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空優
◆dORLwly3VM
:2010/12/24(金) 17:35:41 HOST:p1214-ipngn602souka.saitama.ocn.ne.jp
第3話「気持ち」
「おはようございます」
「知音…!」
「今日から学校にきます。今まで休んでてすいませんでした。遅刻してすいませんでした」
中村は頭を下げた。
そしてオレの隣の席に座った。
顔が…暗い。
「大丈夫なのか?中村…」
声をかけてしまった。
余計なことを言わないように考えてたのに…。
「大丈夫だよ、トッキー。ありがとね」
静かにお礼を言われた。
でも笑ってた。無理に。
「中村、無理しなくていいんだぞ」
先生はあわてたように言った。
「いえ、私はみんなに会いたかったので」
「そ、そうか。じゃあこれからはみんなが中村を支えるんだぞ」
「はい」
数名が返事した。オレは心の中で返事した。
中村が抱えてる気持ちはきっと重い。
きっとというか絶対に重い。
オレに何ができるか…?
隣なんだし少しは何かしてあげたいな。
そんなことを考えてたらあっという間に授業は終わった。
そして中村とはあれから一言も話さなかった。
って…何オレこんなに川島のこと考えてるんだ?
――放課後
「相澤」
「ん?」
「中村としゃべった?どんなかんじ?」
聞いてみた。オレが中村に話しかけても意味ないし。
相澤ならなんか知ってるかなって…。
「んー…両親のことは一言もしゃべってない。ふつーの会話した」
「そっか」
―――To be continued
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