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†BUSIDOU † 〜武士としての生き様〜

13武士さん:2011/06/27(月) 20:38:55
第12話 星空を見上げて

市民の言葉が武士の心の何かを突いた。
武士はしばらくただ呆然としていた。
「お、もうこんな時間か。」
店の時計をみるとすでにPM9:00をまわっていた。
「ごちそうさま。」
店長が返した。
「また来いよ。」
「お会計は3670円です。」
ふと武士は財布をみた。
「拙者金がない・・・」
電車の乗り越し料金などで残金は800円足らずであった。
すると市民が
「心配するな。俺が全部もってやる。」
「だがな、俺は強欲だから貸した金のことは忘れねぇぜw。」
武士はこう言った
「大丈夫だ。おぬしからの貸し、必ず返す。」
やっぱり市民は頼り?になる。
ガ ラ ガ ラ
店の戸を開けると夜空には星が輝いている。
「美しい。よきかな。」
しばし見入っていると
「今日は空が澄んでる。この季節の星はきれいでいい。」
「拙者も星は好きだ。見ていると心まで浄化される。」
「俺はもう家帰るで。気いつけろよ。」
そういうと市民は去っていった。
「達者でな。」
武士も自分の帰路についた。
「はぁ〜。拙者はこれからどうすればいいでござるか。」
小言をいいながら歩を進めていくと次の駅が見えてきた。
「もうこんなところか。」
駅前はまだ人々が行き交い、ネオンがひかり、活気に満ちていた。
武士は歩を進め続けた。
そして踏み切りに差し掛かったその時、武士の足がピタリと止まった。


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