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Keeper of the secret --歪んだ記憶の住人--

1神奏 琉音 ◆XuuscjqfhY:2011/03/07(月) 18:48:22 HOST:i125-202-128-142.s10.a021.ap.plala.or.jp
お馴染みです(( 自己紹介が一回も変わらない、神奏 琉音(カミカナ ルオン)です。

今回は珍しく英語にしてみましたw 意味……?調べて下さい((
取り合えず、Keeper of the secretの日本誤訳は、歪んだ記憶の住人と僕は当てはめました((勝手ですw

ええっと、亀並みに遅い更新と駄作で誤字脱字もあると思いますので、暖かい目でお願いしますw

えー…、グロテスク表現があると思いますがなるべく押さえるようにしますね、がんばります^^
ん、と、ファンタジー、中二byo……、とかとか腐ってたりする主なので………スイマセン!!

駄作ですが見て取れ行って下さい。

感想はいつでもお待ちしておりますッ!

10神奏 琉音 ◆XuuscjqfhY:2011/03/10(木) 18:40:30 HOST:i125-202-128-142.s10.a021.ap.plala.or.jp
「Mours231(モウルス231/全てを突き通し打ち砕く刃)……」

そうポツリ、と呟けば翠の周りに数十本のナイフが飛び交う。翠の腕、頬、太股等に切り傷が入る。頬からツーゥッと真っ赤な血が流れ出る。翠は微かに笑えば「魔術師か…? けれど、ザンネンデシタ」最後は口元はニィッと笑っている。翠の後ろから、“翠が”出てくる。最初に居た翠はスゥーッと薄く透明になり、最後には消えて行く。後から来た翠は「ホンモノは僕でした。ザーンネン」とクスクスと嘲笑う。嬉しそうに騙された事を喜んでいるようだ。

「幻影ですか……?」

ッチと再び低く舌打ちをすれば、面倒臭そうに少しニィッと歪んだ笑みを浮かべて。翠は少しイライラとしたような表情を浮かべ「楽しいですか?」とため息を付く。


「來兄様……!! 月葉が暴れてる!!」

生徒会室に行った月葉。月葉が暴れるとどうしようもない、暴れるとどうしても止まらない。それが月葉達の家系であった。 來華は戸惑いをあらわにし「クッソ、残念ながら、高等部生徒会副会長、神楽翠さん、中等部生徒会会計、小日向海斗さん、決着は付けられませんが……生徒会室へ行った方が宜しいかと?」とサラリと告げれば、來華と月華は一瞬で消える。翠とは違う座標地点(ムーブポイント)と言う奴だ。



「海斗さん!! 僕達も行きますよ!!」

海斗をまず生徒会室まで飛ばし、そのあと自分も生徒会室に飛んだ。
翠がギュッと生徒会室のドアノブを握り締め、くるりと回す。中の光景は悲惨であった。月葉を止めようとする、來華と月華がいる。月葉はとことん暴れている。机や椅子は倒れ、モニター、パソコンは画面が映っていない。海斗が低く舌打ちをすれば「月葉、だっけ……あんたがかよ!? 有希と紫音先輩は!?」と辺りを見回す。姿がない。 返り血がついている月葉。月葉は微かに目を開きうつろな目で「ああ、会長さん?逃げたよ、バッジおいて……ね?」クスクスと不気味に笑いながらバッジを持ち、余計にニッコリと笑った。

11神奏 琉音 ◆XuuscjqfhY:2011/03/10(木) 22:11:45 HOST:i125-202-128-142.s10.a021.ap.plala.or.jp
序章(プロローグ)・記憶 >>3 >>5-6
第一章・裏切り者 >>7-8 >>10-11

一応まとめておきました。少ないですがねw

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「……月葉さん、それをどうやって?」

少し戸惑った表情を浮かべ。会長が置いて行く何て有り得ない、と翠は考えていた。 キラリ、と光るバッジは月葉の手に握られている。月葉はちょこちょこと兄の元へ近寄り「お兄様、はい。それとも、お姉様?」とキョトンとした瞳で來華に渡そうとした瞬間……、ガラリ、と音を立て生徒会室が開いた。翠、海斗、來華、月華、月葉が一生に振り返った先には、紫音、有希、それから……見知らぬ少女。薄赤色の髪を腰までのロングヘアーにし、黒色のリボンの付いたカチューシャ、両目には包帯をしている。服装は白いYシャツ、薄黄色のリボンに白いブレザー、黒いスカートの筈がキュロットスカートになっている。そんな少女、神夜 優(カミヤ ユウ)と言う名で知られている、十六夜兄妹達の仲間。その後ろには、紫音の義理の妹、風音 紫月(カザネ シヅキ)が立っている。紫色の髪をサイドテールにしていて、少しふんわりとしている。瞳は右目水色、左目濃いめの青色のオッドアイ。服装は白いYシャツに初等部用のオレンジ色のリボン、白に黒いラインを少し入れたブレザー、黒いスカートに下は短パン。胸元のポケットには星型のバッジに初等部生徒会副会長と刻まれている。
辺りは、シン、と静まり返る。優は無言で月葉の持っているバッジを指差した。ついでに言うと紫音の胸元にもバッジはついている。優は全て知っているように静かな口調で「……それ、偽物(フェイク)よ。あたし達のリーダー(來華)がそれに気付かないなんて……サイアクね」そう低く舌打ちと共に言う。月華は鋭く優を睨む。紫月は生徒会室全体を見回して「海君(カイクン)、みー君、どういう事、なの?」と生徒会役員をあだ名で呼ぶ習性がある為、その名を呼ぶ。何故こんな事に発展し、生徒会室がぐちゃぐちゃなのか聞きたいのだろう。紫月が問いかけたのとほぼ当時に月葉のギリィッと歯を食いしばり、偽物のバッジを握り締め壊す。余程強く握ったのか、ポタポタと赤い血がゆっくり流れ落ちる。

「……ご…め……ん、私……限…界……か……も…っ」

紫音が儚くそう言うとその場で崩れ落ちた。裏切り者達はそれを見て動揺なんて一切しないで、ただ立ち去る。裏切り者達は、それだけ酷く残酷なのである。
優にやられただろう、と考えられる頬、首筋、腕等にはツーゥッと血が流れていた。目眩、もしくは疲れ、と言ったあたりだろう、と翠は推測する。「紫月さん、貴女のお姉さんを保健室へ連れて行きます、話はあとにして下さい、良いですね?」と早口で呟くように言えば、紫月は微かにコクリと頷いた。

12神奏 琉音 ◆XuuscjqfhY:2011/03/14(月) 07:23:35 HOST:i125-202-128-142.s10.a021.ap.plala.or.jp
「し……お……さん」

「し………姉」

「紫音さん!!」

「紫音姉ッ」

自分の名前が呼ばれている事に、紫音は数十回呼ばれるまで分からなかった。うつろな瞳で相手二人を見る。口を微かに動かし「……翠……君、紫月……?」と呟く。
そんな瞬間、ガラガラとドアが開き、ハイライトの白髪を首当たりでひとつに結び、腰程度まで伸ばしてある。右目薄赤色、左目薄銀色のオッドアイ。服装は白いYシャツに初等部用のオレンジ色のネクタイ、黒いズボンにチェーンが付いた物をきている。一瞬冷たそうな少年、二ノ宮 瑞希(ニノミヤ ミズキ)と言う女の子っぽい名前の瑞希は、顔も少女っぽく間違われる事もある。

「大丈夫ですか。居眠り時間二日。僕達の残業は絶対手伝って下さいね」

小さくため息を付き毒舌を吐く。しかし瑞希は少し頬を赤らめ「…でも………無事で良かったです……」と紫音だけに聞こえる位の大きさで言い、紫音は口元がほころぶ。瑞希は相変わらず頬を赤らめながら「紫月。今回の事実を話す。来い」と冷たく言い放つ。紫月は小さく返事をすれば、部屋を出て行った。

部屋には紫音と翠だけ。妙な緊張感が辺りを包み込む。
こんな沈黙は嫌なのか、翠が先に話を切り出す。翠は妙に深刻そうな顔をし、「そう言えば……何故、裏切り者達は僕達に被害を加えるんでしょうか?」クイッと横に首を無邪気に傾げる。 紫音は一瞬青ざめれば「貴方は……知らないのに、生徒会にいるの…?」と冷ややかな口調で言う。紫音は同じ冷ややかな口調で「私からは言えない……言いたくない。紫月に聴いて……」と耳を塞ぎながら続け「もう、私に思い出させないでぇっ!!」と必死に叫んでいた。

翠は小さく頷き、助ける事さえ出来なかった。

13 ◆ptZpvaYoVY:2011/03/14(月) 22:34:26 HOST:i125-202-128-142.s10.a021.ap.plala.or.jp
--第二章・ムオンノイタミ(無音の痛み)--

次の日。生徒会室に一番乗りした翠。その生徒会室の中には紫月だけが静かに本を読んでいた。昨日、紫音に聴けなかった事を紫月に聞く。紫月は目を丸くし、サーァッと血の気が引いて行くかのように、何も言わなくなった。翠は首を傾げながら「昨日、紫音さんに紫月さんに聞けって…」と呟くように言う。すると、紫月はしおりを読んでいたページに挟み、黒い鞄の中へ入れると、バンッと机を強く叩き「紫音姉に聴いたの!?馬鹿じゃん!?」と酷く罵倒していた。

「……まあ、良いや。紫音姉が来る前に話すね。これから何を言っても、みー君、紫音姉だけには言わないでね」

翠は小さくコクコクと頷く。紫月は、それで良いと言うように小さく頷く。

「昔、ね。三年位前だけど、生徒会役員が……裏切り者グループメンバーを殺しちゃったの。昔からね、あんな風じゃなかったんだよ、裏切り者は。強いて言うなら仲良くて生徒会にも協力してくれてたんだよ?だけど、そのせいで“亀裂”が出来ちゃって………。一応被害者の名前分かるけど……?」

「お願いします」

「ん。光咲紫音、小日向海斗、水鈴有希、十六夜來華、十六夜月華、十六夜月葉。以上生存者、以下死亡者。光咲見月(コウサキミツキ)、十六夜來人(イザヨイライト)、十六夜神月(イザヨイシンゲツ)、小日向海(コヒナタカイ)、その他数名」

淡々と名前をずらずら上げて行く。生存者はもちろん全て翠が知っている名。しかし死亡者の方は翠は全く知らなかった。
翠はクイッと首を横に曲げ「十六夜……小日向……光咲……?」と聞き覚えのある苗字を繰り返す。紫月はまだ気づかないのか、と呆れ気味に翠を見る。

「光咲見月は紫音姉の実の兄。小日向海は、海斗君の双子の兄。十六夜來人は、十六夜家長男、來華君達の兄。十六夜神月は來華君達の姉」

ずらずらと単語を並べて行く。つまりは「………死んだのですか?紫音さんのお兄さんは…」と小さく呟く。

「ええ、死んだわ。見月お兄ちゃんは死んだの。アイツ等のせいで。知ってる?一般的には私達生徒会が悪い見たいになってるけど、あっちだって悪いのよ。向こうが先に喧嘩を売ったし。………だからね、私はね、十六夜家の人間が死んだって仕方無いと思うの」

低く冷たい声。感情の籠もっていない無表情。

ココロガイタイ、イタムヨ。カエッテキテー……?オネガイダカラー……!

紫音の心の弱さ。兄のせいで来る過去吸。何時も思っていたのに死んでしまった最愛な人。もう会いたくたって会えない。紫音のうつろな瞳は翠を捉え「ねぇ……返して?私の見月お兄ちゃんを返してよ!!嫌ぁぁぁぁっっ!!返してよぉっ!!」と叫ぶ。

「じゃあ……僕の兄様と姉様も返して?僕の一番大事な一番一番大事な人……。それに、海君は……僕の彼氏だったんだよ!?」

何時もとは冷静さがない月華。
一瞬で儚く散った笑顔。月華の頬にはツーゥッと涙がこぼれていく。兄と最後に交わした言葉。“月華。みんなに迷惑掛けるなよ?”、姉と交わした最後の言葉。“元気で生きなきゃダメだよ!周りの人達はたらなきゃ!”。その言葉を裏切ってしまったことへの罪悪感。月華は低い声で「何でも……海君も殺されたの?関係なかったよね!?ねぇ!!どうなのっ、しーちゃん(紫音)!!」と力強く叫ぶ。紫音はただただ、小さく“ごめんなさい”と繰り返すのであった。

「月華。おいで………」

小さく來華は月華を呼ぶ。月華はフラフラしながら來華へ倒れ込む。來華はキッと紫音達を睨めば「……これ以上、月華を壊さないで……」と力なく呟いた





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第二章でいきなりシリアスですいませんorz

14神奏 琉音 ◆XuuscjqfhY:2011/03/29(火) 22:59:32 HOST:i125-202-128-142.s10.a021.ap.plala.or.jp
おぉっと、久し振りですね、更新できていなくてスイマセンでした!

これから再び更新していきますが、いきなり第二章でシリアスでホントスイマセン!!

これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします


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