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羽根の舞う空

13胡蝶 望愛 ◆ptZpvaYoVY:2011/08/28(日) 18:58:55 HOST:i60-42-229-36.s41.a021.ap.plala.or.jp


 最近は更新が進んでいなくて、申し訳ないかと思います。
何とか更新出来るよう頑張っていきたいですが、2作品目を作ろうかなぁ、と考えております。
今度は平和な感動的ストーリーを書きたいなぁ、て思いまして。


 コツコツ更新していきたいと思いますが、これからも宜しくお願いします。

14胡蝶 望愛 ◆ptZpvaYoVY:2011/09/08(木) 21:34:13 HOST:i223-217-153-244.s41.a021.ap.plala.or.jp

「あっと……、ええ。そうですね、義理の……弟ですもんね」

 望はどこか曖昧な表情を浮かべると「これは、光の生徒会が実行したこと?」と希がキッと望を睨みながつげる。流人は止めるような表情をするも、小さくため息を付いて呆れたように苦笑しながら止めるのをやめ、希と望を見つめる。望は「いいえ。これは誰が実行したかは不明……、しかし光の生徒会が便乗したのは間違い無い」と素っ気なく言うと、空間移動(テレポ-ト)で一瞬に消えると、入れ替わりに、艶のある黒髪を肩までのショートカットにして白いリボンを付け、赤黄色の瞳をして黒いケープの下に白いYシャツ、黒いプリーツスカートをはき闇情報統括組織リーダーとかかれたバッジをした少女、希咲 雪海(キサキ ユキミ)が立っている。

「……会長殿。生徒会役員全員帰宅完了。以上、残りあなた方と私の三名になりました。以上です」

 静かにそういうと、足音もない無音でゆっくりと廊下を雪海があるいていく。

「希姉? 何すか、あいつ(望)は。やけに希姉に興味持ってたけど……」
「何でもない。ただたんにこちらの情報と相手側の情報を交換したいだけだ」

 何事もないように静かに告げる。カツリカツリ、と小さな足音が廊下に響き渡った。

「闇と光………くだらない」




*Next story†第一章 風が舞う空*

15胡蝶 望愛 ◆ptZpvaYoVY:2011/09/09(金) 22:43:40 HOST:i223-217-153-244.s41.a021.ap.plala.or.jp
*第一章†風の舞う空*

「もう、秋だな……」

 生徒会室で窓際に立ち、窓の外を見つめる。ひらひらと風で空を舞う木の葉を見つめながら微かに秋になる景色を見る。はぁっと深くため息をつくと「ええと……体育祭と文化祭か………」と資料に目を落とす。

「失礼します。光情報統括組織、そして守護者リーダーを兼ている、星……麻枝望ですが」
「ああ……貴様か。で、光が何のようだ」
「もちろん、もうすぐある体育祭と、文化祭のお話です」
「……僕は去年も一昨年も体育祭と文化祭には出席していない。光で決めて貰って構わないが、決まった場合、僕達に報告することが最低条件だ」
「ああ………そうですか」

 希と望の会話は必要最低限のことしかされなくて、第三者から見ると双子の姉弟にも見える。しかし姉弟には対応からは見て取れず、喧嘩をしている仲の悪い姉弟っぽい。希は望が帰るものだと思い込み、再び視線を窓の外にうつすが「……星条さんは、何故事実を隠そうとするのでしょうか?」と望が問い掛けると、視線を望に戻しひんやりとした冷めた口調で「何のことだろうか? 俺は事実を隠そうとはしない、隠さない。だって……それが唯一の対処法、だろう?」と言い放ち、ジッと望を見るが睨む訳ではない。

「そうでしょうか……。それはあなた自身があの時のように傷付くからでしょうか? いいえ、違いますよね、あなたは、僕を守る為に仲間にまで嘘を付いているのでしょう?」
「何故俺が、敵であるお前を守らなければならない?そんな訳ないだろう」

「あなたは、いつまで頑張るつもりですか?」
「…………、私……は、もう頑張れていないわ。もう、良いでしょう……帰って」


 希は望を睨むと、望はフッと消えた。
 タイミングの良いことに「あー、まじ疲れるわ」と言いながらため息をつく流人が現れ、その横にはパソコンを首から紐で下げていて、薄紫色のショートカットの髪を揺らし、薄紫色の縁の眼鏡をかけた青目で、黒に白いポンポンの付いたケープを着て、膝丈まであるスカートを着用した少女、琥珀 宵(コハク ヨイ)が一緒にいた。それを見るとふんわりと笑顔が小さく浮かび上がって「流人、浮気?」と問い掛けると、流人は苦笑して「違うって。たまたまそこであってー……って、うぉ!?琴音ッ!?」と後ろに立っている少女、琴音の名前を呼ぶ。

「さてさて、浮気問題は後にしてくれよ。んーと、あとの重要な人は……」
「こーとーねー!! マジ勘弁、つか言い訳を聞けぇっ!!」
「そこー、うるさいわ。そこまで言うなら別れなさいよ」

 実際に、琴音と流人は付き合ってはいるがあまり仲良しとも言えない二人で校内では知っている人も多い。相変わらず、と言う視線を浴びながら「やはり月地流人様はそういうヒトですね」と納得したように言い、カタン、と椅子を引き音を立てて席へ座った。流人は宵にあーだこーだと色々言い聞かせながら「流人君が声かけてきたんじゃん!」と文句を言いながら席に座り、カタカタとキーボードを叩きながら無言で画面を見つめている。

「もう良いから、会議始めるぞー……あ」
「どった(どうした)ー?」
「へ? ああ、ううん。何でも無い。じゃ始めるぞ」

 そうやっと宣言すると、ホワイトボードに書かれた文字は“打倒光!! そして体育祭と文化祭”と書かれた。
ボーっと見る者も、真剣に見る者も様々ではあるが、違いが良く分かる。


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