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大阪星光学院中学校
33
:
名無しさん
:2013/10/26(土) 10:15:13
シニアコミュニケーションは、中学・高校の同級生だった山崎伸治、渡部正教、馬谷尚利の3人が2000年に設立した会社だ。社長には山崎が就き、渡部と馬谷は副社長となった。渡部が営業を担当し、馬谷は経理担当となった。
社長の山崎は、会社の上場が目標だった。そこで経理担当の馬谷が、このミッションを遂行した。
速やかな上場のためには、売り上げの伸びが必要になる。この会社は業務の性質上、年度の前半では売り上げが低く、後半に高いという特徴があった。そこで馬谷は考えた。
「実際の入金さえあれば、多少の前倒しで売上げを計上することは許される」
社長の山崎もこう思っていた。
「馬谷に任せておけば大丈夫」
馬谷は、売り上げを前倒しで計上していく。ところが狂いが生じた。途中で契約金が減額されたり、契約が頓挫したりするケースが出てきたのだ。しかし、すでに監査は終了。馬谷は、もう後には引けなくなった。
最初にやったのは、不良債権化の先延ばしだ。会社の基準で「貸し倒れ」と処理されている債権を、入金の時期をずらして正常債権のように装った。馬谷は、営業担当の渡部に対しても、
「監査から問い合わせがあれば、自分の言うとおりに説明するように」
と指示した。
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