小説遊☆戯☆王・デュエリストクラブ - 1240590006

1：文芸創作学科の大佐：2009/04/25(土) 01:20:06: Ｆに便乗して俺も小説に挑戦してみた！
わあっ☆イタい人がいるよお♪
20：氷帝Ｆうす：2009/04/28(火) 08:03:14: 結局ユーマはデッキ公表なしか(笑)

てか赤沢よりヒドいな(笑)

もっと続き読みた～い
21：大佐！：2009/04/28(火) 08:29:02: ＞Ｆｳｽ

おーえんどーもー。…む、いかん、ガラスの喋り方がうつった(笑)

しょうがないよ、ゆーまだから(笑)
しょうがないよ、ガラスだから(笑)

俺も遊菜ちゃんとコラボデュエルさせてみたいし、もうちょい書いてみるよ！
22：サイクル：2009/04/28(火) 22:14:55: ナニィ！？ユーマはプロローグで完結させるには惜しすぎるキャラだろｗ
続き期待してるよー＞＜
23：サイクル：2009/04/28(火) 22:15:26: ユーマのデッキはエーリアンと予想（ユーマだけに
24：大佐：2009/04/28(火) 22:49:47: ＞サイクル

コメありがとう！一部のご好評もいただけたとあり、こちらとしても頑張って続投します!(b^ー°)

違うよ、アマゾネスだよ(笑)
25：大佐：2009/05/01(金) 20:07:14: ゆーまのでっき何にしよー。思いつかない(笑)
26：さ：2009/05/02(土) 17:34:38: 何故か大鉄のイメージが離れない…ｒｙ

ノ「あえてのビーストデッキ」
27：たいちゃ：2009/05/03(日) 00:03:22: 『部員を増やしたい』
唐突に、ガラスがそう言った。狭い空き倉庫の中には３つの人影。ガラスとガクとユーマだ。
『もともと非公式部活なんだろーがよ。それに、部員が増えるってこたあ俺がデュエリストだと知る人間が増えるってことじゃねーか！それだけは断じてならねーぜ…！』
ユーマは２年にしてこの辺りをシメる不良グループのリーダー。このデュエリストクラブ、通称Ｄ部に入部して何週間か経ってはいるが、それでもお忍びなのだ。
『おまえの意見は聞いてないんだよー。このハゲ』
『んだとォ！またハゲ呼ばわりかてめえは！』
『それならばななだ。このばななやろう』
『まあまあ二人とも…』
二人の仲裁に入ったのはガクことマナブ。知的にメガネがキラリズム、な２年の男子。ガラスのイトコにあたる。
『なんだか僕らの学年でも、放課後に教室でデュエルしてる人とかいるみたいですよ。誘えば案外集まるんじゃないですかね』
『じゃ連れて来いよまなぶー』
『いや…友達でも知り合いでもない人らだから。でも、なんだか女の子もいるみたいですよ』
『なに!?』
ガラスの目つきが変わった。
『よしまなぶ、その女の子を連れてこーい！引きずってでも、弱味を握って脅してでも連れてくるんだー！』
『無理言わないでくださいよ』
『そうだぜ！女なんて入ったら俺は…俺はああああ！』
ユーマは女性に耐性がないのだ。
『私だって女の子だい』
『お前が女だとは認めねー！ダップンを連呼するヤツは断じて認めねー！』
『ひどいやー。まなぶー、ハゲがいじめるよー』
『よしよし…(苦笑)』
こうして無駄話をしばらくしてから何度かデュエル。それでＤ部の１日の活動内容は終わる。
しかし、そんなＤ部の扉の前に暗影を落とす人影が二人…

『さあ…行くよ』
『はい、兄上』
男女の小さな声が廊下に響く。
瞬間、校内でも知る人ぞ知るＤ部の隠れ活動室の扉が開け放たれた。
28：大差：2009/05/03(日) 01:25:30: 唐突に開け放たれたＤ部の扉。全員がその方向へと目を向けた。
『ハニーぃぃいい！迎えにきたよぉお！』
そして開口一番、そこに立つ長髪の男子生徒が叫んだ。学章を見る限り、３年生らしい。
『げ。ヤなヤツが来ちゃった』
『今日こそは、ボクのハニーになってもらふよ、硝子クン！』
見た目がキザなら中身まで。とことん歯の浮くセリフを並べ立てるキザな男。
『人はヤツをばかと呼ぶ…』
『はっはっは、そうやって口の辛いことを言うのも、照れ隠しだってわかってるんだよ硝子クン！さあ、協会へ行こう！ボクらのウェディング・ベルが聞こえるじゃないか！』
『違った。単にイっちゃってるダップンやろうだった』
ガラスはさらりと返す。
『またあなたですか…』
ガクが疲れたように言う。どうやら、ここに何度か現れる害虫みたいなものらしい。
『野郎はシャーラップだ！…さあ、硝子クン、ボクとデュエルだ！ボクが勝ったら今日こそ、キミをゲッチュ☆させてもらふよ！』
『うわあ、相変わらず気持ち悪いなあこいつ。ゆーま、追い出せー』
言われてユーマがずいと前に出る。キザ男を正面から睨み付けるが、彼の眼力をキザ男はものともしない。
『ボクの目にはもう、キミ以外は映らないんだよ硝子クン！野郎なんてもってのほか！』
『なめてんのかてめえ！』
『ん？なんだろう、幻聴かな？なにも見えない聞こえな～い』
『よし、てめえは殺す(;`皿´)』
その時、キザ男は後ろを向き、そして前に向き直った。その際、彼の後ろに隠れていた一人の少女を自分の前に立たせる。ショートカットの、清潔そうな少女だ。学章は一年生のものである。
『お…女ァ!?』
『キミが硬派ぶってるだけで女性に弱いという男の風上にも置けぬマダオ(まるで・ダンディズムのカケラもない・男)だということは調べがついているのだよ。さあ行け雛呼(ひなこ)！その男を黙らせろ！』
『き、きたねえぞ！お、お、おい！こっち来るな！わ゛ー！(◎□◎)』
ヒナコと呼ばれた少女によって、不良グループのリーダー・ユーマは撃沈した。ただ彼女はユーマに接近しただけだったが。
『さあ邪魔者は消えた！この六道飛鳥(ろくどうあすか)との恋のデュエルにカモンゲッチュ☆』
この男は六道飛鳥というらしい。つまり妹らしき少女は六道雛呼というわけだ。
『いやだ』
『なんですと！』
29：たいちゃ：2009/05/03(日) 03:15:00: 『そんな…ボクとのデュエルがいやだって言うのかい？つまりそれは…遠回しのイエス！』
『ちがわいぼけー』
どうやらこの飛鳥という男、通常の人間とは根本的な部分で違うらしい。頭が悪いと言えばそこまでだが。
『だっておまえ、何度となく挑戦して一度も私に勝ったためしがないじゃないか。しかも、自分が勝ったら私を貰うとかほざいておきながら自分が負けても賭けの対価を払わないときた。そりゃあ海のごとく寛容な私の心をもってしてもおまえなんかとデュエルしないよこのワカメ頭めー』
『ああ…そのトゲのある言葉遣いが…イイ…っ』
『うっわ、ほんとに気持ち悪いなあおまえこのウジムシ頭』
十分彼女も常人とは別次元の存在だが、そこは気にしてはならない。
『そうさ、だからこそ今日は我が妹・雛呼を連れて来たのだよ！』
『はあ？』
『つまり、ボクが負けた時には妹をあげよう。ってことサ』
『よし、そのデュエル乗ったー！』
『マジですか先輩！(°□°;)』
当の妹・雛呼は先ほどから飛鳥の後ろに隠れっきりである。
『私は本気と書いてマジだぞまなぶ。ちょうど好きに脱がしたりして遊べる女の子の部員が欲しいと思ってたしー』
『用途がギャグでもリアルでも犯罪級ですよ先輩。…とりあえず、負けたりだけはしないでくださいよ？』
ガクは多少心配そうだ。それもそのはず、もしも飛鳥の言うような状況になれば、ガクと飛鳥は親戚になってしまう。この阿呆とだけはこれ以上お近づきにはなりたくない。
『話は決まったようだね！では闇のデュエルといこうじゃないか！』
『どんとこいワカメ頭！』

デュエルスタンバイ！

『ボクの新たなデッキをお見せしよう。さあボクに…釣られてみる？』
『おまえなんか変な天使でっきでぎゃふんと言わせてやるー』
ジャンケンはガラスの勝ち。ガラスの先攻ドローからデュエルが始まった！

乞うご期待！
30：氷帝Ｆうす：2009/05/03(日) 07:25:01: 飛鳥いいわ～

どっちが勝手も面白い展開になりそうだ。
31：大佐。：2009/05/03(日) 14:28:06: 『私のターン、ドロー』
ガラスの一言からデュエルが始まった。
『《ウィクトーリア》を召還。リバースカードを一枚セットしてターンエンド』
ガラスの手札には《オネスト》があった。たとえ1800以上のアタッカーが出ても恐れはない。
『ボクのターン、ビューテホードローイング！』
無駄な動作付きで飛鳥がドロー。
『ボクは手札から《アトランティスの戦士》を捨てることでデッキから《伝説の都アトランティス》をサーチして発動。おまけに《フィールドバリア》でフィールド魔法をロック！《サブマリンロイド》を召還し自身の効果でダイレクトアタック、800ダメージを与えダメージステップ終了時に自身を守備表示とする！ティスの効果で守備は2000、キミのウィクトーリアでは超えられない！リバースカードを一枚セットしてターンエンドさ』
モンスターがありながら、ダイレクトダメージを負ってしまった。前からいやらしいデッキを使ってくる男だったが、新デッキとはよく言ったもの、かなりレベルを上げてきている。
『私のターン、ドロー。《マンジュ・ゴッド》を召還し効果でデッキから《エンド・オブ・ザ・ワールド》をサーチ、発動。フィールドのマンジュとウィクトーリアを生け贄に捧げ《破滅の女神ルイン》を儀式召還』
2300の儀式モンスターが降臨する。今の環境にあってシンクロではなく儀式を使用する点において、このデッキは『変な天使でっき』と本人が命名したのだ。
『ルインでサブマリンロイドを攻撃、破壊。戦闘破壊によりルインは二回攻撃が可能になる。ダイレクトアタック！』
『おおっと！リバースカードオープン《竜巻海流壁》！フィールドが『海』である限り、攻撃モンスターからの自分へのダメージは０になる！もっと愛を込めないと、ボクには届かないよ！』
『なんだそんなもの。チェーンしてリバースカードオープン、《王宮のお触れ》で無効化。巻き戻してルインでダイレクト、2300ダメージ』
『ぐっはああ！これがキミの愛の重さ…ッ。ゾクゾクするよ！』
『いや…ほんとにその気持ち悪さにはゾクゾクするからやめて欲しいなあ、なんて』
息詰まる攻防である。ガラスがターンをエンドし、飛鳥がドローする。
『ボクは《水陸両用バグロスMKｰ3》を召還し《団結の力》を装備！攻撃力2500で効果によるダイレクトアタック！ターンエンド！』
これでライフはガラスが4700、飛鳥は5700となる。
32：大変大佐(大変態さ)：2009/05/03(日) 15:05:57: 『おっとすまない、硝子クン。やはりエンド前にこれだけ張らせてくれたまへ、《レベル制限Ｂ地区》！』
『ちくびか…ドロー』
これでせっかくのオネストも宝の持ち腐れと化した。手札には状況を打開するカードがない。今一つである。
『まずい…エンド』
『ボクのターン！ドロー！サブマリンロイドを再び召還！ダイレクトで800ダメージ。更に団結の力で攻撃力が3300の化け物と化したバグロスでダイレクト！これでキミのライフは600しかない！さあどうする、どうする、どうする!?大人しくこの辺で、ボクとチャペルへ向かおうじゃないか！』
『くそ…先輩、ファイトです！』
プレッシャーをかける飛鳥と、エールを送るガク。飛鳥の後ろに隠れっきりの雛呼。
『負けるわけにはいかないな…雛呼ちゃんを奴隷人形にするためにも！ドロー！』
『先輩！気合いの入れどころが違います！(°□°;)』
ガラスはドローしたカードを眺める。飛鳥は勝利を確信した表情である。
『勝ち誇るのはまだ早い。ワカメ頭、このターンでお前のライフ5700、削り取ってやる。《光神化》で《アテナ》を手札から特殊召還！攻撃力が1500以下となるので《地獄の暴走召還》発動！アテナをフィールドに３体並べる！』
『強がりはよしたまへ！ボクはバグロスを３体並べる。これで団結の力を装備したバグロスの攻撃力は5000だ！ＦＧＤだ！』
『アテナ１体の特殊召還時に最初のアテナの効果で600ダメージ。アテナもう一体の特殊召還時に２体のアテナの効果で1200ダメージ。アテナ１の効果でルインを墓地に送り墓地のウィクトーリアを蘇生、アテナ３体で1800ダメージ。アテナ２の効果でウィクトーリアを墓地に送り墓地のルインを蘇生、1800ダメージ。アテナ３の効果でルインを墓地に送り墓地のウィクトーリアを蘇生、1800ダメージ！マイナス1500のオーバーキル！』
フィールド上を女神達が制圧する姿は圧巻であった。
『うああああああ!?ヒステリック・ラヴ・バイオレーショーン!?』
飛鳥の狂乱っぷりは更に圧巻であった。頭を抱えながら床を転がり回って飛んで跳ねてもんどり打って、最終的にガラスの顔面蹴りで完全に沈黙した。
『ぶい』
ガラスはガクにＶサインを作ってみせる。ここにＤ部の存続と彼女の貞操は守られた。ついでに飛鳥の妹・六道雛呼を新メンバーとして迎えて。

『俺また出番ナシ…？』
女性に撃沈されっぱなしの可哀想なユーマであった。
33：氷帝Ｆうす：2009/05/03(日) 19:46:29: 懐かしいコンボだなぁ～

てかユーマ引っ張るね(笑)
34：大佐：2009/05/03(日) 19:56:10: 儀式天使をアテナ型にしたら、案外動いたからね。こないだ地獄の暴走召還買ったし。

ユーマのデッキがまとまらないから…
35：氷帝Ｆうす：2009/05/03(日) 20:20:13: そのコンボを最初にやったのがフェニックスだね～

そして最初の被害者が俺のはず
36：フェニックス：2009/05/03(日) 21:20:48: じゃあ最初に使った俺から注意を・・・・・三体でたときのアテナのダメージ効果について・・・一体目を光神化でだしてそれにチェーンして暴走召喚を発動して三体出すわけだけど、このとき一体目が先にフィールドに出てるから２体目、３体目が特殊召喚されて６００ポイントダメージを与えますね。じゃあ２体目、３体目は？ってなるけど、暴走召喚で特殊召喚したモンスターは同時に特殊召喚される扱いだから２体目と３体目は同時に特殊召喚されてるので、効果は発動しません。つまり６００ポイントダメージだけなんですね。知ってて、小説のみの設定で書いたなら失礼・・・。
37：大佐：2009/05/03(日) 21:22:52: フェニちゃん注意ありがとう！
小説はしょせん小説として読んどいて(汗)
38：フェニックス：2009/05/03(日) 21:28:40: もちろんだとも(笑)（ビシっ）

実際のデッキで使ってるみたいだから、アドバイスとして受け取ってくれ（ビシっ）

天使族の効果処理とか分からなかったら聞いてくれて構わないよ(笑)
39：大佐：2009/05/03(日) 21:39:43: 》フェニちゃん

じゃあさっそく。
フェニちゃんは暴走召還と光神化、何詰みしてました？
40：フェニックス：2009/05/03(日) 23:06:47: 光神化３枚で暴走召喚は２枚だったな。
暴走召喚はアテナだけ狙うなら２枚でいいと思うよ。他に三体出したいモンスターがいるなら３枚の方がいいかな。

光神化はなにかと役に立つから３枚必須かな。
41：大佐：2009/05/03(日) 23:51:42: 》フェニちゃん

ありがとう！参考になったよ！
42：りさいくる：2009/05/04(月) 00:15:34: …駄目だ。もう飛鳥がCV:ウラタロスにしか聞こえない…。

それはそうと、うむ、そうだよね。
たしかにキャラもお話もデュエル構成も大事だけど、それを支えるのはキャラの個性の１つ、「デッキ」だもんね。
これを上手く考えるのは難しいな…－－；
　って、ますますユーマのデッキに期待がかかってしまうｗがんばｗ
43：大佐：2009/05/04(月) 18:45:10: てゆーかあれだ。
『放課後に教室でデュエルしてる連中(女の子もいるみたいですよ)』にはノータッチか(笑)

必死にリンク作ったのにっ(」゜□゜)」
44：氷帝Ｆうす：2009/05/04(月) 20:22:21: あれやっぱりリンクだっちんだ～

あの直後に２人が来たから何かごっちゃになちった(笑)
45：大佐：2009/05/04(月) 21:25:51: ＞Ｆｳｽ

六道兄妹にデュエル友達がいると思う？(笑)
46：氷帝Ｆうす：2009/05/04(月) 23:22:03: 妹には(笑)
47：さ：2009/05/04(月) 23:26:12: ガラスのアピールタイムかと思って普通にスルーしてしまったｗ＞リンク

飛鳥はリアルで対戦相手がいないからネットで相手探すけど態度のせいで荒らし扱いされてるイメージが（
48：大佐：2009/05/05(火) 00:37:19: 雛呼は何をするにも飛鳥の背に隠れっきりの超ブラコンだから、一人では何もできません(笑)
どれくらい何もできないかって、一人で通学ができません。

飛鳥は妹さておきガラス一直線の超ラヴマシーン(笑)
いわゆる保坂病患者。

みんな飛鳥を煙たがる＝雛呼にも誰も寄り付かない＝デュエル相手は兄妹のみ。
49：ゴリマッチョ(大佐：2009/05/07(木) 23:07:22: 『ではまず雛呼ちゃんの自己紹介から今日の部活を始めよー』
ガラスの声で全員が一斉に雛呼に向き直った。ワカメ頭こと六道飛鳥との決死のデュエルの翌日である。
『あ…あの…』
いつもは兄・飛鳥の背に隠れっきりの彼女であったが、今は飛鳥はいない。ガラスとの闇？のデュエルの代引きとして、彼女は半ば強制的にＤ部の部員とされたのだ。衆目にさらされるのが苦手なのか、今は地震の時よろしく机の下に潜っている。
『出てこんかーい』
ガラスが雛呼から机を奪い取った。非道である。
『雛呼ちゃんよ、キミのあんちゃんは私との闇のでゅえるに負けたんだ。その抵当にキミを残してね。つまりキミはもう私の肉奴隷…もといＤ部の部員なのだよー！』
ガラスが高らかに笑う。外道である。
『…おい。このバカは放っといていいから、行きたきゃ行っていいんだぜ』
涙目になっている雛呼に対し、ユーマがそっぽを向きながら言い放つ。
(ユーマ君…やっぱりキミはいい人なんだね…！)
ガクがそう思った瞬間、ガラスが口を挟む。
『おいユーマこのゴリマッチョ。おまえただ女の子増えるのが怖いだけだろハゲー』
『ゴリマッチョってなんじゃボケェ！』
そうこうするうちに、雛呼はまたも机に潜ってしまった。内向的なのもここまで来ると病的である。
『じゃ、じゃあさ、六道さんがこの中の誰かとデュエルして、その結果で入部を決めるのはどうかな？ね？平和的にさ』
相変わらず二人の口喧嘩の仲裁に入るのはガクだった。二人はしぶしぶ納得し、目線を向けると雛呼も小さく頷いた。この時ガクは心の中で呟いた。ナイスフォロー、僕！
『じゃ、誰とデュエルするかは雛呼ちゃんに選ばせてあげよー。ちなみに私ならデュエルの後もベッドまでアフターサービスはばっちりだぞー』
『先輩、そんなアフターサービスいりませんから(-.-;)』
その会話の途中でも、雛呼の頭は高速で回転していた。まず最初に、ガラスを見る。
『…兄上のカタキ…変態…兄上のカタキ兄上のカタキ変態の兄上変態…』
次にユーマ。
『…怖い…ゴリマッチョ…ハゲ…？』
そしてガク。
『…まとも…優しい…メガネ…』
この人しかまともにデュエルできる人はいない。雛呼の脳内コンピューターはそう演算した。彼女はおずおずと手を伸ばし、上目遣いにガクを指差した。
『僕だね？それじゃ、お手柔らかに』
挨拶を交わしながらガクは自分のデッキケースを手に取る。
瞬間、彼のメガネが怪しく光った。
50：氷帝Ｆうす：2009/05/08(金) 00:05:20: ひなちゃんは是非とも華花と共演させたいね～(笑)

次回のデュエルが気になります！！！
51：大佐ッチョ：2009/05/08(金) 00:31:51: ＞Ｆうす

なるほど、そこであえての華花か(笑)
たのし過ぎるなそれ(o^∀^o)
52：大佐：2009/08/20(木) 00:27:38: ヒマを持て余した糞野郎が、自分の立てたスレの尻拭いをするために小説の続きを書く気になってきたそうな…

sageつつもひっそりとな！
さて、誰が最初に気付くかしらん
53：大佐：2009/08/20(木) 01:13:34: 『僕のターーン！ドロー！』
先攻を取ったのはガク。黒縁眼鏡を怪しく光らせて、彼は力強くデュエルの開始を告げる。普段の大人しいガクはどこへ吹っ飛んだのか。
『僕は《次元の裂け目》と《魂吸収》《エクトプラズマー》を発動！《異次元の生還者》を召還し、カードを一枚セット！エンドフェイズ、生還者をプラズマーで飛ばして900ダメージ！僕は魂吸収により500ライフを回復する！ターンエンド！』
怒涛の一ターン目である。ユーマは狐につままれたような顔をしていた。
『出たなー、まなぶ鬼畜モード』
『ガクの野郎…次元だと…！』

当の雛呼も困惑を隠せず、小さな声で自分のターンを告げてからドロー。おずおずとデュエルを進める。
『…あ、《悪夢の拷問部屋》発動…《デスメテオ》で1300ダメージ…。カードを二枚セットして《レベル制限Ｂ地区》を発動しま…』
『おっと、罠発動《魔宮の賄賂》！Ｂ地区は使わせない！』
一枚ドローした雛呼は手札から《光の護封剣》を発動、ターンをエンドする。
動けないガクはまたもやプラズマーで生還者を飛ばし、ダメージと回復をかせぐ。しかし雛呼はドローゴーでまたガクのターン。護封剣が切れるまで同様のターン展開で、両者のライフはガク8700、雛呼4400と引き離される。
護封剣も切れ、モンスターが何もない雛呼に対し、ガクのフィールドにはもう一体の生還者が出されていた。
『わ…私のターン…。拷問部屋をもう一枚発動、《サイクロン》で次元の裂け目を破壊し、《ファイヤー・トルーパー》を召還、リリースして1600ダメージ…ターンエンド』
『ち…全体除外カードを突いてきたか…』
ガクのドローカードは《コアキメイル・ベルグザーク》、相手にモンスターこそいないものの、通れば生還者２体と合わせてゆうに4400を超える。
『ベルグザークでダイレクト！』
『…と、罠発動、《グラヴィティ・バインド》』
『しまった…誘われたか。ターンエンド！』
エンドフェイズ時に生還できない生還者を飛ばして900ダメージ、更にベルグザークの維持のために手札の《ＤＤアサイラント》を見せる。
『エクトプラズマーにチェーンで、えと、《自業自得》…。2100ダメージ…》』
しかし雛呼はその隙をも突いてくる。除外と回復を失ったガクのライフは5000まで削られた。
『私のターンで…ドローします…』
雛呼の手が動いた。その手札から放たれたのは《死者蘇生》だ。
一体何を出すのか!?
54：大佐：2009/08/20(木) 02:14:19: 『この局面で死者蘇生!?互いの墓地にはファイヤー・トルーパーと異次元の生還者しかいない！ファイヤー・トルーパーで単発ダメージを稼ぐつもりかい!?』
案の定、雛呼は自分の墓地からファイヤー・トルーパーを蘇生する。
『ファイヤー・トルーパーを蘇生してリリース…1600ダメージ…更にファイヤー・トルーパーを通常召喚してリリース…1600ダメージ…
『く…残り、1800か。しかし、このターンじゃ終わらないぞ！』
『あの…カードを一枚セットして…エンドです…』
グラヴィティ・バインドこそあるものの、雛呼のフィールドにまたモンスターはいない。突破すればガクのモンスターのダイレクトのみでデュエルは終わる。ガクは渾身のドローをした！
(勝ったァ…《サイクロン》だ…！思い通り…思い通り、思い通りぃ！)
『あの…ごめんなさい…』
しかし、月…ではなくガクがメインフェイズに入るよりも早く、雛呼が口を開いた。
『リバースカードオープンで…えと…《仕込みマシンガン》を…発動したいんですけど…』
『…はい？』
仕込みマシンガン…通常罠。相手フィールド上のカードと相手の手札を合計した数×２００ポイントダメージを相手ライフに与える。フリーチェーン可能なバーンのお供である。
ガクの合計カードは８枚、通常なら１６００ダメージでガクのライフは２００残る…。ただし相手フィールド上に悪夢の拷問部屋が、ましてや２枚もあったりしなければ。の話で。
『２１００ダメージ…です…』
『罠だ…これァ罠だああぁ!?(粉☆バナナァァァ!?)』
雛呼のウィジャ板のごとき死の宣告に、ガクは阿鼻叫喚を上げる。
『まあ、仕込みマシンガンは罠だねー。これ以上ないくらい罠だよ、この局面では』
ガラスは一人でにんまり。ユーマは一人で呆然。
誰もが嫌がる次元デッキも、刺さらなければどうということはない。ここに、雛呼の完全勝利が決まった。

『やられたねー、じゃあ雛呼ちゃん、約束だから部員にならなくてもいいよー。めっちゃ口惜しいけど』
デュエルの後、ガラスが言った。ガクは部室のスミで体育座りで何事か呟き続けていた。ダークシグナーにはなるなよ、ガク。
『あの…私…やっぱり入部してみても、いいでしょうか…？』
雛呼の言葉に、皆が目を丸くした。
女子部員の増加に恐れる女が苦手な不良、リベンジに燃える真面目と鬼畜の二重人格者、そして我らが変態部長。
彼らの祝福？を得て、六道雛呼、堂々の入部！
55：馬鹿作者：2009/08/20(木) 02:15:35: しまった、早速スレをsageるの忘れた(笑)
56：糞馬鹿作者：2009/08/20(木) 02:18:02: あざけり笑ってスルーしてくれｗｗ
57：糞大馬鹿作者：2009/08/20(木) 02:45:48: しかも雛呼のセリフのダメージ計算間違えとる。救いようがねえ
58：投げっぱなし　さ　くしゃ：2009/08/20(木) 03:12:38: 更新・・・だと・・・！！？
59：ユッキュン＠仕事・・・：2009/10/20(火) 19:06:25: 仕事の息抜きにＳＳを読むのがさいきん楽しいので
ＳＡＧＥつつこっそり続投をねがってみる。
つーづーき　つーづーき　つーづーけー　つづけろー♪
60：大佐：2009/10/24(土) 23:08:47: 『ガラス君、よくも我が妹・雛呼をたぶらかしてくれたね！かくなる上はこの六道飛鳥、満を持して入部させてもらう！』
『何しにきやがったんだこのバカワカメ頭ー。三回死ねー』
Ｄ部の部室(非公認)である階段下倉庫のドアが、急に開け放された。そして室内に踏み込むなり愛の叫びを上げたのは、学内一の変人と誉れ高き六道飛鳥である。
間髪入れずにガラスの辛辣な台詞も聞こえたが、無論、年中フォーリンラヴ男・飛鳥には届いていない。
『ああ…雛呼、我が妹よ！僕は悲しいよ！雛呼まで、僕から離れてしまうのかい…お前まで僕から離れてしまったら…僕は…僕は…っ』
『お兄様…』
飛鳥は部屋の隅にいた雛呼を認めると、まるで目薬のような涙を流しながら彼女を説く。兄貴依存症の抜けきっていない雛呼はしどろもどろ。
『僕はっ、誰と決闘すればいいんだああああああっ！』
『つまりダチいねーんだこいつ』
そして、ユーマまで辛辣な一言を吐いた。この間まで一人デュエル万歳な不良だったくせに。
61：さ：2009/10/28(水) 01:13:40: 仲間に入れてあげようぜｗｗｗｗｗ
62：ｓ：2009/11/01(日) 17:23:01: そういうユーマまで最近までデュエル仲間いなかったじゃねーか！
という二段オチだったのか
63：大佐：2009/12/03(木) 17:43:08: きっともう誰も気にも留めていないであろうここで密かに告知をしようじゃないか。
現在、サイバー・ドラゴンを愛するが故に、新作ＳＳを執筆中。

あまりＳＳで脚光を浴びない機械族を中心としたストーリーになるかと。
ふひひ。
64：さ：2009/12/05(土) 16:11:36: 5月→8月→10月……
再開期間は3ヶ月と2ヶ月を繰り返しているとするならばっ……

次の再開は……1月……ッ！！
65：名無しさん：2010/02/27(土) 16:58:44: 更新しろー
66：名無しさん：2010/02/27(土) 21:46:12: なぜageたしｗ
67：名無しさん：2010/02/28(日) 02:11:07: ゆうまはいい人物設定だと思うんだ（´・ω・｀）
68：名無しさん：2011/01/27(木) 00:54:41: 『ユーマ！ユーマって書いてありますよ！ｗ』
『ついにアニメデビューか。よかったなハゲ』
『かっとビングって何ですか……？』
『丁度良い、実演してみせてくれたまえ』
『うるせーよお前ら！！』
69：続き、書こうかな…：2011/01/28(金) 01:28:26: ユーマ『俺は断じてこんなエビ触覚スタイルじゃねえ！』
ガラス『うるさいハゲー。叫ぶな喋るな息するなー』
雛呼『むしろ新作って中学生の設定じゃ…』
ガク『ユーマ君の精神年齢でアニメ化したんだよ』
飛鳥『フッ！無知なるは、罪なり！ボクのように美しく、かつアタマも使えなければね！あー、やだやだ、学の無いやつはやだねぇ』
ガラス『うるさいぞワカメ頭ー。語るな喋るな存在するなー』