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孤独から生まれた本

6Cruel crown:2011/06/18(土) 00:14:55 HOST:KHP222009082198.ppp-bb.dion.ne.jp
「どこから聞こえてくるんだ・・・・」
暗闇の中で聞こえるその歌声は、やけに響いてくる。石段を登り切った時、歌声は聞こえなくなった。
「正吾さん、お待ちしていましたよ。」
その声をたどるように、木の上を見てみると一人の少女がいた。
「おまえは誰だ?何でおれを待っていたんだ?何で俺の事を知っているんだ?」
「私は、クロウ・エメロード。この世界とは別の世界の人間です。」
この世界とは別の世界?そんなのは、アニメや小説の中だけじゃないのか?
「私は、貴方の願いをかなえるためにこの世界に来ました。」
願い?今の俺にそんなものはないのに・・・
「いいえ、そのことに気づいていないようですが、貴方には願いがあります。」
???俺は、心の中で言っただけで口には出してないぞ。
「私は、心が読めるのです。人間だけでなく鳥や水や木々のこころも・・・」
「俺の願いってなんだ?」
エメロードは持っていた扇子を静かに仰いだ。
すると、彼女の周りの木の枝が階段を作っていく。
「木の枝が勝手に・・・・」
エメロードは座っていた木の上から、正吾のもとへ続いているその階段を降りてくる。
「貴方は、ここへ来る途中人と一度も会いませんでしたね?」


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