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幸せになれない童話

1切音 ◆Mjk4PcAe16:2010/12/20(月) 18:10:23 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

     お茶、持ってきて下さりませんか


いつも聞くこの言葉には慣れていて、こう言われる前にお茶を持ってきていたのに
今日はすっかり忘れていて、言われてからはっとなり慌てて取りに行ったけれど

戻ったとき言われた言葉がこれ

     遅いわよ!私がせっかく待ってあげたっていうのに、あんた使えないのね!


――と、こんな出来事がたまにあるこの童話の世界

こんな話聞いたことないわ!なんて言うけれど
そんな言葉が出てこない童話、つまらないんだもの

そのマイペースな考えで、童話が一つ一つ潰されていく

アリスの呟き

     マイペースな考えで悪い?!まともにお茶さえ持ってこれない奴に言われたくないわ


(/どうも、切音−setune−です(*´ω`*)

幸せになれない童話は幸せになったはずのお姫様方がたくさん暴れるお話。
ゆっくりマイペースで書いていきたいと思うのでよければ読んで下さいねノ*

感想・アドバイス・リクエストをくれれば必ず返事を返すのでどうぞたくさん書いて下さい(Σ)

2切音 ◆Mjk4PcAe16:2010/12/20(月) 19:23:04 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
     主なお姫様方

アリス=レイネット
(毒舌/ねえねえ、さっさとお茶を持ってきてよ!つっかえない家来ねえ、ったく。)

白雪姫
(わがまま/林檎ちょうだいよー!何でくれないの、酷いおばさんね!)

シンデレラ
(ドS/あははっ、私がドレス着るから姉ちゃんはそこらへんのだっさい服着てなよ。)

赤ずきん
(マイペース/今からお出掛けー?私後で行くから勝手に行ってればー。)

人魚姫
(二重人格/あらまあ!海で溺れている王子様がいるわ、早くたすけなきゃ……あれ、何で私がたすけなきゃいけないの?こんなだっさい王子。)


(/後から追加有りですノ*)

3切音 ◆Mjk4PcAe16:2010/12/20(月) 20:11:59 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
     アリス=レイネット様と使用人


「使用人、お茶を持ってきて。」

いつも聞くこの言葉に使用人は一つ思ったことがあった。
お茶を持ってくると言われたから、お茶だけ持っていったらどうなるだろう、と。

勿論こんなことをすれば怒られるに決まっているが、今のアリス=レイネットはあまり怒らないのではと考え違う使用人にお茶だけ持っていかせた。

「あ、アリス様。おおお…お茶でございます!」

いつもと違う使用人の言い方に最初は首を傾げるアリス=レイネットだが、お茶だけ用意されたものを見れば驚き、目をぱちぱちさせた。

「あの、ティーカップはないの?」

使用人はアリス=レイネットより深く首を傾げ言った。

「え、ええ…上の使用人の方がアリス様にお茶だけ持っていけと言われ……。」

すると、アリス=レイネットはぴくっと小さな音を立てて怖い声で呟いた。
これには流石に使用人も逃げ出すほどだった。

「…その使用人、連れてきてよね。」

結局、最初にお茶だけ持ってこいと言った使用人は名乗り出て謝った。
けれど、アリス=レイネットの怒りはおさまることがなく、その使用人にお茶をかけた。

「何でそんな時間をなくすつっまんねーことすんだよ。あんたはそんなことを上にやれって教わったか、あ?」

「……教わって、ません………。」
「お前は死刑よ。」


これがきっかけで、アリス=レイネットの性格がちょくちょく悪くなることが多くなってきたそうな。


(/最後の「」は一行空いていると普通に、一行も空いてないとそ く と う ★ですry←
アリスさまのお話でした*)

4切音 ◆Mjk4PcAe16:2010/12/21(火) 16:53:54 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
     白雪姫と王子様のキス


ある月曜の午後、白雪姫は小人と深い森へ遊びにきていた。
ティーカップなども持ってきて、小さなパーティーを開いていたのだ。

そこに、黒い服を身にまとったおばあさんがやってきた。
赤い林檎を籠に入れ、まるで誘っているような格好だ。

「ちょっとそこのお姉さん、赤い林檎はいりませんかね?」

その林檎の赤さに白雪姫はごくんと喉を鳴らす。

「い…いいの?貰っちゃって……。」

ただ一応迷いはあったようで、首を傾げ問い掛けるがおばあさんはにこにこと笑い頷く。
その笑顔に白雪姫はやられ、食べたいと思い林檎に手を伸ばす。

「………い、いいなら貰うわ。」

手より大きい林檎を取り、まずかぷりと一口。
小人が慌てて駄目だと言っているのがわかったが、もう遅かった。

ばたり。大きな音を立ててたおれる。

「白雪姫えっ!」

小人は大きな声で白雪姫を呼び、泣き出す。
それに、おばあさんはもういないではないか。

「誰か、誰かたすけて下さい!」

小人の力では人を呼ぶのが精一杯。
でもこんな深い森に人なんているのだろうかと考え溜息を零す。

「………ん、あれは白雪姫ではないか。」

だが、他国の王子様がたすけにきてくれたのだ。
そう、白雪姫はこの国では有名なので、知っている人もたくさんいる。

「王子様!白雪姫をたすけられるのは王子様のキスだけです!」

小人の目から零れる涙は止まらず、最後の力を振り絞りって大きな声で言った。

「ああ、そうだね。……白雪姫………!」

さあ、王子様が白雪姫にキスを……!
と、思ったところで急に白雪姫が立ち上がり、王子様を崖へ落とそうとする。

「はあ?こんな王子とキス?!嫌だよ、きもいなあ。もっと格好いい王子がいいわ!だからあんたは崖から落ちて死になさい!…ねえちょっと死なないなんて許さないんだから!」


白雪姫の刺の言葉は止まらず続き、結局小人と王子は崖から落ちたそうな。


(/白雪姫…怖いよ怖い!←王子様かっわいそーry小人も結局落とされた、残念。
白雪姫さまのお話でした*)

5切音 ◆Mjk4PcAe16:2010/12/22(水) 15:20:45 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
     シンデレラとお姉様


「シンデレラ、お茶持ってきてー!」

いつものように、お姉様方の酷い嫌がらせが始まった。

最初は長女の嫌がらせ。
雑用と思われているシンデレラは逆らうと怖い目に遭うので黙って頷く。

「…はい、お姉様。」

長女はシンデレラの素直さにくすりと笑いお茶を一口ごくん。
すると、ごほごほと咳をする様子でシンデレラを睨む。

「ひっどい、シンデレラ!このお茶に毒なんかいれて…!」

「ち、違います!私はただ白雪姫という子から貰った毒林檎を……あ。」

そう、シンデレラはこのお姉さま方を恨んでいた為、毒林檎をいれていたのだった。
長女はばたりとたおれ、次女がシンデレラを睨んで言う。

「あっあんた!そんなことが許されると思って?!」
「……だあってうざいんですもの。」

シンデレラからぷちっと小さな音が聞こえ有り得ない言葉が出てきた。
これがあのシンデレラの本性なのだろうか。

「大体さー、ぶさいくなくせに何いばっちゃってんのー?私の方がぜんっぜん可愛いからー!」


――シンデレラの文句はまだ続き、精神的にショックを受けた次女までたおれ、それからシンデレラがドSになってしまったそうな。


(/シンデレラ…!←がんばるんだお姉様ry
シンデレラさまのお話でした*)

6切音 ◆Mjk4PcAe16:2010/12/22(水) 17:44:05 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
     赤ずきんと大好きな桃


「赤ずきんー、ピーチパイあるわよー!」

大好きな桃を使い作ったピーチパイ。
赤ずきんはついつい笑顔を零す。

「ママ、ピーチパイ、明日も作ってくれないかなあ。」

甘え上手な赤ずきんは上目遣いでママにおねだりする。
…が、今回ばかりは駄目なようで残念そうな顔でママが呟く。

「うーん、もう桃がないのよねえ…。桃さえあれば、作ってあげられるんだけど。」

赤ずきんはがっかりとピーチパイを食べるが食べる内にどんどん食べたくなってきて、大声で言った。

「私が桃を取りに行く!桃なら実り森にあるよねっ?!行ってきちゃ駄目ー?」

これには流石のママも仕方がないと思いこくりと頷き言った。

「んー……まあ、何でも挑戦するのはいいことよね。いいわよ!明日、朝早く実り森に行って桃を十個取って来てちょうだい!」

「わあーいっ!明日、ぜーったい作ってね!」


―次の日、赤ずきんは朝早くから実り森へ出掛けて桃と取ってきた。
でも、帰るとママが慌てて何かを作っていた。

「ママー、何それー。桃取ってきたからピーチパイ早く作ってよー。」

「ご、ごめんね赤ずきん!急にお客さんがきて、スイートポテトを百個も作れって言うのよ!残念だけど、ピーチパイは又今度ね!」

その言葉に、赤ずきんはがっかりするがこんなの損だと考え大声で言った。

「えー今がいーいー!スイートポテトの為に先に約束してたことを破るなんてー。ママ酷ーい!」


――この日から、赤ずきんはとにかくマイペースな性格になり、ピーチパイだと言っても後でという返事が帰ってくるだけだったそうな。


(/へ、平和…!ryいやあ、平和だ平和。アリス達とは大違い!
赤ずきんさまのお話でした*)

7切音 ◆Mjk4PcAe16:2010/12/24(金) 15:59:53 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
     人魚姫と日常編


「ねえねえお姉様、一緒に遊ぼう!」

明るく頼れる人魚姫は、今日もお姉様方を誘い遊ぼうとする。
……はずだった。

「…あれ、何こんなきもい姉さん誘ってんだろ。」

そう、人魚姫はまさかの二重人格で、一つの性格は明るくもう一つの性格は毒舌。
毒舌といってもアリス=レイネットよりは酷くないがどちらにせよ言われた側は傷つくであろうことを言いまくる。

だが、ただ一人二重人格の人魚姫が大好きなお姉様がいたのだった。

「人魚姫、いくら二重人格だからってそんなこと言っちゃいけませんよ。」

大好きなお姉様は苦笑をすると軽く注意する。
そのお姉様の言うことだけはきちんと聞いて、毒舌な人魚姫もこくりと頷き言う。

「はあい…。お姉ちゃん、嫌いにならないで、ね?」

一言謝れば大好きなお姉様は許す。
注意するところはちゃんと注意する、お姉様のそんなところが人魚姫は大好きだった。


――ある日、嫌いなお姉様方に呼び出され一言言われた。

「お前、うざい。」

この言葉に人魚姫はだから何とでも言うように首を傾げる。
すぐさま毒舌な性格になったのだった。

「はっあ?これで………あ!」

いつものように言い返そうとするが、一度ぴたりと止まった。

人魚姫はこの前大好きなお姉様に毒舌な言葉は言っちゃ駄目と言われたばかり。
このような状況のときはどうすればいいのだろうか。

そのまま言いつけを守って言わないとむかついてストレスがたまる。
だけど言ったら大好きなお姉様に嫌われるかも。

どうすればいいのだろうかと暫く考えるが結果的に何も思いつかず一言さけんだ。

「おねーっちゃーっん!」

すると、大好きなお姉様はすぐに来てくれたのだった。

「はいはい、人魚姫。よく悪口言わないでがまんできたね。」

にこにこと大好きな笑顔に包まれ、人魚姫は嫌なお姉様方に一言言った。

「悪いこと言ってごめんなさい!だけど毒舌なのは仕方ないと思って、ね!」
「あら、駄目よ悪いこと言っちゃ。」

すぐに大好きなお姉様に駄目と言われるが、人魚姫はそれが嬉しく思えたのだった。


(/大好きなお姉さんいたら人魚姫は基本良い子です。ぶりっ子っていうの?あれry←
人魚姫さまのお話でした*)

8切音 ◆Mjk4PcAe16:2010/12/24(金) 16:04:02 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
これで大体の性格を表す小説はおわり*

次からは本編に入ろうと思いますノ
だけど今までの小説のようにカッスカスで短いかも。

そこらへんは注意(`・ω・´)←

ではでは、まったーりと始まり始まりーry


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