海峡線は、現在、在来線仕様の交流2万ボルトで電化されており、列車運行をつかさどるATC(自動列車制御装置)には「ATC-L」というアナログ式のものが使われている。一方、新幹線は在来線と同じ交流電化ではあるが、電圧は2万5000ボルトで、ATCは東北新幹線に導入されているデジタル式の「DS-ATC(Digital communication & control for Shinkansen-ATC)」というものが使われている。新幹線開業後の海峡線はすべて新幹線規格で列車運行が行われるため、現在、在来線の列車を引いている「ED79形」と呼ばれる電気機関車は、そのままでは使うことができなくなる。