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幸せ―…

106雷都 ◆U5wL/uVL5k:2010/10/19(火) 18:14:28 HOST:p3214-ipbfp1102niho.hiroshima.ocn.ne.jp

部屋の中に入ってみればその中もいたって普通だった。
極々、普通なアパートの部屋、と言う感じだった。

 「必要な物があったら言ってね」

ニッコリと優しく微笑み真尋が言った。
千尋が「出来る限りで揃えます」と同じく微笑んで言った。

ふと、真貴は疑問に思っていた事を口にした。

 「あの、2人って恋人ですか?」

突然の言葉に2人は「えっ!?」と言うように驚いていた。
それから数秒後、

 「全然違うよ!」

と焦って言う真尋と、同じく焦った様子の千尋。
それから2人は息ぴったりにこう言った。

 「双子ですから!」

真貴は必死な2人を見れば特に表情を変えず、「あ、そうなんですか」とだけ言った。

それから部屋をじーと見つめてから、ふと真神が呟いた。

 「何か懐かしさを感じるな」

その言葉に真貴もコクリと頷き、

 「はい、何だか分かりませんが……」

真神はごろりと寝転がれば、「寝る」とだけ言って3分後にはスヤスヤ眠っていた。

 「相変わらず早い……」

あっと言う間に寝た兄を見れば少し呆れた視線で溜め息を吐いた。

 「あ、有難う御座いました。今日はとりあえず疲れましたし寝ますね」

唖然としていた真尋と千尋の方を見てそう言えば兄をちょっと見てから毛布をかけた。

 「ゆっくり休んでね」

 「また明日来ますね」

真尋と千尋はそれぞれそう言うと部屋を出て行った。


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