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シークレット用SS・イラストスレ
2
:
スイガラ・サマエラ
:2009/04/22(水) 15:39:25
伯爵ところす夫
「インフレ武闘伝 G(グループ)番長」
番長グループ所属
スペース・ランタオ島ではころす夫がゴーテ伯爵と組み手をしていた。
否、組み手を装い、伯爵を始末するというものである。
「死ねお!」
ころす夫は刺突を幾度も繰り返す。
「どぅわっはっはっは! どぅわっはっはっは!
そこまでか!
貴様の力など、そこまでのものに過ぎんのかぁ!!」
繰り出される攻撃を、紙一重で避け続ける伯爵。
同時に、伯爵はころす夫の表情を見て、彼の目的を知る。
「それでも魔人かぁ!!
足を踏ん張り、腰を入れんかぁ!
そんな事では小悪党のワシ一人倒せんぞ!」
伯爵はころす夫を煽りに煽る。
ころす夫は恥辱から赤面し、怒りによって怒濤の刺突を繰り出していく。
「う…うるさいおっ! その口ひげを剃ってやるお! ただし、顔ごとッ!」
「足下がお留守ですよ」
伯爵は神速のスピードでころす夫の後ろへと回り込む。
ころす夫に足払いをかけると、ころす夫は宙を舞った。
ころす夫はすんでのところで受け身をとるも、疲労から地面に膝をつき、ぜえぜえと息を吐く。
「なぁにをしておる! 自らひざをつくなど、勝負を捨てた者のすることぞぉ!!
立て、立ってみせい!」
伯爵はころす夫に肉迫し、拳を放った。
強烈なパンチがころす夫の鳩尾を直撃。肺の中にある空気が一斉に口から出る。
ころす夫の手から包丁が離れた。
「おおおおおおおおお!! …拳から深い悲しみが伝わったお… 伯爵の拳が…拳が泣いているお! なぜだお!?」
言った瞬間後、こるす夫は気づいた。
「伯爵は…わざと悪党を演じているお…そうすることで、自分を殺しやすいように……」
ころす夫の目から涙が溢れ出た。
それは不器用な伯爵に対する哀れみか――
否。
「わかったお。わかりましたお。伯爵!」
ころす夫はゆっくりと立ち上がり、
「俺が、俺たち番長グループがッ!! 伯爵を殺すお!」
決意を言い放った。
「伯爵の、呪いにも似た能力から伯爵を救えるのは俺たちだけだお! だから、伯爵!」
ころす夫は涙をぬぐい、伯爵を直視する。
「安心して番長グループにいるんだお!」
スペース・ランタオ島に暁が輝く日の時であった。
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