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_左の手首_

1黒☆兎 ◆pqTWWNFnvo:2011/06/04(土) 17:25:36 HOST:p3076-ipngn100401kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp
_prologue_


血は蜜の味

私の血は薄い蜜の味

出れば出る程食べる

食べれば食べる程溢れ出す

いつの間にか手首が真っ赤に染まる

赤黒い綺麗で醜い色に染まる

溢れ出す血が止まって切った線が手首に浮き出す

長く切れば切るほど

まるで蛇の様に長い線が浮き出してくる

でも私は細く短く切る方が好き

だから滅多に蛇にはならない

綺麗じゃない

ウジ虫みたいに醜い手首になっていく

切れば切るほど醜くなる

記憶が飛ぶほど怖くなる

でも私の手首だけは何も変わらない

切った跡はどんどん増えているけれど

あの人みたいに変わらない

周りみたいに変わらない

私の手首だけは信じれる

何も変わらないと信じれる

醜くても痛くても傷ついても何も変わっていない

私の手首だけが本当の思いを解ってくれている


誰にも言えなくて大嫌いな
私の手首の傷

でもそれでもすごく大切な
私の左の手首

いろんな事を思い出すのは嫌だけど
とてもとても大切な
私の体の一部








__書き込み禁止__

2黒☆兎 ◆pqTWWNFnvo:2011/06/04(土) 17:44:23 HOST:p3076-ipngn100401kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp
(p.ぉ久し振りですノン&はじめましてー

何年か前にいただけなので知らない方の方が多いと思います、黒★兎(クロウサギ)ですノン

ぁ、名前の間に星を付けた意味は特に無いんで気にしないで下さいねー

ぇと、いきなりですが今回の小説では身近には滅多にいないけれどもしかしたら“い”るかもしれない、という小説書かせていただきますノシ

今の時点では詳しい内容は大分解りにくいと思いますが、少しエグくて批判されそうな話ですのでプロローグを読んだ時点で“何これ!? こういう系の小説無理無理無理絶対無理ー、!!”という方は早めにお引き取り願いますー。

苦手だけど読んでみたい方や、“ぇ? こういう系の小説全然余裕なんですけど。”という方がお読み下さると有り難いですー。)








_書き込み禁止_

3黒☆兎 ◆pqTWWNFnvo:2011/06/05(日) 08:47:04 HOST:p3076-ipngn100401kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp
_第一章_ 一日の終わり



父さんが帰ってきた
母さんが泣いてる、叫んでる
母さんは滅多に泣かないからこそ その声が出ていない泣き声は慣れられるものじゃないと思う

止めて



ヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテ




また思わず助けに入ってしまった
また父さんに蹴られ殴られてしまった

痛い



イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ





そして叫んでいる内いつものように気づき確信する

こんな声を出しても僕の声は届かない

ただ辺りに響くだけで

父さんの耳には届かない 絶対に









父さんは熱が冷めると同時に寝室へと帰っていった

母さんは抜け殻のように動かず無表情で床に倒れている
“そのままじゃ風邪ひいちゃうよ”と言って母さんを僕の部屋へ連れていき寝かせる


僕がしないといけない最後の仕事は後片付け
暴れた規模が大きいから寝る暇なんて滅多に無い だから眠たいなんて感情を少しでも消えるようにするためあまり深く考えない
考えても良い事なんて多分一つも無いだろうから





後片付けが終わるといつも辺りが明るくなっている事が多い

カーテンの間から入ってくる光に気づき窓の外を見てみるとほんの少し頭を出した温かく優しい光を放つ太陽を見つめているとふと思う




そういえば昨日はなんで父さん怒れ狂ってたんだっけ




いつもと同じ疑問を自分に問い掛けてみる
そしていつものように答えは出ない

頭が痛くなるから考えるのを止める



落ち着く為に深呼吸



さあ、もうすぐ学校なんだから早く支度をしなくちゃ時間に遅れる
気分を変えないと
表情を変えないと
家庭の事情がバレたら何もかもが終わる




――あ、血が出てる



こんなんだったらバレるだろうが、と自分を叱る

血ぐらい出てても大丈夫だとは思うけど、と自分に反論



少し可笑しくなって一人で笑う


いや、可笑しくはないか
























気持ち悪い。

4黒☆兎 ◆pqTWWNFnvo:2011/06/05(日) 09:09:28 HOST:p3076-ipngn100401kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp
ぇっと、主人公はまだ考え中なんですが一応二人いるんですょー。

まずは男の子からの目線で書きたいと思いますノン
男の子の場合今の時点ではグロい方向に走らない事になってるんですが、ノリで書いてる計画性の無い自分はいつコロッと話が変わるか解からないです^^;

まぁある程度は大丈夫な筈ですし。
というか此処の小説を読んでいる人がいるのかどうかもあやふやなんで心配事は多々ありますがその場のノリでどーにかなると思うんでノープロブレムですノシ

コメントやアドバイスなど期待して待ってるんで読んでくれた方はバシバシレスッちゃって下さいねー^^ノシ

>>all


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