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神の天罰を受けた少女-Eine krumme Geschichte-
2
:
初深 紗雪
◆RTk.ch61hE
:2011/04/04(月) 09:02:35 HOST:p2142-ipbf210aobadori.miyagi.ocn.ne.jp
*最初からで申し訳ありません。初っ端からグロが出てきます事をお知らせ致します。苦手な方は即Uターンお願い致します。*
--序章-神の天罰--
「ただいま、お母様、お父様!」
バタン、という扉が開く音で静寂が破られる。少女は大きな扉を一気に押し開けると両親が待つリビングへと向かう。少女の名前は黄泉比良 野薔薇(ヨミヒラ ノバラ)漆黒に染め上げた髪は腰まで伸びて歩く度に空気を切って揺れる。真正面を見つめている少女の瞳は嘘をも見透かす様に、海の様に潤んでいるアイスブルーの瞳。自分が通っている学校の制服を清楚に着こなしている。その少女は黄泉比良神社、商店街など色々な所にまで進出している中企業の娘。何不自由ない生活をしていた。…今日の今までは。
少女はリビングの扉をキィ、と開けるとふと違和感を覚えた。何故、電気が点いていないのだろうか、両親の気配はあるのに何故居ないのか、などと。歩みを進めて行くとその違和感の正体が明らかとなる。つん、と張り詰めた空気。ふわふわと漂う鉄の匂い。ぐちゃぐちゃに荒らされたリビング。そして――…ソファで寄り添い合って死に伏す両親の姿。死して尚寄り添う幸せな両親。父親の胸の辺りには小さなナイフが突き刺さっており、母親には刺さっていない。その事から母は父よりも早く刺されたに違いないと少女は悟った。しかしそんな風景を見ている少女は立ち尽くし、透き通った瞳からは一粒また一粒と透明な雫が滴り落ちる。そして少女はこう呟いた。
「――神様は私を見捨てたんだ。だって私は何も罪を犯していないもの。それとも神様は教えてくれたのかな?」
――…世界はこんなに紅いものだ、と…。
Dies war nur der Anfang von der Geschichte...
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