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孤独から生まれた本

10Cruel crown:2011/06/21(火) 22:56:23 HOST:KHP222009082198.ppp-bb.dion.ne.jp
「記憶?」
決意を固めたはずだったが、予想外の答えに正吾は戸惑ってしまう。
「貴方とかかわりのある者たちの記憶から、貴方を消す。それがハルべリアに行くための対価です。」
エメロードは、少し悲しそうな顔をしながら言った。
「俺にできることは、俺の存在を引き換えに世界を救うことだということか。」
正吾はまっすぐな目でエメロードを見つめた。
「これはあなたにしかできないことです。世界を救ってくださいますか?」
「ああ。頼む!俺をハルべリアに連れて行ってくれ!」
エメロードは、何も言わず服の中にしまった扇子を取り出し、
威風堂々としている鳥居に向けて三回仰いだ。
すると鳥居が大きな扉に変わっていく・・・・・
鳥居が扉に変わり終わると同時に、ゆっくりと扉が開き始めた。
「この扉の向こうはハルべリアです。」
正吾は、扉に向かって静かに歩き始めた。


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