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あの世の一歩手前までの気絶旅行
1
:
kururin
:2022/08/08(月) 10:20:45
たけなわの甲子園。野球魂に満ちた高校球児たちの一球一打に胸を熱くして見入っています。
真夏の甲子園は灼熱地獄。鍛え上げた球児といえども、猛暑と緊張と疲労が重なり、足を痙攣させて苦悶の表情で倒れて、仲間に応急処置してもらっているのを画面越しに見ていると、自分の中学校時代を思い出します。
柔道の稽古中、しょっちゅう脚を攣ってはもんどりうって畳の上に倒れ込んだのです。ふくらはぎの筋肉が痙攣し、かちばって痛いったらありゃあしません。仰向けになり、脚を曲げ、仲間や先輩に、足首を反らせてもらって治してもらいました。
私が所属していた柔道部は、高校生と中学生が一緒になって稽古していました。向上心と負けん気に満ちていた、柔道初心者の私は、先輩の高校生たちに投げられ、畳にブチつけられても、1秒ではね起きては、「お願いします」と掛かり込んでいく真面目一徹な柔道少年でした。
汗まみれになり、涙も流しながらの猛稽古。汗だくになっても、当時は水分補給が許されていなかったことが、今にして思えば脚を攣る原因でした。スポーツの最中に水分を取ることは害になるという誤った認識があったことは、今では信じられません。
そうそう、立ち技・寝技の乱取りを終えた後の筋力増強トレーニングでは、うさぎ跳びをやらされ、その時もこむら返りをしょっちゅう起こしましたよ。
ポカリスエット、アクエリアスなどというすぐれもののスポーツドリンクが販売される前のお話です。のどが渇き過ぎ、頭がくらくらして倒れる寸前になった時の自己防衛策としてありことをこっそりと行いました。
稽古の途中に用を足しに行く振りをして、手洗い場で手を洗う間に素早く両手に水道水をくみ取って口に当て、大急ぎでごくごくと飲むのです。
でも、これは先輩にすぐに見破られました。寝技で抑え込まれている時に、お腹がちゃぽちゃぽ鳴ってしまったのです。うふふと薄ら笑いを浮かべた先輩は、罰を与えようとしたのでしょうか、おもむろに占め技に移ります。
体格の違う高校生と中学生。大人と子供の差ですから、蛇に睨まれた蛙状態でなすすべもなく締められ落とされ(=気絶させられ)、意識が遠のいて、あの世の手前までのしばしの旅に誘(いざな)われるのです。
部活で「仮死状態」を体験できるのは、柔道部ならではの貴重な体験。二度とはしたくなかったのですが、繰り返し味わったあの世の一歩手前までの気絶旅行。
水分補給厳禁、うさぎ跳び強要、占め技許可。今にして思えば、理不尽極まりない難行苦行の世界に住んでいましたよ。
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