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IF〜もしもの力〜
1
:
名無しさん
:2011/07/18(月) 01:09:08 HOST:i114-188-195-68.s41.a033.ap.plala.or.jp
どうも長崎カステラです。
掲示板での小説投稿に憧れて、こちらで書かせていただくことにしました。たかが高校生の文章なので、稚拙な部分ばかりだとは思いますが、温かい目で見守って頂けたら幸いに思います。
2
:
長崎カステラ
:2011/07/18(月) 01:31:50 HOST:i114-188-195-68.s41.a033.ap.plala.or.jp
人間、まぁ長いこと生きて百数十年。その間に生み出すエネルギーは本当に計算し難いほど莫大なものであろう。
そんな莫大なエネルギーを生み出す人間も、死んでしまえば殆どそのエネルギー生み出すなんてことはできないのは餓鬼でも解る自明の理。精々、腐敗中の熱エネルギーなんかの程度であろう。
つまり、つまりつまってつまるところ、一体何を言いたいのか。一体何を冒頭から偉そげに語っているのかというとつまりはこう言うことだ。
『もし、零歳児が零歳で命を落としたとして、この零歳児が生涯で発生させるであろう…発生させるであったろう億万ジュールのエネルギーは、全体果たして何処に行ったのであろうか』と言うことだ。
答えは簡単。回収されるのだ。
誰に?勿論、“悪魔”に、さ。
皆、よく憶えとけ。走馬灯って、本当にあるぜ。
まさかこれが自分の最後の言葉になるとは思わなかった。
彼、鸛 慧(こうのとり あきら)は馬鹿でかいトラックに轢かれるその刹那、別に誰に聞かせるでもなくそんな事を口走ってしまったのだ。
これが最後の言葉ならせめてその前の『お前、それでも雌豚かよ!』の方がずっと良かった。
あー、ひーかーれーるー。
ゴスッ!
嫌に嫌な、骨どころか肉の砕ける音が聞こえた瞬間、慧は絶命した。
登場数行で殉職である。
3
:
長崎カステラ
:2011/07/18(月) 01:50:52 HOST:i114-188-195-68.s41.a033.ap.plala.or.jp
なんか、一番最初のレスが名無しさんになってるな……。まぁ気にせず書こう。
ーー応えなさいーー
……誰だろう…なんだか、誰かに呼ばれている気がする……。
いやいや、有り得ないか。今は走馬灯の続きだ。妹、母親、そして幼馴染の雌豚……。皆懐かしい。嫌だな、死ぬのは……。
ーー応えなさいーー
またもや誰かに呼ばれる。折角人がセンチメンタルに浸っているのに空気の読めない馬鹿めが。雌豚の餌(エロい意味で)にしてやろうか。
ーー貴方はこの度死亡しました。御愁傷様ですーー
これはご丁寧に。
いや、待て。俺はまだ何も応えてないぞ。慧はつっこんだ。
ーー貴方の余剰エネルギー、頂きに参りました私、IF系悪魔の笹薙と申します。笹薙というのも、魔王様が勝手につけてくださった名前ですから、私のことは単にイフとお呼び下さって結構です。ーー
こらこら、勝手に自己紹介をするんじゃない。話が進んでしまうではないか。
ーー鸛 慧様、私貴方にとり憑かせて頂きたいと思います。以後お見知りおきをーー
……おいおい。
4
:
長崎カステラ
:2011/07/18(月) 02:11:24 HOST:i114-188-195-68.s41.a033.ap.plala.or.jp
ここって小中学生が殆どらしいですね……
高校生は場違いだったか…?
5
:
長崎カステラ
:2011/07/18(月) 02:31:32 HOST:i114-188-195-68.s41.a033.ap.plala.or.jp
慧の、白い光ばかりだった視界が開ける。空だ。空が見える。しかしそれは澄み渡る青空などではなく、鈍色の曇天。そういえば慧が死ぬ前、雨が降っていたように思う。
ふと、気付く。舗装路を穿つ気かと問いたくなるような雨。その雨水が真っ赤に染まっている。慧だ。慧の血液だ。
うわー。ぐろー。
慧は随分と能天気に自分の遺体を眺める。結構な高さの空中に立っているのと、そもそも自分が物に触れるのかどうか、かなり微妙だったので触ることは断念した。
(どうも、イフです)
うわっ!!っと慧は半ばワザとらしく驚いた。いや、別にワザとではないのだが。
(うわー、ぐろいですねー)
慧を凌駕するほどの能天気な声色で慧の死体を眺める。
というか、さっきと声の質が違わないか?
(あー、さっきは慧さんの意識が単なるエネルギー体でしかなかったですからね。感覚神経がエネルギーを伝えきれずに声も視界もボヤけていたんですよ。でも今度は慧さんの意識を魂の形にまで持って来ましたからね。感覚的には生前とほぼ変わらないはずです。ちょっと身体がスースーしますけれどね)
ちょと待て。
(はい?)
何を言っているんだ?
(おやおや、自分の置かれた状況が把握できていないのですか。哀れですね)
哀れまれてしまった。
(では一から説明いたしましょう。貴方はこの度死亡しました。御愁傷様です)
それはもういいよ。
6
:
長崎カステラ
:2011/07/24(日) 03:37:19 HOST:i60-42-147-183.s41.a033.ap.plala.or.jp
……つまりどういうことだ?
(ですから。貴方が無事故・無病で貴方の寿命…つまり生産可能エネルギーの限界年数は87年でした。ですが、今こうしてその生涯を16年で閉じたということは72年分のエネルギーが生産されず、貴方の魂、つまりエネルギーの源に残っているわけです)
んー、微妙に解らない。
あれから、この眩しい光の塊みたいな不思議な生物(?)から俺の置かれている状況の説明を受けているのだが。
何度聞いても分かりづらい。急に魂だ余剰エネルギーだなんだと言われても困る。悪いが物心二元論は理解の外にある。
(人間が定義づけている魂と我々悪魔が定義づけている魂はやや違うのですよ)
考えていることが筒抜けだな、おい。
(所謂、心。思想。つまり大脳の活動の源が魂という意味なのでしょうが、我々は肉体組織の活動の源を魂と定義づけています。“物心動三元論”というやつですね)
いよいよ解らん。
(話を戻しましょう)
説明している割に結構ほったらかすのな。
(私はその余剰エネルギーの回収の仕事に当たっている悪魔です)
初仕事だそうだ。さっき聞かされた。
(エネルギーを発散し切れていない魂なんてのは、兎角危険なモノですから、国際公務のお仕事です)
国があるのか?
(貴方は残り50年以上の余剰エネルギーを持っていますから蘇生術を執行出来ますがどうします?)
そうするとどうなるんだ?
(貴方の魂の余剰エネルギーが残り30年分になるまで、つまり普通に生きて57歳まで分のエネルギーを全て消費し切るまでこの世に再生し、エネルギーの生産を行います)
ほほう、つまりは生き返れると?
(つまりはそういうことですね)
ではお願いしよう。俺も好き好んで轢き殺されたわけではないのだ。
(了解しました。安心してください。試験では私、蘇生術は好成績だったんです)
知らねーよ。
(結構難しいんですよ?……では、いきますね)
目を覚ますと、俺は病院で寝ていた。
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