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俺が淡々と物語を書いていくスレ

1阿呆:2013/08/14(水) 00:39:16
第零章

「最後だけ。」
右手が弧を描く。
「最後だけ戦って上げる。」
弧を描く右手から赤い水が垂れる。
「さぁ。」
垂れた水は地に着くことなく、
「戻れ。」
貫かれたリアルの僕様にぶっかかった。


「戻れば良い。」

何もない都心でフェイクの僕様が。


死んだ。

2阿呆:2013/08/14(水) 00:53:15
第一章

目の前に広がる斑なパステル。
この日。
この時。
僕様の死は確実に確定された。

「死ね、ヘンタイ!!」

繰り出された右フックと左足のコンボ。
無論、ほぼ引き隠りの僕様には避けきれない。

「グベァっ!!!」

背面で何やら派手な音が響いた。
しかも僕様の背中も痛い。
恐らく壁にぶつかり大破したのだろう。壁が。
そんな多愛もないことを考えていると、

「ホァッ!」

立ち上がり直後の僕様の頭部及び首に強い痛みが走った。
「少しは反省した?」
いや、この世でジャーマンスープレックスを喰らって反省しない強者は居ないだろう。
「いや。全然反省していない。」
「そう。」
勿論、僕様を除けばの話だが。
昼休みの教室に激しい打撃音が響いた。

3阿呆:2013/08/14(水) 01:11:30
昼休みも終わり放課後。
今日の昼に見たパンツの柄を思いだしニヤける。
「フヘヘ」
「死ね。」
頭部後部で銃声がした。
時間は放課後。
人が居ないのが幸いだ。
勿論、時間は夜。
かなり時空列がずれてしまって申し訳ないが、今は夜。
男と女が一つになるのに一番簡単な、
「キモイ妄想してないで早く動け。」
感づかれていた。
「本当、勘が良いね、林檎。」
「煽てる暇があるなら動け、屑。」
「何度も言うが僕様は屑ではなく神だ。」
「分かったから。屑でもゴミでもどっちでも良いだろう?」
「なっ、」
「それに。」
僕様がさっき林檎と呼んだ女。
つまり今日のパンツ女が月を指さして言う。

「今、人間は私たち二人しか居無い。」

聴いたか?
二人だけだって。
この地球にだぞ?
ははは、面白い。

「行くか。」
「分かった。
不死身こと、コードネーム神。」

右手にカッターを握り歩き始める。

見えない校内の廊下の先へ。

4阿呆:2013/08/14(水) 01:22:42
0000年。
時代も狂い終焉に近づく。
そんな中。
変わった物が沢山あった。
例を上げるなら。
月が常時出ている。
都心が崩壊した。
人間が減った。

この他にも勿論沢山ある。
この例はごく一部でしかないのだ。
そして。
人間の代わりに細菌が増えた。
人の形をした細菌。
そしてそれに対抗する人間。

依然人間の圧倒的敗北。
29年経った今でも、続いている。

無論、神など居ない。
しかし。
神の名を持つものなら、居る。
それが、現代の人間なのだ。
人数は大凡6人。
地上で確認されているのはまだ2人だけだが。

5カルラ:2013/09/15(日) 04:49:05
面白いです
早く続きが読みたいです

6阿呆:2013/09/15(日) 23:17:14
廊下に出た。
いつもながらに気味が悪い。
「カビくせぇ」
「仕方無いでしょう、死体置き場みたいな所なのですから。」
まぁ。
否定は出来ない。
彼方こちらに散らばる赤い固まりが視界に入る。
しかも少し動いている。
「うへぇ...」
やはりこの物体とは相容れないようだ。無念。
「うわぁ、いきなり吐かないで下さいよ!!」
「そうは言ってもなぁ....」
そう言った瞬間。
あたりが白で覆われた。


「....」

発光の中その声が頭に響いた。

7名無しさん:2015/12/17(木) 16:50:11
終わり

8理倍(リヴァイ):2015/12/18(金) 19:15:12



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