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ゆうぐれカフェ
3
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/23(日) 14:20:54
(ゆうぐれカフェ 〜主人公side*)
「ばいばい、ゆーくん!」
「じゃあな、羽花(はねか)!」
私の毎日は彼氏のゆーくんと登校することからはじまる。そして勿論、学校だってゆーくんと下校することでおわる。
にこりと自然に口元が緩んでくること。これが幸せだと思っていたけれど、心のどこかでまだ本当の幸せを掴んでいないんじゃないかと疑っていた。
ふるふると手を左右に振るとゆーくんが大きな手を挙げてくれて、だけど私の幸せはこんなものなのかと思って。
「私のこの疑い深い性格、直さなきゃなあ……」
ゆーくんに振っていた手を下ろしながら溜め息を吐くといつもはそのまま家に帰る筈が少し気を紛らわせたくて街へ向かった。
∞
ざわざわと賑わう街の中、少しでも静かな場所を見つけようと周りを見回しつつも公園に行けばよかったと後悔してる。
そんなとき、落ち着いた雰囲気を見せるあるお店を見つけた。
「ゆうぐれ、カフェ……?」
ゆったりと落ち着いたデザインの扉についた金のとってに右手を掛けると左手で軽くノックして開けた。
するとカランカランという可愛らしい鈴の音が流れると共に高校生くらいの女の子が出てきた。
「いらっしゃいませ、当店のご利用は初めてと思われるので少々お時間を頂きご説明させてくださいますか?」
腰まで伸びた長い金髪の髪の毛を黒いリボンで二つに結び、頭にはふりふりのカチューシャをつけた青い瞳を持つ女の子。服は黒いワンピースで、裾が少しふりふり。更にその上に白いふりふりエプロンをつけていて、茶色いブーツを履いている。
まるで可愛らしいメイドさんのよう―――――
(メイドさんの住むゆうぐれカフェへようこそ!)
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