ソウル・モデル…S.B.ソウルの考案した1910年事の主要国間の国際収支構造に関するモデル
ポンド資金の循環構造…イギリス→アメリカ→ヨーロッパ→後進諸国(インド・オーストラリア・日本)→イギリス
ソウルモデルの見方の説明
構造の要点
①
イギリスの輸入超過→アメリカ・ヨーロッパに資金供給…両国の輸出の一層の拡大を促し、イギリスとの競争を激化。
イギリスの輸入超過額が関税の引き上げなどで縮小→両国が後進諸国に払う国際通貨が不足
②
インドの経済的自立がイギリス経済に打撃。→イギリスの資金は特定後進国を還流。特にインドを還流する資金は巨額
③
国際資金循環の円滑な機能や拡大にとって、イギリスの後進諸国に対する海外投資の増大が不可欠。
イギリスが海外投資(資本輸出)を止める→ヨーロッパ諸国は原料確保のために海外投資の増大、植民地獲得の推進。
→イギリスの海外投資が間接的に列強の帝国主義的進出を間接的に緩和