常闇

5：旋風 ◆odGDyy6o9U：2011/09/17(土) 18:54:48 HOST:p54178-adsao12honb4-acca.tokyo.ocn.ne.jp: 久々の更新です。

1現実
彼は一人、夜の街をさまよっていた。
お金は殆ど無い。リストラされてから1ヶ月間の間にほぼ使い切ってしまった。
生きる希望を失いたくはなかったから。
しかし、もうすぐ四十路の彼には新たな仕事などなかった。
金は殆ど無くなり、家賃を1ヶ月滞納し、入居時の決まりでアパートを追い出された。

昨日はろくに飯を食わずに、近くの公園のベンチで眠りについた。しかし、ここでずっと寝てたらいつか暴力団に襲われるだろうと思い、新たな寝床を探していた。
しかし、彼が歩いているのは何故か彼の住んでいたアパートのある八王子の駅周辺だった。こんな所にいたら寝床など見つかるはずがない。
「はぁ・・・、これからどうしよう・・・。」
彼は呟いた。その姿を、駅前の光がむなしく照らしていた。
「・・・、わずかな可能性にかけるか。」
彼は駅の中へ入った。そして、中野までの切符を買った。中野にいる友人の家に行こうと思ったのだ。
夜7時前後発の電車に彼は乗った。

切り方微妙ですいません・・・。

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