したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

君と私が望む物―Yer she saria stig let xeoi peg pel―

6神音 桜紗 ◆ptZpvaYoVY:2011/05/29(日) 17:33:08 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
 エリオットの顔は赤くなっていた。私がわざとらしく笑うとエリオットも笑うが、その後苦々しい表情になり「助かる確率は……無いかもしれない。だけど……待っていてくれる?」と問いかける。私はクスリと小さく笑って「勿論よ。エレラに何と言われようと貴方が帰ってくるのを待っているわ」と微笑む。エリオットは微笑して「ありがとう……。エレナ」と呟いた。




 エレラに何と言われるだろうか。王宮に帰る道のりを私は静かに歩いて行く。青い薔薇は私の耳元で美しく輝いている。きっとエレラには反対されるだろう、しかし今のエレラの批判を聞いていると王女交代も時間の問題だと私は思う。

 パァッと明るく光る王宮の電気を見つめていると召使のアレン=レジスタンが外に出ていた。きらびやく琥珀色と薄水色の混ざった髪を後ろで一つにまとめながら透き通った白色の瞳をあちらこちらへと向けている。漆黒の黒い服。アレンは私を見つけタタタッと早足で近付いてきて安心したようにため息を付くと「ご無事でなによりで御座います。……ん?その薔薇、は……」私の耳元にある薔薇を見てキョトンとした後ニコニコと笑うと「おめでとう御座います。あの……エリオット様でしょう?」と相変わらずニッコリしつつ言うと私はカァァッと真っ赤になりながら小さくコクコクと頷くと「あのね、アレン。エレラには言わないでくれる?」と言うとアレンは相変わらずニコニコと笑い「分かりました。知られると、マズいですしね?」とからかうように笑った。








「エ……リ……オッ……ト……………?」

 エリオットの参加したクレイハ戦争は、無事サイハテの勝利で収め、無事にエリオットが帰ってきた数日後の事。エリオットのキズがいきなり容態が急変して……、エリオットは息を引き取った。

「エレラ……!! エレラがやったのでしょう!?」

「お主は何を言っておるのだ。我がそんな事する筈なかろう?」

 エレラはクスクスと小さく笑って私を冷たく見た。

 エリオットが死んだのは確実にエレラがやったのだ。そう信じるしか私は出来ずにいた


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板