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君と私が望む物―Yer she saria stig let xeoi peg pel―

9神音 奏琉 ◆ptZpvaYoVY:2011/06/05(日) 14:55:59 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
「違うわ。私はエレナ=ジリアーニ。 ベルシーニは………旧姓、よ」

 私がサイハテからシェルフィスに逃げてきた途中声を掛けてくれた人の苗字であり、私は今ジリアーニ家にお世話になっている。
ニコニコしているエリエットは「そうか。でも君はあのエレラ=ベルシーニの双子の妹だよね。サイハテの時期王女だったのに……残念だね」と言う。私はフッと鼻で笑うと「別に。王女とか後継者とか興味無いもの」と小さくため息を付きエリエットから視線を外す。

「それで。貴方の用事は何。私は早く学園に戻りたいのだけど」

「僕は、君のエレナ=ビアシーニの従兄で―――婚約者だ」

エリエットがニッコリと微笑むと「僕は君の婚約者だよ。しかも一緒に遊んだりしたけど…覚えてないかな?」と首を傾げる。キュッと唇を噛みしめる私は一番聞きたくない言葉を耳にしたようだった。

 一番大好きだったエリオットととても似ている人が婚約者だなんて―――、性格も容姿も似ているこの人が私の婚約者なんて信じられなかった

「私は今、エレナ=ジリアーニ。ビアシーニ家とは、もう関わりも何に来ないわ」

 私はなるべく冷静に言った――つもりだった。
エリエットはニッコリと笑い「御免ねー、ジリアーニ家には許可を貰っちゃった」語尾に音符がつきそうな表情でテンポで言う。

 エリエットが一枚の紙切れを見せる。



 “我が義理の娘であるエレナ=ジリアーニ、改めエレナ=ビアシーニを、王族のアルフィーノ家に養子に差し出すことを許可する。
  しかし、エレナ=ビアシーニを王族家計アルフィーノ家に差し出すことによって多額の現金を貰うことで許可する。”

文字の一番最後には引き取ってくれた叔父さんの名前が書かれている。



「これで……分かってくれたかな――……?」

ニコリと笑い私の肩をエリエットが触れようとした瞬間、パンッと手を弾き「触らないで!!」と叫ぶとドアを乱暴に開けて走り始める。


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