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好きです、先輩。

1愛良:2011/03/16(水) 17:14:54 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
小説書きまーす。
先輩との甘酸っぱい恋です(笑

あ、長続きしなくて、途中でカキコやめちゃうかもです…

3愛良:2011/03/16(水) 18:00:51 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
あたしも保健室に行き、先生にいってベッドかりようかなぁと
思ったけど、養護の先生いないし!!

さっきのキモい先生が
「僕、仕事あるから、こいつのことみててやってくれよ」
「は?」
何いってんの、こいつ・・・。
しゃべり方までキモいし。
そう思ってる間にさっさと保健室から出て行ってしまった。

しょうがないや。
てか、この先輩イケメン・・・。

制服には、“河原”というネームが書いてあった。
河原先輩ね・・・。たしか、バスケ部。
いっつも女の子にまとわりつかれてる人だ。

今頃になってあたしも倒れそう・・・。

4愛良:2011/03/16(水) 19:10:53 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
「・・・誰?」
「えっ?」
河原先輩は、目が覚めたようだった。
「あ、あたし、2年生の遠山瀬那です。
 先輩が倒れてるとこに、通りかかって、それで・・・」
「へぇ。俺、河原京(かわはら きょう)。
 で、俺のこと運んだ先生は誰?」
・・・お礼くらい言ってよね。
「確か・・・中川先生です。」
「はぁ!?あいつのこと呼んだの!?まじキモいだろっ
 なんであいつなんだよっ!」
「だって、職員室に、男の先生はあの人しかいませんでした!
 だいたい、あたし、つらそうな先輩のこと助けたのに、
 なんでそんなこと言われなきゃいけないんですか!」

あたしは何だか腹が立って、思ったことを言ってしまった。

「別に、助けてなんてお前に言ってないじゃん。」
「そうですね!頼まれてないですね。
 助けてソンしちゃいました。先輩、サイテーです!!」

あたしは勢いよくドアを開けて、保健室からでた。

あたし、先輩に向かって何言っちゃってんだ??
ヤバイ・・・今度謝らなきゃ・・・。

階段をのぼろうとしたけど、
急に目がくらんで、頭がぼーっとした。
もう、今度はあたしが貧血・・・?最悪。
立ってられなくなって、そこにしゃがみこんだ。

・・・あんなこと言わないで、保健室に居ればよかったなぁ。

5愛良:2011/03/16(水) 20:00:39 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
だんだん、意識が遠くなっていく中で、
声が聞こえてきた。
「おい!」

だめだ、もうしゃがんでもいられない。

体が誰かにもちあげられるカンジがした。

目が覚めると保健室。誰が運んだのかなぁ・・・
となりのベッドは、まだあのムカつく先輩が寝てる。

「・・・ムカつく。」

あたしは、ボソッとつぶやいた。

「あら?遠山さん、気がついた?」
カーテンが開いて、養護の先生が脈をとりに来た。
「あ、はい。」
「今日は貧血の人が多いのね。」
「あのぉ・・・、あたしのこと運んでくれた人って、わかりますか?」
「わからないわ。私がもどってきた時には、
 2人とも寝ていたもの。」

そうだよねぇ・・・・。
でも、お礼言えないじゃん。

あー!授業めんどくさい。

このままもう少し寝てよう・・・。

6愛良:2011/03/16(水) 20:17:47 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
「えぇ!?あの河原先輩にそんなこと言ったの!?」
「う、うん。」

あたしはさっきあったことを、全部舞と唯花に話した。

「それは、謝ったほがいいね・・・。」
「でもあの先輩、王子様キャラにみえて、意外に俺様なのねぇ・・・」

た、たしかに。
舞は男の子に詳しいから、なんて謝ればいいか聞いてみよう。

「ねぇ、なんて言えばいいの?」
「そりゃぁもう、素直に言えばいいじゃん?」

素直に・・・かぁ。
よし、明日謝ろう!って言っても、3年生の廊下とか行きづらい。
最悪の人と関わっちゃったー!

7苺ミルク:2011/03/17(木) 14:30:39 HOST:p5222-ipngn201fukuhanazo.fukushima.ocn.ne.jp
すごくおもしろくて、早く続きがよみたいです>w<

8愛良:2011/03/18(金) 22:14:12 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
↑ありがとうっ!!

次の日の放課後、あたしは先輩のことを待ち伏せした。
だって、休み時間はなそうと思ったのに、
3年生の女の子に睨まれるんだもん。怖ぇ・・・。

あ、来た。河原先輩だ。
でも友達と歩いてる。話かけづらいな。
でも、せっかく待ってたんだし、もうこんな人と関わりたくないし、
今日さっさと謝ってしまおう。

こっちに歩いてきた先輩に、なんとか声をかけた。

「あ、あのっ・・・」
「あ?あぁ、この間のヤツか。わりぃ、さきに帰って。」
先輩は友達にそう言ってこっちに来た。

「何?なんか話あんの?」
「あの、昨日はすみませんでした。
 『助けてソンした』とか『サイテー』とか言っちゃって・・・。」

あたしは先輩の顔が怖くて見れなかった。
けど・・・

「あぁ、そんなことか。別に。
 俺も貧血でイライラしてたし悪かったな。」
「え、あ、それだけ・・・ですか?」

あたしはもっと怒られるかと思い、つい言ってしまった。

「『それだけ』ってどうゆー意味だよ。」
「え、いや、怒られるかと思っちゃって・・・。」
「なんだよ。怒んねぇよ、別に。つーかそこまで心狭くねぇし。」
「・・・よかったぁ。」

あたしはなんだか力がぬけてそこにしゃがみこんだ。
つかれた・・・。
3年生の男の子、やっぱオソロシイ・・・。

「それじゃ、またな。」
「はい。たぶんもう話すことはないと思うけど・・・」
「あ、そうだ。お前、意外に細くて軽いな。」

・・・細くて軽い?
どうゆう意味?

もしかして、あたしを運んだのは河原先輩なの!?

9愛良:2011/03/18(金) 22:38:58 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
次の日、学校で舞と唯花にまた全部話した。

「あたしのこと運んでくれたのは河原先輩だったの!!」
「うわぁ・・・今度はお礼言わなきゃね・・・」

舞と唯花は面白そうに行った。
こいつら・・・他人事だと思いやがって・・・。

あ、でもあたし今日部活あるし・・・。(←実は陸上部)
会えるかわかんないな。

あ、舞って女子バスケ部じゃん。
「ねぇ、舞、今日バスケ部ってある?」
「女子はないけど男子はあったと思うよ。」

じゃあ、今日会えるかなぁ?
別に、ただお礼言いたいだけだけど。

10愛良:2011/03/18(金) 23:13:26 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
部活が終わり、帰る準備をしていた。
「ばいばーい瀬那。鍵よろしくー」
「うん、じゃーね。」

そっか。今日あたし部室の鍵当番だ。
鍵をかけて職員室に鍵をおきに行った。

・・・うそでしょ?
河原先輩じゃん・・・。なんでいるの?

「あ、遠山。お前も鍵?」
「はい。」
先輩から話かけてくるなんて・・・
「お前陸上部?」
「あ、そうです。先輩バスケ部ですよね。」

そりゃ貧血のなるよなぁ・・・。
だって、バスケとか陸上とか、常に全速で走っていると
足の赤血球だかなんかが壊れて、貧血になりやすくなるんだもん。

「そりゃお前、陸上部だったら貧血になるよなぁ・・・」
「えぇ!?今同じこと考えましたよっ!!
 てゆうか、先輩もじゃないですか。」

びっくり。同じ事考えるなんて・・・。
そういえばお礼してなかった。

「先輩、あの・・・」
「何?」
「運んでくれて、ありがとうございました。」
「・・・なんのこと?」

そう言った先輩の顔は少し赤くて、きっと照れてるんだなぁと思った。

かわいいな・・・。
なんだ。第一印象最悪だったけど、全然悪い人じゃなかった。

あたし、少しだけ、まぁ少しだけだけど。
先輩と、もっと話したいかも・・・///

11愛良:2011/03/21(月) 20:16:53 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
1時間目から体育じゃーん・・・。

今日、長距離走やるとか言ってたな。
ジャージに着替えてグランドに出た。

あたし、実際長距離ニガテなんだよね。
まぁ陸上部なんだけどさ。あたし短距離選手だもん。

「あ、今日マラソンだ!やったー、私得意!」
そりゃぁそうだろうな。舞はバスケ部で持久力あるから。
「じゃあ舞、私と勝負しようよ。」
唯花は陸上部で、長距離選手。

「あたしマラソンやだよぅ・・・」
あたしはつぶやいた。
「あはは!瀬那、100mの速さはピカイチなのにね。」
「ま、貧血で倒れないでね☆」

舞と唯花が多少馬鹿にしながら言った。

くそぉ・・・。1時間目からマラソンで貧血にならないわけないじゃんか!

先生が来て、授業が始まり、1500m走が始まった。

うぅ、疲れる・・・。

案の定、400mくらいであたしはダウン↓↓
吐きそーだよ。
先生に言って芝生で休むことにした。

1人で休んでるのも暇だなぁ。

そう思い、何となく校舎を見上げた。
グランドから見える校舎の窓って、3年生の教室だよな・・・。

・・・ん?
あれは・・・河原先輩じゃね?

こっちを見て、馬鹿にしたように笑っている。
あれは、『また貧血かよ』ってゆう顔か?
みんなして馬鹿にするなんて・・・。

てか先輩、授業に集中しろーー!!

12愛良:2011/03/21(月) 20:46:12 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
「やっぱ唯花には負けるかぁ。」
「まぁ、私これでも陸上部だし。でも舞、速かったよ。」

体育が終わって、校舎に戻る途中に舞と唯花が話していた。

「でも、瀬那が倒れるのはおきまりだねっ!」
「倒れてないもん!具合悪くなっただけだし!
 そんな半笑いでこっち見ないで・・・。」
「もうカワイイなぁ、瀬那は♪」

面白がってんな、この2人・・・。

「あぁ、そうだ。あたし保健室で鉄剤飲んでこなきゃ。」
「へぇ、瀬那、一応薬飲んでるんだね。」
「まぁ、一応・・・」
「じゃあ先に戻ってんね。」

保健室に向かった。
あたしは病院でもらった薬を保健室で飲んでる。

「失礼しまーす・・・。」
「おう、遠山。」
「せ、先輩!?」

まさか河原先輩も保健室にいるなんて・・・。
しかも、まわりには先輩の友達が4人いた。

「あ、京が言ってたのってこのコ?」
「うん。」

先輩友達に言ったのかい・・・。(←あたしも言ったけど)
てか、さっきのこと絶対馬鹿にされる!!

「お前、さっきの体育でまた貧血になったのかよ」

ほれきたー。
何か言い返さなくては・・・。

「じ、じゃあ先輩はここで何してんですか?
 まさか貧血ですかぁ?」
「俺は別に。」
「うそつけお前。さっき立てなくなってたからここ来たんだろ。」

先輩の友達が言った。
やっぱりか。

「お前そんなこと言うなよ・・・。」

あたしは面白くて笑った。

13愛良:2011/03/21(月) 21:04:02 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
「笑うな。お前は何しに来たんだよ。元気そうじゃねぇか。」
「あ、そうだ、あたし薬飲みに来たんです。
 先生、薬くださーい。」
「はいはい。いつものねー」

先輩たちは「何の薬だ?」ってかんじで興味を示した。

そんなに見られたら飲みにくい・・・。

「お前病気なの?」
「まさか!ただの鉄剤です。」

チャイムがなり、あたしや先輩たちは教室に戻ろうとした。
だけど・・・

「あなたたちはダーメ!」
と養護の先生に、先輩とあたしは肩をつかまれた。

「あ、どんまい京。ドクターストップじゃん。」
先輩の友達さんたちは笑いながら戻っていった。

「「なんでですかぁ」」
あたしと先輩はきれいにハモった。
「あなたたち、元気そうに見せるのが得意のようね。」

まぁ、ほんとはまだ具合悪かったけど・・・。
なんで先生わかったのぉ・・・?

「まだ2人とも顔色良くないし、寝てなさい!」
「はーい・・・。」
「私、少しここを離れるから、静かにしてなさいよ!」
「はーーい・・・。」

先生はエスパーか?

先生は保健室から出ていってしまった。

先輩と2人きりじゃん・・・。

14愛良:2011/03/22(火) 17:26:17 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
なんなの、この沈黙・・・。
何か話しかけなきゃ。

「あの、大丈夫ですか・・・?」
「あぁ。お前こそ大丈夫かよ。」
「あたしはこれくらい平気ですよ。」

ここでまた沈黙が訪れた。

あれ?前はもっと会話がはずんでたのに、どうしてかな?
あたし、なんか緊張してるかも・・・。

何に緊張してるのかなぁ。

きっと、この空間だよね。先輩と2人きりっていう空間。

あたし何意識してるんだろ。
なんとなく息苦しい。

貧血だから?
緊張してるから?

ちがうよね。もう、自分の気持ちに気づき始めてるの。

あたし、先輩のこと、すごく気にしてる。
これが「好き」っていう気持ちの始まりだって、わかってる。

でもこの気持ちが本当の「好き」になってしまっても、
学年は違うし、先輩の周りには女の子がたくさんいるから
この気持ちは抑えたほうがいいに決まってる。

「やっぱお前具合悪いの?」
「え・・・?そんなこと、ないです・・・。」
「ほら、元気ないじゃん。」
「・・・あたし、寝ます。」

いろいろ考えてると、頭が痛くなって、
先輩と話していると、胸が苦しくって。

先輩とまともに話せなくなってしまった。

15愛良:2011/03/22(火) 17:51:30 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
教室に戻って、また舞と唯花にはなした。

「それで、あたしね・・・、それでね・・・」
「先輩のこと、好きになっちゃたんでしょ?」
「・・・そうかもしれない。」
「そんなの、もう緊張とかしてる場合じゃない!!」

唯花が少し大きい声でいった。

「だって、先輩に素っ気ない態度とっちゃったんでしょ?
 瀬那はホントに鈍感だから気づかないかもしれないけど、
 こんなマンガみたいな展開になったら、先輩だって瀬那のこと
 意識するに決まってるよ!!」

あたしは多少唯花に怒られた。
ホントにあたしのこと意識してるのかな?
あたしばっかりがこんな気持ちってわけじゃないのかな?

「先輩の心、あたし動かしてるかなぁ・・・。」
「あったりまえでしょ!!」

あたし、舞と唯花がいなかったらきっと1人でぐだぐだになってたな。

もう11月だもんな・・・。
4ヶ月くらいで、卒業しちゃうんですよねぇ。

あたしはもう、気持ちは抑えないよ。
好きって、気づいたもん。
好きなんだもん。

卒業式までに、気持ち、動かしてみせるよ。

16愛良:2011/03/25(金) 19:01:36 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
部活が終わって自転車小屋にいくと、河原先輩が来た。

「せ、先輩・・・。」
「おつかれ。大丈夫か、お前。」
「大丈夫です。先輩は?」
「俺は余裕。」

・・・あたしの保健室での態度はあんまり気にしてないのかな。

「お前今日機嫌悪かったの?」

やっぱり気にしてるよね。なんて説明すればいいの?
好き・・・なんていえないし。

「えっと・・・。機嫌も体調もそこまで悪くなかったんですけど・・・」
「じゃあなんで?」

うぅ・・・どうしよう・・・。
なんて誤魔化そう。
あ、そうだ。

「体育で疲れて眠たくて・・・。」
「なんだ、それだけか。」
「え?」
「だってなんか急に態度変わるから
 俺に怒ってるかと思った。よかった・・・。」

・・・誤解させちゃってたんだ。
でも、少なくともあたしのことどうでもいいって訳じゃないんだ。

そう思うと、なんか笑いがこみあげてきた。

「あはは!」
「何がうけんだよ。」
「いや、なんかおかしくて・・・」

そしてあたしと先輩は一緒に帰ることになり、
流れでメアド交換した。

今日はいろいろありすぎて頭がいっぱいだ。

17愛良:2011/03/25(金) 19:25:51 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
「舞、唯花、きいて!!」
「なんかあったの!?」

次の日学校に来てスグ昨日のことを話した。

「やったじゃん!!すごい進展だよ!
 でさ、唯花の話もきいて!」
「唯花どうしたの?」

唯花もいいことあったのかな?
すると唯花がはなしはじめた。

「私、山本に、告られちゃったの・・・」
「まじで!?」

山本といえば2年生で1番カッコイイんじゃないかってくらいの
いけめんじゃんか!!!!
唯花も、2年生で1番カワイイんじゃないかってくらいの
美少女だし。

「どうするの?」
「キライじゃないけど・・・好きじゃない。」
「うっわー、もったいねぇ。付き合えよ!!」

とか舞とあたしはごり押ししまくって、唯花は付き合うことになった。

てか、なんで11月なのに先輩部活来てるんだ?

「ねぇ、舞、なんで河原先輩って部活来てるの?」
「あぁ、河原先輩はね、もうほとんど内定決まってるみたい。」
「どこの高校?」
「それがさぁ、星華高校だって。」
「えぇ!?あそこの?」

星華といえば推薦ランクAのところじゃない!!
いやいや、先輩追って高校入るとか無理すぎる・・・。

あたしギリギリBランクだしなぁ・・・。

陸上頑張って、勉強も頑張って推薦もらう?

どうやって先輩に近づけばいいのぉ・・・

18明優:2011/03/30(水) 23:26:42 HOST:i114-182-217-18.s41.a005.ap.plala.or.jp
この小説、おもしろいです♪
ぜひ完結まで書いてほしいです!

19愛良:2011/04/03(日) 19:57:38 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
↑ありがとー!!頑張っちゃいます!

今日日曜日だし・・・、ひまー・・・。
コンビニでも行こうかな。

そう思い、あたしは家を出た。
先輩にあったりとかしないかなぁ・・・。

って考えてたのに・・・、まさかの元彼発見。5,6人で歩いてる。
まじ最悪だっ!!!2歳上の先輩で、コクられて付き合ってた。
目ぇ合わせたくない・・・。

すれちがおうとした。なのに、
「あ、瀬那。なにしてんのぉ?」
「・・・いや、コンビニ行こうと思って。」

普通こんな軽く元カノに声かけるやついないでしょ!

「なに、お前こんなかわいい子彼女?」

友達だと思われる人が言った。

「いや、元カノだよ。俺がフッた。」

ちがうし、バリバリあたしからフッたんだし!!
「元カノかぁ、ラッキーじゃん。俺らとあそぼー。」
「それは、ちょっと・・・。」
「いいじゃん、行こうよ。」

ただいま、高校生にナンパされてます・・・。
助けてください・・・、ってかんじ。

「いやー・・・ちょっと今日は・・・。」
「俺らと遊ぼうよ。」
「いたっ・・・離してっ!!」
急に腕をつかまれて、ひっぱってつれてかれそうになった。

つーか、この人たちしつこい。

「離してくださいっ・・・」

もうやだよぉ・・・

20愛良:2011/04/03(日) 20:20:10 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
「あ?遠山?何してんの?」

この声、聞きたかった声だ。

「河原先輩っ・・・」
あたしはもうすでに半泣きで、先輩に助けを求めた。

先輩は178㎝もあるから、ナンパやろうより少し背が大きかった。
心強い・・・。

「あぁ、何、遠山ナンパされてんの?生意気だなぁ。」
「そうですよ!!助けてくださいよぅ・・・」

「お前誰だよ。」
あたしの元彼が、先輩に言った。
「・・・え?俺は・・・」
先輩は少し困ってから
「えっと、彼氏です。だから、離してください。俺のだから。」
「なんだ、男いるのか。じゃぁな」

元彼は行ってしまった。

そんなことより、彼氏、って言ったよね。
ハンパなくどきどきしてるんだけど。

「何立派にナンパされてんだお前。」
「・・・元彼なんです、今の。
 先輩、ありがとうございます。これで助けてもらうの、2回目です。」
「別に、どーでもいいけど。」

やっぱ緊張するし!さっきの言葉も気になるし!!

「先輩、なんで『彼氏』とかいったんですか。
 他に言い訳いっぱいあるのに・・・。」
「あー・・・。そうだといいなぁ・・・みたいな・・・。」

は?
え?
ん?どーゆうこと?

「・・・??」
「だからぁ、お前、ほんと鈍いな。
 俺、お前のこと好きなんだけど。」
「え、ぇえ!?ちょっと待ってくださいよ!!」

ウソでしょ!?
こんなこともあるんですか!?

21愛良:2011/04/03(日) 20:30:16 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
「返事、待たなきゃだめ?」

そんなカッコイイ声で言わないで・・・!
落ち着けあたし・・・。

「い、いえ、今、返事します、ま、待ってください。」

あたしは深呼吸した。

「好きです、先輩。あたしも先輩のこと好きです。
 付き合ってください・・・!」
「俺が告ったのになんでお前も告ったみたいになってんだよ。」
「あ、そっか、あたし返事するんでしたね・・・。」
「つーか、ホントに俺でいいの?
 俺が彼氏になっちゃうよ?」

だから、そんなかっこいい声と顔で言わないで!!

「あたしが彼女でいいなら。」

あたしはそう返事をした。
なんだかわけわかんない告白になっちゃった。

これは早速舞と唯花に報告です!!

22愛良:2011/04/03(日) 20:38:09 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
次の日、あたしは先輩と登校した。

恥ずかしいけど、楽しかったなぁ。

「すっげぇ、あんた告られたの!?」
「あの先輩、今まで何人の女の子振ってきたか、
 瀬那は知らないでしょ。」
「うん、知らない・・・。」

ちょっと気になる・・・。

「中学校に入って、20人の女の子をふったのよ。」
「に、20!?」

すっげぇ。

あたしと舞と唯花はトイレに行った。
トイレには、3年生の女子が3人いて、少しにらんでて・・・

「あたしらの京に手ぇ出すとか、まじありえない。」

って言われた。

23愛良:2011/04/05(火) 18:27:25 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
「・・・は?」

あたしはワケがわからなくて、その人たちをにらみ返した。
舞と唯花は最高にあせってて、やっと意味がわかった。

あー・・・、河原先輩にいっつもくっついてる女の子か。
あたしが付き合い始めたから、不都合ってことか。

「ちょっとカワイイからって、調子にのんじゃねーよ。」
「2年のくせに、生意気なんだよ。」
「京がお前のこと本気なわけねーだろ。」

イヤミ3連発。
・・・落ち着け、あたし。

舞と唯花には巻きぞえくらわせたくない。
でも、どうしよう。何か言わなきゃ。

「・・・いつから先輩はあなたたちのモノになったんですか・・・。」
「はあ!?」

強がってみせた。だって、あたしには先輩がいるもん。
本当は、胃がひっくり返るような気持ちで、
いつ殴られてもおかしくないカンジだけど。

「ほんとムカつく!!口答えすんなよ!」

ばしゃっ・・・

「・・・っ!」

水をかけられた。冷たいよぉ・・・。
「瀬那、大丈夫!?」
舞が心配してくれた。唯花は、
「もう、いいじゃん。河原先輩は、瀬那のことが好きなんですよ?」
そう言って、女の子の前に立ちはだかった。
「お前ら何なの!」

あたしたちは押し倒されて、トイレの床にすわりこんだ。

24愛良:2011/04/05(火) 18:45:08 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
「いた・・・。」

舞と唯花にまで・・・。
こんなの最低だよ、舞と唯花はカンケーないじゃん!

「舞と唯花には、手ぇ出さないでください・・・。」
「は?何いい人ぶっちゃってんの?
 そうゆうことして京のこと落としたんだぁ。うけるー。」
「舞と唯花は、カンケーないじゃない!!」

あたしがそう叫んだそのとき、

「遠山!!」
「先輩っ・・・」

河原先輩だ。今、イチバン会いたかった。
女子トイレなのにも関わらず、助けにきてくれたんだ。
女の子たちは急におとなしくなった。
「き、京・・・。」
「・・・最低だな、お前ら。」

先輩は女の子たちにそれだけ言うと、
あたしや舞や唯花の手を引いてトイレから出た。

「大丈夫か?」
「はい・・・。また助けられちゃいましたね・・・。」
「何言ってんだよ。俺が悪いんじゃん。
 俺のせいで、ごめん。」
「先輩のせいじゃないですよ。むしろ、ありがとうございます。」

あたしは笑顔でそう言って教室に戻った。
「ごめん、舞、唯花。」
「全然大丈夫。」
「私たち、無傷じゃん(笑」

教室に入ると、みんなの視線がこっちを向いた。

「瀬那、大丈夫?」
「私達、瀬那の味方だからね!!」
「俺たちも、遠山と河原先輩のこと応援してるから。」

みんな、あたしに味方してくれるんだ。

ありがとう・・・!

25愛良:2011/04/08(金) 20:32:52 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
移動教室とかで廊下を歩くと、他のクラスの子も
声をかけてくれた。今まで話したことなかった人も。
「瀬那、頑張ってね!」
「瀬那ちゃん、応援してるよ!」

嬉しいけど、やっぱり苦しい。
先輩を想ってる人が、あたしだけじゃないってこと。
それから、そうゆう人に、あたしは憎まれてるってこと。

あのトイレで、舞と唯花がいなかったらどうなってたかな?
先輩が来てくれなかったらどうなってたかな?

きっと、あたしは1人じゃ耐えられなかった。

でもそれって、あたしの周りにいる人も巻き込むってことになる。
親友さえも、彼氏である先輩さえも。

あたしはそう思うとつらくって、何も考えられなくって、
気持ちが悪くなった。
あたしって、悩むだけで貧血になるみたい。

その場にしゃがみこんで、立てなくなった。
「瀬那!大丈夫!?」
「先生!瀬那がまたっ・・・!」

いちばん最低なの、あたしかなぁ・・・。

26愛良:2011/04/08(金) 21:19:15 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
それから一週間くらいは3年生の女子とはなにもなかった。

でも、
「いたっ・・・」
「あははーごめんねー。」

わざとぶっかてきやがった・・・。

「瀬那、相手にしないで行こう。」
「うん、そうだね。」
唯花にそう言われ、素通りするつもりだったのに、
ねちっこい人たちだなぁ。

「ちょっとまてよ。」
「・・・なんですか?」
「京、私達のことさけるんだよねぇ。」

・・・自業自得でしょ?
なんであたしに言うのよ。

「・・・そうなんですか。」
「ホントにむかつく!何?その余裕な返事は!!」

そう言われ、あたしと舞と唯花はトイレに連れてかれた。

あたしはまた押し倒された。
「調子にのんなよ!!なんで京は、あんたなんかを選んだのよ!」
3人のうち1人が泣き出した。
あれれ、これじゃあたしが悪者じゃん。

でも、こんなところで負けない。
「先輩たちも、河原先輩のことが大好きなのはわかります。
 だけど、あたしは先輩が大大大好きだし、
 河原先輩は、あたしのことを選んでくれたんです!」

あたしがそう言うと予鈴が鳴り、女の子たちはトイレから出て行った。

27愛良:2011/04/08(金) 21:42:40 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
「・・・瀬那、大丈夫?」
「もちろん・・・。あたし、あんなことくらいでめげないから!!」

舞と唯花には、笑顔をみせることでしか、
2人を安心させることができない。

ほんとはまだ苦しいんだよ。ほんとは誰かを頼りたいよ。
でも、人に迷惑をかけるなんて、できないもん。

次の日からも、地味なイヤガラセは続いた。

最初は可愛いほうで、靴をかくされるとか、
小学生みたいなことばかりだったけど、次第にエスカレートした。

体操着が泥だらけになったり、
カーディガンがボロボロになったり、
教科書に接着剤がついていたり。

こんなのを見てはクラスメイトに心配されるし、
あたしはそのたび全部笑いにかえた。

・・・でも、このことは河原先輩はしらないの。
いちばん迷惑かけたくない人だから。

それでもやっぱり舞と唯花を巻き込んでしまっている。

2人のそばに、あたしがいないほうがいいみたい。
あたしは2人の助けになったこと、あったっけ?
今思えば、助けられてばっかりいる。

距離、おこうかな。

28愛良:2011/04/11(月) 18:36:53 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
次の日、あたしは遅刻ギリギリの時間に学校に行った。
先輩には、先に学校に行ってもらった。
このほうが、2人といる時間が減るから。

「あ、来た来た、瀬那おっそーい!」
「ごめんね、寝坊したの。」

あたしは素っ気なくこたえた。
さけたいわけじゃないの。でも、あたし、こうすることでしか
舞と唯花を守れないんだ。

「ねぇ、瀬那元気ないの?」
「そんなことないよ。あたしトイレ行ってくるから。」
「私らも一緒に行こうか?」
「・・・1人で平気だよ。」

あたしはトイレ涙がこらえられなくなった。

授業をさぼってトイレで泣いた。

なんでこんな目にあってるんだろ。

河原先輩のせい?
そうだよ。
先輩がかっこいいから・・・。モテモテだから・・・。

助けて欲しいのに。

29愛良:2011/04/11(月) 18:52:19 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
授業が終わったチャイムがなった。
行かなきゃ。

「瀬那!?いる!?」
「まさかどっかで倒れたりしてないよね!?」

え?舞?唯花?
なんで?

あたしは静かに個室のドアを開けた。

「瀬那!!」
「ずっとここにいたの!?」
「・・・うん。」
「心配したじゃん!授業もでないでなにしてんのよ!」

心配してくれたんだ。

やっぱり無理だよ。2人がいなかったら、あたし何もできないよ。

「舞ぃ・・・唯花ぁ・・・」
目に涙がたまって視界がぼやけた。
「えぇ!なんで泣くの!?」
「あたし、2人から距離をおこうとしてたのぉ・・・。
 あたしといたら、迷惑かけちゃうからっ・・・!
 でも、やっぱりできないよぉ!」
「・・・馬鹿じゃないの?迷惑かどうかは私らがきめることでしょ!?」
「うん、ありがとう・・・!」

舞と唯花は、いつでもあたしの力になってくれる。

ほんとに大好き。

30名無しさん:2011/04/12(火) 18:05:31 HOST:softbank126127061017.bbtec.net
おもしろい!
がんばって^^

31愛良:2011/04/16(土) 16:02:18 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
「ねぇ瀬那、河原先輩に言わないの?」
「・・・言えないの。」
「どうして?」
「好きだから、かな。迷惑かけたくないんだ。
 だから、先輩とも少し距離おこうかなって思ってるの。」

好きだから。
あたしと付き合ってることが、重荷になってほしくない。

イヤガラセは先輩のせいだけど、先輩のせいにしたくない。

この気持ちは全部、好きだから。

「好きなら、言うべきじゃない?」
「・・・どうして?」

舞がとてつもなく真剣な顔で言う。

「あのさ、河原先輩ね、部活のときいつも友達に言ってるんだけど。」
「なんて?」
「先輩の友達が『遠山瀬那ってかわいいよね』って言ったら、
 河原先輩は、『俺のだから。そうゆうふうに言うな』って、
 毎日のように言ってるの。」
「え・・・?」

舞は何が言いたいの?
あたしは少し考えた。

いきなり唯花が大声をあげた。
「だーかーらー、これだからあんた鈍感だって言われんのよ!」
「えぇ?だってよく意味がわからないよぉ・・・」
「河原先輩は、瀬那のことが好きで、好きで仕方ないってこと!
 友達に自分の彼女を、そうゆう目で見てほしくないんだよ。」

そうゆうこと?
あたしのこと、そんなに想ってくれてるの?

「だから、好きなひとに隠し事、されたくないでしょ?
 先輩に言うべきだよ。」
「うん・・・。そうだね・・・。」

言えるかなぁ。
助けになってくれるかな。

32紅安 ◆8otI8mbC/g:2011/04/16(土) 21:48:42 HOST:opt-123-254-41-68.client.pikara.ne.jp
かかせていただきます!
>主様
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


      *プロローグ*


  ねぇ……拓斗…私達昔はいつも…いつも一緒にいたよね?


  
    なのに…なのにどうして話しかけてくれないの?


  
  私の気持ちは今も昔も変わらないのに…なんで?どうして?
 


     はは…私の気持ちは拓斗には伝わってなかったんだね



  だけど…これだけは言わせて…私のこの気持ちは…今も昔も変わってないってことは…
  
 


    ____“拓斗大好きだよ…”____



         今も昔もあなたが愛しすぎます…




       +第一話に続く+

33愛良:2011/04/22(金) 21:29:29 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
あたしは決心して、放課後先輩を待った。

大丈夫・・・だよね。

前方から先輩の姿が見えた。
・・・あれ?なんか先輩、表情が怒ってる?

「・・・遠山。」

静かで、いつもより低い声で、先輩はあたしに声をかけた。

「・・・河原先輩。あの・・・」
「なぁ。」

あたしの言葉をさえぎり、先輩は言った。
なんでそんな怖い顔すんの?

「お前まだあいつらにイヤガラセされてんの?」
「え・・・?」
「いいから答えて。」
「・・・はい。」

今から言おうとしていたことを聞かれて少しびっくりした。
でもなんで先輩は、怒ってるんだろう?
あたしのせいなのかな・・・。

「いつから?」
「2週間くらい前からです。」
「・・・なんで俺に言わなかったの?」

『なんで』?

先輩が好きだからだよ。

わかってくれないの?

「・・・決まってるじゃん・・・・・・。」
「は?」
「どうして、わかってくれないんですか?
 あたし、先輩に迷惑かけたくなくて、頑張ってきたんです!!
 それで今、先輩にそのこと勇気だしてはなそーとしてるのに、
 先輩なんか怒ってるし!わけわかんない!!」

あたしは泣きながら、ただ自分の想いを伝えることが精一杯だった。
先輩の気持ちを聞く余裕なんてどこにもなかった。

だんだん足がふらついて、また立てなくなる。
こんな時に貧血。

ついてないなぁ・・・。

34愛良:2011/04/22(金) 21:53:50 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
気がつくと保健室だった。

だれもいない・・・。
時計を見ると、4時半。

やばっ、部活行かなきゃ。
って思ったけどめんどくせーーーー。

どうしよう。先輩とケンカしたみたいになっちゃった。

でも、先輩はきっとあたしをここまで運んでくれた。
意識がうすれていくなかで、誰かに持ち上げられるのを感じた。

あの手は、ぜったいに先輩の手だ。

あぁ、もう!あたし何やってんだよ!!
1人でベラベラしゃべるだけしゃべって先輩困らせて、
あげくの果てに貧血になって・・・。

ばかじゃん。

すると保健室に唯花が入ってきた。
「唯花・・・。」
「部活こないからここかなーって思って、来てみた。」

あたしはさっきあったことを全部話した。




「ばかだなー、瀬那。
 なんで先輩が怒ってたかわかんないの?」
「わかんないよ。何もした覚えないもん。」
「あのね、さっきも言ったように先輩は瀬那のこと大好きなんだよ。
 彼女に、大事なこと、ずっと隠されてて不安だったんじゃない?」

そっか、あたし、ホントにアホ。
ホントに自己中だと思う。

自分の気持ちだけでうごいてたな・・・。

「じゃ、あたし部活もどるね。
 瀬那は今日部活休みなよ。貧血なんでしょ?」
「うん、先生に言っといてくれる?」
「うん。じゃぁね!」
「ばいばい!ありがとう!」

先輩の想い、受け取りに行かなきゃ。

35ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/04/23(土) 20:26:34 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
初めまして、ねここです(・ω・*)

愛良さんの小説をいつもこっそりと読ませて頂いているのですが、毎回面白いなーと思っています。
今回も改めて面白いと感じてしまった��(´ω`)…


これからも頑張ってくださいね!
応援しています*

36愛良:2011/05/04(水) 20:58:38 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
すみません、投稿おくれちゃいました(・・;)

先輩。先輩は、あたしのこと好きですか?
あたしは大好きです、先輩。

うまく言えないけど、先輩のことを想ってる人が
たくさんいるのが、あたしは不安なんです。

だからあたしにイヤガラセをしてくる女の子たちに
負けたくないんです。
あの人たちより、先輩への気持ちが大きい自信、あります。

先輩、あたしの自分勝手な言動で困らせてごめんなさい。

もう1回、先輩と話したい。

怒ってるかな?
わがままなあたしのことイヤになっちゃったかな?

それでも・・・
それでも先輩、会いたいよ・・・。

涙がとまらない。
ちょっとしたケンカなのに、なんでこんなにつらいんだろ。

きっと、先輩がだいすきだから。

次の朝、あたしは先輩に会うために、3年生の廊下の前で待った。

そこに現れたのは・・・

37愛良:2011/05/04(水) 21:12:32 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
「何してんの、あんた。」
「朝から図々しく京に会いに来たの?」

出た・・・!
違うし、あたしあんたたちに用ないんだけど!

「もしそうだったら・・・なんか文句ありますか?」

語尾が小さくなったけどあたしは勇気をだして言い返した。

「何お前!?ほんと朝からいらいらする!!」
「生意気じゃない!?ちょっと!」
「そんなに被害者ぶりたいの!?」

被害者ぶる・・・?
ぶってんじゃないよ、被害者だよ!!

とか思ってたら、また押し倒された。

気づけばまわりにたくさん人だかりができてる。

「調子こくな!」

そう言われ、すごい蹴りを入れられた。

「・・・っ!」

痛いよ、誰か止めてよ。

相手はもちろん無傷。
だけどあたしの体はアザだらけ。

うわっ、やばい!太もものあたり、色変わってきたぁっ!!

「遠山っ!!」
「・・・河原、先輩?」

先輩だ、会いたかった。

あたしはまた気を失った。

38愛良:2011/05/04(水) 21:43:39 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
・・・保健室?
あたしは起き上がった。

「先輩・・・。」

先輩が座っていた。
やば、緊張・・・。

「何やってんの?あいつらに1人で立ち向かって。」
「いや、えっと・・・、先輩に会いにきたんですけど、
 なんかいきなりからまれまして・・・」
「何で会いに来たの?」

・・・なんでだっけ?
何を伝えるんだっけ・・・。
まぁいいや。思ったこと、言っちゃえ。

「すいませんでした。あたしの感情だけぶつけて、
 先輩の気持ち、無視してました・・・。
 ほんとにごめんなさい!!」
「なんで謝んの?」
「・・・へっ?」
「アホ面(笑」

怒ってない?
なぜ?

「俺、遠山が俺に『迷惑かけたくない』って言われてうれしかった。
 だってそれってさぁ、“イコール好き”ってとらえていいんだよね?」
「・・・当たり前です。」
「そりゃあまぁ、大事なこと言ってくんないのとかは不安だったけど
 もっとお前に頼られるようになろうって思えたし。
 ・・・お前のこと好きだから。」

今、なんておっしゃいました?
・・・2度目の告白ですか?

あたしはみるみる顔が赤くなった。

「・・・あたしも好きです。」
「はぁ?聞こえねー。」
「大好きです!先輩のこと、大好きです!!」

言っちゃったぁ〜・・・///

「瀬那。」
「は、はい?」

初めて名前で呼ばれた。
そしてほっぺに軽くキスされた。

「お前が星華に受かったら、口にキスしてやるよ。」
「・・・ハードル高いです、京・・・先輩。」

かっこいいところも、やさしいとこも、あたしを思ってくれるとこも、
頭がいとこも、運動ができるとこも、好きです、先輩。

おわり♪

39愛良:2011/05/04(水) 21:59:16 HOST:34.94.150.119.ap.yournet.ne.jp
その後―

先輩が卒業して早10ヶ月。

あたしたちは受験勉強真っ盛りです・・・。

「もちろん瀬那は星華高校受けるんでしょ?」
「A判定だしね。」
「まぁね。」

あたしは必死で勉強して、星華高校A判定をもらった。
超頑張った・・・。
1ヵ月後の入試、頑張らなきゃ。


合格発表の日。

あたしは204番・・・。

199、200、201、204・・・。

あったぁ・・・!よかったぁ・・・。

「瀬那。」
「京先輩!受かりました!!」
「ご褒美。」

今度は、唇にキス。

ああぁあぁ!!ついに!!

「お前・・・顔赤っ。」
「先輩もですよっ!!」

・・・遠山瀬那、15歳。頑張りました・・・。

40新奈:2011/06/20(月) 19:16:41 HOST:proxy30003.docomo.ne.jp
すごい面白い!
先輩かっこいい(゚∀゜)
瀬那かわいい(*´Д`*)

41麻実:2011/07/29(金) 21:34:17 HOST:i121-118-203-47.s10.a045.ap.plala.or.jp
全部読みましたっ!!
面白いですw
瀬那大好きww^^

42愛良:2011/10/15(土) 21:36:10 HOST:128.205.243.49.ap.yournet.ne.jp
めちゃ久しぶりにきたー(^^)
書き込みが2件もっ!感動っ!ww

軽く続編を書きます。なんと・・・河原先輩sideです♪

「なぁ、1年生にすごいかわいい子いるんだってー。」
「へぇ!何組?」
「たしか、A組!見にいかねぇ?」

そんな会話が聞こえてきた。
・・・こいつら、まさか瀬那のこと言ってるんじゃ・・・?

瀬那は1年A組になった。
遠山瀬那は、貧血で鈍感で俊足な俺の彼女。
あいつ、自分では気付いてないかもしれないけど、美人だ。

きっといろんなヤツから告られるんだろーな。

でも、俺は気にしなーい。
だってあいつ俺のこと愛してるしー。(←のろけだした)
彼氏のこと追って、地元のトップ高校頑張って入るくらいだし。

「おい、京、一緒に見にいこーぜ、かわいい子。」
「いいけど。」

“星華”ってもっと真面目で堅苦しいイメージだったけど、実際校則とかゆるいし
楽しい高校だった。まぁ、勉強は苦しいけど・・・ww

そして1Aの教室の前で、友達が、
「あ!あの子だ!」
と言って指をさす。

43麻実:2011/10/15(土) 21:42:03 HOST:i121-118-203-47.s10.a045.ap.plala.or.jp
キャーッ><

続編ッッ>▽<

この小説よむのが楽しみです☆☆

これからも頑張ってください!^^

44:2011/10/15(土) 21:43:12 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
あ、麻実だ!!!

はろはろww

45愛良:2011/10/15(土) 21:51:55 HOST:128.205.243.49.ap.yournet.ne.jp
見たら・・・

案の定、瀬那だ。
って、こいつら完全に瀬那のこと狙ってる目じゃねぇか!!
「かわいいー。」
「何部入るんだろう。バレー部こねーかな。」

・・・瀬那は鈍感だから、狙われかねないな。
仕方ない・・・。カミングアウト!

「・・・俺の彼女なんだけど。」
「「え!?」」

当然驚くよな・・・。

「そうか、だから京、今までずっと告白断ってたんだ・・・。」
「謎がとけたわ。京相手じゃ勝てねーよな。
 こんなかっこよくて何でもできるやつ、お前くらいだよ。」
「は?俺なんでもできなけど。」

まぁ、次は同じ大学ってことで。
大学はちょっとハードル下げてやろっかなww

ツンツンしたような感じだけど、
やっぱり同じ大学行きたい、というデレデレしとことを言っている。

こんなツンデレ、こいつしかいねーよww

46愛良:2011/10/15(土) 21:53:50 HOST:128.205.243.49.ap.yournet.ne.jp
あらまっ!
早速書き込みがっ!ありがとうございますっ(^^)

47愛良:2011/10/15(土) 22:19:45 HOST:128.205.243.49.ap.yournet.ne.jp
瀬那side

舞はちがう高校に行ってしまったけど、唯花とは同じ高校に入れました☆
しかも、9クラスもあるのに同じクラスになったし☆

「河原先輩とはうまくいってるみたいだね。」
「もちろん!昨日は一緒に喫茶店行ってずーっとしゃべってたんだー。
 今日も一緒に帰るんだよ。」
「・・・幸せそうですね。」

うん。幸せです。ww
でも、やっぱきっと高校でも先輩はモテモテなんだろうなー・・・。

すると、男の子2人に声をかけられた。
「ねぇ、名前なんていうの?」
・・・同じクラスの人かな?クラスに40人もいたら覚えられないわ。
「・・・遠山瀬那です。」
「俺、西野康介。よろしく。」
「俺は佐藤広人。よろしくね。」
2人はにこにこしてあたしに言う。
・・・お友達ができたようだ。(←あほ)
「よろしくね。」
あたしもにこっとして言った。

近くで唯花がとんでもない形相であたしを見ているとも知らずに(汗)

48愛良:2011/10/16(日) 20:07:56 HOST:128.205.243.49.ap.yournet.ne.jp
瀬那

入学して2週間。陸上部に入部した。お友達もたくさんできた。
部活がない日は、先輩の部活が終わるまで待っているし、あたしが部活のときは
先輩が待っていてくれる。

あー!やっと授業終わったー!
先輩、今日部活だから待ってよーっと。

「あ、今日も噂の彼氏待ち?瀬那ちゃん。」
新しい友達の秋帆ちゃんに声をかけられた。
「うん。いいでしょー(笑)」
「いいなー!私も彼氏欲しいよぉ」
「大丈夫、秋帆ちゃんかわいいから。」
「あんたに言われたくないわ(笑)じゃあ、また明日ね。」
「うん。ばいばい。」

あたしは最近やった学力テストで、何気好成績だった。
あー、先輩を追いかけたおかげだぁ。
やっぱり同じ大学行きたいなー。でも、先輩って進学するのかな。
でもこんな進学校で進学しないのも変か。

「瀬那、先輩のこと待ってるの?」
「あ、唯花。うん、一緒に帰るから。」
「・・・気を付けてね、あんた、鈍いから、他の男に気を持たせるようなことは
 やめなさいよ。」
「・・・?わかった・・・。」

また唯花はあたしに理解不能なことを言って、さっさと帰ってしまった。

・・・唯花は何語しゃべってんだろう。(←あほ)

49愛良:2012/01/12(木) 15:22:12 HOST:128.205.243.49.ap.yournet.ne.jp
5時半くらいになり、そろそろ先輩の部活が終わるころになった。

「あれ?瀬那ちゃんだー。」
「あ、西野くん。」
「なにしてんの?」
「えっとー…、先輩待ってる。」
あたしはなんとなく、知り合ったばかりの人に、“彼氏”と言っていいのかわからず、
遠まわしに、先輩と言った。まぁ、仲良い秋帆ちゃんとかにはばれちゃったけど。
「え?なんで先輩?」
「なんでって言われても・・・。一緒に帰るから。」
「男?」
「・・・うん。」
なんでそこまで聞くのー!!
てか、はやく先輩迎えにいかねばならんのだよ。
「彼氏なの?」
「あー、もう先輩部活おわったかもー、ばいばい!また明日ー(汗」
なんとか振り切ってあたしは教室からでた。

なんであんなにつっかかってくるのかなー・・・。困っちゃったよ。

あ、先輩だ。
「先輩!おつかれさまです。」
「いやーつかれた。待たせてごめん。」
「大丈夫です。勉強してたんで。」
だいたい、先輩が彼氏だったらなんだっていうんだろ。
西野くん、苦手だなー・・・

50いねこ&なな:2012/01/31(火) 19:28:54 HOST:softbank221035077133.bbtec.net
この小説大好き!!

51名無しさん:2012/02/02(木) 21:34:16 HOST:i118-18-136-9.s11.a046.ap.plala.or.jp
おもしろいと思うよ!

この調子でどんどん頑張って書いていって〜・▽・

52愛良:2012/02/19(日) 13:40:58 HOST:17.190.150.119.ap.yournet.ne.jp
すみません!投稿遅れました。
受験勉強に専念しておりました☆


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