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君と私が望む物―Yer she saria stig let xeoi peg pel―

4神音 桜紗 ◆ptZpvaYoVY:2011/05/28(土) 14:51:31 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
「あっぶねー……。てかもっと早く言えよ!」

 エリオットの空間移動(テレポート)で、何とかギリギリ巻き込まれずに済んだ。エリオットが最後に言った“サイハテ”はこのルシェニア国で一番安全で、一番平和な所であり、エレナとエリオットが生まれ育っだ場所である。


 エレナとエリオットの身分の差は違い過ぎる。
エリオットのオルフィーノ家は日雇いの多い傭兵でありただの一般人に過ぎない。しかし、エレナのビアシーニ家は王族の家計であり、王様と王女(エレナの両親)は既に亡くなり今では双子の姉のエレラ=ビアシーニが第一王女継承者で、エレナは第二王女継承者であったためエレラは好き放題にやり、戦闘に発展している。第一王継承者である弟のベリザリオ=ビアシーニは何も言えず、ただ静かに黙りこくっている。

「助かっただけマシと思いなさい。私のような次期王女継承者様と口論になったら大変だものね?」

エレナは面白そうにクスクスと笑い王宮に向かって歩いていく。王宮はすぐそこで、一km程度しかないくらいだ。




 エレナは確信した。エレナ自身エリオットといる時が一番楽しく、笑顔になれるのだと。
王宮にある自分の扉を開け、エレナは深くため息を付いた。しかし安堵するより前に今の王女である双子の姉、エレラに呼び出されたのだ。
エレラはエレナと同じ薄水色の髪を腰までストレートにのばして赤い瞳を静かに宿し、白色の清楚なミニスカートのドレスを見に纏って、頭には白い薔薇の付いたカチューシャをお気に入りで着けている白色が大好きな王女。エレナはエレラを見て面白くなさそうに作り笑顔を作って「何かしら、エレラ」とワザとらしく問い掛けて見る。どうせエリオットの事に決まっている、そうエレナは思ってならなかった。あの男はなんなのか、身分は良いのか、好きな人々はいるのか、結婚はしないのか、とか、永遠に聞いてくる、エレナは心の中で低く舌打ちをした。

「あの男……エリオットとか言ったか?」

ほら来た。エレナはやはり心の中での笑いと舌打ちを続けていた。しかしエレラはそんな事も知らずに「アヤツ、次のクレイハ戦争に出兵する事になったようだ」とビシャリと告げた


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