したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

真昼の月

6りほ:2010/09/15(水) 17:39:43 HOST:cm017.ucat7.catvnet.ne.jp
続き…

「うわーーーーん〔泣〕」
泣いてるのはあたし。
ここは、カラオケ。
「まあまあ。元気だしなよ。
今日は、私達がおごってあげるから。ねっ!?」
百合ちゃんは、あたしを慰めてくれようとした。
だけど、空しくなるばかり。
「大体さぁ〜、大好きな彼女とのデート
ほっぽり出して生徒会って……
愛されてないんじゃないの?」
あたしは、思いっきり縁の顔を睨む。
縁はペロッと舌を出して笑っていた。
縁、冗談だよね?
  でも…本当に郁はあたしのこと
    嫌いになっちゃったかも……


「あっ…
もうこんな時間。あたし帰んなきゃ。」
あたしは、8時になった時計を指差して言う。
嘘。ホントは郁のことが気になって
カラオケどころじゃ無くなっただけ。
「えっ?そうなの?
んじゃ、私達はもう少し歌ってくね〜♪」
百合ちゃんは、無駄にテンションが高い。
もしかして、コーラで酔ったとか?
「じゃ、俺も帰る。」
縁は、バックを持って立つと「帰んぞ。」
と言うと、あたしの前を通って外に出た。
ああ。ほんとに自由人だなあいつはっ!!!

百合は2人の背中を見て言った。
「縁。恋のこと好きになったって、無駄なだけなのに…」
百合はやれやれという顔で縁を見る。
「でも、止められないのが『コイ』だよね。」


続く…


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板