推理小説～赤い夢へようこそ～

36：琉 ◆dh4VK4R1pE：2010/12/07(火) 19:34:19 HOST:CF211005130153.cims.jp: へ～、疾風さん高校生か…僕の父さん、高校の時進路なんて考えてなかったって言ってた。（どんだけ吞気だったんだろう？）

小説、書きます。1，1続きからな～。

……何考えてんだろ。母さんの事は考えないって決めたはずなんだけどな。
僕は、溜息をついた。
「ま～こと！」
後ろから高いソプラノの声が聞こえる。
「まこと～！」
ソプラノより少し低い声も聞こえた。
「…奈緒？」
僕は、驚きを隠せない顔を向けた。
奈緒＝東　奈緒（あずまなお）。男子で結構仲が良い。
「久しぶりだよね…体、なまってたし。」
奈緒が目を細めた。
奈緒は一か月前、僕のやった喧嘩に巻き込まれて大怪我をしてしまった。
「退院したのか？」
「違うよ。暇なんだもの。抜け出してきちゃった」
てへっと奈緒が笑う。
よかった。奈緒を殺さなくて。
死人を出さなくて。

……母さん……何で殺された？あんなに強かったのに。今なら僕が仇を討ってやるのに。
　　＜続く＞

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