の小説読めてないけど
必ず時間ある時読むね!!
その時はまたコメントさせてください!!
でも少し読んだよww
47
:
燐
:2011/10/02(日) 11:07:01 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
地下の物置部屋には俺も入った事がない。
と言うか物置部屋がある存在すら知らなかった。
刹那に聞いても答えてくれないだろうし…。
「玲。此処に奴を閉じ込めておけ!」
刹那は妙に張り切ったままだ。
まったく…何を期待してんだ?コイツは…。
48
:
燐
:2011/10/02(日) 14:50:37 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「おい!」
刹那に右耳を引っ張られ、ようやく気がついた。
「な、何だ!!?」
「コイツを此処に閉じ込めろと言ってるんだ。」
刹那にそう言われ、俺は男を地下の物置小屋に閉じ込めた。
「これで大丈夫だな。」
刹那はそう言って地下から抜け出そうとした時。
刹那の足元に何かが居た。
「うわぁ!」
刹那は足元を見て悲鳴を上げた。
「どうしたんだよ。」
俺は刹那の足元を見た。
そこには長さ10cmの小型ネズミが居た。
俺はそれを片手で持ち上げた。
「お前、ひょっとしてネズミが嫌いなのか?」
俺の言葉に刹那は吃驚した。
「そ…そんな訳ないだろ。私が嫌いなのはゴキブリだ!!それ以外に
怖いものなどない!!!」
刹那は俺から視線を逸らして言った。
「のわりには目が泳いでるんだが?」
「…。さ、戻るぞ。」
刹那はぎこちない歩き方で地下の入口に向かった。
「なーに緊張してんだ。馬鹿か。」
俺も刹那の後に着いて行って地下から脱出した。
49
:
燐
:2011/10/02(日) 15:18:59 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
地下から脱出した俺と刹那は地面に倒れこんだ。
俺はネズミを手から逃がしてあげた。
「うわぁぁぁぁぁ!!!」
刹那は再び悲鳴をあげ、逃げ出した。
「やっぱアイツはネズミ嫌いじゃねーか。」
俺は部屋を逃げ回っているネズミを捕まえ、ケータイの入っているポケット
とは逆のポケットにネズミを入れた。
「おい!玲!!ちょっと2階へ来てくれ!」
刹那にそう呼ばれ、俺は2階へ続く階段を上った。
50
:
燐
:2011/10/02(日) 15:34:00 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
俺は階段を上り、刹那の部屋に行った。
「どうしたんだよ!一体…。」
「これなんだ。」
刹那は自分の部屋の窓を指した。
「これは…。どう言う事なんだ…。」
刹那の窓は割れていなかった。
51
:
燐
:2011/10/03(月) 16:58:10 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「何で割れていないんだ。割れたはずじゃ…。」
俺の手はかすかに震えていた。
「原因は不明だがな。調べた方が良さそうだな。」
刹那は言った。
「調べるって…どうやってだよ。」
俺は首を傾げながら言った。
「外に出て聞き込みだ!」
刹那は俺に向かって再びドヤ顔をした。
「何気にドヤ顔すんな。てか…聞き込みって
刑事みたいになってるぞ…これ。。」
「刑事か。ますます面白くなってきたな!玲!
さっそく調べるぞ!!」
刹那は子供のようにはしゃぎながら部屋を出て行った。
52
:
燐
:2011/10/03(月) 20:02:38 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「おい。刹那!!」
俺は刹那を追いかけながら言った。
「何だ?」
俺は前に居た刹那に衝突してしまった。
「いたっ…。」
俺はでこを触りながら言った。
「さ、行くぞ!」
「もしかして、待っててくれたのか?」
刹那は黙る。
「そ、そんな訳ないだろっ!!!……。」
刹那は少し動揺しながら言った。
「そうか。」
そんな訳ないよな。
コイツはそんなに優しくない。
俺を奴隷扱いするぐらいだしな。
でも、コイツは…刹那は本当に俺を奴隷だと思っているのか?
もしかしたら違うかもしれないし……。
確認した方がいいのだろうか。
53
:
燐
:2011/10/03(月) 20:12:59 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
いや、まだ確認はしないでおこう。
世の中には触れてはいけない物が存在してるしな。
俺はその事を心の中で封印した。
「玲。さっそく行くぞ!!」
刹那は俺の手を握り再び玄関へ向かった。
54
:
ライナー
:2011/10/06(木) 22:34:51 HOST:222-151-086-004.jp.fiberbit.net
コメント失礼します、ライナーです^^
意外な弱点……面白いですね^^
別スレで書いたことを参考にしていただけたのでしょうか?そうだとしたら嬉しいです(何か自分の手柄っぽく言ってしまって済みません)。
にしても、ドヤ顔はまりました(笑)
今後とも読ませていただきます!
ではではwww
55
:
燐
:2011/10/07(金) 20:10:41 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ライナーs>>
そうですか?
刹那sはドヤ顔で攻めまくると言うか・・追い詰められると言うか・・。
はい!!欠点ですよねw
ちゃんと入れましたし・・。
56
:
燐
:2011/10/29(土) 13:36:31 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
久しぶりに道化師ryを更新したいと思います!!!
この小説はとぎとぎしか更新出来ません。
そこら辺を頭に入れておいてください。
57
:
燐
:2011/10/29(土) 13:43:10 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
俺はスニーカーを履き、刹那もスニーカーを履いた。
「さっそく聞き込みをする訳だが…。メモとか持っていた方がいいだろう。
おい!刹那。持っているか?」
俺は聞いた。
「持っていない。そんな物必要ないだろう!!」
刹那はそう言うと馬鹿笑いをし始めた。
「いや…通行人などに聞いただけでは忘れてしまうだろ?お前は物忘れが
激しいだろ?だから言ってるんだ。」
俺は言った。
「大丈夫だ。気合さえあれば。なんとかなるだろ!!」
刹那は俺にピースサインをした。
「なんとかなる…って。。適当すぎだろ。」
俺は呆れた顔で言った。
「さ、喋りはこれぐらいにして。行くぞ!!」
刹那は張り切りながら扉のノブに手をかけて扉を開いた。
58
:
燐
:2011/11/16(水) 20:37:12 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
扉を開くと、前には警備員が立っていた。
「げっ…。」
俺は硬直してしまった。
「外出禁止の令が出ている。戻れ。」
警備員はそう言った。
命令に背けば殺される。
どうせ政府の言い成りぐらい把握している。
「刹那。戻るぞ。」
俺は刹那に言ったが、刹那は動じない。
「…こんなルール誰が決めた?私は背くつもりだ。殺されても構わない。覚悟は出来てるからな。」
刹那は腕を組んで言った。
「ほぅ…。ま、いつか見させてもらうぞ。その覚悟を。とにかく今は外出禁止令が出てるから
駄目だ。」
そう言って警備員は俺達を家の中まで押し込んで、扉を閉めた。
扉を閉める瞬間、一瞬ピースしたような気がした。
59
:
燐
:2011/11/18(金) 20:39:30 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
気のせいか…。
俺はしぶしぶ家に戻った。
「おい玲。」
刹那に言われて俺は振り返った。
「何だよいきなり。」
俺は動揺しながら言った。
「この仮面を外してみないか?」
刹那のその答えに俺は抗った。
「お前は何言ってんだ!?仮面を外したら俺達は殺されるんだぞ!!それはお前も
分かってるだろ?」
俺は刹那の両肩を両手で揺すって言った。
「ああ。分かってるが…。私はこの仮面を取ってみたい。死ぬ覚悟は出来てるんだ。」
刹那は顔を逸らして言った。
「本気で言ってるのか!!それ!!俺は賛成出来ない。」
そう言って靴を脱ぎ、家に上がった。
「そうか。3日待つから考えがまとまったら言ってくれ。」
刹那はそう言って靴を脱ぎ、家に上がり、2階へ行ってしまった。
60
:
燐
:2012/01/10(火) 13:24:59 HOST:zaq7a66c4f3.zaq.ne.jp
「…アイツは何考えてんだ。仮面を外すなんて行為…命を捨てると同じなんだぜ?
アイツの考えてる事が全然分かんねー…。」
俺は玄関に座り込み、その場に蹲った。
アイツは自分は殺されてもいいとか言ってたな。
と言う事は自ら死ぬつもりか?
「おい玲!」
後ろから呼ばれ俺は振り返る。
「何だよ…。」
「お前は本当に仮面を外してみたくないのか?」
刹那は言う。
「別に…。外したくもなんともねぇ。」
「私は思うんだ。この仮面を外せば私達はこの国から解放されるような気がしてな。
つまり自由になれるかもしれない。と私は思っている。」
刹那は嬉しそうに言う。
「仮に仮面を外して俺達が捕まったら一貫の終わりじゃねーか。どうすんだよ。」
「その時は全力疾走で逃げる。変装もして逃げまくるんだ。どうだ?いい考えだろ?」
刹那は満足気に言った。
61
:
燐
:2012/01/20(金) 18:12:13 HOST:zaq7a66fd0c.zaq.ne.jp
「変装って…お前なぁ…。」
俺は呆れた表情で言う。
「そうと分かれば明日にでも外に出て辺りを偵察して来るか。」
刹那は妙に張り切っている。
人の話を訊かない所は相変わらずだ。
…コイツは何処まで大雑把なんだか…。
「おい玲!!何ボサッってしている!!」
刹那に怒鳴られ俺は我に振り返った。
62
:
燐
:2012/02/04(土) 21:09:38 HOST:zaq7a66fd0c.zaq.ne.jp
「あっ…すまん。」
俺は謝る。
「全く考え事もいいが、私の話もちゃんと聞け!!」
刹那は口を尖らせながら言った。
‘ちゃんと聞け。’ってお前の方はどうなんだ?って聞きたくなるが、そこはあえて言わないでおこう。
後で喧嘩になればそれでこそ大惨事だ。
俺はそう心の中で納得していた。
「さて、そうとなれば今から作戦会議だ。今から即座に私の部屋に来い!!」
刹那は偉そうに俺に命令しながら言った。
コイツは何時から偉くなったんだ?
とつい心の中で思ってしまう。
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