幸せ―…

120：雷都 ◆U5wL/uVL5k：2010/12/02(木) 17:40:07 HOST:p8152-ipbfp505niho.hiroshima.ocn.ne.jp: なんか更新してませんでした、サーセン((ry
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　　「ふぁー……」

　口を開いて欠伸をする真貴。
　辺りを少し見回してから、再びベッドへ顔を埋める。

　――眠たい……でも起きなきゃ……

　自分の眠気と必死に戦いながらゆっくりと再び起き上がり、グースカ寝ている兄を見れば溜め息を吐く。

　――こんなのが、本当に兄だなんて……はぁ……。

　ゆっくりと立ち上がれば兄の元へ行き、ゲシッと足で相手を蹴る。

　　「うぐっ！？」

　気持ちよく眠っていた真神は突然の衝撃により目が覚めた。

　　「な、何すんだよっ！」

　怒りの言葉を単純に伝える真神を見れば、シレッと冷たい瞳を相手に向ける。

　　「兄さんは何時まで寝ているつもりですか？　兄なら私より早く起きれば？」

　明らかな挑発的な言葉に簡単に乗る真神はやはり馬鹿だと真貴は内心で思いつつも、部屋に入った。

　――昔の記憶……何で、兄さんと魅玖瑠、夕凪以外思い出せないんだろう？　何か、何か忘れているような……。

　思い出せない過去をぼんやりと考えながらもフラッとした足取りで服を着替え始める。

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