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日常から追い出された俺
6
:
すばる
:2011/06/28(火) 23:28:42 HOST:zaq3dc031db.zaq.ne.jp
「!?」
とっさの事で俺は動けなかった。これで俺は死んだ、とこの時おもった。
「っ!やっぱり駄目!」
そう叫んで彼女、霧崎は刀を振り下ろすのをやめた。
「き・・・霧崎・・・なんだったんだよ。あれは・・・」
息を荒くしながら俺は霧崎にたずねた。
「ごめんね。真くん・・・巻き込んじゃって・・・」
そう言う彼女の顔はとても申し訳なさそうな表情をしていた。
キーンコーンカーンコーン・・・・
チャイムがなった・・・今起きた事がたった5分内のことなんて信じられなかった。
「とりあえずチャイムがなったから教室行こっか」
「待てよ!その前にさっきのが何か説明をしろよ!」
「・・・ごめん。あとで嫌でも聞いてもらうから、・・・後で」
そう言い霧崎は走って俺の目の前から消えた。
俺は朝のHRの途中から教室に入り、みんなからの注目をあびた。
席に座ると隣にいた悟が
「どうしたんだよ?なんか顔、真っ青だぞ」
笑いながらそう言ってくる・・・
「・・・っさい」
「え?」
「うるさいんだよ!今はほっとけ!」
俺は悟に対してこの何も教えてくれない霧崎への怒りと何もできなかった俺への不満をぶつけてしまった・・・
教室がどよめく。ひかりが俺の方に視線をむけている。しかし悟は
「・・・何があったかしんねぇけど、いつでも相談しろよ」
・・・悟は怒るどころか俺に対しやさしく接してきた。
そうだ・・・これが悟のいいところなんだ。
「ありがとう、悟」
「いいってことよ」
そして俺は・・・
「悟・・・」
「ん?なんだ?」
「俺今から帰るわ」
「・・・・は?」
「じゃな!あ・・・後お前の自転車借りんな!」
「え・・・いや、ちょ、理由は!?」
その言葉を無視し俺はカバンを持ってまず2組・・・いや霧崎のもとへと走った。
7
:
すばる
:2011/06/28(火) 23:29:26 HOST:zaq3dc031db.zaq.ne.jp
それからすぐ隣のクラスに入り霧崎を見つけた・・・
ち、近づけない!!
周りには2組のやつらがたむろっていた。
「ねぇ、霧崎さんてどこらへんにすんでんの?」
「今度いっしょに遊びに行かない?」
みんなそんなことばかり言っている。
俺はどうしようかと考える・・・その時目の前に男子があらわれた。
「何してんだ?真」
「つる!いいところにきた!」
2組の学級委員長の一坂 鶴人(いちさか つると)がいた。
「つる!後はまかせる!」
「は?」
そう言って俺は2組の教室に飛び込み、
「霧崎!!」
と大きな声を出し霧崎の名前をよんだ。
「!?」
2組の奴ら全員の視線が俺のほうにむけられる。
その一瞬を俺はつき霧崎のカバンと手を握り教室を飛び出した。
8
:
すばる
:2011/06/29(水) 17:56:46 HOST:zaq3dc031db.zaq.ne.jp
「んで、さっきの屋上にいた化け物とか、刀とか、あれなんだったんだ?」
学校を出て悟の自転車をつかって町にくりだしていた。
「あ、あの・・・学校は?」
学校を出る時、ほかの奴らからすごい形相でにらまれていたのを覚えている。さらに今日初登校の霧崎を連れて行くとこまで見られた・・・
明日から学校どうしよう・・・
「そんなことより!なんなんだよあれは?」
「・・・」
また黙ってしまった・・・
「屋上でも教えるって言ったんだから早く言えって」
そう言いながら俺は自転車をこぎ続けた。
霧崎が黙ってる間に俺は目的地へとたどりついた。
「霧崎」
声をかけて彼女をついてこさせる。
着いた場所は一軒の家の前だった。インターホンを押し中から人が出てくるのを待つ。
9
:
すばる
:2011/06/29(水) 19:27:04 HOST:zaq3dc031db.zaq.ne.jp
そして中から人が出てくる。
「何だ〜?こんな時間から・・・こっちはまだ寝てるんだよ」
嫌そうな声をだしながら轟 凛奈(とどろき りんな)はでてきた。
「凛奈さん部屋借りますね」
「ちょ、ちょっと真!学校は?」
「さぼり」
「さぼりって・・・それで?後ろにいるかわいい子は誰なのかな?」
次はにやにやしながら聞いてくる。
「ま、真君・・・この人誰?」
霧崎がびくびくしながら聞いてくる。俺だって今日会ったばっかなんだが・・・
「この人は轟 凛奈さん」
「ども〜」
凛奈さんが緊張感のない声で言ってくる。
「凛奈さん、今からこの部屋貸してくんない?」
「・・・だ、大胆ね真は」
・・・?何を言ってるんだ、この人は。なんか霧崎まで顔が真っ赤だし。
「とりあえず部屋借りるから、出て行ってくれ」
「オッケー、オッケー♪」
すごい楽しそうだな。
「え、えと・・・いいんですか?私なんかで」
何がだ?
「んじゃ3時間ぐらいふらついてくる〜、ゆっくりね〜」
そう言って凛奈さんは家から出て行った。
「んじゃ、話のつづき・・・・何してんの?」
「え?」
霧崎はすこし服を脱ごうとしていた。
「おい・・・話のためにここ借りたんだぞ、とりあえず話してくれ」
そう言うと部屋が静まりかえったようだった・・・
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