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愛の形は人それぞれ

9逢瀬:2011/03/19(土) 21:24:37 HOST:i114-180-58-76.s04.a013.ap.plala.or.jp
その事実がとても幸せに思えて
なんだか言いたくなってしまった。

自分の口から伝えたいけど
私たちが思いを伝えるための方法はこれしかない。

『ねえ、勇也・・・・・・

 愛してるよ・・・・・・』

私はとてつもなく緊張していた。
声が出なかった。
身体が固まる。
勇也の返事をとにかく待った。

「あ・・・」

勇也の返事に思わず声を漏らした。


『俺も、ちなのこと愛してる。
世界中の誰よりも・・・
一番にちなのこと思ってるから。』

『ちな』とは、私のニックネームだ。

私は勇也のこの返事がどうしようもなく嬉しかった。
何回も読み返した。
大切に、何度も何度も声に出して読み返した。

気がついたときには、涙が溢れていた。

「もう・・・
嬉しすぎるよ・・・」

声を押し殺して、私は静かに息をした。

10逢瀬:2011/03/19(土) 21:39:47 HOST:i114-180-58-76.s04.a013.ap.plala.or.jp
去年の夏。
海でたまたま、当時付き合っていた彼氏の浮気現場を見てしまい
ショックで立ち直れなかったときだった。

仲がよかった勇也に思いを全てぶつけた。
勇也はそれを全て受け止めてくれた。

一生懸命慰めてくれた。


それがどうしようもなく嬉しくって・・・

勇也の優しさを感じられた。


好きになってしまった・・・

私は勇也に、このとき恋に落ちたのだ。

11逢瀬:2011/03/19(土) 21:45:36 HOST:i114-180-58-76.s04.a013.ap.plala.or.jp
数ヵ月後

勇也の告白され、私たちは付き合い始めた。

掲示板のみんなには冷やかされたが、とても幸せだった。


勇也に私の何処が好きなのか訊いてみたことがある。

勇也は「すべて」と答えた。

勇也に何処を好きになったのかと訊けば

「いつの間にか好きになってた。
ちなには俺を惹きつける魅力があるのかもね。」

と、答えてくれるのだった。


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