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十二月二十四日

3神夜 優 ◆ptZpvaYoVY:2011/06/30(木) 21:34:57 HOST:i118-16-154-61.s10.a021.ap.plala.or.jp
--序章†あの日、君と出逢った事で--

 キラキラと光るイルミネーション。クリスマスを思わせるクリスマスソング、イルミネーションに包まれたクリスマスツリー。
キラキラと光るクリスマスツリーを茫然と眺める、赤髪を腰までストレートに伸ばし、キラキラとした赤色の瞳、セーラー服をアレンジしたような黒基調の服に金色のチェーンのついた黒い半ズボンをはいた少年、早乙女 葵(サオトメ アオイ)はツリーの隣に小さくしゃがみ込んだ。ツリーには何の変わりもなく、極々平凡であるが葵は静かにツリーを見据えていた。

 辺りには、赤い服をきたサンタのバイトがいる。サンタは葵を見て首は傾げるものの、せっせと仕事をしていた。
ぼんやりとツリーを見つめていた葵がスッと立ち上がり何も言わずすーっと帰って行った。

「アーオーくんっ!!あ、あれ?」

 葵が立ち去った数秒後、走って来て葵の名前を呼ぶ、赤髪を腰ウェーブにしていて、キラリと光る赤い瞳、黒いセーラー服を黒基調にし黄色のリボンを付けて、アームカバーをして黒い半ズボンをはきフットカバーをした、葵と良く似た少女、早乙女 碧(サオトメ アオ)は小さく首を傾げた。

「うーん……。アオくん、いたような気がしたんだけどなぁ……?」

 キョトンとして首を傾げる碧。小さく伸びをして「クリスマス、かぁ……。懐かしいなぁ」とポツリとイルミネーションをみてつぶやく。


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