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4
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神奏 琉音(水音 紗月)
◆XuuscjqfhY
:2011/03/02(水) 18:43:40 HOST:i125-202-128-142.s10.a021.ap.plala.or.jp
--(プロローグ2/続きですが…)--
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「……!! 父……さ…ん?」
琉華が、スッと目を瞑った瞬間、ハッと我に返りスーッと顔が青ざめて行く。琉華の額から、ツーゥッと冷や汗が流れ落ちる。
静かに口をパクパクさせた後、小さく呟く。実の父親を見て、焦っている様子であった。
「父様……」
悠華が、焦る様子もなく冷静に静かに呟く。 琉華は悠華の後ろにいながら、ビクビクと震えている。
「悠華。どけ」
「嫌。何故?」
ッチと低く悠華が舌打ちをして、琉華は小さくなりながら、冷や汗を描いている。ゴホゴホと琉華が激しく咳き込みハァッハァッと息が荒くなっていく。琉華は焦るように持っていた黒い鞄から急いで薬を手にし、飲み込む。
「……父……さん、僕に……用事、です……か?」
「貴様は………白々しい。 だから捨てられるんだッ!!」
「嫌………嫌、嫌、嫌嫌嫌嫌嫌嫌ァッッ!!」
そう耳を塞ぎながら喋る。父親の放った冷たい一言。耳を塞ぎながら叫び続ける琉華を悠華を何とか止めようとするが、琉華は走り出す。
「琉兄様!?」
慌てて追い始め、父親はフッと鼻で笑う。
「追いかけろ」
そう静かに父親は呟くと、部下と思われる数名の男性達は走り出す
「残念だったな。なぁ?梨桜(リオウ)?」
「そうだね、桜梨(オウリ)」
そう笑い声が聞こえ、その瞬間冷めた声で「防御壁(ストッパー)」とハハハハハッと笑い声が次に聞こえる。
その瞬間、数名の男性達の目の前に真っ白、と言うより無色透明な色をした壁がぶつかり、琉華と悠華は別の空間へと流れる。
「ここは空の国の入り口。僕は桜梨(オウリ)」
茶色の髪が腰までゆったりと流れ、頭部の左右で三つ編みにされている。瞳の色は燃えるようなルビーのような赤。服装は真っ白にワンピースを太ももあたりまで切ってあるミニスカート。どうやら白と赤が好きであるようだ。
「あ…私は水城悠華。こっちは私の双子の兄の水城琉華、です」
ぎこちない敬語でありながらも、琉華は酷く怯えている為、変わりに名乗る。
「ん、そうか。フルネームで、風音 桜梨(カザオト オウリ)。で?君達はココに住むのか?」
「あ、はい」
桜梨の問いに琉華が頼りなさげに呟く。桜梨はふぅん、と呟けば「君達の望む所ではないかもな」と何もかもを知っているように言う。
「……表むきには空の国であるが、それぞれ名前がある。ヴィンス、ランクス、トルゥーシィングと言う三つの国がある。君達はこの三つの国のどれかに住む事になるが、チェイスと言うものと契約することになる。………今までの説明でも、………行くか?」
「「はい、勿論です(だよ)!」」
琉華と悠華がハモり、桜梨は流石双子、と呟く。
「それじゃ……レッツゴー」
ギィィィッと桜梨の後ろにある扉が開き桜梨がそこに誘導するのであった。。。
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