したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

番長G SS イラスト掲示板

1FU2GK:2010/03/09(火) 23:01:46
εさんの作品です。GKの方で余裕がある時にSS・イラストの貼り付けをお願いされたので貼りますね。

フランとゴリラの大冒険【第1話】vs木下
【フランとゴリラの大冒険!】

第1話『vs木下』

フランとゴリラはとっても仲良し。
いつも一緒にお散歩するの。

「今日は河原の土手をお散歩しましょう。」
「ウホウホ。」

フランとゴリラが河原に行くと、橋の下には木下がいました。

「ごきげんよう。」
「ウホウホ。」
「絵描こーぜ。」
「ウホウホ。」

だけど、おやおや?木下の様子がおかしいです。
何やら元気がないようです。

「どうしたの?」
「ウホウホ。」

「いつもはみんなからパンを恵んでもらってるんだけど、今日は肌寒くて外出する人が少ないから今朝から何も食べてないんだ。」

そう言うと、木下はため息をついて横になってしまいました。大きなお腹の虫がグゥグゥと鳴いています。

「可哀相だね。」
「ウホウホ。」
「そうだ、こんなところにバナナがあるわ。」
「ウホウホ。」

フランとゴリラはバナナを取り出すと、それを木下の目の前で全て平らげてしまいました。
これには木下も怒りました。

「くれるんじゃねーのかよ!!」

「あんまりおいしそうなので、全部食べてしまいました。」
「ウホウホ。」
「困ったわ、何か代わりになるものはないかしら。」
「ウホウホ。」
「そうだ、こんなところにキノコがあるわ。これをみんなで食べましょう。」
「ウホウホ。」

そう言うと、フランとゴリラはゴリラの体から生えているキノコをむしり取って木下の焚いた火にくべました。
しばらくするとキノコの焼ける香ばしくておいしそうな匂いがしてきました。
みんなで焚き火を囲んでバーベキューです。

「椎茸は中までしっかり火が通って、外側は軽く焦げ目がついたら醤油をつけて食べるの。」
「ウホウホ。」
「スーパーキノコは生でもいけるわ、食べると亀にぶつかっても助かるの。」
「ウホウホ。」

お腹がいっぱいになる頃には、とっても楽しい気分になってきました。
みんなキノコにあたってラリってきたようです。

「絵描こーぜ絵描こーぜ絵描こーぜ!」
「ウホウホ!ウホウホ!ウホウホ!」
「僕は、転校生なのですから!僕は、転校生なのですから!僕は、転校生なのですから!」

やがて夕日が沈んで辺りがすっかり暗くなっても、橋の下では3人の明るい笑い声が響き渡っていました。
あまりにうるさくて近所の人から通報を受けた魔人公安が駆け付けてくると、フランとゴリラはまだラリってる木下を残して家路につきました。

「今日もいい事したね!」
「ウホウホ!」
「明日もお散歩しようね!」
「ウホウホ!」
「明日はどこに行こうかなぁ。」

めでたしめでたし。

2FU2GK:2010/03/09(火) 23:06:08
【フランとゴリラの大冒険!】

第2話『VS白金遠永』

フランとゴリラはとっても仲良し。
いつも一緒にお散歩するの。

「今日は学校の裏山に行って木の実をいっぱい集めましょう。」
「ウホウホ。」

フランとゴリラが裏山に行くと、眩い光に包まれて白金遠永が未来からやってきました。

「ごきげんよう。」
「ウホウホ。」
「絵描こーぜ。」
「ウホウホ。」

「貴様はジョン・コナーか?」
「違います。」
「ウホウホ。(作品が違う)」
「この冷刀・火喰の錆びになりたくなければこの俺には近づかないことだな。」
「冷凍カジキ?おいしそうです。」
「ウホウホ。(食べていいか?)」
「それともこの炎刃・漸界で焼き尽くしてくれようか。」
「エンジン全開?速そうです。」
「ウホウホ。(俺のドリフト走行について来れるかな?)」

フランとゴリラはすっかり転校生と仲良くなりました。
だけど、おやおや?転校生の様子がおかしいです。
なにやらとっても寒そうです。
それもそのはず、まだ2月だというのに白金遠永は丸裸だったのです。

「どうして何も着てないの?」
「ウホウホ。(なんだ、ただの変態か)」

「タイムトンネルは、人間など生体は通すが、服や機械は通さない。
また、必要以上に未来の文明を持ち込んで下手に歴史を変えてはいけないというタイムトラベラーのルールもあるのだ。」
「よくわからないです。」
「ウホウホ。(じゃあなんで刀は持ってこれるんだ)」

そう言っている間にも、白金遠永は何度も大きなクシャミをしています。
体はガタガタとふるえて丸まっています。唇も紫色になり、顔色も悪いです。

「可哀相です。」
「ウホウホ。」
「そうだ、こんなところにバナナがあるわ。」
「ウホウホ。」
「バナナが一体何の役に立つのだ?」
「特に役には立たないです。」
「ウホウホ。(たまたま持ってたからとりあえず出してみただけだ)」

ひとまずバナナを受け取った甘党の白金遠永はあっという間にバナナを全て平らげました。
お腹がいっぱいになったことで心無しか少しだけ体が暖まってきたような気もしましたが、
早く服を着ないと風邪をひいてしまいます。

「困ったわ、何か着る物はないかしら。」
「ウホウホ。」
「そうだ、こんなところにキノコがあるわ。」
「ウホウホ。」

フランとゴリラはゴリラの体から生えているキノコをむしり取って繋ぎ合わせ、白金遠永に服を作ってあげました。

tp://ipusiron.up.seesaa.net/image/fu2-001siroganeent.png

「………」
「これでもう寒くないね!」
「ウホウホ!」
「どうでもいいが、この絵を見てたら炎刃・漸界があれば寒さは防げるような気がしてきた。」
「でも何か着ないと恥ずかしいよ。」
「ウホウホ。(わいせつ物陳列罪で捕まるぞ)」

ともかく、服を手に入れたことで白金遠永の戦いの始まりです!
白金遠永はジョン・コナーを倒して歴史を変えるために街へと繰り出して行きました。

3FU2GK:2010/03/09(火) 23:06:23
街に着くと、あまりに不気味な白金遠永の格好に近所の人から通報を受けた魔人公安が駆け付けてきました。

「止まれ化け物め!止まらんと撃つぞ!!止まっても撃つぞ!!」
「部長、よく見たらこいつ裸です!裸の上にキノコを着こんでます、変態です!!」
「なにぃ〜、変態だと!?きっと希望崎学園の生徒に違いない!こんな変態が希望崎学園の他にいるはずがない!構わん、射殺しろ!!」
「ま、待て違う!俺は変態ではない!!俺の名は白金遠永!!ジョン・コナーを倒しに来たんだ!!」
「部長、変態が何か叫んでいます!!」
「構うな!撃て撃てぇーッ!!!」
「アイルビーバァァァァァァックッッッ!!!!!」

白金遠永は魔人公安を説得しようとしましたが、公僕共は聞く耳を持ちません。
拳銃を発砲し、無線で仲間を呼んで完全に包囲するつもりです。仕方なく白金遠永はほうほうのていで裏山まで逃げてきました。



「やはりこのキノコスーツは駄目だ、どう見ても変質者です。」
「困ったわ、さすがにもう服になりそうな物は持ってないです。」
「ウホウホ。」
「俺は未来からやって来た転校生だ。希望崎学園に転入することさえできれば制服を手に入れる事ができると思うのだが…。」
「じゃあ、なんとか学校まで行きましょう。」
「ウホウホ。」
「そうだ、こんなところにインペルダウンがあるわ。」
「ウホウホ。」

フランとゴリラはインペルダウンの中に白金遠永を隠してどうにか学校まで辿り着きました。
学校に辿り着くと、受付にいた事務員のおじさんは白金遠永を一目見て全てを理解し、まだ転入の手続きを済ませていないにも関わらず制服を貸し出してくれました。
ようやくまともな服を手に入れて、白金遠永の目にはうっすらと涙が浮かんでいました。

「よかったね!」
「ウホウホ!」

「今日もいい事したね!」
「ウホウホ!」
「明日もお散歩しようね!」
「ウホウホ!」
「明日はどこに行こうかなぁ。」

めでたしめでたし。

4FU2GK:2010/03/09(火) 23:08:15
フランとゴリラの大冒険!第3話『VSアキカン』
【フランとゴリラの大冒険!】

第3話『VSアキカン』

フランとゴリラはとっても仲良し。
いつも一緒にお散歩するの。

「今日はゴミ拾いをしながら学校の周りをお散歩しましょう。」
「ウホウホ。」

フランとゴリラがゴミ拾いをしていると、道端にはアキカンが転がっていました。

「メカラッタ!」

「ごきげんよう。」
「ウホウホ。」
「絵描こーぜ。」
「ウホウホ。」

だけど、おやおや?アキカンの様子がおかしいです。
なにやらあちこち傷ついて体がヘコんでいます。

「どうしたの?」
「ウホウホ。」

「みんなにカンケリで蹴られてボコボコにされたメカ。」

「可哀相。」
「ウホウホ。」
「そうだ、こんなところにバナナがあるわ。」
「ウホウホ。」

フランとゴリラはバナナを取り出すと、それをアキカンの目の前で全て平らげバナナの皮をアキカンの周りに置きました。
これで、アキカンを蹴ろうとして誰かが近づいてきてもバナナの皮でスッ転んでカンケリができなくなるという算段です。

「これでもう誰にも蹴られないよ、よかったね。」
「ウホウホ。」

「ありがとうメカ。」

「じゃあ、それはそうとゴミ拾いを続けましょう。まずはこの地面に敷き詰められたバナナの皮を全て拾いましょう。」
「ウホウホ。」
「道端にこんなにゴミを捨てるなんて酷い人がいるね。」
「ウホウホ。」

「………あれ?」

フランとゴリラはゴミ袋を取り出すと、地面に捨てられている大量のバナナの皮を全て拾い上げました。
これでゴミは全て片付けられて学校の周りはとても綺麗になりました。

「よかったね!」
「ウホウホ。」

だけど、おやおや?アキカンの様子がおかしいです。
なにやら浮かない顔をしています。

「どうしたの?」
「ウホウホ。」

「せっかくみんなに蹴られない様にバナナの皮でバリケードを張ったのに全部拾われてしまったメカ。」

「可哀相。」
「ウホウホ。」
「そうだ、こんなところにバナナがあるわ。」
「ウホウホ。」

フランとゴリラはバナナを取り出すと、それをアキカンの目の前で全て平らげバナナの皮をアキカンの周りに置きました。
これで、アキカンを蹴ろうとして誰かが近づいてきてもバナナの皮でスッ転んでカンケリができなくなるという算段です。

「これでもう誰にも蹴られないよ、よかったね。」
「ウホウホ。」

「ありがとうメカ。」

「じゃあ、それはそうとゴミ拾いを続けましょう。まずはこの地面に敷き詰められたバナナの皮を全て拾いましょう。」
「ウホウホ。」
「道端にこんなにゴミを捨てるなんて酷い人がいるね。」
「ウホウホ。」

「………あれ?」

フランとゴリラはゴミ袋を取り出すと、地面に捨てられている大量のバナナの皮を全て拾い上げました。
これでゴミは全て片付けられて学校の周りはとても綺麗になりました。

「よかったね!」
「ウホウホ。」

5FU2GK:2010/03/09(火) 23:08:25
だけど、おやおや?アキカンの様子がおかしいです。
なにやら浮かない顔をしています。

「どうしたの?」
「ウホウホ。」

「せっかくみんなに蹴られない様にバナナの皮でバリケードを張ったのに全部拾われてしまったメカ。」

「可哀相。」
「ウホウホ。」
「そうだ、こんなところにバナナが「 い い か げ ん に し ろ メ カ 」

そんなことを繰り返しているうちに彼らの様子を見て不審に思った近所の人から通報を受けた魔人公安が駆け付けてくると、
フランとゴリラとアキカンはあわてて学校まで逃げました。
結局、学校で『アキカンを蹴るのは可哀相だから止めましょう』というチラシを撒くことでアキカンの被害はなんとか減りました。

「今日もいい事したね!」
「ウホウホ!」
「明日もお散歩しようね!」
「ウホウホ!」
「明日はどこに行こうかなぁ。」

めでたしめでたし。

6FU2GK:2010/03/09(火) 23:09:49
【フランとゴリラの大冒険!】

第4話『VS SRR』

フランとゴリラはとっても仲良し。
いつも一緒にお散歩するの。

「今日は屋上でお弁当を食べましょう。」
「ウホウホ。」

フランとゴリラがあちこち散歩して、お弁当を食べるために屋上に行くと、そこにはSRRがいました。

「ごきげんよう。」
「ウホウホ。」
「絵描こーぜ。」
「ウホウホ。」

だけど、おやおや?SRRの様子がおかしいです。
何やらクスクスと笑っています。

「どうしたの?」
「ウホウホ。」

SRR本人は本来は笑えないのですが,どうやらすららのわずかにある人格が
珍しく活発に表に出てきて何か思い出し笑いをしているようです。

「よくわからないです。」
「ウホウホ。」

それはそうと、フランとゴリラはお弁当を食べることにしました。
お弁当の箱を開けると、そこにあったのはバナナと、バナナと、バナナと、そして………バナナでした。

「そんなバナナ。」
「ウホウホ。」

「ぶふぅッ!?」

フランの親父ギャグに反応してゲラのSRRが吹きだして笑っています。
フランとゴリラはバナナを食べながら屋上のフェンス越しに遠くの景色を眺めてみました。
今日は天気も良く暖かい日差しが学校を包んでいます。
校門の外では魔人公安が特に通報をうけたわけでもないのにDQN共を逮捕したくてウロウロしていました。

「公安は執念深さが結構あんなー。」
「ウホウホ。」

「ブプフハハハアハハハハハwwwwww」

「この間もお話しようと思って服の袖引っ張ったら『お放し!』って怒られた。」
「ウホウホ。」
「魔人ってだけでマジんなんなよー。」
「ウホウホ。」
「しょっぴきたかったらしょっぴいてみろ。こっちには問題児が100匹はいるぜ!
 のっぴきならねぇ事態になって出費がかさんでしょっぱい結末になったらショッピングにもいけねぇぜ。」
「ウホウホ。」
「ここにいれば拳銃なんて怖くないけん、ジュースでもガンガン飲んでノビノビすとるんじゃ。」
「ウホウホ。」
「でも私達は何も悪いことしてないんだから警察なんていつまでいてもOKさーッつーか。」
「ウホウホ。」
「よく見るとあの警察官童顔だね、警棒振り回す 若けー坊やか。」
「ウホウホ。」
「ウホウホ言ってるけど、結局鳥居さんも巻さんも全然妖怪から身を守れてないよね。」
「禹歩禹歩。」

「アハハハハアハハアハハハハハハwwwwwwww」

そんなことをしていると、やがてお昼休みの終了を告げるチャイムが学校に鳴り響きました。
フランとゴリラは腹筋崩壊して転げまわっているSRRをそっとしておいて教室に戻りました。

「ん?屋上に来ただけじゃ全然散歩じゃないって?三歩も歩けば充分散歩さ。」
「ウホウホ。」
「さすがにずっと外にいたら寒くなってきたから、早く暖房の効いた教室に戻って暖まりましょう。暮らしポカポカ、サーンポット!」
「ウホウホ。」
「明日はどこに行こうかなぁ。」

そんなわけで今日も学園は平和でした。
めでたしめでたし

7FU2GK:2010/03/09(火) 23:12:10
【フランとゴリラの大冒険!】

第5話『vsぽぽ=ゲンジン』

フランとゴリラはとっても仲良し。
いつも一緒にお散歩するの。

「今日はお買い物をしながら駅前の大通りをお散歩しましょう。」
「ウホウホ。」

フランとゴリラが駅前を歩いていると、そこにはぽぽ=ゲンジンがいました。

「ごきげんよう。」
「ウホウホ。」
「絵描こーぜ。」
「ウホウホ。」

だけど、おやおや?ぽぽ=ゲンジンの様子がおかしいです。
何やら魔人公安と話してキョトン?としています。
どうやら、獣の皮を纏っているだけというあまりにも時代錯誤なぽぽ=ゲンジンの姿を
不審に思った近所の人の通報を受けて駆け付けた魔人公安に職質を受けているようです。

「お名前は?」
「オレサマ、はじめ魔人!!」
「身分証明書は?」
「???」
「職業は何をされている方で?」
「オレサマ、勇敢な戦士!!」
「ずいぶん奇抜な格好をされてますね、今日はパーティーか何かですか?」
「宴?オレサマ タマシイ マルカジリ!!魔ンモスのタマシイ ウマい ウマい!!」
「よくわかりませんが、とにかく署まで御同行願います。」

フランとゴリラが職質を眺めていると、ぽぽ=ゲンジンが最寄りの交番まで連れて行かれそうになりました。
魔人交番は恐ろしいところです。
交番の中にはまゆ毛のつながった不良警官と、
頑固で厳格で真面目な部長と思わせつつ最近では下衆な発言がちょくちょく失笑を買っているエロ親父と、
気の狂った金持ち二人が常駐しています。
そんなところに連れて行かれたら、ぽぽ=ゲンジンもなんやかんやあってブチ切れて
「ギャー」と雄叫びをあげ、更に面倒なことになってしまうでしょう。

そこで、ぽぽ=ゲンジンと魔人公安の間にフランとゴリラが躍り出ました。

「待ってください!その人、家のおじさんなんです!」
「ウホウホ!」

「おじさん?」

「もーおじさん、一人で出歩いちゃだめだってあれほど言ったじゃないですか。」
「ウホウホ。」

「もしかして君のおじさん、ちょっと頭おかしい?」

「はい、そうなんです。おじさんはベネズエラで平和維持活動をしていたんですけど、毎日銃声を聞きながら生活して重傷を負って頭を打っておかしくなっちゃったんです。
 私は何度も『行かないで』、『早く帰ってきて』って言ったんだけど、『現地の治安を守るんだ』って言って聞かなくてそれで結局……。
 おじさんは決して悪い人じゃないんです。現地にいた頃に私達に手紙を送ってくれたんだけど、その手紙には
 『甥っ子姪っ子達へ、世界で一番誰よりも、海よりも深くお前達を愛してる』って……うっうっ……(泣)」
「ウホウホ。(泣)」

「そうだったのか……大変なことがあったんだねぇ。」

8FU2GK:2010/03/09(火) 23:13:04
フランが口からでまかせを言って魔人公安の同情を誘うことで、どうにか任意同行されずにその場は収まりました。
ぶっちゃけ中の人はベネズエラがどこにあるのかすら知りません。

「改めてごきげんよう。」
「ウホウホ。」

魔人公安を追っ払うと、改めてフランとゴリラは挨拶しました。
ぽぽ=ゲンジンは魔人公安とのやり取りで何が起こったのか全く理解してませんでしたが、挨拶されて特に悪い気はしていないようでした。
だけど、おやおや?ぽぽ=ゲンジンの様子がおかしいです。
何やらお腹を押さえて元気がなさそうにしています。

「どうしたの?」
「ウホウホ。」

「オレサマ、ハラヘッタ!!」

どうやら、ぽぽ=ゲンジンはお腹が空いているようです。

「困ったわ、何か食べる物はないかしら。」
「ウホウホ。」
「そうだ、こんなところにバナナがあるわ。」
「ウホウホ。」

フランとゴリラはバナナを取り出すと、それらを全てぽぽ=ゲンジンに与えました。
ぽぽ=ゲンジンはSKET DANCEのキャプテン並の速度で全てバナナを平らげると、更に食べ物を要求してきました。

「困ったわ、他に食べる物はないかしら。」
「ウホウホ。」
「そうだ、こんなところにキノコがあるわ。」
「ウホウホ。」

そう言うと、フランとゴリラはゴリラの体から生えているキノコをむしり取ってそれらを全てぽぽ=ゲンジンに与えました。
ぽぽ=ゲンジンはSKET DANCEのキャプテン並の速度で全てキノコを平らげました。
食べるとラリってくるヤバいキノコもぽぽ=ゲンジンにはあまり効果はありませんでした。
おそらく、もともとイカレ……イカした性格をしていたからでしょう。
キノコを食べ終える頃にはぽぽ=ゲンジンもお腹がいっぱいになって満足したようです。
フランとゴリラはぽぽ=ゲンジンとすっかり仲良しになりました。
お互いに言っていることは半分も理解していませんでしたが、友情に言語の境は無いのです。
ぽぽ=ゲンジンはとりわけゴリラと特に仲良くなりました。お互いウホ語を使う者同士、何か惹きつけ合うものがあったのかもしれません。

「ウホウホ。」
「ウホウホ。」
「ウホウホ?」
「ウホウホ!」
「ウホ?ウホウホウホwwwww」
「ウホウホウホwwwwww」

その日は予定を変更して、フランとゴリラはぽぽ=ゲンジンと一緒に野山を駆け巡って日が暮れるまで遊びました。
夕日が沈む頃になると、ぽぽ=ゲンジンは山で仕留めたゲドウ ドラムカンを持って3万年前のキボーサキ平原へと帰って行きました。

「今日も一日楽しかったね!」
「ウホウホ!」
「明日もお散歩しようね!」
「ウホウホ!」
「明日はどこに行こうかなぁ。」

めでたしめでたし。

9FU2GK:2010/03/09(火) 23:17:01
【フランとゴリラの大冒険!】

第6話『vs期末試験』

「あっ……。」
「ウホウホ。」

フランが屈んで、落とした消しゴムを拾おうとしていると
新島マリオが男子生徒をレイプしながら消しゴムを拾ってくれました。

フランとゴリラはとっても仲良し。
いつも一緒にお散歩するの。

だけど、おやおや?今日はフランとゴリラの様子がおかしいです。
何やら難しい顔をしてずっと教科書やノートとにらめっこをしています。
それもそのはず、もうすぐ期末試験なのでみんなで試験対策の勉強をしてるのです。

「今日は散歩にいけそうにないね。」
「ウホウホ。」

教室では多くの生徒が勉強していました。

「I am studying English raping a schoolboy now.でごわす!
 I can do the sexual intercourse to the homosexual and the straight person without trouble.でごわす!」

いつも男子生徒をレイプしてばかりのマリオも今日ばかりは男子生徒をレイプしながら英語の勉強をしているようです。
フランとゴリラが少し休憩しながら教室を見まわしてみると、他の生徒達も真剣に勉強しています。

勉強全般が苦手な忍犬のタロウは頭を抱えて落ち込んでいました。体育の授業中は活き活きしているタロウも、試験期間中はすっかりおとなしくなってしまいます。

英語が苦手な生徒達には、帝流如前フレア先生が特別に補習授業を開いてくれましたが
「日本語で話しちゃダメ」というルールのために生徒達はみんなフレア先生とコミュニケーションがとれず、全く授業を理解できていませんでした。

魔山先輩は頬杖をつきながら優雅に自分のノートを眺めています。さすが魔山先輩、学園最強だけあって予習復習、試験対策に至るまでバッチリです。
完璧なる魔山先輩に限って、他の生徒達のように試験前の追いこみでヒーコラ涙目になって必死に勉強するなどありえないことです。
なんか目の下にくまがあるような気もしますが気のせいです。時折頭を抱えたり暗い顔をして溜息をついたりもしていますが、
きっと敵の接近を感知したり、力を解放して周囲の者を傷つけてしまわない様にいろいろと気苦労が絶えないのでしょう。まさに学園最強です。

しかし、中にはすでに試験勉強を諦めている生徒達もいました。
恒星と冥王星などはのんびり雑談をしています。

「やばいー、アタシ全然勉強してないよー。」
「えー私もー。てか今更勉強しても、もう無理じゃない?」
「そうだねー、もう諦めようか。」
「一緒に追試受けようよ。帰りどっか寄ってく?あの新しく駅前にできたトコ行こうよ。」

しばらくすると、みんな恒星と冥王星につられてか近くの生徒と雑談を始めるようになりました。
みな疲れて集中力も切れてきたのでしょう。フランとゴリラもずっと自分のノートばかり見つめていて目が痛くなってきました。

「疲れてきたね。」
「ウホウホ。」
「お腹も空いてきたね。」
「ウホウホ。」
「そうだ、こんなところにバナナがあるわ。」
「ウホウホ。」

10FU2GK:2010/03/09(火) 23:17:12
フランとゴリラはバナナを取り出すと、それをみんなが見ている前で食べ始めました。
みんなもお腹が空いていたので、恨めしそうにフランとゴリラを見つめています。
そこで、フランとゴリラはみんなにもバナナを分けてあげました。
みんな喜んでバナナを受け取り、おいしそうに食べています。
特にタロウは食べ物に過剰に反応し、このバナナで見る見るうちに元気になりました。
これでみんな、もうしばらく頑張ることができそうです。
きっとみんな試験に受かることができるでしょう。



試験期間が終わると、みな疲れと安堵の気持ちから大きな溜息をしていました。
マリオは試験が終わったことでノビノビと男子生徒をレイプしていました。
タロウも試験が終わったことで元気になり、さっそく体育館まで遊びに行きました。
魔山先輩はさすがです、他のみんなと違って試験ごときで一喜一憂することなどありません。
優雅に席について落ち着き払っています。決して試験の手ごたえが悪くて言葉も出ないほど落ち込んでいるわけではありません。
フランとゴリラも、試験を乗り切ったことでみんなと一緒にホッと胸を撫で下ろしました。

「やっと試験終わったね。」
「ウホウホ。」
「これで気兼ねなくお散歩できるね。」
「ウホウホ。」
「明日からは、教室にこもってた分もめいいっぱいお散歩しようね!」
「ウホウホ!」
「明日はどこに行こうかなぁ。」

フランとゴリラは今から明日のお散歩のことを考えてワクワクしていました。

めでたしめでたし。





☆★☆★☆★☆★☆★☆★【期末試験不合格者】☆★☆★☆★☆★☆★☆★

・恒星


以上

上記の生徒は追試の日程などを説明するので職員室までくるように。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★





恒星「 冥 王 星 貴 様 ! 図 っ た な !

11FU2GK:2010/03/09(火) 23:18:29
【フランとゴリラの大冒険!】

第7話『VS野球部』

フランとゴリラはとっても仲良し。
いつも一緒にお散歩するの。

「今日は野球場の周りをお散歩しましょう。」
「ウホウホ。」

フランとゴリラが学校の野球場付近を歩いていると、野球部が強化合宿をしていました。

「ごきげんよう。」
「ウホウホ。」
「絵描こーぜ。」
「ウホウホ。」

だけど、おやおや?部員のみんなの様子がおかしいです。
なにやらひどく落ち込んでいます。

「どうしたの?」
「ウホウホ。」

部員のみんなが言うには、彼らの守り神であった野球神様がある日突然いなくなって困っているようです。
野球神様は野球、もしくは野球と言う概念そのものという存在だったのですが、
球技大会でミラーと呼ばれるコピー能力者と対戦した際、野球神とミラーが野球という概念そのものとなり
野球という概念が球場にいたみんなの脳裏に一瞬よぎった後、対消滅してしまったようです。
な…何を言っているのかわからねーと思うが俺も自分で何を言ってるのか全く分からねぇ。
メタ能力だとか空間歪曲だとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねぇ、もっと恐ろしいGKのトチ狂った裁定を味わったぜ……

とにかく、心の拠り所を失った野球部のみんなは激しく絶望しました。

「可哀相。」
「ウホウホ。」
「そうだ、こんなところにバナナがあるわ。」
「ウホウホ。」

フランとゴリラはバナナを取り出すと、それを野球部の部員達に配りました。
程よい甘さで栄養満点なバナナを食べて部員達はいくらか元気を取り戻してくれました。
しかし、彼らに新たな心の拠り所を作ってあげなければ根本的な問題の解決にはなりません。

「そうだ、こんなところに他のバナナもあるわ。」
「ウホウホ。」

バナナを使えば、効果値105くらいで味方の男性キャラが全ての能力を使えるようになります。
これを使って野球部の戦力を強化すれば甲子園優勝も夢ではありません。
これなら部員達もきっと希望を取り戻して練習に精を出してくれるはずです。
しかし、審判(GK)が「そんな能力通すわけねーだろJK」と、バナナの能力を蹴ったことでバナナはただのバナナになりました。

「困ったわ、他に役に立つ物はないかしら。」
「ウホウホ。」

「こんな時、通(とおる)さんがいてくれたら…」

「通さん?」
「ウホウホ。(誰だそれ)」

部員達が言う結昨日 通は野球部のみんなを支えるエースピッチャーでした。
しかし、彼は球技大会でちんこバットを生やされ、しかもそのちんこバットを改造された上に性転換させられ、
いろいろあった末に心が折れて再起不能となりマウンドをおりたという数奇な運命を辿った悲劇のピッチャーでした。
な…何を言っているのか(ry
風の噂では、その後「『呪泉郷』の泉に浸かって男に戻る」と言って中国に渡り、今でもパンダと武者修行をしながら呪泉郷を探し求めているのだそうです。

「じゃあ通さんを探しましょう。」
「ウホウホ。」
「旅費なら心配いりません、ゲロ子がぽぽ道ランキングに参加した時の賞金960万円があります。これを使ってみんなで通さんを探しに行きましょう!」
「ウホウホ。」

エースピッチャーであった結昨日 通が戻ってくれば、部員のみんなも元気を取り戻してくれるかもしれません。
さあ、結昨日 通を探す長い旅の始まりです!





ゲロ子「あ?賞金?そんなモンとっくに使っちまったよ。あちこちで食べ歩いたり、単車買ったり、えーと、あと何に使ったっけな……」

ゲロ子をフルボッコにし学園のみんなに寄付をお願いして旅費を集めると、フラン達は結昨日 通を連れ戻すため一路中国を目指して旅立ちました。
果たして彼らは結昨日 通を見つけ出すことができるのでしょうか……

12FU2GK:2010/03/09(火) 23:19:10
中国に着くと、フラン達は結昨日の足取りと呪泉郷の情報を聞いて回りました。
地元の人達の話によると、呪泉郷は青海省バヤンカラ山脈の拳精山にあると言われているようです。
そこにいけば結昨日 通に会うことができるのでしょうか?
しかし、結昨日 通がそこへ向かったという情報を手に入れることはできませんでした。
一抹の不安を抱えながらも、他に当てもないフラン達は呪泉郷を目指して青海省に行きました。

青海省に着くと、フラン達はガイドさんの案内に従って呪泉郷に辿り着きました。
しかし、フラン達が恐れていた通りそこに結昨日の姿はありませんでした……。
ガイドさんの話によると、だいぶ前にパンダを連れた女性がここを訪れたのですが、
その女性は泉に浸かった後「話が違うじゃねーか!!男に戻れるんじゃねーのかよ!!!」と叫んで走り去り、
そのまま行方がわからなくなってしまったようです。
ここで完全に結昨日の足取りは消えてしまいました。途方に暮れたフラン達は、それでも諦めずにあちこちで聞き込みを続けましたが
不審に思った近所の人から通報を受けた魔人公安が駆け付けてきて邪魔をされたり、その辺の人から変な物を売りつけられそうになったり、
有力な情報を手に入れることもできないまま、ただただ時間だけが過ぎていきやがて旅費も底を尽きました。

「力になれなくてごめんなさい。」
「ウホウホ。」

失意のままフラン達は学校に帰るため空港を訪れました。みな無念の表情です。
しかし、フラン達が空港で手続きをしているとなにやら外が騒がしいです。
何事かと思ってフラン達が外を覗いてみると、おさげ髪の女性と、一人の男がなにやら言い争っています。
どうやら、女性がスリに遭い、スリの男が空港のガードマンに取り押さえられているようです。
スリの男は拳銃を所持しており、取り押さえられながらも血走った眼で女性を罵っています。
すると、どうしたことでしょう。なんと次の瞬間被害者の女性はガードマンが取り上げたスリの男の拳銃を掴みとり、
スリの男の目の前に放り投げたではありませんか!そして…

「拾え。」

女性はそう言うと、ウェストポーチから野球ボールを取り出して男を睨みつけました。

「ただし、拾ったらそれが『合図』になる。オレを困らしたいっていうんならな………………」

この野球ボールで西部劇のガンマンのように男と決闘でもしようというのでしょうか?
女性の凄みにガードマンも怯んで、思わず取り押さえていたスリの男を解放してしまいました。

一騎撃ちです。

おさげの女性とスリの男が睨み合い、その場は静寂に包まれました。
次の瞬間、両者が撃ち合い、紙一重の速さで女性の野球ボールの方が先に男に命中し、男を倒しました。一瞬の出来事でした。





ブラボー!と、周囲の人々から拍手を受けながら女性はさきほど自分が撃った野球ボールを回収し、その場を去ろうとしています。その時…

「と、通さん!?」

野球部員の一人がおさげの女性に声をかけました。
女性が振り向くと、野球部員達はみな一斉に女性のところへと駆け寄って行きました。

「結昨日さん!」
「本当に通さんだ!よかった、やっと会えたんだ!」

「お、お前達!?どうしてこんなところに……」

おさげ髪の女性の正体は、フラン達が探していた結昨日 通その人でした。
野球部員達はみな探し求めていた人物に巡り合えた事に安堵し、ある者は笑い、ある者は涙で顔を濡らしていました。

一通り再会の挨拶が終わると、結昨日は中国に渡ってから今まで自分に起こった事を全て話してくれました。

13FU2GK:2010/03/09(火) 23:19:20
呪泉郷の噂を聞いて拳精山に来てはみたものの、しかし浸かった者に不思議な効果を与える呪いの泉ですら結昨日を完全な男に戻すことはできなかったのです。
泉の呪いで結昨日は水をかけると女に、お湯をかけると男に戻るという特異体質になってしまいました。
このままでは学校に帰るに帰れず、結昨日は男に戻る方法を探し求めて武者修行をしながらずっと中国全土を渡り歩いていたのでした。
ある時はパンダと一緒に修業をしながら無差別格闘流の腕を磨き、またある時は中国を出てチベットの山奥で修業者達と一緒に修練を積んで波紋法をマスターし、
それらの技術と、物質に透過属性を与える自身の魔人能力を組み合わせて結昨日は全く新しい回転の技術を手に入れました。
しかし、中国中を歩き回っても男に戻る方法は見つかりませんでした。
そんな時、ある日結昨日は自分を探している日本からの旅行者の噂を聞きました。
まさかとは思ったものの、自分を探している旅行者達のことが気になった結昨日が
旅行者を探して空港に来てみるとそこにはフランとゴリラと野球部員達がいたというわけです。

「お前達、俺を探しにこんなところまで来てくれたのか……」
「結昨日さんお願いです、野球部に戻ってきてください!」

「だけど俺は結局男に戻ることもできず、ずっと自分の事ばかり考えてお前達の事を放っておいたんだぞ。今更戻ることなんて……」
「そんな事ないです、俺達には通さんの力が必要なんです!!」
「男だって女だって通さんは通さんですよ!!俺達はそんなこと全然気にしないから戻ってきてください!!」
「おさげの通さんも可愛いですハァハァ………」
「通さん!!」「結昨日さん!!」「通さん!」「通さん!」

「お…お前ら………済まなかった、今まで、本当に済まなかった………」

「よかったね、本当によかったね!」
「ウホウホ!ウホウホ!」

部員達に強引に説得される形で、ようやく結昨日 通も折れて一緒に学園に帰ってくれることになりました。
その後、希望崎学園の野球部は結昨日が部員達を引っ張って次の夏の大会で大活躍をするのですが、それはまた別のお話……。

「今日もいいことしたね!」
「ウホウホ。」
「今回は未だかつてない規模のお散歩だったね。」
「ウホウホ。」
「明日もお散歩しようね!」
「ウホウホ!」
「明日はどこに行こうかなぁ。」

めでたしめでたし。

14FU2GK:2010/03/09(火) 23:20:04
【フランとゴリラの大冒険!】

第8話『VSドラゴン』

フランとゴリラはとっても仲良し。
いつも一緒にお散歩するの。

「今日は学園の地下にあるダンジョンをお散歩しましょう。」
「ウホウホ。」

フランとゴリラがダンジョンに降りると、勇者ヤスヒロと魔法使いううううがいました。

「ごきげんよう。」
「ウホウホ。」
「絵描こーぜ。」
「ウホウホ。」

だけど、おやおや?二人の様子がおかしいです。
なにやら困った顔をしています。

「どうしたの?」
「ウホウホ。」

「ドラゴンを退治して伝説の剣を手に入れるクエストに挑戦したんだけど、酒場で仲間を募集しても集まりが悪いんだ。」
「このままではドラゴンどころか雑魚モンと戦うだけでも一苦労です。」

「可哀相。」
「ウホウホ。」
「そうだ、こんなところにバナナがあるわ。」
「ウホウホ。」

「いや、バナナは別にいらない。一緒についてきてくれないか?」

そんなわけで、フラン達は急ごしらえのパーティーを組んでドラゴン討伐に乗り出しました。
フランとゴリラとヤスヒロとううううの大冒険です!

並び順
1、マタンゴリラ(戦士)
2、勇者ヤスヒロ(勇者)
3、うううう(魔法使い)
4、フランソワ(遊び人)

前衛のゴリラとヤスヒロが攻撃し、ううううが魔法で援護し、後ろでフランが挨拶したり絵を描いたりするという完璧な布陣です。
これならきっとダンジョンの奥まで進むことができるでしょう。



魔物の群れが現れた!

ヤスヒロの攻撃!アキカンに999999997のダメージ!アキカンを倒した!
フランソワは挨拶をした!
ううううはトルエノを唱えた!アキカンに8のダメージ!アキカンを倒した!
マタンゴリラの攻撃!アキカンに12のダメージ!アキカンを倒した!

魔物の群れをやっつけた!

15FU2GK:2010/03/09(火) 23:20:55
魔物の群れが現れた!

ヤスヒロの攻撃!ゴーストに999999987のダメージ!ゴーストを倒した!
フランソワはボーッとしている!
ゴーストはテラーを唱えた!ヤスヒロ達の精神が2減った!
ううううはトルエノを唱えた!ゴーストに8のダメージ!ゴーストを倒した!
マタンゴリラの攻撃!ゾンビに10のダメージ!
ゾンビの攻撃!マタンゴリラに1のダメージ!
ゾンビの攻撃!マタンゴリラに1のダメージ!
ヤスヒロの攻撃!ゾンビに999999995のダメージ!ゾンビを倒した!
フランソワは眠ってい「「「戦えよッッッッッ!!!!!!!」」」



多くの戦いを経て、途中フレディに遭遇したり、近所の人から通報を受けた魔人公安に
追われたりもしましたがようやくヤスヒロ達は2階へと降りてきました。
薬草の数も少なくなり、みな疲労の色が隠せないようです。

ヤスヒロ達が2階の探索をしていると、関口辰夫がいました。

「ごきげんよう。」
「ウホウホ。」

だけど、おやおや?関口の様子がおかしいです。
なにやら大声で泣きじゃくっています。よく見ると全身傷だらけです。

「どうしたの?」
「ウホウホ。」

「前にダンジョンに来た連中に傭兵として雇われたんだけど、一人だけ置いてけぼりになったんだ。
おまけに、やっと迎えに来てくれたと思ったら魔物の餌にされて死にかけた。酷い連中だったよ。」

そう言って関口は泣き続けています。もともと猿のような顔立ちが、泣き顔になって更にクシャクシャになっています。

「可哀相。」
「ウホウホ。」
「そうだ、こんなところにバナナがあるわ。」
「ウホウホ。」

フランとゴリラはバナナを取り出すと、それを関口に与えました。猿に似ていることもあってか、関口はバナナを見て非常に喜びました。
関口が仲間になりたそうにこちらを見ている。仲間にしますか?

→はい
 いいえ

「一緒に行こう!」
「ウホウホ。」

ようやく泣き止んだ関口を新たな仲間に加え、一行はダンジョンの探索を続けます。
すると、先頭を歩いていたゴリラとヤスヒロが急に足を止めました。

「気をつけろみんな、この扉の向こうから何やら恐ろしい殺気が漲っている……」
「ウホウホ。」
「もうMPあんまりないです。」
「絵描こーぜ。」
「いったい、いったい何者なのだ! 」

ヤスヒロが扉を開けると、扉の向こうには恐ろしい形相のドラゴンが待ち受けていました。
全身は固い鱗に覆われ、口からは蒸気を吹きだし、血走った眼でこちらを見つめて今にも襲いかかってきそうです。

「よし…みんな、行くぞ!!」

遂にヤスヒロ達の最後の戦いが始まりました!果たして彼らは生きて帰ることができるのでしょうか!?

16FU2GK:2010/03/09(火) 23:21:24
魔物が現れた!

ヤスヒロは中二スレイヤーを振りかざした!因果律、平行世界に干渉する能力が封じられていく!!
フランソワはEPSONインクジェットプリンターを投げつけた!ドラゴンに1のダメージ!
ううううはトルエノを唱えた!ドラゴンに8のダメージ!
マタンゴリラは身を守っている!
関口辰夫は身を守っている!
ドラゴンは火炎の息を吐いた!マタンゴリラに2のダメージ!関口辰夫に2のダメージ!ヤスヒロ達に4のダメージ!
ドラゴンの攻撃!マタンゴリラに5のダメージ!

「くっ………強い!!」

ヤスヒロは薬草を使った!マタンゴリラの体力が回復した!

「MPもうないです!」
「体力も残り少ないぞ!き、君、どうする気だ!」
「ウホウホ!ウホウホ!」

「こんなところで…こんなところで死んでたまるかっ!!
 俺は勇者だ! 俺は勇者だ! 俺は勇者だ!
 俺は勇者だ! 俺は勇者だ! 俺は勇者だ!
 俺は勇者だ! 俺は勇者だ! 俺は勇者だ!
 俺は勇者だ! 俺は勇者だ! 俺は勇者だ! 」

「ウホウホ!ウホウホ!ウホウホ!」
「何だか後に引けない。その気持ちは善く解るような気がした。 」
「勇者ヤスヒロ!勝ってくれ!!」

「ウオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!」

なんと、フランソワはつまづいて転んだ!
転んだひょうしに持っていたインペルダウンがドラゴンに直撃した!
ドラゴンを倒した!

「……………………」
「……………………」
「……………………」
「……………………」

「え?あ、はい。ちゃんと戦ってますよ。今度こそちゃんとした能力ですよ。」

「……………………」
「……………………」
「……………………」
「……………………」

ドラゴンは宝箱を持っていた。ヤスヒロ達は福本剣を手に入れた!



ドラゴン討伐からしばらくして、ようやくヤスヒロ達はダンジョンから帰還しました。
みな全身傷だらけで疲労も限界を迎えようとしていましたが、
戦いを終えて戻って来たことに全員満足感と安堵の気持ちを覚えて心は晴れやかでした。

「なんか最後空気読まずに止め刺してすみませんでした。あとちょっとで倒せそうな感じだったんで…」
「ウホウホ。」
「いや、君達のおかげで無事に伝説の剣を持って帰ることができたよ。本当にありがとう。」
「うううう君。大丈夫か? 折角呼んで貰ったが、僕は役に立たなかったなあ。痛いか?」
「まあ大丈夫です。宿屋で一晩寝れば治るでしょう。」

生死をかけた戦いを共にした者同士です。名残惜しい気持ちもありましたが、
やがてみな別れを告げて各々の目的のために歩き出して行きました。
ヤスヒロとううううは王様に報告するために。
関口はなんか榎木津に呼ばれたので探偵社に。
そしてフランとゴリラは……

「今日もいい事したね!」
「ウホウホ!」
「明日もお散歩しようね!」
「ウホウホ!」
「明日はどこに行こうかなぁ。」

そして伝説へ…

17FU2GK:2010/03/09(火) 23:22:20
【フランとゴリラの大冒険!】

第9話『雪合戦』

フランとゴリラはとっても仲良し。
いつも一緒にお散歩するの。
その日もフランとゴリラが外に出てお散歩に行こうとしていると、外には雪が積もっていました。

「今日は校庭で雪合戦をしましょう。」
「ウホウホ。」

フランとゴリラが校庭に行くと、すでに多くの生徒達が雪合戦をしていました。

「ごきげんよう。」
「ウホウホ。」
「絵描こーぜ。」
「ウホウホ。」

esは自分の周りの温度を下げて凍てつかせ、敵のチームを通せんぼしています。
雪女は氷の吐息で周りの敵を次々に氷漬けにしています。
白クマはおいしそうに飲茶あJを捕食しています。
外腹チェ子とその部隊はキューバ仕込みのゲリラ戦術で相手チームを襲撃し、
片平 大砲はVI号タイガー戦車を駆って校庭の中央部を制圧、銃々ゐくよは自軍最奥部で固定砲台として敵軍に睨みを利かせています。
アクラムとンジャメナと木蔭ハヅキはかまくらの中でコタツに入ってふるえていました。
中東やアフリカ育ちのアクラムとンジャメナには日本の寒さはこたえるのでしょう。
木蔭は普通に冷え症です。

フランとゴリラも雪合戦に参加して、寒くなってはコタツで温まってバナナを食べて、温まったらまた雪玉を投げて雪合戦を堪能しました。
そうこうしているうちに、どこかのチームが投げつけた中村あJ爆弾によって勝負が決まりました。
いきなり爆弾が投げつけられたことでみんな怒っています。

「決まってから変えないでくれよ」
「なんで振りなおしなんだよー。」
「すいません、もう1回最初(アボシャン判定)からやりなおしてもらっていいっすか」

「なんでちゃんと計算しないのさ♯」
「いや、あの…ホントすいませんでした……」



結局、近所の人から通報を受けた魔人公安とたまたまその場に居合わせた用務員のおじさんが仲裁に入って喧嘩は収まりました。
雪合戦が終わると、かまくらに集まってみんなで鍋を囲んで食べました。
だけど、人数が多いので鍋の具が足りません。

「困ったわ、何か具材になる物はないかしら。」
「ウホウホ。」
「そうだ、こんなところにバナナがあるわ。」
「ウホウホ。」

「「「「「 いや、さすがにバナナはちょっと……… 」」」」」

満場一致で却下されたので仕方なくフランとゴリラはバナナを引っ込めました。

「困ったわ、他に具材になる物はないかしら。」
「ウホウホ。」
「そうだ、こんなところにキノコがあるわ。」
「ウホウホ。」

そう言うと、フランとゴリラはゴリラの体から生えているキノコをむしり取って鍋の中に入れました。
始めはみんな訝しげに鍋の中のキノコを覗いていましたが、
先日木下に食べさせたところ何の問題もなかったという点を説明することでどうにか納得してくれました。

お腹がいっぱいになる頃には、とっても楽しい気分になってきました。
みんなキノコにあたってラリってきたようです。
腹ごしらえが済むと、また雪合戦をしたり、ソリやスキーで遊んだり、たくさんかまくらを作ったりしてその日は陽が暮れるまでみんなで楽しく遊びました。



「今日も一日楽しかったね!」
「ウホウホ!」
「明日もお散歩しようね!」
「ウホウホ!」
「明日はどこに行こうかなぁ。」

めでたしめでたし。

18FU2GK:2010/03/09(火) 23:24:06
【フランとゴリラの大冒険!】

第10話『VS鏡子先生』

フランとゴリラはとっても仲良し。
いつも一緒にお散歩するの。
だけど、おやおや?今日はフランとゴリラの様子がおかしいです。
何やらゴホゴホと咳をしています。
どうやら前回の雪合戦で風邪をひいてしまったようです。

「仕方ないわね、今日は保健室でおとなしく寝ていましょう。」
「ウホウホ。」

フランとゴリラが保健室に行くと、鏡子先生が他の生徒をレイプしていました。

「ゴホッげんよう。」
「ゴホッゴホッ。」
「絵描…ゴホッゴホッ。」
「ゴホッゴホッ。」

「いらっしゃい。」

そう言うと鏡子先生はフランとゴリラをレイプしました。

「どうしたの?」

「風邪をひいたのでお薬をください。」
「ウホウホ。」

鏡子先生は男子生徒の陰茎を手淫しながらフランとゴリラの体温を測ると、お薬を出してくれました。
その直後、保護者から「家の子がレイプされた」と通報を受けて魔人公安が駆けつけましたがレイプされました。

「熱はあまりないようだから少し横になって様子をみましょう。あんまり酷い様だったら一緒に病院に行きましょう。」

そう言うと、鏡子先生は男子生徒の陰茎を足でシゴきながらベッドのシーツを取り換えてフランとゴリラを寝かせてくれました。

「どうすれば早く治りますか?」
「ウホウホ。」

フランとゴリラが質問すると、鏡子先生は生徒の陰茎に舌を這わせながら

「なにか栄養のある物を食べれば早く良くなると思うわ。」

と、答えました。

「栄養のある物か…何かないかな?」
「ウホウホ。」
「そうだ、こんなところにバナナがあるわ。」
「ウホウホ。」

フランとゴリラはバナナを取り出すと、それを鏡子先生が3Pしている前で全て平らげてしまいました。
栄養満点のバナナをたくさん食べて、これできっと早く治るはずです。

「あとは、どうすればもっと早く治りますか?」
「ウホウホ。」

フランとゴリラが質問すると、鏡子先生は生徒の精液を飲み干しながら

「あとは水分を多く取るといいわ。」

と、答えました。

「水分か…何かないかな?」
「ウホウホ。」

「そうだ、こんなところに精液があるわ。」

「いえ、それはいりません。」
「ウホウホ。」

「ハーブティーがあるわ。これを飲んでゆっくり寝ていればきっとすぐに治るわよ。」

そう言うと、鏡子先生は10人目の生徒を相手しながらハーブティーを淹れてくれました。
フランとゴリラはハーブティーを飲むと、横になってぼんやりと外の様子を眺めていました。
グラウンドからは多くの生徒達の声が聞こえました。きっと体育の授業で校庭のトラックを走っているのでしょう。
フランとゴリラはお友達と一緒に遊び回った時の事を思い出していました。

木下とバーベキューをしたこと、
白金遠永にキノコスーツを作ってあげたこと、
アキカンと一緒に魔人公安から逃げ回ったこと、
SRRと一緒に屋上でお弁当を食べたこと、
ぽぽ=ゲンジンと野山を駆け回ったこと、
試験勉強をしたこと、
野球部と一緒に中国中を歩き回ったこと、
ヤスヒロ達と一緒にドラゴンを倒したこと、
みんなで雪合戦をしたこと、

みんなとっても大切な思い出です。

19FU2GK:2010/03/09(火) 23:24:24
「早く風邪を治してまたみんなと一緒に遊びたいね。」
「ウホウホ。」

そうしているうちに、フランとゴリラはうとうととしてきて、やがて眠りにつきました。
しばらくすると授業の終わりを告げるチャイムが学校に鳴り響きました。
フランとゴリラは、ひと眠りして調子もよくなってきたのでベッドから抜け出すと保健室を出て自分の教室に戻ることにしました。

「完全に治るまでは無理はしちゃだめよ。汗をかいたらすぐに拭いて、あったかくして帰りなさいね。」

そう言いながら全身精液まみれで50人目の生徒を相手している鏡子先生にお礼を言うと、フランとゴリラは教室に戻って行きました。

「風邪が治ったら今日の分もたくさん遊ぼうね!」
「ウホウホ!」
「明日も明後日も、その先もずーっと一緒に遊ぼうね!」
「ウホウホ!」
「明日はどこに行こうかなぁ。」

しかし、フランとゴリラの楽しい時は終わりを迎えようとしていました……。
廊下では、ヒソヒソと生徒達が何やら深刻そうに話しています。

「おい、聞いたか……?卒業式の話……」
「山乃端 一人が誰かに殺されたって……」
「生徒会か……?それとも番長グループが……」
「もしかして、また生徒会と番長グループの戦いが………」

学園のいたるところがピリピリとした空気に包まれています。
あの血塗られた戦いが…七度目の戦いが、もうすぐそこまで迫っていました………

20FU2GK:2010/03/09(火) 23:25:17
【フランとゴリラの大冒険!】

第11話『そしてFU2へ……』

フランとゴリラはとっても仲良し。
いつも一緒にお散歩するの。

「今日は河原の土手をお散歩しましょう。」
「ウホウホ。(そこはこの間行った)」

「じゃあ、今日は学校の裏山に行って木の実をいっぱい集めましょう。」
「ウホウホ。(そこももう行った)」

「じゃあ、大体のところはもう行ったから今日は学校の廊下をブラブラ散歩しましょう。」
「ウホウホ。」

廊下では多くの生徒が行き来していました。

「ごきげんよう。」
「ウホウホ。」
「絵描こーぜ。」
「ウホウホ。」

だけど、今日はなんだか学校の様子がおかしいです。
何やらみんなプンプン怒っています。

「大変だ!山乃端 一人が死んでるぞ!!やったのは番長グループの奴らに違いない!
 許せねーぜブッ殺すブッ殺す!!」

「ふざけるな!どうせやったのは生徒会の奴らだろうが!!
 妙な言いがかりつけやがってブッ殺すブッ殺す!!」

「(o⌒∇⌒o) <怒ってないよw」



「なんだかみんな怒ってるね。」
「ウホウホ。(ブッ殺すってセリフは終わってから言うモンだぜ、俺達魔人能力者の間じゃあな)」

学園全体が殺気立ち、あちこちで喧嘩が始まっています。近所の人から通報を受けた魔人公安が駆けつけましたが、
「ウチの学校は学園自治法で守られてるんだから公安は帰れ!」と言われてすごすごと帰っていきました。

どうやら、卒業式で山乃端 一人という生徒が殺され、生徒会と番長グループがお互いを犯人扱いして喧嘩を始めているようです。
山乃端 一人といえば、『クライベイビークライ』の二つ名を持つ非常に中二力の高い魔人能力者で、学園の生徒達からも一目置かれている存在でした。
彼女は、いつも争い続ける生徒会と番長グループを説得し続けて和解させることに成功し学園に平和をもたらした偉大な人物でしたが、
せっかくの彼女の働きもこの争いのために徒労に終わってしまったようです。

「絵描こーぜ。」
「ウホウホ。」

「今それどころじゃねーんだ!邪魔すんな!!」

「SS書こうぜ。」
「ウホウホ。」

「後でな。あっち行ってろ!」

「遊ぼうぜ。」
「ウホウホ。」

「今、作戦会議してるんで後にしてください。」

「………。」
「………。」

21FU2GK:2010/03/09(火) 23:25:47
誰にも構ってもらえないことで、フランとゴリラはプンスカ怒りました。
その後もなんとか他の生徒達と遊ぼうとしたフランとゴリラでしたが、ことごとくスルーされてしまいました。
フランとゴリラはすっかり落ち込んで、学校の裏山から夕陽を眺めていました。

「結局、ダンゲロスは戦いが全て……。SSやイラストは戦いを彩るスパイスの一つでしかないのね……。」
「ウホ………。」
「いいえ、もともとダンゲロスは戦いがメインなんだから、SSやイラストはメインになってはいけないのよ……。
 SSやイラストは刺身のツマみたいな物なのよ。みんなの邪魔しないように、このまま戦いが終わるまでおとなしくしてましょう……。」
「ウホ………。」

「どうした、元気がないな。」

落ち込んでいるフランとゴリラが体育座りしながら夕陽を眺めていると、二人に話しかけてくる人物がいました。

「あ、あなたは……確か……アーノルド・シュワルツェネッガー!?」
「ウホウホ!」

「いや、白金遠永だ。」

フランとゴリラに話しかけてきたのは、転校生の白金遠永でした。彼は未来から歴史を変えるためにジョン・コナーを倒しに来たのですが、
標的であるジョン・コナーが全然見つからないことで彼も落ち込んでいるようでした。
あと、学校の寮がいっぱいだったので裏山で野宿して生活していました。

「なかなかジョン・コナーは見つからないな。生徒会か番長グループの中に、必ず未来でジョン・コナーとなる人物がいるはずなのだが……。」

「見つかるといいですね、ジョン・コナー……。」
「ウホ……。」

「お前達は一体何で落ち込んでいるんだ?話してみろ、俺でよかったら聞いてやるぞ。
 誰にでも悩みくらいあるさ。俺だっていつも『白金ダイスwww』とか『相っ変わらずENTさんの能力ひでぇなぁ』とか、
 いろいろ言われてるからな。きっとお前達の気持ちもわかってやれるはずだ。」

フランとゴリラは白金に事情を話しました。白金遠永は、フランとゴリラの言葉に相づちを打ちながら静かに話を聞いてくれました。


tp://ipusiron.up.seesaa.net/image/fu2-005fran26gorira26sirogane.png


「そうか、みんながSSやイラストを描いてくれなくて寂しい思いをしているのか…。」

「私達の存在は、果たしてダンゲロスに必要なのでしょうか…?もしかして、別に居なくてもいいんじゃないでしょうか?」
「ウホ……。」

「まあ、みんな暇じゃないだろうから地道にみんなに絵描いてもらえるように誘ってみるしかないかな…。」

「そうですね……。」
「ウホ……。」

「あとは、ちょっと現金な話だが…なんかSSやイラスト描くとちょっといい事があるような能力を作るとかかな……。」

「そうですね……。」
「ウホ……。」

「大して力になれなくてすまない。お互い大変だな……。」

「………。」
「………。」

「まあ、いい事あるさ。ここでいつまでも落ち込んでても仕方ない、俺のサイドカーに乗れよ。家まで送ってやろう。」

「………。」
「………。」
「!?」
「!?」
「い、今……何て言ったんですか!?」
「ウホウホ!!」

「?……ここでいつまでも落ち込んでても仕方ない、俺のサイドカーに……。」

「い、いえ、その前です!能力がどうとか…。」
「ウホウホ!」

「………SSやイラスト描くとちょっといい事があるような能力を作るとか……。」

「それだ!!なんで今まで気がつかなかったんだろう!!これでみんな絵を描いてくれる!!」
「ウホウホ!!」

「どうした、帰らないのか?」

「ちょっと用事を思い出したので学校に戻ります!ありがとうアーノルド!!次の選挙も受かるといいね!」
「ウホウホ!」

「いや、だからシュワルツェネッガーじゃねーし!任期終わったら俳優に戻るつもりだし!」

まだブツブツ言っている白金遠永を置いて、フランとゴリラは一目散に学校を目指しました。

だけど……おやおや?このお話の続きは、まだありません。
なぜなら、これからどうなるかはまだ誰にもわからないからです。

…ここから先は、あなたが紡いでゆく物語。
自分でSSやイラストを描いて空白の物語を埋めてあげましょう。
フランとゴリラがどうなるのか?生徒会と番長グループの戦いの行方は?
戦いの果てに彼らが何を見て、そしてどんな結末を迎えるのか…それは、自分の目と耳で確認しよう!

ダンゲロスFU2 本戦は3月20日(土)予定!!

22FU2GK:2010/03/09(火) 23:26:48
イラスト
●フランソワ&マタンゴリラ
tp://ipusiron.up.seesaa.net/image/fu2-002fran26gorira.png
●白金遠永
tp://ipusiron.up.seesaa.net/image/fu2-003siroganeent02.png
tp://ipusiron.up.seesaa.net/image/fu2-004siroganeent03.png

23ヌガー:2010/03/16(火) 11:26:22
【フランとゴリラの大冒険!りたーんず!】

第1話『VS武術部員』

フランとゴリラはとっても仲良し。
いつも一緒にお散歩するの。

「今日は武道場の裏まで花見に行きましょう。」
「ウホウホ。」

だけど、おやおや?
桜の木どころか、武道場がありません。

「道を間違えたかしら」
「ウホウホ」
「あそこの人に聞いてみましょう」
「ウホウホ」

「九万九千九百九十八、九万九千九百九十九、十万ッ!…ふう。」
「ごきげんよう。」
「ウホウホ。」
「押忍。自分に何か用ッスか」
「武道場はどこでしょうか。」
「ウホウホ。」
「え?武道場ならここに…ってあれ??」

汗をびっしょりかいて湯気でホカホカしていた男の顔が急激に青ざめました。
「またやっちまったーーーー!!」
「どうしたの?」
「ウホウホ。」

「それが…。最近開眼したこの能力のおかげで、巻藁は吹き飛ばすわ部員達は吹き飛ばすわ。いつまで待っても誰も帰ってこないから仕方なく正拳突きしてたんスけど。今度は武道場を吹っ飛ばしちまったみたいッス」
「ふーん。大変だね。」
「ウホウホ。」
「そうだ、こんなところにバナナがあるよ。」
「ウホウホ。」
「腹ごしらえして落ち着けってことッスね。御好意痛みいるッス。」
「キノコもあるよ。」
「ウホウホ…ウホッ!!」

その時、突然ゴリラが男に跳びかかった。
「うわあっ、何をするッス!!」
不意をつかれた男はその場に組み伏せられる。
その刹那、高速で回転する円盤状のものがゴリラの背中のキノコをかすめて飛び去った。
高さ的にはちょうどさっきまで男の頭があった位置だ。
「あ、ありがとうッス。」
「ウホウホ(いいってことよ)。」
「でも、ちょっとだけ重いっす。」
「ウ、ウホッ(ご、ごめん)。」
「油断するなゴリラ!戻ってくるぞ!」
フランの一声で我に返る二人。
なんと、一度通り過ぎたはずの円盤が旋回して戻ってくるではないか。

「ゴリラさん。早く立つッス!」
「ウホッ(痛ッ。やだ、足をくじいたみたい)。」
「ゴ、ゴリラさんっ。」
「ウホウホ(私に構わずあなただけでも逃げて)。」
「そんなことできる訳ないッス。」
「来るぞ!!」
「こうなったらヤッてやるッス。」

恐ろしい速度で回転しながら飛来するソレ――驚くべきことにそれはマンホールの蓋であった――に向けて腰を落として拳をまっすぐに突きだす。
凄まじい拳速が巻き起こす風が、円盤を、周りの空気を、そしてフランとゴリラを次元の狭間に吹き飛ばす。

「山之端 一人もその力を使って殺害したのか?三八九 繁次。」
フランとゴリラが最後に聞いたのは、そんな言葉だった。

24赤月@まめ:2010/03/16(火) 17:34:39
                    おれは今やつの屁理屈をほんのちょっぴりだが体験した
                  い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……
         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『おれはENTに交渉を持ちかけたと思ったら
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        いつの間にかマップ全体73%が半径3マス76%にされていた』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも何を言われたのかわからなかった…
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなっているとしか思えなかったぜ…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r ー---ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    中村王だとかpieraだとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…


中村王だとかpieraだとか
上位ルールだとか能力パックだとか
どっちが良いだろう。

25黒姫射遠@ルフトライテル:2010/03/17(水) 00:30:43
正直全くいらないと思うけどつくったので、とりあえずここに貼ります。

【フランとゴリラの大冒険!】

フランとゴリラはとっても仲良し。
いつも一緒にお散歩するの。

「今日はどこに行こうかな。」
「ウホウホ。」

フランとゴリラが考えていると望月コン太がフランとゴリラのほうへ走ってきました。どうやら生徒会の魔人たちから逃げているようです。
フランとゴリラは望月と並走しながら話しかけます。

「ごきげんよう。」
「ウホウホ。」
「絵描こーぜ。」
「ウホウホ。」

「こっちはそれどころじゃないよ。追われてるんだから」
「大変ね。」
「ウホウホ。」
「そうだ、こんなところにバナナがあるわ。」
「ウホウホ。」

フランとゴリラが皮を撒くと生徒会の魔人たちはバナナの皮でみんな転んでしまいました。
その隙に誰もいないところに逃げ出します。

だけど、おやおや?望月の様子がおかしいです。
うまく逃げきれたというのに浮かない顔をしています。

「どうしたの?」
「ウホウホ。」

「やっぱりボクなんて駄目なんだよ。ヘタレだし、能力も使いものにならないしさ。このままじゃ番長グループの役に立てないよ」
どうやら望月は自分の能力について悩んでいるようです。
たしかに、発動率−205%では能力が発動することはまずないでしょう。

「可哀相。」
「ウホウホ。」
「そうだ、こんなところにキノコがあるわ。」
「ウホウホ。」

そう言うと、とりあえずフランとゴリラはゴリラの体から生えているキノコをむしり取って望月といっしょに食べることにしました。
逃走のために全力で走ったのでお腹がすいてきたのです。

「やった、能力が発動したぞ。」
実際には能力は発動していないのですが、どうやら望月はキノコが当たってラリってしまったようです。
望月がとてもうれしそうなのでフランとゴリラもとっても楽しい気分になってきました。

「今日もいいことしたね!」
「ウホウホ。」
「明日もお散歩しようね!」
「ウホウホ!」
「明日はどこに行こうかなぁ。」

めでたしめでたし。

26ヌガー:2010/03/18(木) 00:17:21
昨日中にSS書くと言ってましたが手こずってます。申し訳ない。
月宮と汚水、黒姫くらいは書けると思いますが
もし余裕があったら手伝ってもらえると助かります。

27黒姫射遠@ルフトライテル:2010/03/18(木) 00:30:28
余裕があるようだったら手伝いたいんですけど、実はFU2に参加して生まれて初めてSS書いたんですよ。

なのでネタが思いつくかわからないです。あんまり期待しないでください。
ひょっとしたら関係ないネタ書いてるかも知れません。

28ヌガー:2010/03/18(木) 01:11:45
第2話『VS魔女』

フランとゴリラはとっても仲良し。
次元の狭間をお散歩するの。

「今日こそ帰れると良いね。」
「ウホウホ。」
「お腹減ったね。」
「…ウホ」

バナナはとっくに無くなったので
仕方なくゴリラは頭から生えているキノコを一本とってフランに手渡します。

「ありがと。二人ではんぶんこね。」
「ウホ」
「あんまり美味しくないね」
「…ウホ」
キノコの栄養素は元々宿主であるゴリラの物なので
フランがキノコを食べる度に、ゴリラはどんどんやつれていくのです。
この頃ではキノコもしなびて元気がありません。

「あ。人だ。」
「ウホウホ。」

人に会うのは何日ぶりでしょう。
しかもそれは希望崎学園の制服を来たS県月宮でした。

「ごきげんよう。」
「ウホウホ。」
「希望崎学園にはどうやったら帰れますか。」
「ウホウホ。」

「私は今から魔女を倒しに行くところなの。邪魔しないで。」
「魔女ですか。」
「ウホウホ。」
「そうよ。前世で私とお兄ちゃんを引き裂いた悪い魔女。そうだ。あなた達暇なら手伝いなさいよ。リンゴあげるから。」

お腹がすいていたフランとゴリラはリンゴのお礼に協力することになりました。
臨公PTの出来上がりです。

「それでね。前回は魔女のラリアットで吹っ飛ばされたわけ。でも今回は念入りに首を鍛えてきたから二度と同じ手は食わないわ」
「へー。リンゴもう一個ください。」
「ウホウホ。」

そうこうしている間についに魔女の居城に到着です。
ホールを抜け、礼拝堂を通り、大広間、画廊、時計塔、
敵を倒し、罠を解き、魔女の部屋にたどり着く頃には3人には熱い友情が芽生えていました。

「いよいよね。準備は良い?」
「…あれ、中から何だか激しい音がするよ。」
「ウホウホ。」

扉を開くと中では魔女がノコギリを持ったオカマと戦っています。
「えーい。いいっ加減しつっこいのうお主。妾は山之端などという奴は知らん。」
「ついに尻尾を出したわね真犯人。何故私が山之端事件を追っていることを知っていたのかしら?」
「そんなことは誰でも知っておるわぁぁぁぁ!!」

突然の事態に3人は呆然と立ちすくみました。

「…お兄ちゃん。」
我に帰った月宮が駆け出しました。

「お兄ちゃーん。」
「え?誰よあんた。私には妹なんかいな…ゴフゥッ!!」
月宮のショルダータックルで吹っ飛ばされる処刑人カオル。

「いきなり何すんのよっ!」
「その魔女は私がタゲ取ってたのよ。いくらお兄ちゃんでも横殴りは許さないわ。待ってなさい魔女、今殺してあげるか…」ビターン!!
カオルに足をつかまれて顔からすっ転ぶ月宮

「ひぎゃいじゃにゃいにょよ!にゃにすんにょよ!!」
「こっちのセリフよ。何が横殴りよ。後から来たのはアンタじゃないの」
「うるさいわね。私は前世から目ぇつけてたの!!」

とうとう掴み合いの喧嘩が始まりました。


それを横目に、フランとゴリラは魔女が魔法で出してくれたテーブルでティーパーティにお呼ばれ。
「ほー。それはまた大変な目に有っておったのじゃな。お菓子ならいくらでもあるからたんと食べるが良いぞ。」
「ありがとうございます。優しい魔女さん。」
「ウホウホ。」
「食べ終わったら元の世界に戻る扉を開いてあげようぞ。」

フランとゴリラは魔女の作ってくれた道を通って希望崎学園に帰ることができました。

「今日はちょっと疲れたね。」
「ウホウホ。」
「家に帰ったらお風呂に入りたいなあ。」
「ウホウホ。」

めでたしめでたし


「お兄ちゃんどいて!そいつ殺せない!」ギャーギャー
「アンタがどきなさいよこの電波」キー

29ヌガー:2010/03/18(木) 13:47:45
フランとゴリラの大冒険の書き方がどうにも掴めずに困ってましたが
ルフトライテルさんのを見てわかった気がする。

散歩
→誰かに会う
→その人は困っている
→助けてあげようとするがなんにも出来ない
→バナナがあるよ。特に効果はない
→キノコがあるよ。ラリっていろんなことが有耶無耶になる
→投げっぱなしで落とす

この基本フォーマットなら大抵のことがやっつけられそうだ。

30ヌガー:2010/03/20(土) 06:24:57
【フランとゴリラの大冒険!りたーんず!】

第3話『VS風紀委員』
フランとゴリラはいつも一緒。
やっと学校に戻ってこれました。

「あれ、まだ教室に誰かいるね。」
「ウホ?」

外はもう真っ暗なのに、ひとつだけ明かりがついている教室が有ります。

「ごきげんよう。」
「ウッホウホー。」

中にいたのは布団にくるまって携帯をいじっている結昨日篭でした。
「…なんだよ。誰だお前。」
「フランソワ・パリジェーンヌと申しますわ。」
「ウホウホ(マタンゴリラだ)。」
マタンゴリラはチョークで後ろの黒板に字を書いて自己紹介します。

「あっそ。俺は結昨日篭だ。」
「篭さんは居残りですか?給食を食べ終わってないんですか?」
「ウホウホ。」

「…卒論が終わってねえから。」
「作文みたいなものですか?だったら私とリレーSSかこーぜ」
「ウホー!ウホウホ!」

3人は仲良くリレーSSを書き始めました。
原稿用紙1000枚の大長編が完成しました。

「これなら講談社BOXでも入賞まちがいなしですね。」
「ウホウホ。」
「これでおうちに帰れますね。」

「…そういえば教授に呼びだされたから帰ってくるのを待ってるんだった。」
「こんな遅くまでですか。いつから待ってるんですか?」
「……一年?」
「可哀想。私が呼びに行ってきてあげます。」
「ウホウホ!」

「そ、そうか。教授はインドまでありがたいお経を取りに行ってるから呼びに行ってきてくれ。」
「わかりました。行ってまいります。」
「ウホウホ。」

異世界から帰ってきたばかりで疲れているのに、友達のために再び飛び出すフランとゴリラ。
再び長い旅の始まりです。

「本当に信じたのかな。」
あまりにも素直に信じ込んだ二人を見て、結昨日篭は少し罪悪感を感じました。

「ただいまー」ガラガラッ
「早っ!」
「正門のすぐ側で見つけましたわ。」
「ウホウホ!」

フランとゴリラが連れてきたのは、杓杖とお経を持ったお坊さんでした。

「(な、何だこいつは…何でこんなヤツが構内に居るんだ。まるで理解できない)」
「これでお家に帰れますね。」
「ウッホウホ。」

「全員そこを動くな!風紀委員だ。」

突然現れたのは電撃姫(ブリッツ・プリンツェッシン)の異名をとり、クラスメイト達からは姫(ヒメ)と呼ばれる黒髪ボブカットの風紀委員。黒姫射遠でした。

「ついに現れたな。暗殺魔僧 阿針!山之端一人殺害の重要参考人として連行する。おとなしく従…えっ?」

射遠はフランとゴリラを見て驚いているようでした。
携帯で誰かに電話をかけ始めます。

「委員長!行方不明中のフランソワとマタンゴリラを発見しました。
はい、学園でです。わかりました、すぐに連れて行きます。」

31ヌガー:2010/03/20(土) 06:25:07
フランとゴリラ、阿針が連れていかれたのは風紀委員会の誇る収容施設、希望崎プリズン。
そこに待ち受けていたのは風紀委員長、清々那 帰莢と汚水ぎゃん、三八九繁次でした。

「どうやら私たちの早とちりのようですね。三八九さん。無礼を謝ります。この通りです。」
「いや…実は俺も二人を殺っちまったかと思ってたッス。そしてもしかしたら山入端さんも。違ったみたいでホッとしたッス。おかえりなさいフランさんゴリラさん。」

「ふん。たしかにそいつは白だったみたいだが、また一人新たな容疑者のご登場ってわけだ。」
汚水の言葉で一同の目が阿針に集まる。

「すまぬが拙僧、先程から事情が良く飲み込め申さぬ。説明してはいただけぬか。」
「何だとこの坊主。」
「やめなさい汚水。失礼しました。実は私たちは先日この学園で起きた殺人事件の犯人を追っているところなのです。」
「ほう。それで拙僧がその容疑者と。」
「そうです。犯行時刻に妙なものを聞いたという証言があるのですよ。それはまるで噂に聞く暗殺経典のようだったと。」

清々那の瞳が阿針を睨みつける。
しかし阿針はいささかも動じること無く落ち着き払って答えた。

「それで合点が行き申した。どうやら我々の利害は一致しているようですな。実は拙僧、暗殺経典を盗んだ下手人を追って居り申す。」

清々那は無言のまま、阿針を捉えた瞳をグルリグルリと回す。
「どうやら嘘をついているのではないようです。それで?あなたはその犯人に心当たりが?」

「うむ。話によるとどうやら下手人は拙僧の暗殺経典を使うことができた様子。そのようなことができる者は早々居り申さぬ。幻の末裔か…式家の縁者。」

「番長Gの幻霞か、生徒会の流樹苗。やはり噂通りあの両派閥が関係していたか。」
「厄介な事になりましたね、会長。」
「な、なーに。いざとなりゃあ俺が全員ぶち殺してやりますよ。」

神妙な面持ちの風紀委員三名。
そして
「zzzz……」
「ンゴォー、ンゴォー」
フランとゴリラは話についていけずに寝ていました。

32ヌガー:2010/03/20(土) 06:27:55
【フランとゴリラの大冒険!りたーんず!】

第4話『VS番長G』

今回はダイジェストでお届けします。

番長の赤月の瞳を筆頭に、珪有と珪無の桂姉妹、邪教ヴァンデルカントの幹部でもある幻霞、変装狂の彦一など
未知数の力を持つ恐るべき番長Gと戦うことになった風紀委員達。
話の流れで暗殺魔僧阿針に加えて、三八九繁次、フランとゴリラも協力することになった。

赤月「俺の乳首と貴様の瞳術。どちらが上か決着を付ける時が来たようだな。」

アデルの瞳によって明らかにされた写輪眼の真実。
それは表にATBスレが立っても完全無視して陣営掲示板で作戦会議を続行すればいいだけだった。

赤月「ま、まさか何の関係もないSSで能力をバラされるとは、ウギャアアア」
幻「どうやら私たちの負けのようね。」
番長グループの正体は、ただのハッタリ集団だった。

清々那「それでは山之端を殺したのは生徒会…。まずいわね、このままでは両陣営のパワーバランスが崩れて生徒会の思うつぼになってしまう。ここは私たちが新生番長グループを結成するしかないわ。」

黒姫「私たちはどこまでもついて行きますわ。委員長…いえ、番長」
清々那「いえ、どうやら今回の戦いで瞳術を酷使しすぎたよう。もう眼がほとんど視えないの。私はあくまで風紀委員長としてサポートに回らせてもらうわ。次期番長はあなたに任せるわ。」ガシッ

汚水ぎゃん「お…俺すか?」

清々那「(間違えたーーー!!)」

33ヌガー:2010/03/20(土) 06:30:58
第5話『鍋食おうぜ!』

フランとゴリラは番長グループ。
今日はみんなで鍋パーティです。

汚水「生徒会のヤツらと一戦交える前に、親睦会も兼ねてパーっと行こうじゃねえか。まあ俺たちも色々あったが水に流して仲良くやろうや。ガッハッハ」

月宮「ちょっとお兄ちゃんどいて、肉が食べれない。」
阿針「拙僧、ベジタリアンゆえ肉は最初から入れておらぬぞ。」
黒凪「すいません。見たいアニメがあるんですけど帰っていいですか。」

結昨日「…おい、テメエら。誰に断って人の部屋で宴会始めてんだ(怒)」
津島「あ、あのあの…ごめんなさい。怒らないでください。」
フラン「キノコが煮えたよー。ハイ。」
結昨日「ムグッ…アフッ!アフアフ!ゴクン。てめえっ何しやがる。もう完全にぶち切れたぞ。俺様の能力で全員ぶっ殺してやる。」

結昨日が気合を込めると周囲1マスの大気が大きく揺らぎ始めました。

津島「な、なんですかこれは」
音無「凄い、大量の中二力が流れ込んでいるわ」
虎斑「これはまさか世にいう中二痕!まさかこの目で実際に見ることになろうとは」
千夜「知っているのか!虎斑!」
田鴫「悪いが俺はここで抜けさせてもらう」

結昨日「誰ひとりとして逃がしやしねー!俺のマンチキン能力の恐ろしさを思い知りやがれ!!」

空気中の中ニ痕が無数の粒子となって降り注ぐ。
これこそがかつて王国ホロンダを一晩によって滅ぼしたと言う伝説の能力だ。
ハーッハハッハ、ハハハ、アハハハハハハハハ


黒姫「あのー。彼さっきから白目ヒン剥いて一人で笑ってるんですけど、大丈夫ですかね。」
阿針「さっき食わせたキノコの幻覚作用じゃな」

結昨日「真のマンチキンはこのやまいちなのだ。ワハハハハー」
月宮「お兄ちゃん。そのアコは魔女なのよ。どうして気づいてくれないの。おにいちゃあああああんんんん」
八九三「武術部のみんな、鍋の中に隠れてたんすかー。こりゃすっかりだまされたッスよー」
黒凪「白金くん。生理が来ないの。生理が、来ないの。生理が」
津島「クシャクシャ、ぴちゃぴちゃ、幼女の声が聞こえるよー」
フラン「絵かこーぜ!絵かこーぜ!絵かこーぜ!」

ラリったみんなはマタンゴリラが家まで送り届けました。
友情に篤いぜ!

34ヌガー:2010/03/20(土) 07:20:11
【フランとゴリラの大冒険!りたーんず!】

第6話『新必殺技開眼』

番長グループはとっても仲良し。
いつも引篭もりの結昨日の教室に集まって放課後おしゃべりタイム。

だけど今日は番長の汚水ぎゃんの姿が見当たりません。

「お散歩ついでに探してくるね。」
「ウホウホ。」

阿針「良い娘じゃのう。」
黒姫「ええ。あの子にだけは死んで欲しくないです。」
アリス「ふん。ぼくたちがついているんだ。危険なことなど何も無いさ。」

汚水ぎゃんは裏山に居ました。

「秘技!皆殺しフリスビー蓋!!」

掛け声とともに汚水がマンホールの蓋を投げると、蓋は樹を切り倒しながらぐるりと旋回して元の位置に戻ってきます。
その蓋を寸前でヘッドスリップして避ける汚水。

「ダメだ。クソッ、こいつを受け止められるようにならなければ。」

「ごきげんよう。」
「ウホウホ。」

「な、なんだ、見てやがったか。」
「特訓ですか?」
「ウホウホ。」
「ああ、俺もついに番長にまで出世したからにはきっちり決めねえとな。
 だが、オメエも見てただろ。こいつを受け止められるようにならなきゃ、生徒会に…葉子には勝てやしねえ。」

「そうなんですか。困りましたね。」
「ウホウホ。」
「そうだ、こんなところにバナナがあるわ。」
「ウホウホ。」

「そうか。バナナを使って滑らせれば…いや、そうじゃねえ。俺は受け止めたいんだ。」

「うーん。」
「ウホウホ(このキノコならどうだ)。」
「キノコか。この柔らかさならクッションになるかも知れねえが、太さが足りねえ。」
「ウホウホ(向きが違う)。」
「向き…そうか!」

何かを閃いた汚水。
「いくぜ、皆殺しフリスビー蓋!!」
再び空中にマンホールの蓋を放り投げます。
旋回して戻ってくる刹那「ここだ!!」

フリスビーに対してキノコのカサを水平にして軸方向で受け止める汚水。
見事手元で受け止めることが出来た。

「完成だ!これで隙のない技が出来上がったぞ。」
「良かったね!」
「ウホウホ!」
「お前たちのお陰だ。ありがとう。お前たちが味方になってくれたことを本当に感謝するぞ。」

「今日もいい事したね!」
「ウホウホ!」
「明日もお散歩しようね!」
「ウホウホ!」
「明日はどこに行こうかなぁ。」

いよいよ生徒会との決戦は近づいてきました。
彼らは戦いの末に何を見るのか。
そして彼らの能力の正体は明かされるのか。
ダンゲロスFU2 本戦はいよいよ今日開幕!!

汚水「あ、本番はキノコねえや。まあ勃起したチンコで受ければ大丈夫だろ」


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板