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刑事訴訟法part2

257名無しの関学生:2014/03/30(日) 12:39:57
この間、姉や再審請求の弁護人の面会を拒否するようになった袴田の様子を心配して、姉らを請求人として、3回にわたり、東 京地裁に人身保護請求を行う。1回目は92年2月28日、2回目は92年7月27日で、「治療のため、東京拘置所から都立松 沢病院に移送せよ」と東京拘置所長に求めるものだ。しかし、東京地裁は、93年1月13日、請求を棄却する。 さらに、袴田と面会できない状態が続き、袴田の健康状態が心配されたため、95年4月4日、3回目の人身保護請求を行う。 98年6月25日、これも棄却される。「東京拘置所にそのまま拘禁しておいては、当該疾患に対応した効果的な治療が明らかに 期待できず、当該疾患が改善せず、または悪化するのが顕著であるということはできない」というわけだ。 東京拘置所の医療体制は、精神科医が2人、脳外科医が1人いて、治療体制は備わっており、袴田に対しても十分な治療を実施 しているという。袴田に対する東京拘置所の治療は次のように行われた。 85年ごろ、職員が服薬を進めるが拒絶。87年ごろ、診察を進めたが拒絶。88年、一部薬物療法をしたが、短期間で拒否。 その後、診察も拒否。92年2月下旬からの不食に対して、何度も診察を試みたが、一度応じただけで、あとは拒絶。8月になっ て、拘置所内診察室での診察に応じたため、カウンセリングを実施。9月には、脳外科医の診察、10月には、頭部CT撮影を実 施したが、いずれも特に異常なし。93年、精神科医によるカウンセリングを合計10回、2月、5月、9月、12月に定期健康 診断を実施し、12月の胸部レントゲン以外はすべて受診した。 94年3月のカウンセリングで、電波は最近克服したといった。11月のカウンセリングでは、「バイ菌との闘いは最終ラウン ドだね。今日の12時にバイ菌人間が死ぬ。これで神の国は終わる」などといい、12月のカウンセリングでは、「バイ菌が全部 死んだ」「真の神に対する反逆者。五億ぐらいいる」など意味不明をことを述べる。年間のカウンセリングは4回。定期健康診断 4回はすべて受診する。 95年は、9回のカウンセリングを実施し、10回目は拒否。6月、脳外科医の診察と頭部CT撮影実施。神経学的には異常所 見はなかったが、CT撮影では左被殻に極小の低吸収域が認められ、ラグナ梗塞が疑われるとの所見が得られた。 ラグナ梗塞とは、脳梗塞の一種で、脳のごく細い血管が詰まる病気で、進行はゆるやかで徐々に悪化していく。 96年、独房や診察室で医師が袴田と会話を交わすという形で、合計12回のカウンセリングを実施。7月ごろまでは、ときど き拒否的態度が見られたが、9月以降は、比較的穏やかで機嫌がよく、医師との会話は成立した。 97年には、6回のカウンセリングを行い、特に問題ない。 以上のような状況を踏まえ、拘置所の医師の診断では、「霊の世界を主題として幻覚妄想状態(拘禁反応)と考えられるが、情 意鈍麻の進行及び人格の解体といった現象は認められず、統合失調症と診断する根拠に乏しい。現在、全般的な精神状態は改善し ていると判断している」というものであった。 99年2月10日、衆議院法務委員会で、法務省は、「いわゆる肉体的な面で、特に衰弱して今にも死にそうだとか、そういう 状況にはない」が、精神的な面では問題があると答弁した。 「自分は神の国から来たみたいなことをいっておりますし、過去にはもっと悪い状態もございましたので、我々としては、いわゆ る完全に普通の状態だというふうには思ってはおりませんけれども、だからといって、特にその状態が悪化しているかといわれる と、そうでもないだろうという認識でございます。これにつきましては、月に1回ずつ精神科のお医者さんのカウンセリングもし ておりますし、そういう精神科のお医者さんたちと相談しながら、袴田さんの処遇に当たっている担当の職員がいろいろな話を聞 いたり、働きかけをしたりして処遇をしているというのが実情でございます」 99年時点でも、自分が天狗になって、死刑の執行権限をもち、死刑をコントロールできるというような妄想があった。 袴田は、取り調べのとき、自白を迫られ、「頭が爆ぜる」ようになった。その後、冤罪を叫びながら死刑囚の身となり、独房に 長期間拘禁されたため、頭が爆ぜたのであろう。99年以降もその状態が続いた。


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