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愛の形は人それぞれ
7
:
逢瀬
:2011/03/19(土) 21:06:24 HOST:i114-180-58-76.s04.a013.ap.plala.or.jp
「・・・・ふぅ」
もう空はオレンジ色に染まっている。
どこからか、子どもたちの声が聞こえる。
笑顔の子どもたちが遠くに見えた。
家に帰ると、私は2階に上がり、自分の部屋に入り、鞄を放り投げた。
シャツのボタンを丁寧にはずしていき、下着姿になった。
タンスから、Tシャツ、ジーパンを取り出し、それをはいた。
疲れているため、着替えはスローモーションだ。
今日ははしゃぎすぎた・・・
もう少しテンションを下げるべきだろうか・・・・・
そう思いながら、パソコンの電源を入れるのだった。
8
:
逢瀬
:2011/03/19(土) 21:12:04 HOST:i114-180-58-76.s04.a013.ap.plala.or.jp
画面に映る『勇也』という文字が目に飛び込んできた途端
私は胸を轟かせた。
『ただいま』
そう書き込むと、勇也から
『おかえり』
と返ってきた。
そのやりとりだけで、私の心は癒されていった。
疲れなんてどこかに吹っ飛んでいってしまった。
私はちゃんと
恋をしている。
9
:
逢瀬
:2011/03/19(土) 21:24:37 HOST:i114-180-58-76.s04.a013.ap.plala.or.jp
その事実がとても幸せに思えて
なんだか言いたくなってしまった。
自分の口から伝えたいけど
私たちが思いを伝えるための方法はこれしかない。
『ねえ、勇也・・・・・・
愛してるよ・・・・・・』
私はとてつもなく緊張していた。
声が出なかった。
身体が固まる。
勇也の返事をとにかく待った。
「あ・・・」
勇也の返事に思わず声を漏らした。
『俺も、ちなのこと愛してる。
世界中の誰よりも・・・
一番にちなのこと思ってるから。』
『ちな』とは、私のニックネームだ。
私は勇也のこの返事がどうしようもなく嬉しかった。
何回も読み返した。
大切に、何度も何度も声に出して読み返した。
気がついたときには、涙が溢れていた。
「もう・・・
嬉しすぎるよ・・・」
声を押し殺して、私は静かに息をした。
10
:
逢瀬
:2011/03/19(土) 21:39:47 HOST:i114-180-58-76.s04.a013.ap.plala.or.jp
去年の夏。
海でたまたま、当時付き合っていた彼氏の浮気現場を見てしまい
ショックで立ち直れなかったときだった。
仲がよかった勇也に思いを全てぶつけた。
勇也はそれを全て受け止めてくれた。
一生懸命慰めてくれた。
それがどうしようもなく嬉しくって・・・
勇也の優しさを感じられた。
好きになってしまった・・・
私は勇也に、このとき恋に落ちたのだ。
11
:
逢瀬
:2011/03/19(土) 21:45:36 HOST:i114-180-58-76.s04.a013.ap.plala.or.jp
数ヵ月後
勇也の告白され、私たちは付き合い始めた。
掲示板のみんなには冷やかされたが、とても幸せだった。
勇也に私の何処が好きなのか訊いてみたことがある。
勇也は「すべて」と答えた。
勇也に何処を好きになったのかと訊けば
「いつの間にか好きになってた。
ちなには俺を惹きつける魅力があるのかもね。」
と、答えてくれるのだった。
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