したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

リレー小説 第二部

1ノートン:2012/12/25(火) 22:14:13
それは、今から20年前の話・・・

「うぉぉぉーー!!力が漲るーーー!!」
邪悪な力が目覚めつつあった・・・
それは108の凶星と別れ、人里へと降り注いだ。

しかし、その中でも”夜の王”として君臨する夜神星は自我を保ち、残り107の凶星の成長を待っていた。

126キャプテン:2013/07/01(月) 22:38:12
…二人の英雄の叫び声が途切れる。互いに咳き込み合い、めまいが生じる。
「ぐ、く…ジイの…野郎か!!」
カロが声を絞り出す。しかし戦いの疲労、そしてウィルスの発症により二人は倒れ込む。
最後にジイが視界に入り、重くなった瞼を閉ざす。
ジイの声が最後に耳に残り、二人は意識を失った。

「…やっと…あ□□□を…□□た…。」

127ノートン:2013/07/07(日) 14:36:20
「ヒッヒッヒ!無有も死に、これから宿星を宿す者たちを率いるのは、儂という事かの」
ジイは不敵な笑みを浮かべながら、2人に近づく。
その時、背後から衝撃が走る。
ジイの胸から、温かい液体が滴り落ちる。
「貴様・・・!!何という事を・・・!?」
「2人に手を出す奴は、俺が許さない!」
スーの刀が、ジイを貫いていた。能力を失ったスー。しかし、今までの過酷な戦いで鍛え上げられた剣術、俊敏性は、ジイの老体では捕え切れないほど強力なものになっていた。
「う・・・おのれ・・・スー・・・め・・・」
ジイは息絶える。二人を守ったスーは、ある決意を胸に秘めていた。
「(俺は、大きな過ちを犯してしまった。キャップ、幽、フラン。すまない、俺はもうクリーナーには戻れない。この二人はクリーナーにとっての大きな希望。しっかり育てろよ!)」

数日後、カロとヒュペルは、クリーナー本部のベッドで目を覚ます。2人の目覚めに安堵し、駆け寄るクリーナーのメンバーたち。しかし、そこにスーの姿は無かった。

128キャプテン:2013/07/11(木) 22:52:31
…数日後、カロとヒュペルは『群町』のいつもの広場に仰向けで空を仰いでいた。
「ダイスは消息不明…ましてやスーさんまでも…」
ヒュペルが堪えきれずに口にする。
「あの人の事だ…それより『最近の異変』が気になるな。」
異変…そう…原因は…俺達は、はめられたんだ。ジィは最後にこうつぶやいていた。

「…やっと…“あの凶星”を…降した…」

それが一体何を意味するのか…その真意を知るのは更に先になる…そう…更に先の…戦いに。

129ノートン:2013/07/13(土) 21:49:42
秋の夕暮、沈みかけた陽の光が2人の部屋を照らす。
カロは木の彫刻作りに夢中になり、ヒュペルは新作フィギュアを並べていた。
「世界を守った2人も、私生活は随分と静かなものだな」
キャプテンエジプトは呟く。
「これじゃただの引きこもりじゃない」
幽がツッコむ。好きなことが出来る。それだけ、2人の傷は癒えてきたのだ。
そんな2人を見つめる人物が、もう一人。
クリーナーではない、いったい何者なのか・・・

130キャプテン:2013/07/14(日) 11:00:17
エピローグ
…どれだけの時間が流れただろう?僕の目の前は常に真っ暗だった。
寂しさと…行き場の無い憎悪だけが…僕の内側をひしめいていた。
更に先の時…僕は光を見つけた。必死になって走った。ただただ…憎悪だけを原動力にして…。

…ひと月と、二週間くらいになる。僕は群町のクリーナー宿舎を見渡す。
「そろそろ行きましょ。」
女性が言う。
「…わかったよ、『ダイス』さん」
僕は彼女の後ろをたどたどしくついていく。行き場の無い憎悪だけを原動力にして。


ノートン、キャプテン著


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板