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☆★スレッドストッパー試験所@避難所2軒目☆★

26名無しの塾生:2006/07/09(日) 02:41:54
ある銀行の研修の驚き
ところが,こうしたごく初歩的な経済の分析に関する数学(というか簡単な算数ですが)力の低下は,最近の大学生に始まった問題ではなくて,ずっと昔に学生を経験している,現在プロの銀行員からしてそうだったのではないか,というのが以下の主張である。というのも,「日経マネー」7月号のコラム,角川総一,「知のフィールド・ワーク」の報告に,腰が砕けそうになったからである。
その話とは,角川氏本人が,ある地方銀行の研修所で,新入行員から支店長クラスまで年齢を問わずに60人程度を集めた行員対象の公開講座で行った,資産運用に関する簡単な算数の問答の出来である。といっても,株式の異なる銘柄の収益率の負の相関を利用してリスクヘッジをするなどといった大学レベルのお話ではなく,高校レベルの数学(というか算数)である。だから,以下の学力レベルを判断するのに経済学の素養は不要であり,むしろ現役高校生がもっとも容易に検証できるものである。2問あるのだが,その出来は現役大学生の学力低下以上に悲惨である。

まず,1問目の本質的な部分を抽出すれば,「インフレ率が今後年2%と一定であるときに,現在の750万円と同じ価値をもつ16年後の貨幣価値は?」というものである。(なお,前後の文脈により利子率は考えない。原文の問では,もう一段の掛け算,割り算が必要なのだが,それは問題の本質ではないので省略する。) 設問のように,利子率を無視すれば,もちろん答は750*(1+0.02)16=1030万円である。が,この計算を正解したものは,60人中7,8人であったという。一定率の増加を16回繰り返した結果,つまり16乗を求めるだけの簡単な計算問題で,正解率何と10%台である。

これだけでも悲惨なのだが,もっと深刻なのは2問目である。その問は,「16年後に年収が1.585倍になるためには,年率%の年収の増加が必要か」という計算を,普通の(√キーがついた)電卓でさせるものである。なお,1.585というのは,その問の前までの計算で算出された数字であり,その値にとくに意味はない。

果たして何人正解したかというと,60人中何と1人もいなかったという。つまり,16乗根を√キーのある電卓で計算できる人は60人中誰もいないのである。指数を日常的に使うエンジニアや研究者の方々,大学受験で数学に取り組んでいる現役高校生・予備校生の皆さん,そして中学・高校の数学科の教諭の方々は,さぞ脱力していることだろう。

もちろん,2問目には,√キーしかついていない普通の電卓で,16乗根つまり1/16乗を求めさせるという意地悪なところはある。ただし,16=24はすぐわかるから,a1/16=(((a1/2)1/2)1/2)1/2
と書き換えられることは簡単に見通しがつく。ならば,√キーだけで計算ができることが読める。こうした考え方は,何も奇抜なものではなく,高校の数学の教科書で説明されている範囲の,自然な(数学的というより工学的な)発想である。要するに,現在の高校レベルの指数計算を理解しているものは,年齢を問わず集まったその地方銀行員60人中1人もいなかったのである。

こうしてみると,経済を分析する基礎的な学力の低下は,今に始まった大学生だけの問題ではなく,昔経済学を学んだはずの金融の営業マンにも共通する問題ではないかと思えてくる。経済分野の基礎学力低下は,はるか昔に起きていたことではないのだろうか。


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