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今でも君を
71
:
明優
:2011/05/09(月) 19:42:07 HOST:i121-113-76-251.s41.a005.ap.plala.or.jp
そして長い長い夏休みが終わり・・・。
「え〜受験生のみなさんはこの夏休み、受験・・・」
今は始業式中。校長先生の長い長い話。
25分くらいがたち、やっと校長先生の長い話が終わり、始業式も終わり、
教室へ向っていた。そんな時・・・。
「茜!!」「龍?!」 龍は私を呼び止める。
「茜!頑張ってきな!!」 夏美が小声で言う。
〜裏庭〜
今はちょうど10分の休み時間。
「茜。ごめんな・・・。」「え?!」 龍は頭を下げる。
「な、何で・・・?」 私は不思議そうに聞く。
「何か、夏休みのあの時の話。お前まで迷惑かけちまったし・・・。」
「そんな!全く気にしてないよ!!」 私は否定した。
「そうか・・・?」「うん。」
「ありがとな・・・。俺さ、決めたんだ。」 龍は上を向いて言う。
「俺、母さんに楽させたいんだ。父さんとも離婚した。もう一生会う事はない。
だから母さんを守れるのは俺だけ。今までの恩を少しずつ返していきたいんだ。」
龍らしい考えだ。
前よりも生き生きしている龍。
こんな龍が本当に大好きだ・・・。
72
:
明優
:2011/05/09(月) 19:47:55 HOST:i121-113-76-251.s41.a005.ap.plala.or.jp
それから月日は流れ・・・。
今日は卒業式。
私と龍は西丘高校に推薦で合格した。
勇汰も夏美も西丘高校を受験した。合格発表はまだ。
2人とも頑張ったもん。きっと大丈夫。
私はストレートアイロンで髪をまっすぐにする。
そして制服に腕を通す。この制服も今日で最後かぁ・・・。
セーラー服を着て、その上にカーディガンを着る。
そしてチェックのスカートをはく。いつもは3つ折るけど、今日は2つで我慢。
最後に赤いリボンをする。リボンの形を整えて・・・。
「茜ぇー!勇汰君、来たわよぉー!!」 お母さんが下から叫ぶ。
73
:
明優
:2011/05/09(月) 19:50:54 HOST:i121-113-76-251.s41.a005.ap.plala.or.jp
私は勇汰と一緒に中学校最後の登校をした。
私は勇汰の第二ボタンを見る。
「勇汰、誰かに第二ボタンあげるのぉ?」 私は聞いた。
「制服、いとこにあげなきゃならないからあげないよ。」
勇汰は真面目風に言った。
そう言ってあげてそう!!そう思った私は1人で笑った。
74
:
明優
:2011/05/10(火) 17:52:09 HOST:i121-113-76-251.s41.a005.ap.plala.or.jp
〜学校〜卒業式終了後〜
女子の半分以上はないていた。私もその1人だ。
私は夏美や他の友達と写真を撮っていた。
卒業アルバムにコメントを書いたり・・・。
「茜!!俺のに書いて!!」 私たちはお互いに書き合った。
(また一緒にサッカーしようね!高校でもよろしくねぇ☆茜)
私はそうコメントした。
私は勇気を出して龍に言った。
「ねぇ・・・。一緒に写真を撮らない・・・?」
「撮るか!!」 龍は笑って言ってくれた。
2人は携帯で写真を撮った。
75
:
明優
:2011/05/10(火) 17:56:56 HOST:i121-113-76-251.s41.a005.ap.plala.or.jp
本当は第二ボタンがほしかったけど・・・。
龍の学ランのボタンは全てない。
卒業式が終わってすぐになくなったしまった。
まぁ・・・。あったとしてももらわないけど・・・。
この関係、壊したくないし・・・。
〜帰り道〜
私は勇汰の家族と私の家族は一緒に帰る。
「勇汰ったらぁ!!あんなにボタンあげるなって言ったのに!!」
そう。勇汰のボタンはすべてない。その事で勇汰のお母さんは怒っている。
「いいじゃないか。青春で。」 勇汰のお父さんは言う。
「勇汰君、モテモテね☆」 私のお母さんが言った。
私たちはみんな明るく帰った。
76
:
明優
:2011/05/10(火) 18:01:23 HOST:i121-113-76-251.s41.a005.ap.plala.or.jp
そして・・・短い春休みも終わり・・・。
今日は西丘高校の入学式。
無事に夏美も勇汰も合格した。
入学式は終わり、さっそく夏美と遊ぶ☆
私たちはカフェでのんびりしていた。
♪〜
電話だ・・・。
「もしもし?」 私は電話に出る。
「もしもし?茜?今、勇汰君の家から電話あってね・・・。
勇汰君、事故に遭ったって・・・。今から病院行ける??」
相手はお母さん。
勇汰が・・・。事故・・・?
そんな・・・。
私は夏美と別れ、勇汰が運ばれた病院に急いだ。
勇汰・・・。お願い・・・。
無事でいて・・・。
〜病院〜
「あのっ!!岡田勇汰は!!勇汰はどこ?!」
77
:
明優
:2011/05/18(水) 13:30:28 HOST:i121-113-76-251.s41.a005.ap.plala.or.jp
最近、更新なくてごめんなさい。
体調を壊していまして・・・。
これからは毎日の更新は無理かもしれませんが、できるだけ多くの更新をしたいと思います。
「今でも君を」、待っていてくれた方、お待たせしました!
78
:
明優
:2011/05/18(水) 13:36:08 HOST:i121-113-76-251.s41.a005.ap.plala.or.jp
私は興奮状態だ。
「えっとぉ・・・。岡田勇汰さんは・・・。救急の方にいますね・・・。」
私は礼も言わず、勇汰のいる場所へ急いだ。
「勇汰のお母さん!お父さん!」 私は叫んだ。
「茜ちゃん!!」 勇汰のお母さんの目は赤く腫れていた。
「勇汰は?!」 私は聞く。
「今は手術中。幸い、命に別状はないんだけど・・・。」
勇汰のお母さんは涙を流した。・・・なんで泣くんだろう?
命と関係ないなら大丈夫なんじゃ・・・。
「サッカー・・・。できないかもって・・・。」
・・・え・・・?
勇汰のお母さんの言っている言葉がよく分からない・・・。
79
:
明優
:2011/05/18(水) 13:43:20 HOST:i121-113-76-251.s41.a005.ap.plala.or.jp
「勇汰、足をおもいっきり・・・。」 勇汰のお父さんが言った。
私は事故のことについて聞いた。
工事現場の近くを歩いていたらパイプが落ちてきそうだった。
その下には子供がいたらしい。
そして勇汰が飛び出して助けたらしい。
そしたら足に全てのパイプが・・・。
そして・・・。
手術室のドアが開いた。
「先生!!勇汰は?!」 勇汰のお母さんは聞く。
「できる限りはしました。今度は様子を見ながらリハビリですね・・・。」
先生は言った。
私たちは病室運ばれて行く勇汰を見ていた。
80
:
明優
:2011/05/18(水) 13:46:31 HOST:i121-113-76-251.s41.a005.ap.plala.or.jp
「ん・・・。」 勇汰は目を覚ました。
「勇汰!!」
「俺・・・何でここ・・・イッて!!」 勇汰は苦しそうだった。
「無理しないで寝てて・・・。」 私は優しく声をかける。
勇汰のお母さんは勇汰に今の状態を話した。
でも・・・
サッカーの事は話さなかった。
みんなでそう決めた。
勇汰なら大丈夫。きっと・・・。
みんなそう信じて・・・。
81
:
明優
:2011/05/18(水) 20:23:30 HOST:i114-185-34-149.s41.a005.ap.plala.or.jp
それから毎日、勇汰の所へ足を運んだ。
そして5月。
私と龍と夏美はサッカー部に入部。
勇汰もまだ入院中だけど、籍をおいてる。
少しずつ良くなってる気がする。
表情も少しずつ明るくなってきている。
このままリハビリできたらいいな・・・。
私はいつものように勇汰の病室へ足を運ぶ。
今日は部活なしのテスト期間の午前授業。
だから病院に来るのが早い。
勇汰に言ってないからビックリするかな・・・?
私はノックしないでコソコソ入る。
「クソっ・・・!」 泣いてる・・・?
私の瞳に映ったのは目が真っ赤な勇汰。
私は勇汰を見つめる。
82
:
明優
:2011/05/18(水) 20:28:45 HOST:i114-185-34-149.s41.a005.ap.plala.or.jp
「茜・・・?」 勇汰は私がいる事に気がつく。
勇汰は目を深くこする。 私は恐れながら聞いた。
「ど、どうしたの・・・?」「何でも・・・。」 勇汰は隠そうとする。
「・・・足・・・痛いの・・・?」 私は聞く。
「俺・・・もう無理だ・・・。」 「え・・・?」
勇汰は静かに言う。
「俺・・・。サッカー辞める。ってかそれしか・・・選択はない・・・。」
勇汰が・・・。
サッカーを辞める・・・?!
83
:
明優
:2011/05/18(水) 20:35:50 HOST:i114-185-34-149.s41.a005.ap.plala.or.jp
突然、いっぱい進んでしまってごめんなさい!
前にもこんな風に急に進んでしまったんで読んでいる方には
読みにくい・読むのについていけないという方も出てくるかと思います。
私の勝手で本当に申し訳ないです。
これからもこんな事があるとは思いますが、どうか読んでくださったら
うれしいです!
これからはたまに、これからのお話の予告などを書かせていただきたいと思います♪
そちらも読んでくれたらうれしいです♪
こんな勝手な私ですが、「今でも君を」最終回までお付き合いさせていただけたら
うれしいです☆
84
:
明優
:2011/05/19(木) 18:12:46 HOST:i114-185-33-233.s41.a005.ap.plala.or.jp
「勇汰・・・。何変な事・・・!!」 私は声を震わせながら言った。
「戻らない・・・。足の感覚が・・・。何の変化もない・・・。
ずっと俺は治るって信じてた・・・。でも・・・。」
勇汰は再び涙を流す。
私はただそんな勇汰の涙を見つめる事しかできなかった。
「俺、本当、ついてねぇ・・・。情けねぇよ・・・。」
違う。勇汰は・・・。 ギュ。
私は勇汰を優しく抱きしめた。
「茜・・・?」
「勇汰は情けなくない。頑張ればきっとまたサッカーできるよ!
だから・・・2人で頑張ろ?私、勇汰を支えるから・・・。」
私はそう言った。
「ありがとな・・・。茜・・・。」 勇汰は震えながら言った。
85
:
明優
:2011/05/19(木) 18:26:15 HOST:i114-185-33-233.s41.a005.ap.plala.or.jp
それから1週間後・・・。
足の感覚に変化はない。・・・けど・・・。
勇汰はリハビリを始めた。
何度も転んでしまう。けど、一生懸命、勇汰なりに頑張っている。
〜学校〜
「江口」「はい」「江田」「はい」
今は出席確認中。
「香川は・・・えっとぉ・・・。家庭の都合でお休みっと・・・。菊池。」
私は龍と同じクラス。
最近の龍は3日前から家庭の都合で学校を休んでいる。
すごく気になる。どうしたんだろう・・・。
86
:
明優
:2011/05/19(木) 18:30:34 HOST:i114-185-33-233.s41.a005.ap.plala.or.jp
〜病院〜
今日も部活が終わり、病院へ来る。
勇汰、リハビリ頑張ってるかなぁ・・・?
「ありがとうございました・・・。」
・・・ん?この声・・・。
龍?!
「龍!!」 私は呼び止めた。
「茜・・・。」
「どうしたの・・・?病院なんか・・・。今、診察室から出てきたみたいだけど・・・。
どこか悪いの・・・?」
「あ・・・。まぁ・・・。」
龍は震えた声で答える。
龍、少し痩せた・・・?・・・え?
龍は涙を流していた。
「龍?!」 私は驚く。
「ウッ・・・。母さん・・・。もうすぐ死ぬんだ・・・。」
龍は泣きながら言った。
87
:
明優
:2011/05/20(金) 17:04:05 HOST:i114-185-33-233.s41.a005.ap.plala.or.jp
私と龍は椅子に腰かけながら話した。
「お母さん・・・。どこか悪いの・・・?」
「あぁ・・・。急に母さんの仕事先から電話が来て・・・。母さん倒れたって
連絡で・・・。それで検査したら・・・。末期癌だって・・・。」
末期癌って・・・。
「長くて3週間。この期間、いつ死んでもおかしくないって・・・。
今でももう話すのが難しくなってきてる・・・。」
龍は頭を抱えて言う。
私は何も言えなかった。
なんと声をかけたらいいのか分からない・・・。
88
:
明優
:2011/05/20(金) 17:16:47 HOST:i114-185-33-233.s41.a005.ap.plala.or.jp
「せっかく父さんの事、解決して母さんも俺も安心してたのに・・・。」
龍はつぶやいた。
そんな龍の顔はただ悲しそうだった。
「じゃ・・・俺戻るから・・・。」 そう言って龍は立ち上がる。
「龍・・・!!あのさ、どんな時でもいいから、メールでも電話でもちょうだい?!
悲しい時もうれしい時もどんな時でもいいからさ・・・!!」
私は思わず変な事を言ってしまった。
「ありがとな・・・!!」
私はその時、今日初めての龍の笑顔を見た。
龍・・・。
何もしてあげられなくて・・・ごめん・・・。
89
:
明優
:2011/05/20(金) 17:20:50 HOST:i114-185-33-233.s41.a005.ap.plala.or.jp
私はその日から龍に手伝えるものは手伝った。
手伝った日は勇汰のとこへ行けない日もあった。
でも勇汰は少しずつ感覚が戻ってきたみたい。
今は勇汰の所へ行く。
1週間ぶりとなってしまった。しかも時間も遅い。
勇汰はリハビリをしていた。人も誰もいない。
遅いのに頑張るなぁ・・・。
「勇汰!!」「茜・・・。」
私はずっと勇汰の動きを見ていた。
・・・今日の勇汰は少し機嫌悪い気がする・・・。
90
:
明優
:2011/05/20(金) 17:25:54 HOST:i114-185-33-233.s41.a005.ap.plala.or.jp
「今日は・・・龍のところ行かなくていいのか?」 勇汰が聞いた。
「行って来たから。」 勇汰は龍の事情を知っている。
「・・・でだよ・・・。」「え・・・?」 勇汰は何かを小さい声で言った。
「何で茜はそんなに龍がいいんだよ!!」「え・・・?」
勇汰はいきなり激しく言ってきた。
「龍が翼に似てるからか?だからそんなのアイツにあんなに優しくすんのか?!」
「勇汰・・・?」
「お前、俺を支えるんだろ?じゃあ、俺だけ見ろよ!他のやつなんか見るな!!」
ドキン・・・。 ・・・え?それって・・・。
「ガキの頃から俺はお前が好きなのに・・・。何でそんなに龍なんだよ!!
翼と似てるからって・・・。」 勇汰は激しく言った。
91
:
明優
:2011/05/21(土) 10:43:36 HOST:i114-185-33-233.s41.a005.ap.plala.or.jp
勇汰の声は部屋中に響く。
「違う!!・・・私は、龍自身が好きなの!!翼と重ねてたよ・・・。
でもそれは最初だけ。今は龍自身が好き。どうして・・・。どうして勇汰は
分かってくれないの?!」
そう言って私は部屋を飛び出した。
私、意味わかんない・・・。
私、勇汰に最低な事した・・・。
私が勇汰を支えるって言ったのに・・・。それに・・・。
こんなに近くにいた勇汰の気持ちにすら気がつけなかった。
最低すぎる・・・。
ごめんね・・・。勇汰・・・。
こんな私を想っていてくれてありがとう・・・。
92
:
明優
:2011/05/21(土) 10:49:06 HOST:i114-185-33-233.s41.a005.ap.plala.or.jp
〜朝〜
今日は土曜日。部活もめずらしくない日だ。
私は病院へ行く。
勇汰に謝りたい・・・。けど・・・。
まだそんな度胸はない。・・・ってか・・・。
ここで謝ってもまた勇汰を傷つけてしまうかもしれない。
だから・・・。
私なりにいろいろ整理できたら謝ろう・・・。
コンコン 私は龍のお母さんの病室を訪ねた。
手伝う事・・・。あるかなぁ??
「あの・・・。」 病室に入ると龍はいなかった。
「あら・・・。茜ちゃん・・・?」「あ、おはようございます!!」
龍のお母さんは苦しそうに言う。
93
:
明優
:2011/05/21(土) 16:02:50 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
龍のお母さんは酸素マスクをしている。・・・それほど状態は悪いのだ・・・。
「今日・・・龍・・・。家の・・・事・・・したら・・・来るって・・・。」
龍のお母さんは苦しみながら私に教えてくれた。
「あ、ありがとうございます。じゃ、私、何か手伝える事あるか聞いてきます。」
私は病室を出ようとした。 「待ってぇ・・・。」
龍のお母さんが呼び止める。私は振り返った。
「ちょっといい・・・かな・・・?」
私は龍のお母さんに言われて椅子に座った。
「茜ちゃん・・・。聞いてほしいの・・・。」
龍のお母さんは語り始める。
ゆっくりとゆっくりと・・・。
「ゆっくりでいいです。何ですか・・・?」
私は優しく聞いた。
94
:
明優
:2011/05/21(土) 16:13:20 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
「龍と・・・仲良くしてくれて・・・ありがとう・・・。
あの子には・・・悲しい思い・・・させてばかりで・・・また・・・悲しい
想い・・・あの子に・・・させてしまう・・・。だから・・・お願い・・・。
あの子を1人に・・・しないで・・・。ずっと・・・一緒に・・・いてほしい・・・。
それとぉ・・・。茜ちゃん・・・。ありがとぉ・・・。」
龍のお母さんはそう言いながら涙を流して微笑んだ。
「はい。分かりました・・・。私なんかに話してくれてありがとうございます。」
私はお母さんを安心させるように言った。
龍のお母さんはその後、眠っていった。
その日は龍に手伝う事はないから家に帰宅した。
私はめずらしく勉強中だ。
「んー!!分かんない!!」 私はそう言って30分もしないうちに教科書を閉じる。
龍のお母さんの言葉が頭によみがえる。
♪〜 「ん・・・え?!ん?」 気づけば夕方5時。
私はすっかり寝ていた。 携帯が鳴る。
「もしもぉし・・・。」 私はあくびをしながら出た。
「茜・・・?」 龍・・・?だよね・・・?何かいつもより声が低い気がする。
「母さん・・・。死んだ。」「え?」 プープープー
龍はその一言を言って電話を切った。
95
:
明優
:2011/05/21(土) 20:50:32 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
私は急いで着替えた。 そして・・・。
〜病院〜
龍のお母さんの病室へ走る。 ガラガラガラ
「龍!!」「・・・・。」 いつもなら茜って呼んでくれるのに今日は・・・。
私は龍のお母さんの眠っているベッドに近寄った。
・・・微笑んでる・・・。微笑んで眠っている・・・。
私は今日の事を思い出した。
龍のお母さん。最後まで龍の事、考えていたんだね・・・。
話すのが苦しいはずなのに必死で私に伝えてくれた。
こんな私に「ありがとう」って言ってくれた。
ヤバイ・・・。涙が・・・。
私は必死に涙をおさえる。だって今1番泣きたいのは龍だもん。泣いたらダメだ。
それから龍のお母さんに関わる人たちがたくさん来た。
96
:
明優
:2011/05/21(土) 21:01:41 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
休日という事からか、たくさん更新してしまいました。
読んでくれている方、たくさん進んでしまってごめんなさい。
先週、あまり更新できなかったから多いのだと考えてくれたらうれしいです!
☆予告です!!☆
悲しい事に龍のお母さんは亡くなってしまいました。
私も作者のくせに書くのが辛かったです。
でもこれからはもっともっと悲しい現実が茜を襲ってしまいます。
書くのはとても辛いのですが、最後はみんなハッピーエンドで終わらせたいと思っていますので
最後まで見守ってくれたらうれしいです!
「今でも君を」もうすぐ投稿100になります!
みなさまがコメントなどくれたおかげだと思っています!
もうすぐ物語りも後半戦に突入します。
最後まで見守ってください!!
97
:
シャクイSP
:2011/05/21(土) 22:49:39 HOST:pab6026.tubehm00.ap.so-net.ne.jp
なんか読者が話しに引き込まれるような話しで
すごいですね話しもリヤルだし
98
:
明優
:2011/05/22(日) 11:21:34 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
シャクイSPさん
引き込まれてくださってありがとうございます!
これからも引き込まれるように物語を進めていきたいと思いますので
最終回まで見守ってくれたらうれしいです!
コメント、ありがとうございます!
99
:
明優
:2011/05/22(日) 14:26:05 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
時が過ぎるのは早くて・・・。
今日は火葬の日。今はもう火葬場に来ている。
私も出席する。
龍はもちろん、龍のお母さんの兄弟、龍のお母さんの友達、親戚などが火葬に出席した。
龍のお母さんの両親は出席しなかった。
親より早く亡くなったら火葬に出席するのはあまりよくないらしい。
ほとんどの人が泣いていた。
私も勝手に涙が流れる。でも龍は・・・。
泣いていなかった。逆に少し笑顔だった。
どうして・・・?
100
:
明優
:2011/05/22(日) 14:33:19 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
投稿数100突破です!!
100を突破したのも皆様のおかげです。
どうか最終回までお付き合いください。
読んでくださっている方、心から感謝します。
101
:
明優
:2011/05/22(日) 14:50:06 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
「最後のお別れを・・・。」 火葬場の人が言った。
「母さん・・・。また会おうな・・・。俺を育ててくれてありがとう・・・。」
龍はそう言ってお母さんの手を握って微笑んだ。
ポトッ・・・。
龍が微笑むと龍の瞳から涙が落ちた。その涙は龍のお母さんの頬に落ちた。
まるで龍のお母さんが泣いているみたいだった。
龍、泣くのを我慢しているんだ・・・。
「それではよろしいですか・・・?」 火葬場の人が静かに言った。
「はい。」 龍は答えた。
火葬場の人は動き始める。
そして・・・。赤いランプがついた。
「母さん・・・。」 その一言を言って龍はくずれた。
私は龍を後ろから優しく抱きしめた。
102
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/05/23(月) 16:30:45 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
100突破おめでとうございます!
これからも頑張ってくださいねっb+
103
:
明優
:2011/05/23(月) 16:54:00 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
ねここさん(またマークなくてごめんなさい。)
ありがとうございます!
ねここさんの期待にこたえられるように頑張ります!!
104
:
明優
:2011/05/23(月) 19:22:26 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
火葬は2時間かかる。
龍はずっとお母さんの遺影を見ていた。
「龍!!」 私は龍を呼んだ。龍に聞きたい事がある。
「龍・・・。ちょっといい・・・?」「ん?」
「あのさ・・・。火葬の時、何で笑顔だったの・・・?」 私は聞いた。
「母さんに頼まれたんだ・・・。「「母さんの最後は笑顔でいてほしい」」って。
母さん、死ぬ直前、「「笑って。龍の笑顔が見たい」」って言うから笑ったんだ。そしたら・・・
安心したみたいで母さんも笑顔で死んでいったよ・・・。だから笑顔で死んだんだ。」
龍は遺影を見ながら言った。
「そっか。そうなんだ・・・。じゃあ、お母さんきっと今うれしいね!!」
「そうだといいな・・・。」 龍は微笑んだ。
105
:
明優
:2011/05/23(月) 19:26:28 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
「龍。」 おばさんが龍を呼んだ。
「龍、これから私たちの子供になりなさい。」 おばさんが言う。
「おばあさんたちは年とかもあって大変そうだし、弟夫婦は子供が4人もいて大変だし・・・。
私たちは長年、子供に恵まれていないの。だから龍の事、本当の子供のように
育てるわ。」 おばさんが言った。
「龍君が息子になってくれたらうれしいよ。」 おばさんの旦那さんは言う。
龍は遺影を見ながら言う。
「ありがとうございます。でも俺、1人で大丈夫です。」っと龍は言った。
106
:
明優
:2011/05/24(火) 17:30:23 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
「高校生1人で暮らすって大変な事なのよ?!」 おばさんが言う。
「大丈夫です。俺、あの家がいいから。それに母さんが残してくれた金とか
バイトするし・・・。」 龍は言った。
「部活もしてるんだもの。バイトなんて無理よ。残してくれたお金って言っても
すぐなくなるわ。」 おばさんは心配そうに言う。
「大丈夫です。俺、サッカー辞めて、その時間バイトに使うんで。」
・・・え?サッカーを・・・辞める・・・?
「そう・・・。でもねぇ・・・。まぁ・・・いいわ・・・。
お金とかに困ったら言ってちょうだいね。」おばさんは納得している。
「はい。ありがとうございます。」
龍がそう言うとおばさんはどこかへ行った。
「龍・・・。どういう事?サッカー辞めるって・・・。嘘なんでしょ?
おばさんの前だからあんなふうに言うしかなかったんでしょ?」
私は不安そうに聞く。
「本気だよ。本気で辞める。」
龍ははっきりと言った。
107
:
明優
:2011/05/24(火) 17:35:53 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
「どうして?!だって龍、サッカー部に入るのが条件で高校に入れてもらったんだよ?!」
私は興奮しながら言う。
「学校も辞めるよ。・・・そんで、仕事探す。」 龍は迷いもなく言った。
「ダメだよ!!サッカーも学校も辞めちゃ!!そんな事、お母さん望んでないよ!!」
「分かってるよ・・・。でも・・・サッカーしたいって気がわかない。
それに・・・。もう誰もためにサッカーしたらいいのか・・・分かんねぇ・・・。」
龍は涙を流した。
そっか・・・。そういえば龍・・・。
プロになって親孝行したいって言ってたな・・・。
だからなの・・・?
108
:
明優
:2011/05/25(水) 17:09:16 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
「龍・・・。誰かのためじゃなくていいじゃん!!サッカーはお母さんのためにやってたって
知ってるけど・・・。お母さんが亡くなったからってサッカー辞めるのはおかしいよ!!
龍が今しようとしてる事はただ自分が自分を不幸にしてるのと同じだよ!!
それに・・・サッカーしてると誰かのために頑張りたいって思う日が必ず来ると思う。
私は初恋の人のためだった・・・。でも今はサッカーができない勇汰のためでもある。
勇汰は必死でサッカーできるような足に戻そうと頑張ってる。なのに・・・。
龍はサッカーできる足なのに・・・勇汰に失礼だよ!」
私はそう言ってトイレに駆け込んだ。
龍がサッカー辞めるなんて・・・。
私、知ってるもん。
どれだけ龍がサッカーを好きか。どれだけ練習してきたか。
だから許さない。
龍がサッカー辞めるなんて絶対に許さない。
その日から龍と気まずくなった。
109
:
明優
:2011/05/25(水) 17:12:34 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
それから3日後。
龍は学校に来ている。でも部活には出ていない。
勇汰の所へもまだ行っていない。まだいろいろ不安がある。
〜放課後〜夜7時〜
私は1人、サッカーの練習をしていた。
今から白田(しろた)先輩も来る。
白田先輩はキャプテンのエースだ。
私はサッカーを頑張らなきゃいけない。
大切な人たちのために・・・。
110
:
明優
:2011/05/25(水) 17:20:26 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
☆予告です!!☆
「今でも君を」、読んでくれてありがとうございます!
もうすぐ大きな試練から茜・龍・勇汰は抜け出します。
でも、まだ大きな大きな試練が・・・。
そんな前にも書きましたが、もうすぐ茜に最悪な現実が訪れます。
作者の私自身もとても描きたくないような場面でした。
でもどうしてもこのお話を続けていくためには必要かと思い、描きました。
たぶん、その茜の最悪な現実はこの小説で1番悲しく、切ない部分です。
その場面に行くにはまだ日にちがかかりそうですが、楽しみに待っていてくれたらうれしいです☆
次回もぜひ、読んでください☆
111
:
明優
:2011/05/26(木) 19:59:07 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
その頃龍は・・・。
俺は今、先生に学校を辞める事を報告にようと職員室へ向っていた。
少し茜の言葉が頭にひっかかる。
今日は天気悪いなぁ・・・。そう思いながら窓から外を見る。
・・・え?・・・茜・・・?
茜らしき人が1人でボールを蹴っていた。
でももうこの時間って部活終わってるはずじゃ・・・。
「もしかしてサッカー才能がある1年の美少年、香川龍君?!」
後ろから突然名前を呼ばれた。
「当たりでしょ〜?確かにイケメンだぁ↑ん?何見てるのぉ?あ!もしかして
私のかわいい後輩の神代茜の事ぉ?もしかして・・・好きなのぉ?」
女の先輩が言う。
「いや!!そ、そんな、っな・・・え・・・。」どうしたんだ俺?
「かわいい〜。動揺しちゃってぇ☆あの子ね、私好きなんだぁ。」
「え?」 茜って先輩にかわいがられてるのか?
「あの子ね、すっごく頑張り屋さんなの。私、エースなんだけど、エースの私に
3日くらい前に突然「「もっと強くなりたいんで、サッカーの練習に付き合ってください!!」」
って必死で頼んできたの。「「何で?!」」って聞いたら
「「大切な人たちが苦しんでる。だからせめて私に何ができるのかって考えたら私の答えは
サッカーを上達させる事でした。だから、私頑張りたいんです!!」」って。
私、感動したよ。だから今から教えに行くんだ!遅れると悪いから
もう行くね!!」 女の先輩は走ってグラウンドに行った。
112
:
明優
:2011/05/26(木) 20:03:51 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
※字のミスです!!※
111の2行目で「辞める事を報告にようと」になってますが、
「辞める事を報告しようと」でした。
110の5行目の「そんな前」とありますが、「そんな」を消すのを
忘れてしまいました。なので、そこの部分は気にしないでください。
字の間違いが多くてごめんなさい。
引き続き、「今でも君を」をよろしくお願いします。
113
:
明優
:2011/05/28(土) 13:51:25 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
茜が・・・。そんな・・・。
今自分がやってる事はただ逃げてるだけだ。
そんな自分が恥ずかしい。
誰かのためじゃなくていいんだ。
俺はただ頑張りたい。
茜を見ててそう思った。
俺は・・・。
サッカーを辞めない。
自分のために頑張る。
プロになったら母さん、天国で見ててくれるだろうか・・・。
114
:
明優
:2011/05/28(土) 13:58:42 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
俺は職員室へ行くのをやめ、教室へ戻った。
ずっとグラウンドを見つめていた。
ザァーーーーーーー
「ん・・・?」 俺は雨の音で目を覚ました。
ヤベっ!!寝てたよ、俺!!もう8時半じゃん!!
グラウンドを見る。・・・さすがにもう茜はいないか・・・。
ガラガラガラ
「あれ・・・?龍・・・?」 茜が制服姿で教室へ入ってきた。
「茜・・・なんで・・・?」 まだいるとは思わなかった。今まで練習してたのか・・・?
「携帯忘れちゃってさ。取りに来たの。」
そう言って茜は自分の机から携帯を取り出した。
「茜・・・。今まで練習してたんだろ・・・?」 俺は聞く。
「う〜ん。まぁね。少しだよ!少し!じゃあね。
龍も早く帰った方がいいよ!!バイバイ!!」
そう言って茜は教室を出ようとする。
「茜・・・。一緒に・・・帰らないか・・・?」「え・・・?」
115
:
明優
:2011/05/28(土) 14:05:48 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
私たちは一緒に帰る事になった。
でも2人はほぼ無言だった。
「茜、あのさ。」 龍が口を開く。
「ごめん!それと、ありがとう。」「え・・・?」
話についていけない・・・。何・・・?
「俺はサッカーも学校も辞めない。茜のおかげだよ。目、覚めた。
ありがとな。」
「え!あ・・・私、何もしてないよ?」
「1人でコソコソ練習してたじゃん?それに俺、勇汰に失礼だよな・・・。
だから今は勇汰のためにサッカーやる。」 龍は生き生きした瞳をしていた。
「うん!!じゃあ、一緒に頑張ろうね!!」
龍がサッカーを続けてくれて良かった!!
116
:
明優
:2011/05/28(土) 14:06:54 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
〜病室〜
私は勇汰の病室の前にいる。
夜遅いから明日にしようと思ったけど、どうしても・・・
今日、伝えたかった。
コンコン
「はい・・・。」
117
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/05/28(土) 16:39:10 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
龍君が目覚めて良かったでs((
続きも楽しみにしています^^
頑張ってくださいね!
118
:
明優
:2011/05/29(日) 11:24:05 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
ねここさん(またマークなくてごめんなさい)
またまたコメントありがとうございます!
最近は、忙しくて小説読んでないので、
暇ができたら絶対に見に行きます!!
その時はコメントさせていただきますね!
119
:
明優
:2011/05/30(月) 16:26:00 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
「茜・・・。」 久々に見る勇汰の顔。
「勇汰、遅くにゴメン・・・。どうしても今日、伝えたくて・・・。
それと、しばらく来れなくてゴメン・・・。」 私は頭を下げて謝った。
「俺こそゴメン。足の事とかあって茜にいろいろとあたっちゃってさ・・・。でも・・・。
茜を好きだって言ったのはウソじゃないから。」 勇汰は言った。
「ゴメンね・・・。何年間も想っててくれたんだよね?気がつかなくてゴメン・・・。
でも私・・・。今は勇汰の気持ちには答えられないの・・・。
私、龍が好きだから・・・。ゴメンなさい!!」 私は再び頭を下げた。
スースースー え・・・?足音・・・?
120
:
明優
:2011/05/30(月) 16:31:42 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
「茜、頭・・・上げて・・・?」 勇汰は優しく言った。
私は頭を上げる。「え・・・?勇汰・・・。歩けるの・・・?」
私の驚きは隠せない。
「うん。まだゆっくりだけど歩けるよ。」 勇汰はそう言って微笑んだ。
ゴメン・・・。勇汰・・・。勇汰は私が来ない間に必死でここまで頑張ったんだね・・・。
支えるって言ったのに・・・。
「勇汰。ゴメン・・・。ウッ・・・。」 私の瞳からは涙が出てきた。
「泣くなよ・・・。茜・・・。1つ聞いていいか・・・?」
勇汰は私の涙を拭きながら言った。私はうなずいた。
「龍自身が好きって前に言ってたけど、本当なんだな?」
勇汰は私をまっすぐに見て言う。
「うん。龍自身が好き。」 わたしはハッキリと答えた。
「ハァ・・・。俺、完全に振られたをぁ〜。でも茜がそう想うならそれでいい。」
勇汰は微笑んだ。
勇汰・・・。
ありがとう・・・。
恋愛感情ではないけど、勇汰は私の大切な人の1人。
いつまでも、
いつまでも・・・。
121
:
明優
:2011/05/30(月) 16:41:28 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
茜が帰って俺は夜空を眺めていた。
あ・・・。星だ・・・。
あの星、きれいだな・・・。
そういえば、昔、翼と茜と俺で星見た事あったんだっけ・・・。
翼、星が好きだって言ってたな・・・。
懐かしいなぁ・・・。
なぁ・・・。翼・・・。
見守っててくれよ・・・。茜と龍を・・・。
どんな事があってもあの2人ならきっと乗り越えられる。
今日、茜の想いを聞いて、茜のあの強い瞳を見て、そう想った。
だから翼・・・。
2人を見守っててくれ・・・。
俺は、そう強く星に願った。
122
:
明優
:2011/05/30(月) 16:49:00 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
☆次回予告・これからの予告です!!☆
次回からは新しい場面に突入します!!
いよいよ、茜を悲しい現実が襲ってしまいます。
「今でも君を」、少し物語を延長させていただく事になりました。
投稿200を超えるかはまだ不明ですが、最終回までぜひ、お付き合いください!!
引き続き、「今でも君を」、よろしくお願いします!!
123
:
明優
:2011/06/01(水) 16:07:39 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
月日はたち・・・。
私たちは高校2年生になった。
何とか2年生に進級できた。
勇汰の足も治り、高1の冬頃から部活に参加している。
私は夏美と同じクラスになった。
龍と勇汰は同じクラス。2人とは離れてしまった・・・。
「えぇーー!!!!ゴールデンウィーク、茜と遊べないのぉ??」
夏美が教室で大声を出す。
「もぉ!何で夏美はそんなに声でかいの!!しぃー!!」
「だってぇ・・・。部活もないじゃん。ってかいいなぁ・・・。
家族旅行とか・・・。」
「夏美にも何か買ってくるよ!どんなのがいい〜??」
「そ〜だなぁ〜。」
私は明日から始まるゴールデンウィークで家族旅行に行く。
正直、今から楽しみで仕方ない。
124
:
明優
:2011/06/01(水) 16:12:13 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
〜旅行中〜
早いものでもう旅行に行く日だ。
今はタクシーに乗っている。
楽しみ☆
温泉とかぁ・・・。お土産とかぁ・・・。
私はもう浮かれていた。
空港までまだまだだし・・・。寝てよう・・・。
そして私は深い眠りについた。
キィーーーー ドン バン!!
え・・・?
痛っ・・・。ウッ・・・。
何・・・?なにが起きてるの・・・?
痛い・・・。
痛いよ・・・。
125
:
明優
:2011/06/06(月) 22:40:35 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
しばらく更新なしでごめんなさい。
いろいろと忙しいという事もあるのですが、PCの調子も悪く、なかなか
更新できずにいました。
まだPCの調子が悪いので、ここしばらくは更新なしの日も多く出てくるかと
思いますが、最終回まで見ていただけたらうれしいです!
126
:
明優
:2011/06/07(火) 16:11:33 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
ピッピッピッ・・・。
「ん・・・?」 どこ・・・?
私は周りを見渡す。 ・・・病院だ・・・。
「っだから!!」 廊下から誰かの声がする。
ドアが開いてるから少し話しが聞こえる。
誰だろう・・・。そう思い、私はベッドから立ち上がる。
・・・痛っ!!
両方の足が痛み出す。・・・立てない・・・?
何で・・・?私は足を見る。・・・え・・・?
包帯が巻かれていた。
私の足・・・に何があったの・・・?
127
:
明優
:2011/06/07(火) 16:20:57 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
「だから!!」 大声で叫ぶ女の人の声。
私は耳を傾けて聞く。
「今はどっちが引き取るとか言ってられないわよ!!」
引き取る・・・?・・・おばあちゃんの声・・・?
「茜を引き取るかだけを考えましょう!!」
私を・・・引き取る・・・?お母さんとお父さんは・・・?
「あの子の両親はいないのよ?誰が代わりになるのよ!!」
私の・・・両親・・・。いない・・・?
どうして・・・?
「聖子!!落ち着きなさい!!私だって・・・。今、どうしたらいいか・・・。
茜にとって何が1番いいのか茜が目を覚ました時、どんな思いで両親の死を
受け入れるのとかで頭がいっぱいなの!!」
おばあちゃん・・・。今・・・。
なんて言ったの・・・?
両親の死って・・・言ったの・・・?
ヤダ・・・。信じない・・・。
信じたくない!!
頭がおかしくなっていく。
「イヤーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
分からない・・・!!
お母さん・・・。
お父さん・・・。
どこにいるの・・・?
128
:
明優
:2011/06/07(火) 16:26:34 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
ポタッ・・・
「ん・・・?」「茜!!」「おばあちゃん・・・?」
私は点滴をされていた。
おばあちゃんは椅子に腰掛けていた。
私とおばあちゃんの沈黙は続いた。
私は恐れていた事を聞いた。
「ねぇ・・・。お母さんとお父さんは・・・?」
「茜。落ち着いて聞いて。」 おばあちゃんは静かに言った。
「お母さんとお父さん・・・。事故で即死したの・・・。でもね・・・。
あの2人ね・・・。茜だけを守ったの・・・。」
おばあちゃんは目を潤ませて言う。
「2人で茜を抱きしめて2人は死んだわ・・・。だから茜は幸いの事に
頭が守られて今、こうして生きているのよ・・・。」
おばあちゃんが優しく微笑んだ。
129
:
明優
:2011/06/07(火) 16:36:39 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
☆予告です!!☆
茜にとって大切な人が2人も亡くなってしまいました。
茜の両親は茜を最後まで守り続けました。
その結果、茜にとって、悲しい結果となってしまいました。
この場面は作者の私にとって1番と言っていいほど描くのが辛い場面でした。
これから茜はどんな道を歩んで行くのか、どんな未来が待っているのか
そこに注目してくれたらうれしいです。
最終回はまだまだ遠いのですが、皆様におもしろいと言ってもらえるような
小説にしたいと思うので、これからもお付き合いください。
まだPCが完全に良くなっていなくて、更新ない日が多くなると思います。
楽しみにしてくれている方に(いないとは思いますが・・・)
は申し訳ありません。
これからも「今でも君を」をどうぞ、よろしくお願いします。
130
:
明優
:2011/06/11(土) 11:39:21 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
「それでね・・・。茜。茜を・・・おばあちゃんとおじいちゃんが引き取ることにしたの・・・。」
「え・・・?」 私が・・・?
「本当の親だと思っていいからね。」 おばあちゃんは再び微笑む。
私は何も言うことができなかった。
だって私は・・・引き取られるしか方法はなかったから・・・。
龍みたいに「1人で暮らす」なんて言えない。
1人で暮らす自信もお金もないから・・・。
私はおばあちゃんとおじいちゃんの家に引き取られることになったから
北海道に引っ越さなければならない。
2人の家は北海道にあるから・・・。
みんなとも・・・。
こも町とも・・。
お別れ・・・。
どうして
私が・・・。
131
:
明優
:2011/06/11(土) 20:42:23 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
ミスです!!
急いで書き込んだせいか、ミスが・・・。
最後から4行目の「こも町とも・・・。」となっていますが正しくは
「この町とも・・・。」です。
まだミスがあるかもしれません。読んでて分からないところ・字のうち間違い
などあったら遠慮なく書き込んでください。
引き続き、「今でも君を」よろしくお願いします!
132
:
名無しさん
:2011/06/14(火) 21:20:14 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
私は泣くだけ泣いた。
泣いても両親は戻っては来ないけど・・・。
私は退院してすぐ北海道に引っ越す事が決まった。
・・・はぁ・・・。 何か、トイレ行きたくなってきたなぁ・・・。
でも・・・この足じゃ無理かな・・・。
私は今ある全ての力を出して立ち上がろうとする。
痛っ・・・。ダメ・・・。立てない・・・。
トイレ・・・。行きたいのに・・・。
私は看護士を呼んだ。
「このオムツに取り替えてください。しばらくはオムツ生活ですね・・・。」
看護士が言った。
「私の足・・・。そんなに悪いんですか・・・?」
私は恐る恐る聞く。
「うん・・・。たぶん、もう走れないと思うな・・・。」
133
:
明優
:2011/06/14(火) 21:21:42 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
↑
ごめんなさい。別のPCで書き込んだので、
名前を書き込むのを忘れてしまいました・・・。
もちろんこれを書き込んだのは私です。
小さなミス、ごめんなさい。
134
:
明優
:2011/06/17(金) 18:09:16 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
☆お知らせ☆
最近、更新なくて楽しみにしていただいている方(いないかとは思いますが・・・)
にはとても申し訳ありません・・・。
PCの不調もあるのですが、物語もいろいろ考え直すところなどがありまして・・・。
今は必死で物語を考えています。
132の続きはすでに決まっているのですが、もう少しお時間をいただければ
うれしいです。
最終回までの物語はだいたいは決めているので、楽しみにしていてください。
できる限りは早めに考えて読んでくださっている方にお見せしたいと
思うので、その日まで待っていてください。
いろいろと読んでくださっている方には申し訳ありません。
135
:
明優
:2011/06/17(金) 21:14:36 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
「走れないって・・・。」 私は言葉を失う。
「でもまだ結果がでないと分からないわ。」 看護士は言った。
「結果が悪かったら走れないんですか?!」
私は興奮しながら言う。
「う・・・。そうね・・・。そうなるかもしれないわ・・・。」
私の声は出なくなった。
「池内さん!!お呼びです!!」 看護士が呼ばれた。
「じゃあ、呼ばれたので、私行きますね。何かあったら呼んでね。」
看護士はどこかへ行ってしまった。
私は嫌だった。
何もかも。
お母さん・・・。
お父さん・・・。
「ハァ・・・。ハァ・・・。ウッ・・・。」
息が苦しい。
「ウッ・・・。」 ガチャン
私はテーブルの上にあったマグカップを落として割ってしまった。
「どうしました?」 看護士は驚きながら私の所へくる。
「ハァ。ハァ。ハァ。」 息が・・・。うまくできない・・・。
「過呼吸だわ!!」
看護士がそう言った。
136
:
明優
:2011/06/19(日) 22:43:59 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
そして・・・。
「ん・・・?」 私は目を覚ました。眠っていたみたいだ。
「大丈夫・・・?茜・・・?」 私の目の前にはおばあちゃんとおじいちゃんがいた。
「おばあちゃん・・・。おじいちゃん・・・。」
私は1つの決意を心に決め、2人に聞いた。
「私の足・・・。早く検査して・・・?」 私は言った。
「茜・・・?」 おばあちゃんは驚く。
「早くスッキリしたいの・・・。サッカー続けられるのか・・・
無理なのか・・・。」
私は2人の瞳をまっすぐ見て言った。
137
:
明優
:2011/06/19(日) 22:57:00 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
★お知らせ★
最近は、物語を考える時間があまりなくて、まだまだこの先を悩み中です(泣
だいたいは決めてあるのですが、内容を深くしなきゃいけなくて・・・。
なのでもしかしたら更新数が少なくなったり、更新しても1つの投稿が短かったり・・・。
このまま考えつかなければ、少し早くに最終回を迎える事になるかもしれません。
この小説を好んで読んでくれている方(いないと思いますが・・・)
本当に申し訳ありません。
でも絶対に最終回まで書き込み続けますので、引き続き
「今でも君を」、読んでくださればとってもうれしいです!!
138
:
明優
:2011/06/20(月) 17:14:23 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
2人は検査に賛成してくれた。
そして・・・。私は次の日に検査を受けた。
「結果は今日中に出ますよ。結果が出たら病室に向いますね。」
結果かぁ・・・。
聞くのが怖い・・・。
もし、サッカーができないって結果になったら私・・・。
私はそう想いながら空を見つめた。
何時間、空を見つめたんだろう・・・。
コンコン 「どうぞ・・・。」
「結果が出ましたよ・・・。」 担当医師が来た。
「先生・・・。結果は・・・?」
おばあちゃんは聞く。
お願い・・・。
私からサッカーを奪わないで・・・!!
139
:
アリス
:2011/06/20(月) 17:17:51 HOST:i118-18-200-235.s10.a045.ap.plala.or.jp
明優さん、頑張ってください!!
『悲しい双子』のところにきてくれてありがとうございます!!
とってもうれしかったです!!
この小説、とってもおもしろいです!!
大好きです!!
これからも頑張ってください!
急に出てきてすいませんでした(汗)
アリス
140
:
明優
:2011/06/20(月) 17:36:04 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
アリスさん
長いところ読んでくれてありがとうございます!
最終回までお付き合いしてくれればうれしいです☆
アリスさんも頑張ってください!
コメント、本当にありがとうございます!
141
:
明優
:2011/06/20(月) 20:47:14 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
☆次回予告・お知らせ☆
勇気を持って検査をした茜。
茜の未来は・・・?
そして1番気になる茜の検査の結果は・・・?
茜の足はどうなるのか・・・?
もう1度、サッカーをしている茜を見る事ができるのか・・・?
そんなとこに注目してください☆
内容は考え付きましたが・・・。
また考え直すところも出てくると思うので、先に進むのはもう少し待っていただけたらうれしいです。
物語が完全に決まったら少しでも早くまず、いっぱい書き込みたいと思います。
こんな未熟者の私にコメントをくださった方、読んでくださってる方
本当に心から感謝します。
引き続き「今でも君を」よろしくお願いします♪
142
:
アリス
:2011/06/20(月) 20:47:40 HOST:i118-18-200-235.s10.a045.ap.plala.or.jp
ハイッ☆
頑張ります♪
最後までお付き合いしまっす☆
頑張ってくださいね!!
アリス
143
:
明優
:2011/06/20(月) 21:46:34 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
アリスさん
最後まで付き合うって言ってくれてとってもうれしいです♪
お互い、頑張りましょうね★
144
:
明優
:2011/06/21(火) 20:38:27 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
「・・・残念ですが・・・。サッカーは辞めた方がいいと思います・・・。
というか・・・辞めざる終えません・・・。茜さんの足は奇跡だったんです。
本当は切断しなきゃいけないほどの状態でした。でも医師たちが全力で何とか
切断を防いだんです・・・。だからこれ以上の奇跡は難しいですね・・・。
茜さんはまだ若いんですし、別の未来を今からでも作れるんですよ!!
だからこれからを一生懸命生きてください。」
先生が励ましの言葉を言う。
でも私にとってそんな言葉、励ましの1つにもなってない。
「ヤーーーーーーーー!!!!」
私は壊れた。
この現実が嫌だ。
夢だって思いたい。
現実なんかじゃない。夢なんでしょう?
覚悟してたはずなのに・・・。
私は頭が急にクラクラし始めて意識を失った。
145
:
明優
:2011/06/21(火) 20:43:34 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
ポトッ・・・。
「ん・・・?」「茜!!」
おばあちゃんがいた。
私の腕には安定剤なのか点滴をされていた。
「茜・・・。大丈夫・・・?」
おばあちゃんは心配そうに聞く。
「ん・・・。少し落ち着いた・・・。」
でもまだいろいろな事が信じられない。
「茜・・・。茜はかわいいおばあちゃんの孫だからね・・・。」
おばあちゃんはそう言って私を優しく抱きしめながら頭を撫でた。
そんな優しい言葉でさえも私の頭には響かなかった・・・。
146
:
明優
:2011/06/21(火) 20:46:48 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
★お知らせ★
最近、お知らせが多くてごめんなさい!!
物語の内容が決まりましたww
なので、これからは最終回一直線で書き込んでいきたいと思います!!
私の勝手でもしかしたら考え直すって部分もあるかとは思いますが
これからはいっぱい更新数を増やしていきたいと思ってます!
最終回までよろしくお願いします!
147
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/06/22(水) 17:02:30 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
茜ちゃん、サッカーが出来なくなってしまって悲しいです(´;ω;`)
でもねここは陰から応援しているので←
明優様も茜ちゃんも頑張ってください!
148
:
明優
:2011/06/22(水) 20:59:18 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
ねここさん
またまたコメント本当にありがたいです!!
茜の事、応援してくれてありがとう★
私も茜も(?)ねここさんや読者さんたちのために頑張りますね!!
ねここさんの小説も後で拝見させていただきますね♪
149
:
明優
:2011/06/22(水) 21:39:00 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
夜になり、おばあちゃんは帰った。
もう消灯時間。
静まる病室。
いろいろな事を考えてしまう。
サッカー・・・。お母さん・・・。お父さん・・・。
翼・・・。ゴメンね・・・。
翼が死んだ日、自分の心に強く誓ったのに・・・。
守れなかったよ・・・。
私の瞳からは涙が出てきた。
涙は絶える事なく流れる。
150
:
明優
:2011/06/22(水) 21:42:58 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
もう行きたい・・・。
お母さんとお父さんと翼のいる世界へ・・・。
お母さんとお父さんが私の命を自分の命を懸けてでも守ってくれた事には
すっごく感謝してる。
この命、大事にしなきゃって分かってる。
でも私・・・。
もう絶えられないよ・・・。
生きるのが辛い・・・。
この現実が嫌。
だからもう楽になりたい・・・。 楽にして?神様・・・。
151
:
明優
:2011/06/22(水) 21:48:36 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
私はそう想いながら近くにあった果物ナイフを手に取る。
ナイフに涙がこぼれる。
まだ死にたくない気持ちはある。
やりたい事もたくさんあった。
いろんな人と話したかった。
いろんな物を食べてみたかった。
いろいろ楽しみたかった。
サッカーももっとしたかった。
恋も・・・。
1度は付き合ってみたかった・・・。
でも今の私には全てできない。
ごめんね・・・。自分・・・。
弱い自分でごめんなさい・・・。
今の私に生きる勇気も資格もない。
だから私は・・・。
「ごめんね・・・。お母さん・・・。お父さん・・・。」
今、行くからね・・・。待っててね・・・。
みんな・・・。
ありがとう・・・。
そして、
さよなら・・・。
152
:
明優
:2011/06/23(木) 21:55:21 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
ん・・・。ココが・・・。天国・・・?
誰もいない・・・。
「茜。」 私は名前を呼ばれて後ろを振り返る。
「お母さん!!お父さん!!」 私は2人の元へ走り出す。
でも・・・。
2人は私から離れて行く。
「お母さん!お父さん!何で離れて行くの?!」 私は潤んだ瞳をしながら言う。
トントン 私は後ろから誰かに肩を叩かれた。
「翼・・・?」 まだ幼かった頃の翼の姿があった。
「何でココに茜がいるんだよ!!茜にはまだこの世界は早い!!」 翼は怒鳴る。
「嫌!!やっと会えたんだもん!私、帰らないもん!!」 私はわがままを言う。
153
:
明優
:2011/06/23(木) 22:02:36 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
「ダメだ!!早く帰れ!!お前はまだ本当の幸せを掴んでいない。」
「翼だってそうだったじゃん!!早くに死んじゃって・・・。幸せなんて・・・。」
ギュ 翼は私を優しく抱きしめた。
「俺は毎日幸せだったよ。茜とサッカーできて。だから・・・。
茜はこの世界にいちゃいけない。時が来たら・・・。それまでさよならだ・・・。
茜・・・。」 翼は悲しい顔で微笑む。
「でも・・・!!」 私の瞳からは涙が出る。
「いいから!!」 翼は私の背中を押す。
「茜には幸せが待ってる。だから頑張れ!!」 翼が微笑んだ。
「ウッ・・・。」「泣くなよ・・・。ほら!行け!!」
「お母さん!お父さん!またね!!」 私がそう言うと2人は微笑んだ。
「バイバイ・・・。翼・・・。」 私は泣きながら言った。
「茜!!・・・俺、茜が好きだから!!」「え・・・?」
154
:
明優
:2011/06/26(日) 16:16:40 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
ピッ・・・ピッ・・・
「ん・・・?」 あれ・・・?病院・・・?
私・・・生きてる・・・?
「茜!!」「夏美・・・?」
私の顔の近くには夏美がいた。
「バカァ!バカ茜!!」
夏美の目は真っ赤。充血してるし、目の周りも真っ赤。
「茜ぇ・・・ウッ・・・。」
夏美は泣きながら何度も私の名前を呼んでいた。
あれ・・・?龍と勇汰・・・?
2人も駆けつけてくれたの・・・?
私は2人を交互に見た。
2人は私を見て微笑んでくれた。
やがて、夏美もおさまった。
155
:
明優
:2011/06/26(日) 16:24:14 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
夏美は話し始める。
「茜。もう二度とこんな事しないで!!私は茜が必要なの!大切なの!」
そう言って夏美は優しく私を抱きしめる。
「ごめんね・・・。ありがとう。夏美・・・。」
私も涙を流しながら言った。
夏美、そんな風に想ってくれてたんだね・・・。
本当に大好き。夏美、大好き。
ずっとずっと1番の親友だよ・・・。
それから私たち4人はいろいろな話をした。
足の事も両親の死の事も忘れかけてしまうくらい話した。
「あ〜。何か私、プリン食べたいなぁ〜。」 夏美が急に言い出す。
「プリン?!」 私は急の事で驚く。
「勇汰!ついてきてよ!!コンビニ!!茜、私勇汰とプリン買ってくるね!」
「え?!勇汰も?」「おう!行くか!」
夏美と勇汰は病室から出て行った。
もしかして・・・。
龍と2人にしてくれたの・・・?
でも何か・・・。
気まずいな・・・。
2人きりは・・・。
「茜。」 龍は話し始めた。
156
:
明優
:2011/06/26(日) 16:28:40 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
☆次回予告☆
翼と天国の直前?!で再会した茜。
翼に背中を押されて今、茜は生きているが・・・。
本当に幸せが茜の元に降りてくるのか・・・?
次回、茜が予想もしていなかった言葉を龍は告げる。
ここから少しずつ新しい場面に突入します!!
お楽しみにしててください!!
157
:
明優
:2011/07/02(土) 13:17:19 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
PCの不調でまた更新が困難になってます。
もう少し、待っていただければうれしいです。
直ったらすぐに更新します。
本当に申し訳ありません。
158
:
明優
:2011/07/05(火) 22:19:09 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
「あのさ。茜。」「ん・・・?」 何だか緊張する。
「俺と一緒に暮らさないか・・・?」
龍からの予想外の言葉で私の頭は真っ白になる。
「茜。俺、鈍感すぎて自分の気持ちにずっと気づけなかった。・・・けど・・
茜が入院して俺の中に1つの感情があることに気が付いた。
『茜を守りたい』『茜に会いたい』その気持ちがハンパなくすごくて・・・。
俺、茜が好きだ。そう気が付いた。
だから、俺茜を守りたい。・・・一緒に暮らさないか・・・?」
龍は真剣な顔で言う。
「龍・・・私・・・伝えたい事があるの・・・っ!!」
私は緊張しながら話し始めた。
159
:
明優
:2011/07/05(火) 22:46:19 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
★お知らせ・次回予告★
最近はPC不調で本当に読んでいる方に申し訳ないです。
今でもPCの状態はものすごく悪いです。
なので、今度の更新もいつになるのか分からない状態です。
でも完結する気は十分にあるので、最後まで読んでくれればうれしいです★
次回のネタばれというか、読んでいる方はもう予想がついているかと思いますが
茜と龍はついに思いが通じ合います★
でも思いが通じ合ってもそのままうまくいくとは限らなくて・・・。
切ないというか、悲しい現実がまた2人に試練として襲いかかります。
でもこの試練を乗り越えて、2人の愛は深まります。
最終回ももうすぐ?です!!
最終回までお付き合いくださいませ。
ちなみにもう新連載は考えています。
もうすこし、「今でも君を」が進んだら少しあらすじを書きたいと
思います。また恋愛系ですが・・・。
今度は切ない感じです。「今でも君を」とは別の種類の恋愛物語です。
そちらも楽しみにしてくれれば嬉しいです!!
160
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/07/06(水) 17:13:08 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
はわわわわ、早く付き合っちゃえ←
なんて思っているねここですノ
そろそろ最終回かと思うと何だか寂しくなりますね。
でも!最後までばっちり見るつもりです((
新連載も頑張ってくださいね!
161
:
明優
:2011/07/06(水) 21:36:09 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
ねここさん
本当に感謝してます!!
こんな小説を最後まで見てくれるなんて・・・。
嬉しくて、嬉しくて、本当に私は幸せ者です!!
ありがとうございます!!
あ、あとねここさん。
私の事明優って呼んでください★
162
:
明優
:2011/07/06(水) 21:54:32 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
「私・・・。龍が好き。ずっとずっと前から・・・。だから今、夢みたいで・・・。
うれしすぎて・・・。」 私からは大粒の涙が出てくる。
「泣くなよ。で?どうする?!」 龍は私の涙を拭きながら聞く。
「お願いします!」 私は今日1番の笑顔で言った。
その日から私たちの交際は始まった。
コンビ二から帰ってきた夏美と勇汰にも伝えた。
2人は私達を祝福してくれた。
163
:
明優
:2011/07/06(水) 21:58:33 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
「私・・・。龍が好き。ずっとずっと前から・・・。だから今、夢みたいで・・・。
うれしすぎて・・・。」 私からは大粒の涙が出てくる。
「泣くなよ。で?どうする?!」 龍は私の涙を拭きながら聞く。
「お願いします!」 私は今日1番の笑顔で言った。
その日から私たちの交際は始まった。
コンビ二から帰ってきた夏美と勇汰にも伝えた。
2人は私達を祝福してくれた。
164
:
明優
:2011/07/06(水) 22:07:22 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
↑二度書きしてしまいました。
ごめんなさい。
気にしないでください。
165
:
燐
:2011/07/06(水) 22:19:32 HOST:zaqdadc287f.zaq.ne.jp
ま、まさかの最終回!?
もう少し、早めにみたら良かった・・>M<((後悔してる人ww
166
:
明優
:2011/07/06(水) 22:21:39 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
〜朝〜病室〜
今日はおばあちゃんとおじいちゃんに昨日の事を話す。
「お願いします!!」 もうすでにお願いしている。
「無理よ。高校生2人で生活なんて!まだ2人は若いし、ゆっくりでいいじゃない。」
おばあちゃんは興奮しながら言った。
「お願いします!!僕、卒業したらすぐ茜さんと結婚したいと思ってます。
必ず幸せにします!!」 そう言って龍は頭を下げる。
結婚・・・?
龍、そこまで考えていてくれたの・・・?
どうしよう・・・幸せだよ・・・。
「何言ってるの!!そんな考え、高校卒業までに変わるわよ!!」
おばあちゃんは言った。
「ばあさん。わしは賛成だよ。」 おじいちゃんが言った。
167
:
明優
:2011/07/06(水) 22:25:04 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
燐さん
コメントありがとうございます★
メッチャうれしいです!!
でも最終回になってもできたら番外編に挑戦したいなぁって思います。
これからもしよろしければ、「今でも君を」よろしくお願いします!!
新連載はまだ先になりますが、どうかよろしくお願いしますね★
168
:
燐
:2011/07/06(水) 22:29:43 HOST:zaqdadc287f.zaq.ne.jp
明優s>>イエイエ~~
あ、それと、私の事は呼びタメでよろしくですbb
169
:
燐
:2011/07/06(水) 22:33:03 HOST:zaqdadc287f.zaq.ne.jp
でも、途中しか読んでないけど・・エエんかな?
ってか、私も小説更新してます((ここでw
「ホワイト☆レザーソールI」ってヤツです。
ストーリーは非常に長いです。
第1章〜5章まで計画中です。
良かったら見に来てください!!!
感想も出来たら、くださいbb
170
:
明優
:2011/07/07(木) 21:09:30 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
またまたコメント、ありがとうです!!
あ!タメだったね。
じゃあこれからは燐と呼ばせてもらうね。
小説、結構長いから全部は難しいね。
新連載は読んでほしいな★
燐の小説もPCが調子よくなったらゆっくり見たいと思うww
それまで待っててね★
私の事も呼び捨てでOKだよww
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