遊のおもちゃ箱

1：遊 ◆QMdkSjhK6Y：2011/06/26(日) 01:03:04 HOST:i114-182-99-131.s05.a015.ap.plala.or.jp: 　はじめましてー遊です
　短編を気まぐれにまったりと
　書いていけたらいいなーと思います

　主にＢＬ(ボーイズラブ)中心です
　苦手又は意味のわからない方は回れ右ー

　常識のある方ならいくつでも大歓迎
　盛大にお暇をつぶしていってください
2：遊 ◆QMdkSjhK6Y：2011/06/26(日) 01:52:57 HOST:i114-182-99-131.s05.a015.ap.plala.or.jp: 　(天才小学生×遊び人高校生)

　綺麗だった

　「千秋くんていうんだー。オレはね」

　俺と目線を合わせるためにかがんだその人は
　にこりと微笑みながら言葉を紡ぐ

　「伊織っていうんだ」

　顔立ちはいたって普通だったのに

　「よろしくね、千秋くん」

　僕の瞳にはとても綺麗に映ったんだ

　その日、僕はいつも通り家で宿題をしていた

　僕のうちは母子家庭だ
　そのため母は夜まで仕事に追われ
　必然的に静まりかえる家の中で
　僕は黙々と鉛筆を走らせていた

　いつかいい大学に入って、母に楽をさせてあげたい

　そんな子どもの純粋無垢な気持ちを原動力に
　僕、中原千秋は周りから天才と称されるほどに
　勉学に勤しんでいる真面目な小学生である

　(……疲れた)

　先ほどから握り続けていた鉛筆を置き、
　冷蔵庫にあるジュースで一服しようとしたその時

　ピーンポーン

　家中に来客者の知らせが鳴り響いた

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