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鏡ノ国の御伽話

2紫闇 梨桜 ◆ptZpvaYoVY:2011/07/24(日) 13:06:36 HOST:i118-16-154-61.s10.a021.ap.plala.or.jp


 海音(カイト)くんは、死んでしまう前、私に薄紫色っぽいすみれ色の小さめな小瓶と一通の封筒をくれました。海音くんは、小さく笑って「それは、静かに眠れる、眠りの粉だよ」と、私が飲んでも、あの人に、ユウちゃんに、飲ませも良いのだと。それは私の自由だと、言いました。

 私はそれを受け取って、宝物箱の中にいれました。私は笑って「大丈夫。使わないようにするわ」と言ったけれど、いつかは使うかも知れない。ユウちゃんと、あの人がいる限り。
結局手紙は読んでいません。海音くんが亡くなった日、私は何度も読もうと思ったけれど怖くて、怖くて……読むことが出来ませんでした。



 私が自分自身の罪に気付いたのは、あの人と、あの子と一緒に過ごして二週間くらい立ったときのことでした。何か異変を感じました。けれども、私はそれを無視したのです。



 ねぇ、ユウちゃん。私は、どうすれば、罪を償うことができるかな……?





*Next story†序章 あの日、夢の中で*

3紫闇 梨桜 ◆ptZpvaYoVY:2011/07/24(日) 19:00:59 HOST:i118-16-154-61.s10.a021.ap.plala.or.jp
*序章†あの日、夢の中で*

 これは夢なのだろうか。
ひんやりとした冷たい氷の洞窟の中に、目が覚めると居て私を氷漬けにする。それが、毎日、毎日、毎晩毎晩夢に出て来て、私を苦しめる。


 戦国時代の浅井三姉妹を夢に見たこともしょっちゅうあって、私は茶々か初か江の誰かになっている夢。とても悲しくて早く目が覚めたいと思っても覚めなくて、もがき苦しむこともある。時には惨殺されて、首を切られ、腹を切られ……。


 私はもう、この夢の無限ループから抜け出したい。ただ、それだけー………。


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