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「情報交換 −勉強法」

1FK:2008/09/10(水) 21:09:10
 「勉強法」についてのスレッドです。
 勉強にはコツがありますね。ノートの取り方・教科書の利用の仕方・問題集や参考書の利用法・電子辞書のおすすめ等々。
 いろいろ出し合ってみましょうか。

8FK:2008/12/17(水) 20:02:51

『日本史の学習法』(安藤達朗 駿台文庫 1994年 \620)

   目次

第1章 日本史をどう学ぶか
第2章 時代の特徴と歴史の流れ
第3章 部門史の考え方と学習法



 現在のことを知るために過去のことを知るということが、日本史学習のもっとも大きな目標(P.6)


 日本史学習は諸君たち個々人の生き方に直接かかわってくるもの(P.10)


 暗記はあくまでも手段にしかすぎない。歴史を考えるための素材を獲得するためのものである。(P.10)


 考えながら知識を獲得し、知識を獲得しながら考えていく(P.11)


 時代の特徴をおさえてその変化をたどり、次の時代の特徴にいきつく、という作業を続けて現在にまでいたったとき、諸君の日本史の学習は一応終了したことになる(P.19)


 自分なりの歴史像をつくることが、日本史学習の最終的目標でもある(中略)
 原始・古代から順序を追って全部覚えこんでいくという学習方法では十分ではない(中略)くり返しくり返し原始から現代までを何度も勉強する方がよい。
その度に自分の歴史像も豊かなものとなり、自分のアンテナにひっかかってくる歴史事象の数も増えてくる。(P.20)

【大いに同感。最初から順を追ってベターっとやっていく学習は、思うほどには効果が上がらないと思う。】


 日本史の学習は、やがて日本史のみに留まらず、世界史全体への眼を拡げることになる。それなら最初から「世界史」を勉強した方が早いと思うかもしれないが、必ずしもそうともいえない。自分が育ち、自分が生きている「日本史」が分かっているということは、諸君にものごとを考える基準を用意してくれるだろう。(P.25)

【言うまでもなく現在、「世界史」が必履修であり、「日本史」は選択である。
この問題性はいまだ解決されていない。】


 あまり細かなことにとらわれず、時代の特徴と大きな歴史の流れをおさえるように(P.27)


 結論から先に言うと、語呂合わせによる年代暗記法はほとんど無効である。
(中略)語呂合わせで覚えた年代は他の事件との関連を一切欠くから、死んだ知識であり、応用性が無い。(P.30)

【いまだにこの手の本が売られている。ゼロとは言わないまでも、良い方法とは思えない。】


 経緯と関連がわかっていれば、一つの事件の年代がわかると、あとの事件の年代は自動的に決まってしまうはず(中略)まず大きな時代の推移をおさえ、その流れの中に特定の事件を位置づければ、年代もほぼ正確におさえられるようになる。(P.31)


 教師は教科書「を」教えてはならない。教科書「で」教えなければならないのである。言い換えると、教科書はあくまでも授業をすすめるための素材にすぎないのであって、教師は教科書を完全に自分のものとして、学生との相関の中でそれを組換え、自分のとらえた内容を学生がもっとも理解しやすい形で伝授する義務を負うのである。(P.31)

【「日本史」では木を見て森を見ず、に陥り苦労した。「現代社会」では教科書「を」使っての授業に入ると、たちまち授業が面白くなくなってしまった。それにしても、当たり前とはいえ、氏の指摘はきびしい。】


 日本史に関しては、予習よりも復習に重点を置くべきである。(P.35)


 手元にありますので、お貸しできます。

9FK:2009/01/06(火) 18:22:19

『東京大学機械的合格法』(柴田孝之 日本実業出版社 2003年 \1500)1/2

 [私が予備校の講師としてなすべき仕事]
 受験生が自分でしなくてもいいことはなるべく代わってする 一人で勉強していたらわからないノウハウを教える
 受験生の不安を取り除く(P.1)

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 試験に要求される力とは問題を解く力です。(中略)もっとも効率がよい能力アップ法は、問題を解くことです。(P.47)

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 問題を解き始める前に、基礎知識と技は人から教えてもらえということになります。勉強の初期は人に学科の基礎を教えてもらい、その後は自分で問題を解いて勉強するのです。(P.50)

【最初から独学、あるいは自学自習というのは大変だ。そういう意味で、著者の言うとおりか。無駄な回り道をしないためにも必要なことかもしれない。】

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 たくさんの単語が出てくるのは長文読解で、ここでは単語の意味さえわかればよいのです。とすれば、試験対策としては、単語は意味さえわかれば十分というものが結構多いのです。(P.62)

【目から鱗、というやつだ。そうっだったのだ。何も綴りまでいちいち丁寧に覚える必要はなかったのだ。もちろん基礎的な語は別として。漢字だって読めて意味が分かればいいので、何もすべてきちんと書けなくてもいいのだ。】

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 英文法の基礎は人から教えてもらうのがベストです。(P.66)

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 自分のわからないところだけつまみ食いをして授業を聞く(P.67)

【まるまる1時間集中して授業を受けるなど、なかなかできるものではない。
だとしたら少し予習してあたりをつけておき、「つまみ食い」するのがいいのかもしれない。】

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 現代文の問題を解く場合は、問題文を前から読み、問われている箇所にぶつかった時点で、その箇所に関する設問を見るようにする(P.115)

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 [小論文の書き方](P.137)
 1.まず、自分の述べることと課題文との関係を説明する 2.次に、自分の考えた結論を書く
 3.最後に、自分がなぜそう考えたのか理由を書く

10FK:2009/01/06(火) 18:23:15

『東京大学機械的合格法』(柴田孝之 日本実業出版社 2003年 \1500)2/2

 [日本史の勉強]
 学校の教科書は極めて難解(というか舌足らず)なので、いきなり読んでも、まず内容を理解するのが難しいでしょう。しかも、それに紛れて、歴史名辞が頭に残りにくいのではないかと思います。

 そこで教科書をきちんと読むために、歴史名辞とその意義を先に知っておくことが大切です。ある程度の言葉を知らないとまともに文章は読めないものだからです。おすすめなのは、一問一答式の用語問題集を用いて、歴史名辞をまとめて覚えてしまうという方法です。(P.144)

【その通り。難しい教科書のおかげで私たち教師の仕事が成り立つわけでもある。このような勉強方法もあるのだなと、思わせられた。結構、有効かもしれない。】

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 目標としては、だいたい受験の半年前(8月末頃)までには問題集の知識の95パーセントは暗記したいところです。(中略)
 たとえば日本史を6ヶ月で勉強するなら、大きく分けて、1.〜平安時代まで、2.鎌倉・室町時代、3.安土桃山時代、江戸時代初期、4.江戸時代中期・後期、5.明治時代、6.大正時代以降、という順序で(P.145)

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 [問題集の解き方]
 社会科にかぎらないのですが、問題と答えさえ読めば、解く必要がない、解くのは効率が悪いという議論があります。(中略)しかし、それだけでは、どんなケースでも動じないで問題に答える力「解答力」を鍛えることができません。学問の暗記と理解だけで問題が解けるのは一部の賢い人だけです(P.146)

【これが和田氏の説に真っ向から反論しているところ。】

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 [高校の選び方」
 ある程度勉強をした後は、一人でやる方が、時間当たりにアップできる能力の度合いが高く、効率がよいのです。高校3年生になった時点で、おせっかいをやかず、なるべく自由に勉強させてくれる高校の方が(P.201)

【その通りだということは、高校三年生の身になってみれば分かることなのだが。】

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 予習は授業でやるべきことをできるだけ減らすためにあるのだと思ってください。(P.207)

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 [高校2年生の勉強の仕方]
 前倒しをして勉強することをそろそろ考えなければなりません。目標は、高校2年生のうち、遅くとも高校3年生の夏休みに入る前に一通りの勉強、つまり(中略)基礎的な力をつけるカリキュラムを終えておくべきです。(中略)特に数学・社会・理科の3科目について早く勉強を終える必要があります。
(中略)社会科ならば用語問題集に目を通した(中略)というレベルにもっていきたいところです。(P.218)

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 [高校3年生の勉強の仕方]
 遅くとも7月いっぱいまでに、各科目の基礎学力の養成を終えてください。
これが終わり次第、過去問の検討に入ります。出題は、全範囲が対象となるので、一通りの勉強を終えないと検討ができないのです。(P.222)

11FK:2009/04/11(土) 16:18:09

『東大生がすすめる要領復習術』(アテネ ごま書房 1997年 \850)

 以下、なるほどと思った点を抜粋。

1.予習とは授業を復習の場にするための作業
2.復習とは単なる繰り返しではなく、バラバラに詰め込まれた知識をネットワーク化すること
3.暗記事項か理解事項かを識別し、両者のバランスを保ち、密接に相互作用させる
4.分からなかった問題を復習するから実力アップ
5.最初から一度に全部覚えようとせずに、二度三度と繰り返すことを前提にやる(どんなことでも一回では覚えられない)
6.社会科の知識問題などは繰り返して同じ問題を解く必要はなく、むしろどれだけ多角的な質問の仕方に答えられるかを
7.過去問集はおそくとも高3の夏休みまでに受験する大学分を手に入れ、出題傾向を把握する
8.入試問題は教科書の知識を組み合わせ、複雑にしているもの→教科書の全範囲を高3の夏までに終わらせる
9.効果的な復習のためにも予習を(相乗効果)
10.一回目は「理解」よりも「全体像」の把握を

12FK:2010/01/31(日) 21:04:00

2010年 1月31日 (日曜) 『書いて稼ぐ技術』(永江 朗 平凡社 2009年 \740)

 私はこの先も「書いて稼ぐ」ことはないだろう。ただ、ずっとこの先も勉強を続けていくことは間違いないので、そのために図書館から借りだしてきた。
 いくつか抜き出しながら、感想を。

 会社はつぶれるが個人はつぶれない(だから、フリーライターに、とのお勧め)
 「やりたいこと」より「できること」(その通り。やりたいこと、必ずしも出来ることではないのだ。)
 名刺をつくる(ライター業の手始め、として紹介されているが、そうでなくても名刺は良い。)
 「好き」なことと「書ける」ことは違う(これも先ほど同様。好きこそものの上手なれ、とはいうが。)
 メモ術(やはり、常にメモをポケットに、だ。)
 アイデア術(世の中の常識とは反対のことを考える、とのこと。あと古書店の100円コーナーは宝の山、とか。)
 プレゼン術(企画書はシンプル・イズ・ベスト。小声でモゴモゴ言うな、と。)
 読書術(同じテーマの本をたくさん読むと、本質が見えてくる。第一章がだめな本は、全部だめ。本の処分法の原則は10年読まない本を捨てる、とか。)
 質問術(人は誰でも自分の話を聞いてもらいたい。日常のひとつひとつを疑う。)
 批評術(考え続けなければ、おもしろい批評文は書けない。)

13FK:2010/02/06(土) 17:21:31

2010年 2月 6日 (土曜) 『予習という病』(高木幹夫+日能研 講談社現代新書 2009年 \720)

 教育関連の本に目が行くのは当然なのだが、この書名も目に飛び込んできた。
 予習をして授業に臨まれると授業をする側もやりにくい。もちろん教科書を読んだくらいで分かるような発問は極力避けるのだが。
 ということで予習をしてくると、授業がつまらなくなるだろう。歴史の勉強は、予習より復習。振り返って考えていくのがいいということ。

 予習とは決まった枠のなかでの“予定調和の授業のための作業”。枠そのものを問うことは許されてもいないし、授業のなかで“出る杭”になることはけっして求められていないのです。/もっと悪くいうと、ここでいう「予習」を是とする態度とは、教師サイドから“出来レースの授業”を生徒に強いることです。それは子どもにとってけっしていいことではない(P.15)

 「できる」には二つの意味があります。/1.決められたことを、スピーディに、かつまちがいなく処理する/2.不測の事態に、いままで学んだことを(最適でなくても)ともかく組み合わせて対応する/予習が有効なのは1.の場合です。(中略)/しかし、2.のときにあっては、予習はかえって有害ですらあるのです。(P.16)

 「予習病」を定義/1.すでに定められたカリキュラム、学んできたことに固執し、未知の事柄を「まだ教わっていない」「やったことがない」がゆえに無視、否定する精神の傾向。2.現状に疑問をもたず、あたりまえと思うことだけを信じ、自己中心的世界のなかで満足する精神の傾向。さまざまな合併症に注意が必要。(P.18)

 日本の初等中等教育の性格/完結教育/受験準備教育/進学準備教育(P.48)

 私なりに日本の学校の問題点を四点にまとめてみます。/1.学校の授業にはまったく脈絡がない/2.いったんチャイムが鳴ると、子ども達に、それまでやっていたことをすべて中止させ、ただちに次の授業の準備をさせる。チャイムは過去も未来も打ち壊し、どの時間も均一なものにしてしまう/3.これ(通知表)に翻弄される子ども達は気の毒としか言いようがない/そもそもテストは、なんのために実施するのか。学校の教育活動では選抜機能をもったテストは無用です。/4.良い子とは教師が示した考えにほとんど抵抗せず、適度の熱意をもって、それを受け入れる子ども達のことである(P.92)

 ノートに写すための「板書」から、子どもが能動的に学ぶ「板書」スタイル、すなわち子どもが自分で知識を関連づけてテキストに書き込めるような「板書」に/マップ型の板書とマッピング型の板書(P.199)

 「勉強」に見返りを求めない。思ったとおりの見返りがなくても、それはムダとは思わないようにすればいい。実際、学ぶ上ではムダなんてない。(P.220)

 【未知への準備】予測できないものに出会っても、しっかりと向き合い、必要な対応ができること。また、新しい未来をつくるために、自分ができること、今はできないことをいつも確認しておくこと。(P.222)

14FK:2010/03/11(木) 21:36:23

2010年 3月11日 (木曜) 「自分でそれとなく理解するもの」

 パソコンの中にはもう忘れ去られているファイルが残っている。今もふと気になってそんな一つを覗いてみた。2006年1月のもの。
「歴史は教えるものじゃなくて自分でそれとなく理解するものだと思う。解き方が書いてあるわけでもない(生徒M)」
 これはどんなところに書かれてあったのだろう。私はテキストファイルに残していた。ただ少なくとも、このメモは教師あて、いや私あてに書かれたものだったろう。
 歴史に限らず、本当は生徒たちが「自分でそれとなく理解する」のがいいことだ。教え込まれて身に付くものではない。また「解き方」も自分で探り、見つけ出すところに勉強の面白さがあるわけだ。
 私は気がついてくれること・自分でそれとなく理解してくれることを期待して授業をしていきたいと思う。ただもし気づかれなかったとしても、それはご縁がなかったとしてあきらめるしかないと思う。

15FK:2010/03/15(月) 22:28:57

2010年 3月15日 (月曜) 『冲方式ストーリー創作塾』(冲方丁 宝島社 2005年 \1300)

主題探しのコツ →詩や用語・願望と忌避・学術書・感情・ニュース(P.136)

一般的な文章訓練の方法 →読む・書く・聴く/既存の小説を →1.写す 2.削る 3.増やす 4.文体を変える 5.輪読する(P.178)

16FK:2010/07/21(水) 22:15:44

2010年 7月21日 (水曜) 『大学生のための知的勉強術』(松野弘 講談社現代新書 2010年 \740)

 書名にひかれざっと目を通す。40年前の私の時ともっとも違うのはインターネットが利用できることかもしれない。あと面白かったのは「正しいモグリ学生になるための10ヵ条」(P.218)。

17FK:2010/11/06(土) 22:33:23

2010年11月 6日 (土曜) 『文書術』(工藤順一 中公新書 2010年 \720)

 パラパラと目を通しただけだが、第3章に「考えるとはどういうことか」と題して「考えるための12の道具」というのが紹介されている。役に立ちそうなので要点を抜き書きすると。

「考えるシート」(P.64)
1.言い換える −−別の言葉で表現してみる
2.整理し、分類する −−思いついたアイデアを
3.比べる −−共通点と相違点を
4.具体的には、抽象的には −−具体的な事例と、抽象的な概念とを往復しながら考える
5.ひらめく −−直感的なひらめきを
6.たとえる(比喩) −−似ているものを
7.思う、感じる −−自分の感情を
8.先入観を意識する −−固定観念・思い込み・偏見はないか
9.なぜ −−そのまま、なぜ?
10.もしも....なら −−と、様々な状況を仮定してみる
11.逆にする −−逆の立場を想定、反転させてみる
12.全体と部分 −−そのまま、全体と部分を意識する

 そういえば「考える」とは「勘」(カン・かんがえる)という漢字で表され、その意味は「かんがえる、しらべる、くらべる」こと。つまり考えるというのは、調べて比べて、そして考えることだったのだ。久しぶりにこんなことを思い出した。


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