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ターゲット
3
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未來
◆qkwf/01qbM
:2011/03/20(日) 16:21:13 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
ターゲット * 01
「あははははっ!」
苺高校の1−Aの教室の一番ドアに近い隅っこの席で、私、羽音恋は彼女を見詰める。そう、Rialのターゲットに選ばれたことも知らずに教室中に幸せそうな笑い声を響かせる月羽ゆりを。彼女の席は一番前の一番左の席。私の席とは一番と言っていいほど離れている為、いくら見詰めようと気づかれない。いや、これは彼女が鈍感だからだろうか。
時刻は四時三十六分。本当はもう帰っていいはずなのだが、私はターゲットに選ばれたことを彼女が帰っている一人の時に伝えようと待っていたのだ。
「(遅い……。)」
心の中でそんなことを呟きながら、眠たさそうな目を擦り溜息を吐く。そんなとき、同じRialの一員の姫苺が私の元へやって来た。
「ねえねえ、いつ言うー?あの子マジで遅いんだけど。むかつくー!」
ぷくっと頬を膨らませ、子供っぽい態度で私の机に顎をのっければ呟く。そんな姫苺の言葉に、私はこくりと頷きつつも慌てて姫苺の口を塞ぎ返事を返す。
「そうだね、遅いね。でもあんまり大声で言うと聞こえちゃ………? レオ!」
「もう、遅いなーって思ったらこんなところにいたんだもーん。吃驚したよ、俺。」
突然のレオの登場に私と姫苺で目を見開き、眠気も一気に吹っ飛んでいった。そして、レオに一目惚れする女子は結構いる為私と姫苺に用があるのにも関わらず周りの女子がベッタリとレオにくっついて大事な話を話せない。
正直むかつくけれど、いつもそれは仕方ないと自分に言い聞かせている。ちらりと横を向くと姫苺もかなりむかついてる模様。そんな姫苺に苦笑した瞬間―――。
「ねえ、レオにベタベタしないでくれる? 姫苺達はねえ、レオに大事な話があってずうっと待ってたのよ! いや、実際用事があったのは月羽さんなんだけどね……、」
あわわわわ、永遠に喋り続ける気かこの子。それに月羽ゆりに用事があるとばれてしまったのでは?ああもうこれだからはっきり言う子は面倒だわ……でも、姫苺は嫌いじゃない。むしろ大好き。
「(いっつも私が言えないことばっかりはっきり言ってくれるもんね……。それに、レオにベタベタするのが仕方ないわけないじゃない。毎日私達のおかげで会ってるんだから。)」
姫苺、だいすき。じゃなくて……!月羽ゆりのこと、どうしよう。本人は流石に鈍感でも気づいてしまった用で此方を見て近寄ってくるけれど………。
「あのー……、姫苺ちゃんと恋ちゃんと…レオ先輩。私に何か用かな?」
「んー?俺、君には用ないけど恋と姫苺にはあるかな。」
レオの一言で月羽ゆりはがっかりしたのか悲しそうな表情を見せ私達の方を向く。私は慌てて姫苺と月羽ゆりの腕を引っ張って屋上に行った。
「な、何か教室では話せないことなのかな………?!」
「月羽さん、吃驚しないで聞いてね。」
ごめんね、同級生は出来るだけ殺したくないのだけれど、それがRialのメンバーの役目だから。どんなに嫌がろうとこの事実からは逃げれないの。
※ ここから会話文だけになります ※
「な…なあに?」
「その……Rialってグループ知ってる?」
「うん!殺されちゃうんだよね、怖いなあ……。」
「Rialの会議で、次はアナタがそのターゲットになったの。」
「………え?! て、ていうか何で恋ちゃんがその情報を……?」
「私が、Rialの一員だから……。レオも、姫苺も一員なの。アナタが一番に思う親友も……ね。」
ゆり、私、ゆり……の順番で話していった。
ごめんね、ごめんね……ターゲットさん。殺しちゃうからね………。
gdgdでごめんなさい!
続きます←
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