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〜神天〜

15ひらりん君:2011/04/23(土) 15:52:32 HOST:222-151-086-017.jp.fiberbit.net
6page〜②
避難している人混みに紛れて忍は教室にいた。
それを察知したかのようにレイゼンがまた壁の向こうから現れた。
「やはり、来ましたね」
「ああ、早いとこ片付けなきゃな」
2人が窓から飛び出そうとすると火の放たれた廊下を誰かが走って来る音がした。
錬次だ。即座にレイゼンは姿を隠した。
「おい!忍!早くここから離れろ!」
「れ、錬次!お前こそ何やッてんだよ!」
錬次は忍の腕を引っ張った。
「今からならまだ間に合う、早く逃げるぞ!」
まずいことになった。このままだと魔獣の破壊活動を手放すことになる。しかし、錬次を放って置けば火の海に晒されるだろう。
一体どうすれば・・・・・・・
考えた末忍の口からはこんな言葉が出た。
「分かった、じゃ行こう!」
忍と錬次は燃えさかる道をがむしゃらに進んでいった。
(頼むぜ、レイゼン・・・)
(私の変身魔法『チェンジ』を甘く見てはなりませんよ)
90度の曲がり角で忍は窓の外へ、レイゼンは忍に姿を変え錬次と行動した。
「ふーっ!危ねっ!しかしレイゼンの魔法があんなもんだったとは・・・・」
 正門側中庭
「くそぉ、レイゼンは今俺の替わりになってくれてるし勝てっかな・・・・」
すると上空から大きな黒い霧が見えた。
「もしかして、あれか?」
黒い霧は一点に集中して集まり強大なコウモリの形に変化した。
「今回もめっちゃ強そうだな・・・」
忍は渋々言いながら壁に影の段差を作り飛び越えるようにして魔獣に接近していった。
魔獣は「ギゴォォッ!」という叫び声を上げ忍に突進してきた。
「うおっ!来た来た〜!」
忍は思いっきりジャンプして魔獣の上を飛び越えた。
「これでも食らえ!」
忍は魔法陣を敷き自分の影を槍の様にし、魔獣を狙った。
魔獣は向かってくる影に対し自らの体を再度霧状に戻し攻撃を回避した。
「ええぇ!あんなの有りかよ・・・」
今度は魔獣が体を元に戻し圧力を高めた空気弾を打ち込んできた。
忍は即座に影で盾を作った。しかし、影は弾かれ空気弾が忍に直撃した。
「ぐうぅっ!何でだ!?何で俺の影が通用しないんだ!?」
レイゼンが焦げたコンクリートの地面から現れた。
「霧雲系の魔法は影成の魔法と打ち消し合う効果を持ちます。通常の攻撃で倒すのは少し難しいでしょう」
「レイゼン!」
「やっと避難が終わりましたよ。にしてもいきなりこう騒ぎを大きくされては大変ですね警察も動き出したようですし・・・」
「だったら尚更早く終わらせなきゃな。でも、俺の魔法は効いてアイツの攻撃が効くってどういう事だよ」
「本来霧と影は大きく分けた属性の中の『闇』に入ります。同じ属性では効果が少し薄いのですが、生体変化の出来る霧ではほとんどの攻撃をかわしほとんどの防御に効果がありません」
「それならどうやって攻撃するか・・・」
迷いの中、容赦無く魔獣は迫ってくる。


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