透けた蝶 - 1291985379 - したらば掲示板

1：三輪　癒衣麻 ◆E5uS8Oejtc：2010/12/10(金) 21:49:39 HOST:EM114-51-108-207.pool.e-mobile.ne.jp: 綺麗な羽が欲しかった。
美しく色鮮やかな綺麗な羽、が欲しかった…。

少しの間はその綺麗な羽が『あった』筈なのに…
いつから消えてしまったんだろう?
いつから、誰が――――――

　　　　　　　　　　　　　　　　　「私の羽を引き裂いたの？」

独りの少女と独りの少年の物語。
2：三輪　癒衣麻 ◆E5uS8Oejtc：2010/12/10(金) 21:59:28 HOST:EM114-51-108-207.pool.e-mobile.ne.jp: 初めまして、こんばんわ！
二次創作等にちょべったり←いる三輪癒衣麻（さんりんゆいま）と申します。
くだらん名前を覚えてくれていたら嬉しいで(ry

…今回は！
ある日、何も知らない二人、少年と少女が路上ライブと歌がきっかけで始まる、セツナイ?物語。
米良かったらいただけたら嬉しいです！
3：三輪　癒衣麻 ◆E5uS8Oejtc：2010/12/13(月) 21:46:11 HOST:EM114-51-105-72.pool.e-mobile.ne.jp: ゜*+第二プロローグ+*゜

この世界には、『好奇心』の言葉は存在しないのかな？
…だって、私がこんなに声を張り上げてギターを弾きながら歌っているのに皆

無視！！

マイクを掴んで叫びたくなった。
「ちょっとは誰か振り向けよ！！！！」
そんな事言えるはずなく…、とほほ。

路上ライブを行って2日間が経った。
何もルールも知らない私はとにかく人通りの多い歩道橋に場所を作りマイクとギター二つだけで、
『音楽』という世界を創り上げていく事にした。
　音楽が終わって、計画通りに『自己紹介』。
「皆さんこんばんわ。私の名前は、高取水樹と言います。高校2年生で、歌が好きなんですよね、あはは」

堅そうなサラリーマンが変な目で私を見る。…、やっぱストレートな自己紹介じゃダメなのかな。

「―――今から私が歌うのは、自分で作詞作曲した歌です、聞いて下さい！『small』

私は少し恥ずかしながらも、ギターを身体に固定し、弦を弾いた。
「♪私は小さかった　誰よりも小さかった　大きい君をずっとずっと　見つめてた」
私の前に立った少年がいた、そして目が輝いている親子まで。

「♪でもさ　こんなにも小さい私を君は　笑いながら抱きしめた　心も体も小さい私と大きい君は」

「♪まるで　　恋の大小みたいだったね」
「♪君の手はこんなにも大きい　私の手はこんなにも小さい」
「♪正反対と私と君は歌うんだ　そう」

「♪small　small　空を見上げながら　small　small　星を見上げながら」
「♪small　small　そして私の視界には　君が　うつってるんだ」

じゃじゃーん、と終了。
ぱちぱちと、3、4人の人から拍手が送られた。

「あ、ありがとうございました！」

私はこうして複雑な歌から、路上ライブを続けた
いつか、いつか、私の歌で心を明るくしている人を見つけるまで―――

゜*++*゜