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冒険姫と二人の王子様

7ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/04/05(火) 09:35:43 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

     〜 蓮 〜


 姫と俺でにこにこと笑いながらとりあえず俺のお屋敷へ着いた。もう傍にいる資格とか考えてないけど、一応姫を殴ってしまったのは事実だから、せめて少しでも手当てしてから返すことにしたのだ。

「きゃあっ! 姫様……どうしてこんなに怪我を?!」

 俺の屋敷の家来が騒ぎ出す。姫は冒険中怪我をしたとでも嘘を吐けと言ったが、正直そんな悪いこと出来ない。まあ、この場に幸がいたら咄嗟に幸がやったと言うのだけれど。

「ごめん……、俺がやったんだ。詳しいことは後で話すよ。十七時までに家来全員集めといてくれ。」

「そんなっ…・・・違うよ、れ……?!」

 むっと顔を顰めて否定する姫の口を俺の大きな手でそっと塞いで苦笑する。今は俺が酷いと思わせとけば良いんだ。集会で、幸のことをばらすから。

「だから……今、はっ………!」

ドタッ!

 身体が、重……いっ……――――――…………!


     〜 姫 〜


 急にドタッと誰かが倒れる音がした。倒れる寸前に蓮の声がしたから、まさかとは思ってくるりと振り向くと正面に蓮の優しい表情は無く、足元の廊下に辛そうな、苦しそうな蓮の姿があるだけだった。何が何だか分からなくて、ぼろぼろと何も知らない涙が溢れ出す。こんな悲しいときに泣いちゃったら、もっともっと悲しくなっちゃうじゃん。助けて、誰か!

「い、や……! いやああああああああああああああああっっ!!!」

 響く叫び声、辛そうな蓮の姿―――……私に何か出来ないのかな。何で泣き叫んでんの、私。

「ひ、姫様っ?! どうかされまし………っ!! れ、ん……さま……………?!」

 暫くして蓮の家来がやってくるけれど、その人も私同様固まってしまった。やっぱり、蓮を助けられる人はいないのかな。私も動けない……頑張れば動けるんだけど、もし悪化させたらって怖くなっちゃう。

「家来の皆さん、蓮様をベッドへ運んで! 苺はお医者様に電話してきます! 姫様は蓮様のお傍にいてくださいっ!」

 この声は……姫苺………?

「い、ちご……ちゃん………?」

 私の恋の応援とか、いろんな相談に乗ってくれた苺ちゃん。まだまだ幼いけど、私がすっごい憧れている子。



     〜 数十分後 蓮 〜


「―――……ん。」

 此処はどこだろう。ふわふわで暖かくて………―――――。

「れんっ、れんっ!」

 女の子の声……? ああ、これはきっと姫だ。手を握ってくれているのか、右手が凄く温かい。そろそろ起きなきゃいけないかな……。

「姫………?」

「れんーっっ!」

 え、ちょ、ま……姫が抱きついてくれてる! 嬉しい、けど……俺はどうしてベッドにいるんだ? それに、こんなに心配されるようなこともしてないし……。

「蓮様は倒れてしまったんですよ!」

 この子は苺ちゃん……? 何だ……俺倒れてたんだ……! じゃなくて俺倒れたの?! え、何故に? あー、でもそういえば途中だるかったなーなんて………でもそんな倒れるほどじゃねーぞ?

「蓮……お医者様が言ってたんだけどね、倒れた原因は不明なんだって………だから、今からまた新しいお医者様を探して……っ?」

「苺に任せてください!」

 姫の不安そうな表情を見て俺まで不安になってくる。が、苺ちゃんの言葉に周りの家来まで驚いた。何かの冗談かと思ったが、苺ちゃんは真剣だ。


     〜 続く 〜


ちょん切り★←


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