したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

小さな街の中で。

9とある人:2011/03/06(日) 21:23:30 HOST:KD111098194105.ppp-bb.dion.ne.jp
「うるさいよ、あんた達。」
美野里が歩いてくる。つかつかと、効果音が聞こえそうだ。
「うちさっきまでトイレに行ってたけど、廊下からもあんたらの怒鳴り声が聞こえてきたよ。」
「そんなにうるさかったかなあ。」
雄哉と博也は顔を見合わせる。
「口説く女の子がかぶったからって喧嘩してるんじゃねえよ。」
「「口説いてなんかない!」」
雄哉と博也が同時に叫ぶ。
「それがうるさいっていってんのよ!」
美野里が左ストレートを博也の鳩尾に決める。
「ぐはあっ・・・・!」
さらに、回し蹴りを雄哉に放つ。
「ぶぉえ!」
腹に命中した。
「これからは少しボリュームを下げなさいよ!」
二人は沈黙した。
「ところで、」
美野里が亜矢の方を向く。
「あなたは誰?」
美野里の表情は先ほどの凶悪な表情とは一変して、優しい笑顔を亜矢に向けている。
「えっと・・・あ・・・あの・・」
亜矢は博也と雄哉を指差す。
「大丈夫・・・かな?」
「ああ、大丈夫よ。うちはしょっちゅう、特に博也の鳩尾に入れてるから。日常茶飯事よ。」
「へえ・・・ニチジョウチャハンジ・・・か。」
「読み方違うよ?」
美野里が気配を感じて振り返る。そこには、鬼神の如く立っていた。
「てめえ・・・痛えだろうが。ああ?」
「あ・・・・・・・・・・。」
(怒らせちゃった・・・。)
と美野里は思った。
「死にたいか? え?」
「と・・・とととと、とんでもないです、はい。」
「じゃあ行動を改めろ。」
「はい。」
美野里が小さくなる。小学四年生の身長が小学三年生に見える。
チャイムが鳴り響いた。休み時間終了。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板