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羽根の舞う空

3湖蝶 望愛 ◆ptZpvaYoVY:2011/08/21(日) 15:19:51 HOST:i60-42-229-36.s41.a021.ap.plala.or.jp
*序章†光を照らす者達と闇を見せる者達*

 カツカツカツ、と小さな足音が静かな廊下に響く。
電灯が一つもついていない廊下をゆっくりと歩いている希の手には懐中電灯が握られている。ひんやりとした冷たい無表情には怒りが籠もっているようにも見える。
 
 懐中電灯の光りがゆらりと揺れると、ふと一つの影がうつる。はぁっと希はため息を付く。ギュッと懐中電灯を強く握ると「誰?」と短く問いかける。影の主はゆっくりと希に近付いて行き鋭い瞳で希を見ると「俺だ。海音だ」と短くピシャリと言い切る。

 海音……、月葉 海音(ツキハ カイト)は青い髪を高い位置でポニーテールにし、太ももまである長髪の持ち主で、鋭くつり目の漆黒の黒い瞳の持ち主で白いYシャツに黒いネクタイ、青いズボンをはいていて、左手首に薄紫色のビーズのブレスレットをしていて、そこに闇高等部生徒会副会長と書かれた長方形のバッジをした少年、である。

 一切表情をかえず、小さく「ああ……海音か」と呟く。無表情、無関心、そんな言葉が似合いそうな希と海音。希はひんやりと「今から生徒会室か?」と問いかけると、海音は無言で縦に頷く。

「そうか……。だった雪海が先にいる筈だ。光の行動状況とか調べておいてくれ」

 それだけ言うと、海音の返答もまたず、そそくさと海音の隣を通り過ぎる。


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