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神奏 琉音
◆XuuscjqfhY
:2011/02/23(水) 22:20:11 HOST:i125-202-128-142.s10.a021.ap.plala.or.jp
--プロローグ・空の国--
本当に、空の国なんてあるのだろうか。
本当に、ここに入り口があるのだろうか。
あらゆる、不安、疑問が押し寄せてくる。
ハァッ、ハァッと水城 琉華(ミズキ リュウカ)は息が上がってくる。
隣には、一切息も上がらず、当たり前のように、琉華の手を引いて走っている、琉華の双子の妹、水城 悠華(ミズキ ハルカ)がいる。
琉華と悠華の違いは一度見ただけでは分からない。
琉華は銀髪を太股までストレートに伸ばし、右目赤紫、左目青色のオッドアイの瞳。白いYシャツに黒いベスト、赤いネクタイに黒いズボンをはいている。悠華は銀髪を腰まで黒いリボンでツインテールにしている。瞳の色は右目青色、左目赤紫のオッドアイの瞳。白いYシャツに赤いリボン、黒いベストに黒いミニスカートと、琉華と似たような服を着ている。琉華と悠華を見分けるには瞳の色ぐらいだろう。パッと見一切分からない。
「琉兄様(リュウニイサマ)? 大丈夫?」
ジィッと琉華が悠華を見ていたので、悠華はキョトンとする。悠華は琉華を気遣うように、「休もうか」と目の前にあった切り株を指差す。琉華はコクコクと小さく頷く。
悠華は満足そうに琉華を見れば自分もちょこんと座る。
「本当に……空の国なんて有るんでしょうか……?」
「…どうだろうねぇ。取り合えず行くしかないよ?」
琉華は“空の国”と書かれた地図を広げた。 たまたま、空の国への入り口が、水城家(ミズキケ)の家の近くであったため、家を抜け出しやってきたのだ。
「痛みも悲しみも絶望もなく、穏やかに生きていける国……」
ゆっくりと琉華が目を瞑った。
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