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代ゼミ経営縮小に関して

1本部校職員:2014/08/29(金) 09:53:04
最近の代ゼミ縮小に関する世間の記事を、集めてみようと思う。
気がついたものがあれば、ここに集約しておこう。

2本部校職員:2014/08/29(金) 09:54:46
代ゼミ過激リストラ舞台裏 20校閉鎖に全国模試廃止 財務状況に不安はないが…

2014.08.26

大幅な事業縮小方針を明らかにした代ゼミ


 大手予備校「代々木ゼミナール」(運営・高宮学園)の過激なリストラが波紋を広げている。全国27校を主要都市の7校に集約し、全国模擬試験を廃止、早期希望退職者の募集も行うという。浪人生の味方だった代ゼミも、現役志向の高まりで「以前ほどの収益を上げられなくなっていた」(業界関係者)というが、それだけが理由なのか。

 大学受験をお世話になった中高年にとってショッキングな再編計画だ。

 代ゼミによると、2015年4月から本部校(東京都渋谷区)、札幌校、新潟校、名古屋校、大阪南校、福岡校、造形学校(渋谷区)の7校に集約し、他の20校は生徒の募集を停止。全国模試は、15年春から東大や京大などの大学別の模試と高校1、2年生対象の模試のみを実施し、その他の受験生向け全国模試は廃止する。職員は40歳以上を対象に早期希望退職を募集し、講師の契約は個別に対応するとしている。

 代ゼミでは、校舎集約の理由を「少子化に伴う受験人口の減少や現役志向の高まりに伴う浪人生の減少のため」と説明するが、この急激な事業縮小はただごとではない。

 その舞台裏について、業界関係者は「代ゼミは内部留保が潤沢で、校舎も自己保有し、財務状況には不安がなく資金繰りがどうの…という話ではない。ただ、事業別でみると浪人生相手の事業は、現役志向と少子化による全入時代で受講生が減少し、ここ数年、赤字だったはずだ。その一方で、買収した中高受験進学塾のSAPIXは開成、麻布、桜蔭など難関中学の合格実績で他を圧倒している。大学受験事業が足を引っ張る状況だったと言える」と話す。

 教育関連企業の関係者は「数年前に代ゼミの創設者である前理事長が亡くなったが、新たな代になり、不採算部門を整理統合しているのだろう。SAPIXを買収したように大学受験からのシフトを図っている。そもそも大学受験は科目が多いため講師の数が多くなり、採算が取れないと言われる。全国模試の廃止も、予備校の規模縮小に伴う自然な流れ」と解説する。

 もっとも、急な整理統合で泣くのは講師や職員。もうちょっと緩やかな方法はなかったか。

3本部校職員:2014/08/29(金) 09:57:17
代々木ゼミナールの「20校舎閉鎖」は
何を教えてくれるか?


山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]

【第343回】 2014年8月27日

苦戦しているとは聞いたが……
代ゼミ「20校舎閉鎖」の衝撃

 あの代々木ゼミナールが、全国の校舎の7割に当たる20校舎を閉鎖することを発表した。

 大学受験予備校としての代ゼミが苦戦しているらしいことについて、筆者はたまたま関係者から聞いたことがあった。駿台予備校、河合塾と並んで、三大予備校の1つと称される同校だが、2013年度の東大合格者数で見ると、代ゼミの369人に対し、駿台予備学校は1257人、河合塾は1101人と、他の2校に実績面で大きく離されていた。

 また、少子化による大学受験志望者の長期的減少傾向、さらに大学入試の競争緩和などを考えると、「大学受験のサポート」というサービス自体の需要が縮小することは理解できる。予備校の校舎を集約することは、普通の経営戦略だろう。とはいえ一気に20校舎の閉鎖とは、何とも思い切った手を打つものだ。

 また代々木ゼミナールは、校舎の閉鎖に関連して、講師を中心に数百人規模の希望退職を募るという。加えて、同校が行っていた全国模試も中止するという。

 文部科学省の資料(「大学入学者選抜、大学教育の現状」)を見ると、大学の入学定員が微増を続ける中、志願倍率は趨勢的に低下傾向にあり、平成25年(2013年)では1.16倍に過ぎない。読者の年齢によって実感を伴う時期は異なるだろうが、たとえば昭和51年(1976年)なら2.15倍、平成4年(1992年)なら1.94倍である。

 難関とされる大学には常に入学志望者が集まるが、それでも全体の競争環境がこれだけ緩和されれば、かつてのような「狭き門」ではない。

4本部校職員:2014/08/29(金) 09:59:45
代ゼミ閉鎖方針、生徒らに衝撃「何とか合格を」

2014年08月24日 12時20分

来年3月に閉鎖が予定されている代々木ゼミナール仙台校

 大手予備校「代々木ゼミナール」が仙台校(仙台市宮城野区)を閉鎖する方針が明らかになり、生徒らに衝撃が走った。

 JR仙台駅東口に立つ目印として長く親しまれただけに、駅前の商店主も「寂しくなる」と残念がった。

 代ゼミは全国27拠点を東京など7拠点に集約する方針で、仙台校は来年3月末に閉鎖されるとみられる。

 仙台校では23日、講師による授業がなく、自習室を利用する生徒が十数人いただけだった。自習のため訪れた仙台市の浪人生の男性は「今年しかない。閉鎖されるまでに何とか合格したい」と話した。仙台校に立ち寄った東北大医学部の男子学生(20)は、ここで浪人時代に数学の講座を受けたといい、「代ゼミのお陰で大学に合格できた。お世話になった講師にいつか礼を言いたい」と語り、ビルを見上げた。

 仙台校は1983年に開校。校舎内に複数の大教室や食堂があり、東大や早慶など難関大の合格を目指す高校生や浪人生向けに講座を開いてきた。しかし、近年は少子化の影響などで受講生が減少していたという。

 校舎は東口のランドマーク的な存在でもあった。校舎前の高速バスの停留所名は「代ゼミ前」。バスを運行する旅行代理店「さくら観光」の担当者は「名称を変えるかどうかは未定」としている。

 仙台校の近くにある「そば処どころ福はら」は98年の開業以来、かけそばに天丼をつけた「学割セット」(480円)を生徒向けに販売している。店主(74)は「予備校生がいなくなると寂しくなる」と残念そうに語った。

5本部校職員:2014/08/29(金) 10:00:48
代ゼミ校舎閉鎖 背景には「現役志向」
8月25日 21時30分


大手予備校の「代々木ゼミナール」が大幅に校舎を閉鎖する方針を決めたことについて、専門家は受験生の現役志向に伴う浪人生の減少などが背景にあると指摘しています。

受験情報誌の出版などをしている「大学通信」、情報調査・編集部ゼネラルマネージャーの安田賢治さんはNHKの取材に対し、まず予備校を巡る現状について、「少子化で受験者数が減る一方で大学の数が増え入りやすくなってきているが、受験生の間では浪人してまで志望する大学を目指すより、模擬試験でA判定、B判定の所ばかり受けるといった、今の実力で合格できる大学に現役で入ろうという志向が高まっている。今の受験生は、就職も安定志向が強いのと同じように、大学受験でもむちゃをしない傾向が強く、実力以上の大学にチャレンジするよりも、合格すればそれでいいという感じになってきている。予備校にとっては現役生よりも浪人生の方がお金が入るが、こうした受験生の間での現役志向の広がり、さらには所得の伸び悩みで予備校の学費を抑えたい家庭の事情などもあって、予備校の経営環境は厳しくなっている」と指摘しています。
そのうえで安田さんは、「代々木ゼミナールは入試が厳しかった時代に、私立大学、中でも文系の受験に強みを発揮してきた。しかし今は、就職が厳しいということもあって、理系の人気が高く、とりわけ学費を比べた場合、私立よりも安い国公立をめざす動きが広がってきている。『代ゼミは私立文系に強いというイメージ』が、かえって生徒が集まらなくなる理由、そして校舎を大幅に閉めざるをえないということに、つながっていったのではないか」と話しています。
さらに安田さんは今後の予備校業界の動向について、「業界では少子化が進むなか大手ではない予備校で施設を閉める動きが出ていたが、今回、この流れがついに三大予備校まで及んだかという感じだ。大手予備校の間ではこれまで浪人生の取り合いみたいな形になっていたが、これからは今まで蓄積してきたノウハウ、大学に合格するためのノウハウを生かして現役世代を取り合うという形になっていくのではないか。ただ、現役生は浪人生のように高いお金を取れないので、ビジネスモデルは変わっていくのではないか」と話しています。

6本部校職員:2014/08/29(金) 10:04:05
代ゼミ、校舎閉鎖など正式表明 来年度の事業計画発表

2014.8.25 21:58

縮小方針が明らかになった大手予備校の代々木ゼミナール=25日午後、東京都渋谷区(宮崎瑞穂撮影)


 大手予備校の代々木ゼミナール(東京都渋谷区)を運営する学校法人高宮学園(同)は25日、来年度の事業計画を正式に発表し、校舎の集約や全国模擬試験の廃止、早期希望退職者の募集などを予定していることを明らかにした。

 平成27年4月から本部校(渋谷区)、札幌校、新潟校、名古屋校、大阪南校、福岡校、造形学校(渋谷区)の7校に集約、そのほかの20校は生徒募集を停止する。「少子化に伴う受験人口の減少や、現役志向の高まりに伴う浪人生の減少のため」としている。

 全国模試は、27年春から東大などの大学別の模試と高校1、2年生対象の模試のみ実施し、そのほかの受験生向け全国模試は廃止。大学入試センター試験の自己採点結果を集計・分析する「センターリサーチ」も27年から中止する。

 全国の塾や予備校向けに映像で授業配信する「サテライン予備校」や、高校・大学から委託された学習支援や出張講義などの事業はこれまで通り継続する。

7本部校職員:2014/08/29(金) 10:07:03
東スポWeb

2014年08月26日11時00分

代ゼミ凋落の本質 現役高校生対策に出遅れ


 大手予備校、代々木ゼミナールが来年春にも全国の27校舎のうち20校舎を閉鎖し、東京・代々木の本部校と名古屋、大阪南、福岡などの7校舎に集約する方針であることが分かった。代ゼミといえば、大教室に100人単位の生徒を集める授業で知られ、駿台、河合塾と並ぶ「3大予備校」と言われたが、予備校事業を縮小することになった原因は何なのか?

 3大予備校のひとつで教鞭を執るあるベテラン講師は「代ゼミは予備校バブル時代のスタイルから抜け出せなかった」と指摘する。予備校バブル時代とは、1980年代前半〜90年代前半の18歳人口と大学志願者が多かった時期のことで、ピークの92年は18歳人口205万人、浪人生は20万人はいたとも言われる。当時は世の中もバブル景気で、浪人して学費の高い一流私立大学に進学しようとする人も多く、学生はいくらでも集まる時代だった。


 しかし、92年を境に18歳人口は年々減少。文部科学省の「学校基本調査」によれば、今年度は118万人と最盛期の6割弱まで減り、「全入時代」を迎えて大学に入りやすくなったことで浪人生は激減した。


「代ゼミは駿台、河合塾に比べ、現役高校生対策で出遅れた。囲い込みをうまくやらなかったんです。他の2校が高校1、2年の講座に主力講師を投入するなどしていたのに対し、代ゼミは主力の投入が少なかった印象。3年や浪人時にいきなり2校から代ゼミに移ることはないでしょう。また、代ゼミはよく言えば生徒の自主性に任せているが、悪く言えば放任主義。失敗した浪人生から話を聞いた高校の先生が、他を勧める傾向もあったようです。昔の浪人生は自分で予備校を選んでましたが、最近は高校の先生の影響が大きい」


 また、バブルがはじけ、受験生の志向が地元の国公立大学と就職に有利な理系を目指す方向にシフトしたのも不利に働いたという。


「駿台は東大や京大、医学部など理系に強く、河合も東大、京大、旧帝大と地方国立医学部を得意分野としているのに対し、代ゼミは私大文系が得意。私大に入りやすくなり、理系を志望する人が増え、自然と代ゼミを選ばなくなったのもあるでしょう」


 そしてもうひとつ、90年代以降に名物講師が去ったこともこの“凋落劇”と無縁ではないという。「『講師の代ゼミ』と呼ばれただけあって、昔の代ゼミには“本物”の講師がいて、上位クラスの実績を作っていました。しかし、90年代に入るとその講師が次々に引退、あるいは若手に生徒を奪われて窓際に追い込まれました。80年代から活躍し、講義本を出している有名な講師が辞めたのは不可解だった。業界ではクビになったという噂も流れましたが、あのころから歯車が狂い始めていたのかもしれない」(同)。


 世間的にはCMが多く、テレビでタレント活動も行っている名物講師らを抱える東進ハイスクールの知名度が抜群だろう。


 代ゼミの凋落について、東進の追い上げのせいでは、という声もある。しかし、本質はそこではない。名門・代ゼミはどう立て直してくるのか。

8Tゆうき:2014/08/29(金) 10:29:46
心配しないで。先生たちがエールをおくる


富田一彦@TOMITA_yozemi

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現在の受講生諸君に告ぐ。今報道されていることについて私は何も語るべき言葉を持たないが、今年度の諸君の勉強には迷惑はかけない。それは私の名誉にかけて保証する。だから雑念を払い、勉強してくれ。不安を与えて申し訳ない。報道内容についてはノーコメントかどうかを含めてノーコメントで頼む。


返信 リツイート お気に入りに登録 2014.08.24 11:49


栗山健太@kentakuriyama

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二学期も、冬期も、最高の授業をお約束します。そりゃ我々だって動揺していますが、それは関係ない。みなさんが数ある予備校の中で代ゼミを選んでくれた。その期待に応えない講師は現在の代ゼミにいないはずです。ご心配なく、授業に参加してください!


返信 リツイート お気に入りに登録 2014.08.24 15:23



藤井 健志@tarksfujii

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今いる生徒たちがいつも通り、いやいつも以上に効果的学習をし、夢をかなえていくのを支えていく。プロとして仕事するのみ、です(^^)v


返信 リツイート お気に入りに登録 2014.08.23 08:00


西きょうじ@dowlandjohn

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職場環境にとても大きな変動が起こることとなり、自分がこれまでしてきたこと、今できること、これからしたいこと、というよりはこれからどうありたいかということをゆっくり考えている。すると何時ものことながらなんだか楽しくなってきた。「大人になったら何になろうかな?」的なワクワク感。


返信 リツイート お気に入りに登録 2014.08.21 20:09

9東進に逃げようとしてるくせにw:2014/08/29(金) 20:01:16
代ゼミ講師数名が至急会いたいとか言って
小樽にいた吉野敬介のとこに来たらしいじゃないかw

10四谷学院にも必死の売り込み:2014/08/29(金) 20:49:38
相当代ゼミリストラ講師が嘆願に来ているが、60分1900円の55段階しかないけど。あっ社会は55段階すらないけど。こっちもコマ取られる訳にいかないから必ず阻止するからな。

11 4人ともクビがベスト:2014/08/29(金) 21:08:14
>>9
実に情けない。差別発言で代ゼミクビになった基地外吉野にすがってんだ。プライド捨てるなよ。一応元代ゼミ講師だぜ。

12本部校職員:2014/09/02(火) 02:53:49
校舎を7割閉鎖する代ゼミが不動産業で有望視される皮肉

ダイヤモンド・オンライン 2014/9/1 08:00 週刊ダイヤモンド編集部

2015年4月からは本部校(東京・新宿。写真)、札幌校、新潟校、名古屋校、大阪南校、福岡校、造形学校(東京・原宿)の7拠点に集約されるPhoto by Toshiaki Usami


 大手予備校・代々木ゼミナールを運営する学校法人高宮学園が27校のうち7割強に当たる20校を閉鎖することが明らかになった8月下旬、同校本部は人員削減を含む大リストラを前に静まり返るどころではなかった。閉鎖する校舎に対する土地活用、テナント希望の申し出の電話が殺到し、その対応に追われた。

 閉鎖する拠点は、仙台(宮城県)、高崎(群馬県)、大宮(埼玉県)、柏(千葉県)、津田沼(同)、池袋(東京都)、立川(同)、町田(同)、横浜(神奈川県)、湘南(同)、浜松(静岡県)、京都、大阪、神戸(兵庫県)、岡山、広島、小倉(福岡県)、熊本。大都市の一等地に構える校舎が多く、用途転換を進める意向だ。そこで小売業などがわれ先にと出店を持ち掛けたというわけだ。

 少子化に伴う受験人口の減少、現役志向と入試の競争緩和に伴う浪人生の減少によって予備校市場は縮小が続く。高宮敏郎副理事長は2月、本誌のインタビューで「20〜30年前は一番大きな教室は650人いたが、今は大教室をいっぱいにして授業をやるという時代ではない」と語っていた。浪人生を中心に生徒を大量に集めるというビジネスモデルは抜本的な見直しを迫られている。

 他校と比較した場合、代ゼミと共に3大予備校とされてきた駿台予備学校、河合塾は中高一貫校に通う現役生に強い。この層の親は塾に金をつぎ込む層でもある。代ゼミは2009年、中学受験で高い実績を持つ学習塾SAPIXを買収し、難関校を目指す現役生の取り込みを図った。提携した地方の塾や予備校に向けて映像で授業を配信するサテライト事業にも力を入れている。
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 現役生マーケットとサテライト事業を強化するモデルへ転換する中で、大容量の教室を備えた校舎を全国に張り巡らしたままでいることは非効率だった。

 15年4月以降の事業計画に伴うリストラでは、20校で来春以降の生徒募集を停止するほか、全国の大学を対象とした模擬試験などを中止し、東京大学や京都大学など主要大学別の模試、高校1、2年生対象の模試に絞り込む。40歳以上の職員を対象に早期希望退職を募集し、人員も削減する。

● ドン・キなどが関心

 本業が縮小していくのか、競争力を増すのかは、今後の腕の見せどころである。が、不動産業に関しては一等地の大家として有望視され、前途はなかなか明るい。

 すでに京都校別館は改装して「ホテル カンラ京都」に、東京・代々木にある旧校舎跡地は芸能人御用達で若者に人気の商業施設「代々木VILLAGE」へと姿を変えている。存続する名古屋校も複合施設として建て替え中だ。

 今後閉鎖する校舎の転用に関しては、総合ディスカウントストアであるドン・キホーテなど時代の波に乗っているプレーヤーが手を組みたいと関心を示している。本業をリストラするほど不動産事業が育ち、全体としては収益拡大のチャンスが広がるというのは、なんとも皮肉な話ではある。

 (「週刊ダイヤモンド」編集部 臼井真粧美)

13本部校職員:2014/09/04(木) 11:03:36
校舎7割閉鎖の代ゼミ SAPIXを傘下に収めて少数精鋭路線に

2014.09.04

 予備校大手の代々木ゼミナール、通称「代ゼミ」が、校舎の7割を閉鎖すると発表し、大きな話題となっている。ただし、今回の騒動を単純に「代ゼミの凋落」と見るのは早計だ。受験人口が先細りしている以上、大学受験ビジネスは斜陽産業といわざるを得ない。代ゼミはそこから最初に抜け出して次の展開を見据えている。

「駅前の一等地の校舎を売却するので、経営的に危うくなることは考えられない。むしろタイミング良く不採算部門を整理したといえる」(森上教育研究所大学情報研究会・後藤健夫氏)

 教育ビジネスで今後の主戦場となるのが中学・高校受験だ。大手予備校では河合塾が日能研と提携し、東進ハイスクールは四谷大塚を買収。代ゼミも2009〜10年にかけてSAPIXを傘下に収めた。後藤氏が続ける。

「SAPIXは中学受験で圧倒的な強さを持ち、成績上位層をほぼ独占的に獲得しています。要は代ゼミが大学受験でターゲットにしていた私立文系志望のような成績中下位層を切り捨てるモデルです。事業的にかなりのダウンサイズになりますが、ターゲットを成績上位にしぼったほうが収益はあがるという判断です。

 授業料を高額に設定しても、最難関校を目指す富裕層の親相手ならビジネスになる。大学受験の予備校も完全に撤退するわけではなく、将来的にはSAPIXで育った成績上位層が大学受験でまた通おうと思うような“新たな代ゼミ”に変えていくのでしょう。少数精鋭の新しいビジネスモデルには大教室がたくさんある校舎はいらないわけです」

※週刊ポスト2014年9月12日号

1420数年勤続元職員:2014/09/04(木) 21:37:33
ウチの職場の人間が、どこかの週刊誌の代ゼミ記事を回覧して読んだが、見事な代ゼミ没落を分析していた。俺も竹村副理事長には可愛がってもらっていたが、竹村副理事長が亡くなってから、札幌校問題が起き、結局老害でしかなかった理事長が俺も含む(笑)有能な職員を離脱させ続け、ゾンビ職員しか残らず没落した。慶応大学教授の長男がガンとして跡継ぎを拒否したのも計算狂ったし。まぁ高宮一族は代ゼミがなくなろうが、資産増やすだけだし、今さらお先真っ暗の予備校なんかどーでもいいだろうし、ぶら下がり講師、ゾンビ職員が人生終焉しようが屁とも思ってないわな。それが正解!

15本部校職員:2014/09/06(土) 10:30:57
8月30日放送の「新・情報7daysニュースキャスター」(TBS系)で、ビートたけしが教育制度と予備校のあり方に疑問を呈した。

この日の放送では「代ゼミ7割閉鎖の寂しき理由」と題し、金ピカ先生こと元代ゼミ講師の佐藤忠志氏が代ゼミ衰退についてコメントした。佐藤氏は、代ゼミ衰退の最大要因は人口の減少と、浪人してまで大学に入らなくなった「現役志向」が重なったことであると指摘している。

スタジオでは、毎日新聞論説委員の福本容子氏が代ゼミの衰退について「若い世代の人口が減っていくと言うのは、前からわかっていたわけですよね」と前置きをし、若者向けだった音楽教室などは大人向けの音楽教室に切り替えるなどして新しい顧客を掘り起こす努力をしてきているが、代ゼミはそこを怠ったのではないかと指摘した。

続いて、安住紳一郎アナウンサーが「比較的浪人生のための授業を代ゼミが展開していたこともあるようですけども、やはり学生の…」とコメントしている際、たけしは「小学校とか中学校のこういう予備校とか受験校ってのは『闇』だよね」と、突如、シリアスな話を始めた。

この発言を予想していなかったのか、「闇?」と安住アナは訊きかえす。

たけしは続けて「だって、教育制度があって、小中で国がお金出して教育してるのに、それ以外に教育で食おうとしてるのは、闇米みたいなもんじゃん」と、自身の発言に説明を加えた。

たけしの意見はこれだけにとどまらず、「おかしいじゃん。今までのゆとり教育だとか、いろんなこと言って、文科省が言った教育で、そのまま高校・大学と受けなきゃいけないのに、なんでサブでそんなものを作んなきゃいかないのか」「それにお金取るのもおかしいし」と教育の現状と予備校のあり方に納得いかない様子だ。

さらに、「今、東大生の親の年収がいくらってほとんど出てて、金持ちの子どもしか大学に行けないのは、おかしいよ」と、子供の学歴が親の年収に左右されている現状に憤った。

16本部校職員:2014/09/07(日) 21:21:02
御三家で一人負け「代ゼミ」大リストラの理由

大手予備校の代々木ゼミナールは、全国27カ所の7割を超える20校舎を来春閉鎖し、7カ所に削減する事業縮小に踏み切る。運営する学校法人高宮学園(東京都渋谷区)が8月25日、40歳以上の職員を対象にした400人規模の早期希望退職募集と大学受験生向け全国模擬試験廃止などを併せて発表し、代ゼミのリストラに大なたを振るう。

「大学受験バブル」華やかなりし1990年代はじめ、受験生に圧倒的支持を得た名門、代ゼミの挫折は、少子化の進展から数字上、進学希望者すべてが入学可能な「大学全入時代」の投影とも映る。しかし、「代ゼミのケースは、バブル全盛時の私立文系志望者、浪人生主体のビジネスモデルを転換できなかった末の転落」と、代ゼミ固有の問題を指摘する専門家は多い。

事実、デフレ経済の長期化を反映し、受験生の志望は国公立、理系にシフトしている。さらに、92年に約42万人を数えた浪人生は直近で約5万人に萎んだ。定員割れが続出する私大が推薦枠拡大に動き、現役進学者増加に拍車がかかっているのも現状だ。

その意味で、代ゼミの強みは時代遅れとなったばかりか、逆に弱みと化し、受講生の減少を招く地盤沈下に追い込まれた。学習塾のSAPIXを買収、小中高一貫体制を築いたものの、難関大学受験するSAPIXの生徒は代ゼミを敬遠。本丸の不振をカバーするには至らなかった。

代ゼミが一角を占める予備校「御三家」のうち河合塾は国公立、理系の強さが売りで、駿台予備校は難関大受験に定評があり、時流に乗った拡大路線を進める。このほか、大手では東進ハイスクールが現役生向けネット配信で急成長しており、受験構造の変化を読み違えた代ゼミの“自失”は否めない。

半面、代ゼミの校舎は「駅前一等地」がほとんどで、閉鎖後は高宮学園が不動産事業に注力できると皮肉る向きも多い。現に、JR名古屋駅前の跡地に建設する地上23階建てビルには、名鉄不動産がビジネスホテルを開業すると8月28日発表したほどだ。

受験ビジネスをめぐっては、学研ホールディングス、栄光ホールディングスが8月29日、資本提携強化を発表したように、少子化が背景の細る市場への危機感から、一段の業界再編、事業変革を迫る圧力が増してきている。

17本部校職員:2014/09/08(月) 15:33:18
地方国公立大も“倒産”の危機? ささやかれる「2018年問題」
産経新聞 9月8日(月)11時10分配信

 大学関係者の間で「2018年問題」という言葉が語られている。近年横ばい状態にあった18歳人口が、この年あたりから再び大きく減り始めることから、「倒産する大学が相次ぐ」との懸念が広がっているのだ。

 昨年生まれの子供が大学受験を迎える2031年の18歳人口は約104万人で、現在より15万人ほど少ない。折しも、大手予備校「代々木ゼミナール」の校舎の7割強が閉鎖されることも明らかになった。大学の大淘汰(とうた)時代がいよいよ現実味を帯びてきた印象だ。

 教育界が18歳人口減少の危機に瀕(ひん)して久しい。すでに半数近い私立大学が入学定員割れしている。少子化が進むのに大学数が増えたのだから当然の帰結である。

 これまでも各大学は生き残りをかけ、志願者が増えそうな校名への変更や学部新設、多様な入試制度の導入など、あの手この手で受験生集めをしてきた。だが、小手先の対応はいつまでも通用しない。年間出生数は急坂を転げ落ちるように減るからだ。2020年は83・6万人、2030年には74・9万人と推計されている。

 かつて大学の経営破綻は「小規模な地方私立大学の問題」と受け止められることが多かった。

 だが、民間有識者による「日本創成会議」の分科会が公表した2040年までに自治体の半数が将来的な「消滅」の危機にさらされるとの推計結果を見る限り、今後は国公立大学とて無関係で居続けられるとは言い難い。

 分科会は若い女性が大都市圏に流出する地域では人口減少に拍車がかかるとみているが、それは18年後に大学進学年齢者が激減することでもある。世界レベルの大学や全国から受験生を集める大学は別として、地元への進学希望者の受け皿となってきた国公立大学の場合、地域の受験生の激減は死活問題となる。

 では、人口激減地域にある国公立大学はどうすべきなのか。まずは、蓄積してきた「知的財産」を活用し、地域の若者流出の歯止めに全力を傾けることだ。

 政府は拠点都市を定めて人口集積を図る構想を進めようとしている。有能な教授陣を抱え、地域に人材を送り出し続けてきた国公立大学こそ、地方創生の中核的役割を担うのに最適ではないのか。

 特産品の開発といったレベルではなく、自治体や地元企業を巻き込んで雇用創出や起業の後押しをするなど、街づくりに積極的に関わるのである。地域が「消滅」してしまったのでは、大学も存続し得ない。

 国土交通省の「国土のグランドデザイン」によれば、三大都市圏を除くと17万5千人規模の自治体の8割に大学が存在する。これが12万5千人規模になると半数には大学がない。極端な言い方をすれば、「17万5千人」を維持できるかどうかが、地方大学の生き残りの指標の一つとなりそうだ。

 もちろん、国公立大学自身も変わらなければならない。卒業生が地元で就職したくなるよう地域の特性に合わせた学部再編も求められよう。地域企業との技術開発の連携強化や、社会人の再教育の場としての機能もこれまで以上に期待される。(河合雅司)
.

18打留飯庵:2014/09/09(火) 07:18:00
当たり前な話
良く今まで
持った
経営陣の判断ミス
それが一番の原因

19本部校職員:2014/09/10(水) 00:19:08
代ゼミ、独り負けのウソ?他事業へシフトで健全な新陳代謝、「継続は美徳」の罠 その1
Business Journal 9月9日(火)6時0分配信

 大手予備校の「代々木ゼミナール」(代ゼミ)を運営する高宮学園は8月25日、来年3月末で全国27カ所ある校舎のうち20カ所を閉鎖すると発表し、話題を呼んだ。例えば8月29日付朝日新聞は、次のように報じている。

「大手予備校『代々木ゼミナール』(東京都)が、校舎の閉鎖と大幅な人員削減に踏み切る。来月1日からは、早期退職の募集も始まる。『3大予備校』と呼ばれた一角が、なぜ生徒集めに失敗したのか。少子化の流れに加え、入試改革が進む中、予備校は『変革』を迫られている。(略)駿台予備学校、河合塾と並び3大予備校と言われ、かつては学生数8万人を擁した代ゼミ。しかしライバル大手幹部は『代ゼミは10年以上前から低迷し、実質的には“2強”だった』と驚く様子もない」

 また、9月1日付日本経済新聞では、ジャーナリスト・池上彰さんが、「大手予備校『代々木ゼミナール』が、全国に27ある校舎のうち20校を閉鎖する方針であることが、先月、明らかになりました。そんな時代が来たのかと、いささか感傷に浸ってしまいました」と、コメントしている。

 しかし、筆者は代ゼミの校舎閉鎖問題を、あまり感傷的にはとらえていない。むしろ事業ポートフォリオの新陳代謝が健全に働いており、人間でいえば、今後も健康で元気に生きられるだろうなぁと羨ましく思っている。

 筆者は生粋の日本人なので、こういうことを言うのは忸怩たる思いだが、日本人というか日本の文化に染まった人は、「一度事業を始めたら、それを継続することに意義がある」と考える傾向が強い。この20年でずいぶん雰囲気は変わってきたが、それでも「大学を出て新入社員で入った会社を、定年まで勤めあげる」という考え方が、相変わらず美徳とされることが多い。そのため、「配属された事業が途中でなくなったら困る」という考え方が、DNAに刷り込まれているのかもしれない。だから、「校舎を20校も閉鎖するなんて、そこに勤めている社員はどうなるのだろう」という考え方がなされるのだろう。

 もっとも、永続できる事業なんてめったに存在しない。第2次世界大戦以前から日本で有力な産業となった繊維産業も、海外でそれなりの品質の製品を日本よりも低コストで生産できるようになれば、簡単に衰退してしまった。テレビや冷蔵庫などのエレクトロニクス産業も同様で、海外でそれなり、もしくはほぼ同品質のものを日本よりも低コストで生産できるようになれば、衰退する。

 にもかかわらず、「技術立国、日本」などと旧態依然としたスローガンで、ずるずるとテレビを生産し続けるような日本のエレクトロニクスメーカーは、窮地に陥ることになってしまう。であればむしろ、将来性がないと判断された事業は早めに見切りをつけて、次の事業への投資の源泉としたほうがよい。

20本部校職員:2014/09/10(水) 00:22:04
代ゼミ、独り負けのウソ?他事業へシフトで健全な新陳代謝、「継続は美徳」の罠 その2
Business Journal 9月9日(火)6時0分配信

●既存事業へのこだわりを捨てる

 人間の病気に例えると、このようになる。日本のエレクトロニクスメーカーは、「なんか体の体調がおかしいなぁ」と思いながら、ずるずると過ごす。体の節々が相当痛くなってきて、病院に行ったら「そうとう悪化しています。緊急手術が必要です」と言われるようなものだ。
一方、代ゼミの場合は、「調子がおかしい。病院に行こう」と考え、「ちょっと炎症が起きていますね。1週間ほど入院しましょう。でも、リハビリすれば、すぐ元気になりますよ」と言われているようなものだ。

 大切なことは、既存事業にずるずるとこだわり続けないことだ。既存事業が踊り場を迎え、成長の可能性が少なくなったのであれば、次の成長の手立てを考えることが重要なのである。多くの事業の寿命は数年から数十年に過ぎない。

 富士フイルム(旧富士写真フイルム)は1934年の創業以来「写真文化」の普及、発展に向けた取り組みを行ってきた、写真フィルムが主要事業の会社だった。しかし、2000年には出荷額で個人向けデジタルカメラがフィルムカメラを抜く事態となった。このような状況で富士写真フイルムは、06年10年に社名から「写真」という文字を外し、写真領域以外にも積極的に事業を拡大し始めた。

●すでに打たれた事業シフトへの布石

 代ゼミが同じように「ゼミナール」を外し、代々木「不動産」や代々木「ビル」になっても別に不思議ではない。代ゼミが予備校事業から異なる事業へシフトしただけの話である。大切なことは、同じ環境に居続けたいという願望だけで「茹でガエル」にならないことだ。常に環境変化を敏感に察知し、対応を先んじてとることである。

 すでに、京都校の別館は10年10月に「ホテル カンラ京都」(京都市・下京区)としてオープンしているし、京都駅近くの学生寮だった建物は11年4月に「ホテルアンテルーム京都」に改装された。代ゼミ本部校跡地の遊休地の活用を目的とした、5〜10年の期間限定のプロジェクトとして、11年8月にはサザンオールスターズやMr.Childrenなどの音楽プロデューサーである小林武史さんを迎え、商業施設「代々木ヴィレッジ」をオープンした。すでに代ゼミの事業シフトの布石は打たれているわけで、今回の校舎閉鎖は、それほど驚く話ではないのである。

 もちろん、受験生を抱える親御さんからしてみれば、やはり心穏やかではないだろう。勉強に集中したい時期にいろいろノイズが入ることは、受験生にとってはやはり気の毒である。ただし今後、大学や高校、資格試験にせよ、予備校業界の合従連衡と閉鎖問題は頻繁に起きると考えておいたほうがよい。だから、どこか1つの予備校や塾に頼るのではなく、常にオプションを用意し、今子どもを通わせている予備校や塾がサービスを停止した場合、そちらに移るという心づもりは必要となるだろう。
.牧田幸裕/信州大学学術研究院(社会科学系) 准教授

21本部校職員:2014/09/16(火) 03:07:52
2014年9月8日


特別企画 : 学習塾・予備校 主要35法人の経営実態調査


少子化進むも業績横ばいを維持、約8割が3期連続で黒字

〜 大手予備校では「代ゼミ」「河合塾」の資産総額が減少 〜

はじめに

8月に大手予備校「代々木ゼミナール」の大幅な校舎集約が発表されて大きな話題となった。少子化が進むなか、私立大学文系を中心とした推薦入学率の上昇や現役志向の高まり(浪人生の減少)から、浪人生を対象とした市場は大きく縮小するとともに、現役合格に重点を置いた質の高い教育サービスの需要が高まっている。

帝国データバンクでは、学習塾・予備校の主要35法人(※)を対象とした業績動向のほか、大手予備校の資産総額推移などについて調査・分析した。前回調査は2012年3月。
2013年度(2013年4月〜2014年3月)決算の年収入高が50億円を超えた法人。通信教育、語学教室、家庭教師、資格教育を主業とする事業者のほか、2010年度以降の業績推移が判明しない事業者は除く

調査結果

1.国内主要の学習塾・予備校事業者35法人の2013年度の年収入高合計額は約4487億8000万円となり、2012年度(約4464億5300万円)比で0.52%の微増となった
2.2013年度の年収入高増減の内訳は、2012年度比で増加となったのが23法人、減少となったのが12法人。35法人中3期連続で増収となったのは17法人(構成比48.6%)、3期連続黒字となったのは27法人(同77.1%)となった
3.上場企業の平均臨時雇用者数は、(株)ナガセ(251名増)、(株)早稲田アカデミー(257名増)、(株)東京個別指導学院(241名増)などで増加した一方、(株)リソー教育(523名減)は大きく減少した
4.大手予備校のうち、2014年3月期で資産総額が前年度比増となったのは、(学)駿河台学園(約47億7800万円増)と(株)ナガセ(約15億6100万円増)。一方、(学)郄宮学園(約74億1700万円減)と(学)河合塾(約2億5500万円減)が前年度比減となった

22本部校職員:2014/09/16(火) 03:17:48
大手予備校の資産総額、「代々木ゼミナール」が群を抜いてトップも大きく減少
2014 年8 月、3 大予備校(代々木ゼミナール、河合塾、駿台予備校)のひとつで「代々木ゼミ
ナール」を運営する(学)郄宮学園(東京都渋谷区)が“昨今の少子化による受験人口の減少や
現役志向の高まりに伴う浪人生の減少”を理由に、全国27 の校舎の集約を行い、2015 年度(以降)
は本部校(新宿)、札幌校、新潟校、名古屋校、大阪南校、福岡校、および造形学校(渋谷区)の
7 拠点体制とすることを発表。大きな話題となった。
3 大予備校運営法人および同法人と同等または準ずる年商規模で、林修氏が講師を務めることで
も知られる「東進ハイスクール」運営の(株)ナガセ(JASDAQ 上場)の資産総額(※1)推移(2010
年3 月期〜2014 年3 月期)を比べると、2014 年3 月期では(学)郄宮学園が約4406 億6200 万円
となり、他を大きく引き離している。
また、2014 年3 月期で資産総額が前年度比増加となったのは、(学)駿河台学園(約47 億7800
万円)と(株)ナガセ(約15 億6100 万円増)。一方、前年度比減少となったのは、(学)郄宮学
園(約74 億1700 万円減)と(学)河合塾(約2 億5500 万円減)。さらに2010 年3 月期から2014
年3 月期の4 年間で最も増加したのは(学)駿河台学園(約200 億1100 万円)で、最も減少した
のは(学)郄宮学園(約211 億2900 万円減)となるなど、(学)駿河台学園と(株)ナガセの収
益が好調に推移していることが分かる。
この度、発表された代々木ゼミナールの校舎集約をきっかけに、大手予備校の経営実態に注目
が集まっているが、(学)郄宮学園については2010 年3 月期(年収入高:約214 億8230 万円、当
期純利益:約21 億6581 万円※2)以降の推移は判明していない(「河合塾」を運営する(学)河
合塾の業績については4 頁を参照)。
※1 資産総額=資産合計−負債合計。(株)ナガセについては資産総額にあたる「純資産合計」で比較
※2 年収入高=帰属収入の合計、当期純利益=帰属収入−消費支出
※ 「駿台予備校」を経営する(学)駿河台学園(東京都千代田区)については同法人より情報開示得られず判
明しない
大手予備校経営法人の資産総額推移(単位:円)
    学校法人郄宮学園(代々木ゼミナール)学校法人河合塾(河合塾)学校法人駿河台学園(駿台予備校)(株)ナガセ(東進ハイスクール)
2010年3月期   461,791,686,039       188,998,592,321       40,419,598,985          10,220,840,000
2011年3月期   442,937,479,690       178,572,118,102       45,554,249,612           9,925,386,000
2012年3月期   454,131,523,963       179,334,539,187       50,935,541,533          11,601,008,000
2013年3月期   448,079,804,179       181,303,130,899       55,652,792,233          12,814,392,000
2014年3月期   440,662,267,635       181,047,705,997       60,431,123,516          14,376,336,000
13年→14年増減額▲ 7,417,536,544      ▲ 255,424,902          4,778,331,283           1,561,944,000
10年→14年増減額▲ 21,129,418,404     ▲ 7,950,886,324        20,011,524,531           4,155,496,000
※(株)ナガセは千円単位での公表 各法人とも単体の数値

23本部校職員:2014/09/17(水) 10:31:09
特集ワイド:代ゼミ来春、校舎7割閉鎖 大教室で授業、人気講師に差し入れ、漫画にも… 消えゆく「予備校文化」①

毎日新聞 2014年09月10日 東京夕刊

1989年4月、東京・日本武道館で行われた代々木ゼミナールの入学式には生徒ら約2万5000人が参加した。横断幕に書かれた「日日是決戦」は現在もキャッチフレーズだ

 大学受験の予備校が激変しているらしい。先月末には、大学受験予備校大手で老舗の代々木ゼミナール(本部・東京都渋谷区)が、来年度から全国の約7割の校舎を閉鎖すると発表した。予備校の大教室で学んだ世代には「7割閉鎖」は驚きだ。「予備校時代」の光景はどう移り変わっているのか。【江畑佳明】

 代ゼミは、現在全国展開する校舎のうち、来年度から19校を閉鎖し、大都市圏の7校に集約する。全国規模の模擬試験も中止する。今月6日には複数の全国紙朝刊に「代ゼミは、つぎのページへ。」と題する全面広告を掲載した。そこでは、授業の録画映像や、生中継の「サテラインゼミ」を受講できる拠点を現在の約400校からさらに拡大する方針を打ち出した。都市部の校舎にわざわざ行かなくても、近所の教室の個別ブースでモニター映像の授業を受けられる場が増える。つまり、映像授業が主流になるのだ。広告の最後はこう結んだ。「志望校合格のために、一人ひとりにあった教育環境を」。代ゼミといえば「名物講師と大教室」というイメージからは、ほど遠くなった。

 かつては大学をしのぐほどの大規模な入学式が行われた。「会場の大阪城ホールは生徒で満杯になり、あいさつした僕が巨大なスクリーンに映し出されました」。そう語るのは、元代ゼミ講師(現代文)で、現在は教育系の出版社「水王舎」を経営する出口汪(ひろし)さん(59)だ。出口さんが代ゼミ講師だったのは1986〜93年。92年度には大学志願者数が92万人とピークに達しており、まさに全盛期だった。

 出口さんは大阪の他の予備校講師だったが、スカウトされて代ゼミへ移った。論理的な思考で解答を導き出す手法が好評で、すぐに人気はトップクラスに。大阪校最大の450人収容の講義は受け付け開始後すぐに「完売」状態になった。教卓には受講生が「頑張ってください」の思いを込めて差し入れた栄養ドリンクがずらりと並んだ。

 出口さんは「受講生は一言も聞き漏らすまいと真剣そのもの。それに応えるために教室の音響設備も上質で、講師が普通の声量で話しても聞き取りやすいように作られていた。あの緊張感、臨場感は素晴らしかった」と振り返る。授業後は質問の受講生が列を作り、1人30秒に限定された。「『サインしてください』という生徒もいて。スターとファンの関係みたいでした」

24本部校職員:2014/09/17(水) 10:32:32
特集ワイド:代ゼミ来春、校舎7割閉鎖 大教室で授業、人気講師に差し入れ、漫画にも… 消えゆく「予備校文化」②

毎日新聞 2014年09月10日 東京夕刊

 予備校を取り巻く環境は大きく変化している。大学進学情報を発信している「大学通信」の安田賢治ゼネラルマネジャーによると、今春の大学志願者数は約66万人。浪人数は約5万人で、ピークだった90年代前半の8分の1ほどだ。「少子化と大学の定員割れが相まって、『選ばなければ入れる』大学全入状態が到来。2008年のリーマン・ショックが家計を直撃し、経済的余裕が親になくなった。さらに安定した就職先が比較的得やすい医、薬、工学部系の理系人気が高まったため、私立文系が主なターゲットだった代ゼミは苦戦を強いられた」と解説する。

 予備校の授業は今やブースで映像を見るスタイルが主流に。代ゼミも何百人も入る大教室での授業は10年ほど前に無くなっている。安田さんは「最近は、個別の指導が行き届いて、現役時に全部不合格でやむなく予備校通いをするケースは少ない」と語る。受験生のマインドも変化した。「1年浪人すればさらに上位の大学に合格の可能性があるのに、失敗を恐れてチャレンジしない。やり抜くことで自信をつけたり、失敗を乗り越えたりすることが必要なのに、それを経験せずに就職試験を迎えるから、何社も落とされると『人格を否定された』とショックを受けてしまう」という。

 衆院議員の辻元清美さん(54)は「予備校で人生が変わった」と言い切る。名古屋市内の高校を卒業後、79年に浪人生に。同市内の代ゼミで、作家の小田実さん(07年逝去)の英語の講義があると聞き申し込んだ。だが講義は少し変わっていた。教材は小田さんが関心を持った新聞や雑誌の英文記事。それを読ませ、受講生は意見を英語で発表した。「受験ノウハウなんてほとんど教えない。『文法だけ知っててもあかん。それを使って何を伝えたいか、自分の頭で考えろ』と言われました。難しいし、おかしなこと言ったら怒られるし、当てられるのが嫌やったわあ」と振り返った。授業後は小田さんが喫茶店でコーヒーをごちそうしてくれることもあった。

 「受験に役立ったかといえば、何ともいえません。でも社会に対する批判の目を養うことができたのは確かです」。辻元さんは2浪して早大へ入学。その後NGO「ピースボート」を創設、国会議員になった。

 元代ゼミの名物講師で英文読解の参考書を多く記した古藤(ことう)晃さん(68)は「予備校は大人になるきっかけをつかむ人間教育の場」と語る。古藤さんも小田さんの教え子だ。「予備校講師は、大学や高校の教員と違って身分保障がなく、個性的な人物が多い。浪人して人生に悩んでいるときに、厳しい現実を生きる講師に出会う。これはインパクト大です」。ウエットな人間関係も予備校の大きな魅力だった。

 予備校を舞台にしてヒットした漫画があった。予備校生の葛藤を描いた「冬物語」だ。浪人中の私立文系志望の主人公が、東大を目指す女の子に恋をする。87〜90年に連載され、映画化もされた。登場する「山の手ゼミナール」は代ゼミがモデルだ。作者の原秀則さん(53)は「大手予備校といえば代ゼミだった」と述懐する。だが「今は予備校が舞台の漫画は描けないかもしれない」というのだ。「最近は個別指導が徹底されており、私立文系の主人公と東大志望のヒロインという方向性が違う2人が出会う設定は、現実的ではないから」と残念がる。

 さらにこう続けた。「かつては大学名がその後の人生を大きく左右したから、ワンランク上の大学を目指して浪人しました。しかし今は一流大学出身だから人生の展望が開けるわけではなく、あえて浪人する必要はない。時代が変わったのでしょうね」

 高校でも大学でもない、予備校ならではの人生の濃密な一ページが確かにある。しかしそれが失われていくのも、時代の必然なのかもしれない。

25本部校職員:2014/09/18(木) 10:40:57
代ゼミ校舎・敷地に熱い視線

2014年09月18日

 大手予備校「代々木ゼミナール」が仙台校(仙台市宮城野区)を来年度に閉鎖することを受け、校舎や敷地の後利用に不動産業界が熱い視線を注いでいる。仙台校が立つ場所は仙台駅東口の一等地で、商業ビルなどが建てば、周辺への影響も大きいためだ。一方、受講生の争奪戦は限定的との見方が広がっている。

 「代ゼミは東口のシンボル。角地で広さもあり、業界の注目度は高い」。地元の不動産業者は仙台校の成り行きに強い関心を示す。

 1983年に開校した代ゼミ仙台校は、仙台駅から徒歩で5分ほどの好立地。仙台駅と楽天イーグルスの本拠地・楽天Koboスタジアム宮城を結ぶ大通り沿いにあり、市民や観光客の目に触れる機会も多い。

 仙台市などで企業向けに物件の仲介を行う三幸エステート(東京都)によると、市内では震災後、復興事業に携わる企業が新たな拠点を設けようとして、オフィス需要が高まっている。震災前に約20%だった市内の賃貸オフィスの空室率は、今年8月現在で10・69%とほぼ半減。仙台駅東口は特に人気が高いエリアで、オフィスの賃貸料は1坪(3・3平方メートル)当たり月額1万円前後が相場だという。

 仙台校は地上8階、地下1階建てで、敷地面積は約2000平方メートル。代ゼミを運営する学校法人高宮学園(東京都)が、名古屋校の本館跡地に23階建ての新ビルを建設し、ビジネスホテルを運営する会社に賃貸する計画を示していることなどから、「仙台校は建物が古い。建て替えて賃貸物件にするのでは」(不動産業者)との臆測も出ている。ただ、高宮学園は「受講生や職員への対応が先。建物や敷地の利用はその後の話だ」として、仙台校の閉鎖後の活用法は白紙と強調する。

 一方、ライバル校による受講生の争奪戦について、予備校関係者は激しくならないとみる。

 代ゼミ側は受講生数などを公表していないが、関係者の話では、ピーク時の1990年代前半には、東北各地から多くの生徒が集まっていた。しかし、現役志向の高まりに加え、最近は代ゼミが地方の塾や予備校に映像授業を配信する事業に力を入れていたことなどから、仙台校で受講する生徒は減っていたとされる。

 「安い料金で受講生を集めていた時期もあったが、近年は合格実績も落ち、受講生の数は右肩下がりだった。奪い合いになるほどの人数はいない」と他の大手予備校は指摘する。

 これに対し、講師の再就職に向けた動きは始まっており、「閉鎖発表後、うちの予備校で採用が内定した講師もいる」(地元予備校)という。

2014年09月18日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

26本部校職員:2014/09/19(金) 12:52:56
代々木ゼミナール「代ゼミ」の誤算 カリスマ経営者が死んだ後に①

公開模試や夏期講習など、少なからずお世話になった人も少なくないだろう。しかし、「予備校の代名詞」だったあの頃の面影はもうない。「われらの代ゼミ」はどこへ向かおうとしているのか。

神道学部の「武勇伝」男

「もともと代々木ゼミナールは、創業者でカリスマ経営者である高宮行男さんのワンマン経営によって躍進してきました。高宮さんは国学院大学神道学部を卒業し、東京・永田町の日枝神社などに奉職した後、戦後は材木商などを手掛けた異色の経歴の持ち主です。'57年に代ゼミを始めてからは、予備校後発組ながら、時に過激すぎると批判されるほどの大胆な戦略で一気にのし上がってきた。

地方進出時には絶対に地元の一等地に校舎を作るという方針を立て、相場の倍の価格を出してでも土地を購入したり、浪人生に潤いを与えたいと考えて、受付にミスコン出身のきれいどころを並べたりと、『武勇伝』には事欠きません。

そんな高宮さんが'09年に亡くなられた。そこから代ゼミの経営に変化が起きたように思います」(元代ゼミ講師)

大手予備校の代々木ゼミナールが窮地に陥っている。

代ゼミはこのほど、全国27の校舎のうち、仙台、池袋、横浜など20校舎を閉鎖、一部の全国模試も廃止するなど事業を縮小して、同時に40歳以上の職員の早期退職を募集すると発表した。

代ゼミ側はその理由として、「少子化にともなう受験人口の減少」や「現役志向の高まりによる浪人人口の減少」などの外部要因を挙げたが、詰まるところは経営陣が先を読めていなかったため、事業縮小に追い込まれた形といえる。

現在、代ゼミを運営する学校法人・高宮学園の理事長を務めるのは創業者の息子である高宮英郎氏。日商岩井(現・双日)勤務を経て、代ゼミ入りした「二代目」である。

「代ゼミは発表に先立って、高宮英郎氏名義で、校舎を集約する旨を伝える文書を講師たちに配っていますが、その文面がまさに代ゼミの現状を象徴しています。『先生のご理解とご協力を切にお願い申し上げます』と書きながら、一方で、生徒や保護者に説明するまで、『ご他言なきよう』と釘を刺しているのです。

経営陣が現場の講師を信頼しておらず、経営と現場の距離が離れている証拠です。ライバルの河合塾は講師や職員が経営陣と一緒にカリキュラムを考えたり、現場が経営方針を提案するなど、彼我の差は歴然。二代目はトップダウンの悪しき部分だけを継承してしまった印象です」(予備校業界に詳しいコンサルタント)

前出の元代ゼミ講師もこう指摘する。

27本部校職員:2014/09/19(金) 12:54:14
代々木ゼミナール「代ゼミ」の誤算 カリスマ経営者が死んだ後に②

「先代の高宮行男さんの時代に、経営と現場をつないでいたのは、行男さんの実弟で副理事長を務めていた竹村保昭さんでした。竹村さんは人間味のある人で、先代の突拍子もない指令に現場が苦労していると、わざわざ電話をかけてきてねぎらってくれることがありました。そんな家族的経営が行われていたので、講師陣、職員の結束も固く、先輩講師が若手にノウハウを教えてあげるなどしていた。

現在トップの英郎さんを支えているのは、先代の孫で、現在副理事長の高宮敏郎さんですが、二人ともビジネスライクな人で、先代時代のような役割分担はできていない。さらに経営が苦しくなると講師同士の競争も激しくなって、先輩が後輩を教えるという文化も失われていった。別の言い方をすれば、経営陣が講師陣をうまくマネジメントできなくなっているのです」

『講師の代ゼミ』と呼ばれるほどに優秀な講師陣を揃えていることが代ゼミの売りだったが、そこが劣化したことが、経営悪化の一因になったのは間違いない。

「二代目」の苦悩

カリスマ亡き後に、経営が一気に瓦解する—。これまで数々の企業が経験してきた危機に、代ゼミはいま直面しているといえる。

特にカリスマが長く君臨すればするほど、後を継いだ者が背負う「十字架」は重くなる。

「二代目の高宮英郎さんは、決して手をこまねいていたわけではありません。理事長に就任してから難関中学校受験で圧倒的な実績を持っていた『SAPIX小学部』を買収するなど、先を見据えた経営に舵を切っていました。ただ、ターミナル駅の一等地に巨大校舎を構えて、大部屋に何百人も収容して授業を行うという代ゼミスタイルが時代遅れになる中で、転換が遅れてしまったのもまた事実。それは先代が築き上げた成功モデルを大きく変えるのをためらったからかもしれない。結果、自宅の近くにあって、手取り足取り講師が教えてくれる小規模型・個別指導型の塾に客を奪われていった」(大手予備校講師)

創業者の高宮行男氏は'04年に体調を崩してから、手術を繰り返す生活を送っていたが、術後は常に現場に復帰するなど、92歳で亡くなるまで「現役」に徹した。結果としてそれで継承が遅れ、代ゼミの経営が後手に回っていく一因となった。

そんな代ゼミを横目に見ながら躍進したのが、「今でしょ!」で有名になった林修氏を講師として抱える東進ハイスクールで知られるナガセだった。

「ナガセが台頭してきたのは少子化によって受験生が減り始めてから。まさに肥大化した代ゼミが対応できない、小回りの利く経営で代ゼミを追い込んでいったといえます。

ナガセはファミリー層の多い住宅街の駅近に小規模の校舎をフランチャイズで増やしていき、いまでは京王線や多摩地区の沿線には一駅ごとに教室があるといわれるほどに拡大。生徒は個別のブースで映像化された講義を視聴するスタイルですが、担任が生徒の進路指導を行うなどこまめなケアも充実している。これが、浪人してまでもいい学校に行く必要はないと考える『デフレ時代の生徒』に受けた。自ずと大規模教室で商売する代ゼミは客を奪われていった」(森上教育研究所の後藤健夫氏)

28本部校職員:2014/09/19(金) 12:55:18
代々木ゼミナール「代ゼミ」の誤算 カリスマ経営者が死んだ後に③

三大予備校と呼ばれるのは代ゼミの他に駿台、河合塾だが、代ゼミはこうしたライバルにも後れを取るようになっていく。かつて代ゼミ、河合塾で講師を務めた経験もある森川展男・近畿大学教授が言う。

「私が'90年代前半に河合塾の理事と飲んだとき、彼らは『ドーナツ化現象が進む中、ターミナルの巨大な教室よりも沿線の各駅に〝衛星校〟をきめ細やかに配置するのが重要だ』と言っていました。彼らは人口動態を知りつくし、その影響がどう出てくるかを完全に読み切っていたのです。しかも、河合塾は早くから個別授業や少数精鋭の講師陣を組み上げて、教室もパーテーションで仕切るなどして対応に動くのも早かった。

代ゼミの経営陣も少子化時代が来ることはわかっていたが、対応が大きく出遅れた。カリスマ理事長の高宮行男さんが亡くなられた後に、経営力に陰りが見えてきたのが原因でしょう」

不動産業者になる日

こうした流れと並行するように、「'90年代初頭に30万人いた浪人生は、今では12万~13万人に激減。さらに、学生はリーマン・ショック後、学費が安い国立大学や就職に強い理系学部を狙う傾向を強めていった。多くの学生が、国立・理系に強い駿台や河合塾を選ぶようになり、私大・文系に強い代ゼミのニーズが急速に失われた」(亀井信明・高等教育総合研究所代表)。

代ゼミの成長の源泉であった「一等地に校舎があるブランド力」だけでは生き残れない時代へと急速に流れは変わっていった。そうした変化を読み切れず、対応も遅れるという誤算が積み重なった時、代ゼミの経営はいよいよ窮地に追いやられていたというわけだ。

「事業縮小が発表されてから代ゼミの本部が入る代ゼミタワー(東京都渋谷区)に行ってみたら、パンフレットが置いてあって、そこに『池袋校リニューアルOPEN』と書かれていた。今回の事業縮小で池袋校は閉鎖が決まっているわけで、大々的に宣伝している場合じゃないだろうと……。代ゼミ内部が今回の事態にいかに対応しきれていないか。代ゼミの経営の実情を見た気がしました。

このタワーは、地上26階建てで、18階から25階は学生寮になっています。まさに代ゼミの『総本山』といったビルなのですが、今後、どれだけ集客ができるのかと想像すると、どこか不気味な気持ちにすらなりました」(予備校関係者)

年間に何十万人という現役生や浪人生が通い、夏期・冬期講習だけに参加する生徒なども含めれば、年に100万人以上が代ゼミの門を叩く。「われらの代ゼミ」はこれからどうなってしまうのか。

「実は代ゼミの経営が危ないという話が浮上してきてから、代ゼミは駅前の一等地に優良な土地を抱えているので、いずれ不動産業に転身するのではないかという声が業界内では出ていました」

そう語るのは、大手ゼネコン幹部である。実際、代ゼミは校舎跡地などを活用した不動産経営にすでに乗り出している。

29本部校職員:2014/09/19(金) 12:56:52
代々木ゼミナール「代ゼミ」の誤算 カリスマ経営者が死んだ後に④

たとえば、京都市下京区の烏丸通の一等地にある代ゼミ京都校の別館は4年前ホテルに改装されたばかり。一人一泊2万円以上の宿泊プランが並ぶ高級ホテルに生まれ変わっている。

3年前には東京・代々木駅近くの校舎跡地に「代々木ヴィレッジ」というカフェやバーを中心とした商業モールが開業。音楽プロデューサーの小林武史氏などが事業に関わり、足を踏み入れると、女性客でにぎわっている。

代々木ヴィレッジが開業したのと同じ年には、札幌市内の代ゼミの寮を北海道大学に1棟まるごと賃貸する事業も始めているのだ。

「京都のホテルにしても、代々木ヴィレッジにしても、代ゼミ側が事業主と賃貸契約を結んでおり、代ゼミ側には定期的に収入が入るモデルです。地方では、1年ほど前に代ゼミ小倉校の売却が打診されたようだと話題になったこともあるほどに、代ゼミ物件は不動産業者やゼネコンが目を光らせている注目案件なのです。学校法人ですから簡単に土地は売却できないはずですが、今回、閉鎖となる地方の校舎の不動産をどう利用するかが、今後注目を集めるでしょう」(前出の大手ゼネコン幹部)

迫る「2021年」問題

ある大手デベロッパー幹部によれば、「過当競争で斜陽産業化した予備校ビジネスから撤退して、これからまた盛り上がりを見せる不動産事業に転換するとは、代ゼミの経営者は英断を下したという声も出ているほど」というが、これまで代ゼミを支えてきたのに早期退職を迫られる講師陣にとっては聞きたくないような話だろう。

「いずれ代々木ゼミナールという看板を下ろす日が来るのではないか」と言うのは、大学通信の安田賢治・常務取締役だ。

「代ゼミが買収したSAPIXが今後の経営のキーになるでしょう。代ゼミは難関大学の現役突破を目指す塾に『Y-SAPIX』という看板を掲げており、すでに経営の本丸はこちらに移っている。つまり、今後は浪人生ではなく現役生を中心とした経営に舵を切っていくのです。東大に合格できる生徒を中学から囲い込んで育てていき、東大や難関医学部などの合格実績を作ることで、ブランド価値を高めていく方向性です。となれば、浪人生を指導する従来の『代々木ゼミナール』という看板を下ろす日が来てもおかしくはない。本来はもう少し早くシフトすべきだったのでしょうが、ついに代ゼミがドラスティックな改革に乗り出したともいえます」

とはいえ、現役指導では前述したナガセがすでにブランド力を確立しており、いくら代ゼミが新機軸に経営資源を投入したとしても、そう簡単に集客を増やせるとは限らない。

「さらに、2021年度には大学入試改革が始まります。中教審が先日出した素案は、知識の偏重、つまり詰め込み型の受験勉強を否定しています。偏差値もなくなるでしょうし、今後は入学が容易で卒業が難しい欧米型の大学化が進む可能性もある。となれば、従来の塾は存在そのものが必要なくなってしまうのです。

明治維新のような大改革が受験産業を襲うわけで、受験産業ではこれから想像もしないようなガラガラポンが起こるでしょう。いますぐにでも、この対応に取り掛からないと将来の『生存』は約束されません」(代ゼミや東進ハイスクールで講師を務めた経験がある、水王舎代表の出口汪氏)

代ゼミは様々な誤算を抱えながらも、いまようやく重い腰を上げて改革に乗り出した。しかし、本当に厳しい時代が来るのはこれからなのである。


「週刊現代」2014年9月13日号より

30本部校職員:2014/10/03(金) 22:00:50
秀英予備校が17校閉鎖・統合 2015年3月末で
2014/9/30

 静岡県を中心に学習塾を展開する秀英予備校は30日、7道県にある小中学生向けの17校舎を2015年3月末で閉鎖・統合すると発表した。全校舎数(9月末時点)の約1割に相当する。生徒の減少や同業との競争激化などで採算が悪化しており、不採算の校舎を整理する。

 予備校大手「代々木ゼミナール」を運営する高宮学園(東京・渋谷)が校舎の7割超を閉鎖することを決めており、学習塾・予備校の苦境が浮き彫りになっている。

 秀英は静岡県や愛知県など6道県の13校舎を閉鎖し、静岡、神奈川両県の一部と三重県にある4校舎は近くの校舎に統合する。11月から生徒と保護者に閉鎖と統合の説明を始める。従業員は他の校舎などに配置転換する。

 校舎の閉鎖などに伴い2014年4〜9月期に4億5600万円の特別損失を計上する。15年3月期通期の最終損益は7000万円の黒字を計画しているが、赤字に転落する公算が大きい。

 秀英予備校は1977年に創業。11道県で学習塾を展開しており、9月末時点の校舎数は257、生徒数は14年3月期の平均で約3万5千人いた。小中学生向けの集団授業を主力とするが、少子化による生徒数の減少などで14年3月期まで2期連続で最終赤字を計上。今年3月まで役員報酬を減額していた。

 最近は配信した授業の映像を見ながら学習する「iD予備校」への校舎の転換を進めている。フランチャイズチェーン展開も広げる方針だ。

31:2014/10/08(水) 02:32:40
佐々木大尭(早稲田大学出身)の父親は鴻巣高校・城西大学出身の馬鹿。高校も大学も三流の父親なんだって(笑)。佐々木大尭は「城西大学を馬鹿にしてるのを聞くと気まずい。」とか言ってた(笑)。


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