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小さな街の中で。

11とある人:2011/03/20(日) 18:35:57 HOST:KD111098194105.ppp-bb.dion.ne.jp

 その時、博也は後ろから誰かに蹴られた。
「うおっ!?」
前につんのめる。
「痛えなあ、おい!」
「それはこっちの台詞よ!」
みると、少女が金属製の物体を博也に突きつけていた。
「お?」
博也はその物体を見る。
「お、お、お、おお、おおおおおおっっ!?」
博也は驚き、数歩後ろに下がる。
 それは、ペーパーナイフだった。
「人を突き飛ばしておいて、どういう態度よ!」
彼女はまだナイフを博也に突きつけたままだ。きりっとした眉に、きつく結んだ口が印象的。なかなかの美人だ。
「何じろじろと観察してるわけ!?」
「ぎくっ!」
彼女は数歩博也に詰め寄る。
「謝るくらいしたらどう!?」
「ご・・・ごめん。」
博也は完全に怖気ついている。
「ごめんじゃなくてごめんなさい、でしょう!顔がちょっとかっこいいからって調子乗ってんじゃないわよ!」
「ごめんなさい。」
博也は頭を下げて謝る。
(何でこうなるんだよ!雄哉め!)
博也は心の中で雄哉を恨む。
 彼女はようやくペーパーナイフを鞘にしまい、ポケットに入れる。
「本来なら土下座させたいところだけど、これで許してあげるわ。」
(何様だ、お前。)
博也は正直あきれる。
「ただし、罰として私と同じグループになりなさい。」
「はあ!?」
冗談じゃねえよ!と博也は言いたかったが、
「私はいつも余り物になるから、ちょうどいいわ。どうせ人数が足りないんでしょう。」
一蹴された。
 そんな性格だから余り物になるんだろう、と博也は思った。
「おい、雄哉。」
博也は踵を返し、雄哉に詰め寄る。
「お前のせいでこういう結末になったんだけど。どうしてくれるかな?」
彼は笑顔で言うが、それとは裏腹に、言葉には黒いオーラが漂っている。
「ま、いいんじゃねえの?」
雄哉は投げやりに言う。
「お気楽なお前はいいけどなあ、あんな危険なやつと一緒になりたくねえよ。」
黒いオーラを全身ににじませつつ、博也は言う。
「何か問題があるのか?」
「大ありだ。」
博也は一呼吸置く。
「お前は聞いていなかったと思うが、今日作ったグループで校区内分散に行くんだよ。」
「まじで!?」
雄哉は目を見開く。
「だから、あいつをどうにか・・・」
校区内分散とは、班に分かれて、桜ヶ丘中校区、つまり、この町全体をてきとーにめぐるというものだ。
「ま、いいじゃん。」
「はあ!?」
博也は叫ぶ。
「せっかく来てくれるって言ってんだからさ、丁度いいじゃん。何小出身か知らないけど。俺ら牛山じゃん?見つけないといけない奴が一人減るし、選択肢も広がるじゃん?」
(こいつに話しても無駄なようだな。)
博也はため息をつく。
 どうでもいいが、「じゃん」が多い。
「あ、そうそう・・・・」
雄哉はポケットを探る。


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